自己相関による季節性の識別

「実測データ」ダイアログの「自己相関ビュー」には、自己相関グラフ - 様々なタイム・ラグで分割した同じ系列の値の相関が表示され、実測データ値に季節性があるかどうかが示されます(図3.2「「実測データ - 季節性」ダイアログ - 自己相関ビュー」)。

図3.2 「実測データ - 季節性」ダイアログ - 自己相関ビュー

「実測データ - 季節性」ダイアログは、次の段落で説明しています

注:

季節性による実測データの表示では、「実測データ - 季節性」ダイアログについて説明しています。

その他のダイアログの機能:

複数の実測データ系列を選択してある場合は、「系列」リストから別のデータ系列を選択してグラフに表示するよう変更します。

自己相関に関する注記
  • ラグはデータ期間の数を示し、そのデータは相関係数を計算する前に、元のデータでオフセットされます。たとえば、12のラグはそれ自体の相関データと対応し、12の期間でオフセットされます; つまり、最初のデータ・アイテムは13番目のデータ・アイテムと相関、2番目のデータ・アイテムは14番目のデータ・アイテムと相関、というように続きます。統計量表のp-値(確率値)は、「自己相関ビュー」のチェック・ボックスの選択に応じて、ラグの有意性、または傾向が除去済かどうかを示します。

  • 季節性系列には、プラスとマイナスのラグの代替パターンがあります。季節性(循環)は通常、最初のマイナスのラグのセットに続くプラスのラグのセットで、最も強力なラグによって決定されます。

  • 季節性は常に、傾向データによる自己相関に対する影響を除去するため、傾向を除去したラグで計算されます。「トレンド除去後ラグの表示」を選択または選択解除すると、傾向を除去して、または除去せずに自己相関情報を表示できます。

  • Ljung-Box統計の確率が0.05未満の場合、自己相関のセットには有意性があり、データは季節性である可能性があります。季節性は自己相関ラグで示されます。たとえば、上位3つのラグの1つが12であり、その確率が0.001未満の場合、そのデータの季節性は12期間になる可能性があります。