この例では、ワークシートで指定したセル範囲(グループ・データ)から数値を抽出する「カスタム分布」ダイアログの特別な機能(「データのロード」ボタン)について説明します。
この例では、会社が、6つの値を使用してカスタム分布を作成したいと考えています。値ごとに発生する確率が異なるため、値は重み付きとして表されます。データは、Microsoft Excelで2列の表に配置されます(図A.21「確率の異なる各単一値(重み付き値)」)。最初の列には値があり、2番目の列には各値の確率(重み)があります。
注: | 空白の確率は、1.0の相対確率として解釈されます。確率がゼロの値は、0.0の確率で明示的に入力する必要があります。 |
このデータをロードすることによってカスタム分布を作成するには:
空白のセルを選択し、「仮定の定義」を選択します。
「分布一覧」で、「カスタム」を選択します。
「仮定の定義」ダイアログで、「パラメータ」、「重み付けされた値」の順に選択します。
「名前」テキスト・ボックスの横にある「詳細」ボタンをクリックします。
「カスタム分布」ダイアログが拡張され、2列のデータ表が含まれます。
値はすでにワークシート上にあるため、「データのロード」をクリックしてデータを「カスタム分布」ダイアログにロードできます。
「データのロード」ダイアログが開きます。
ほとんどの場合、デフォルト設定で適切に対応できますが、次の他のオプションを使用することもできます:
リンクされていないデータをロードする場合、現在の分布を新規データに置き換えたり、新規データを既存の分布に追加することを選択できます。
ロード対象のスプレッドシートに確率が累積して入力されている場合、「確率は累積」を選択します。これにより、Crystal Ballでは、現在の範囲に入力されている確率から前の確率を引いて各範囲の確率が決定されます。「表示」、「累積確率」の順に選択すると、仮定グラフにデータを累積して表示できます。
データの場所範囲(この例ではA1:B16
)を入力します。範囲に名前が付けられている場合、名前の前に=記号を付けて入力できます。
すべての設定が正しい場合、「OK」をクリックします。
Crystal Ballにより、指定した範囲の値がカスタム分布に入力され、図A.22「カスタム分布にロードされた重み付き値」に示すように、指定した範囲のグラフが作成されます。
カスタム分布へのデータ表の入力の詳細は、カスタム分布の例2 - 混合データのロードおよびOracle Crystal Ballリファレンスおよびサンプル・ガイドの確率分布情報を参照してください。