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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11gリリース2 (11.1.2)
B70751-03
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1.2 このリリースでの新機能

Oracle Reports 11gリリース2 (11.1.2)では、OAM統合がサポートされます。

Oracle Access Manager 11gはJavaプラットフォームのEnterprise Edition (Java EE)に基づいた、エンタープライズ・レベルのセキュリティ・アプリケーションで、機密情報へのアクセスを制限したり、認証や認可のサービスを一元化します。Oracle Reports 11gリリース2は、アクセス・クライアントとしてmod_ossoおよびwebgateを使用するシングル・サインオン・モードでOracle Access Manager (OAM)を認証サーバーとしてサポートしています。

詳細は、第16章「Oracle Single Sign-Onの構成および管理」および第14章「Oracle Reports Servicesの保護」を参照してください。

表1-1は、Oracle Reports 11gリリース2 (11.1.2)の新機能の詳細、および10gリリース2 (10.1.2)の対応機能(存在する場合)を示しています。新機能と強化機能は次のカテゴリに分類されています。

表1-1 11gの機能と10gの機能との比較

11gの新機能および拡張機能 10gにおける同等機能

インストールとアップグレード


柔軟なインストール・タイプ:Oracle Fusion Middleware 11gのインストール・タイプには、Oracle Reports、Forms、PortalおよびDiscovererが含まれます。インストーラでは、これらの製品のいずれかを選択的にインストールしたりすべてをインストールすることができます。

11gリリース1と異なり、Oracle Fusion Middleware 11gリリース2では、インストール・タイプとしてOracle ReportsとOracle Formsのみが含まれます。Oracle PortalおよびDiscovererは含まれません。インストーラでは、これらの製品のいずれかを選択的にインストールしたりすべてをインストールすることができます。

事前定義されたインストール・タイプのみです。

バイナリのインストールが構成から分離されています。これによって、複数のサーバー間でバイナリの共有ができます。Oracle Installerでは、インストールのみ行ってから、後で構成のみを行うような別々のステップでの実行ができます。

詳細は、第3.2項「Oracle Fusion Middlewareのインストール構造の理解」を参照してください。

単一のORACLE_HOMEインストールには、バイナリと構成の両方が含まれます。

Oracle Enterprise Managerの管理画面が新たに改善されました。Oracle Enterprise Managerでは、管理操作、監視操作および診断操作の操作性がすべて強化されています。詳細は、第6章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle Reports Servicesの管理」を参照してください。

Oracle Enterprise Manager Application Server (AS) Controlと構成ファイルの変更

10gリリース2 (10.1.2.x)からの完全自動アップグレード。詳細は、第3.6項「前のリリースからのアップグレード」を参照してください。

該当なし(N/A)

インストールの詳細は、第3章「インストールの確認」を参照してください。

関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, Reports and Discovererクイック・インストレーション・ガイド』


監視と管理


新しい機能が豊富にありカスタマイズ可能なOracle Enterprise Managerユーザー・インタフェース(次の機能に対応)

  • ファーム全体およびすべてのコンポーネントが階層的に表示されるナビゲーション・ペイン

  • レポート環境全体における包括的な管理、マネージメント、構成、チューニングおよび診断を行うためのOracle Reports用の新しいページ

  • 監視とチューニングにおける多数のメトリック

  • 起動、停止、再起動、グループ化、サーブレット、プラグイン登録などに即座にアクセスできる管理ダッシュボード

  • 構成パラメータ数とカテゴリ数の大幅削減

  • リアルタイム・パフォーマンスと履歴パフォーマンスに関して広範囲なメトリック

  • Reports Server監査

  • Oracle Internet Directoryの再関連付け

  • ポータル・メタデータ・リポジトリの検出と関連付け

  • Oracle Enterprise Managerからドキュメントや関連資料に直接アクセスできる機能

詳細は、第6章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle Reports Servicesの管理」を参照してください。

Oracle Enterprise Manager Application Server (AS) Controlと構成ファイルの手動編集

新しい傾向グラフ、キーとなる統計

初期の兆候によって一般的な問題を予測します。

該当なし

ジョブの管理とスケジュール


強化されたジョブ・キュー管理機能:Oracle Enterprise Managerにおける包括的なジョブ・キュー管理ユーザー・インタフェース(検索とフィルタ、ジョブの再送信、エラーの表示など)

基本的なジョブ・キュー用ユーザー・インタフェース

機能が豊富なカレンダベース型スケジューリング用ユーザー・インタフェース:Oracle Enterprise Managerには包括的なReports Server用ジョブ・スケジューリング機能があります。

Oracle Reports Queue Manager (rwrqm)、Oracle Portalユーザー・インタフェースまたはコマンドラインのみによりReports用ジョブ・スケジューリングが実行されます。

ジョブの管理とスケジューリングの詳細は、第6章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle Reports Servicesの管理」を参照してください。


セキュリティ


Oracle Platform Security Servicesを介した標準ベースJava EEセキュリティ・モデル。これにより、管理がシンプルで柔軟な高パフォーマンス型セキュリティ・メカニズムを実現します。

Reports Serverの認証で使用できるのは、Oracle Internet Directoryにのみ制限されていました。Reports Serverの認可には、OracleAS Portalベースのセキュリティ・モデルが必要です(ポータル・メタデータ・リポジトリを使用して認可を確認)。

強化されたOracle Enterprise Managerユーザー・インタフェース:管理者はOracle Enterprise Managerを使用して、レポート、Webコマンドおよびフォルダへのアクセスに対して詳細なセキュリティ・ポリシーをより簡単に定義したり管理できます。

詳細は、第6章「Oracle Enterprise ManagerによるOracle Reports Servicesの管理」第6.8項「Oracle Reports Servicesの保護」を参照してください。

ポリシーの定義に使用されるOracleAS Portalの基本UI:ハードコーティングされたWebコマンドによりOracle Reportsの生成済ロールにアクセスします。フォルダ・レベルでなくファイル(レポート)レベルでのみポリシーにアクセスします。

Reports Serverレベルにおけるディレクトリへの読取り/書込みアクセス権:レポートが処理可能な入力フォルダやReports Serverの出力が配信可能な出力フォルダを管理者は制御できます。これによってセキュリティの脆弱性がなくなります。

暫定機能としてのREPORT_RESTRICT_DIRECTORIES

データベース・プロキシ認証:プロキシ・ユーザーを使用したデータベース認証がサポートされています。

  • Oracle Reportsによりデータベースに接続できるユーザーを制御することで、セキュリティが向上します。

  • 単一のデータベース接続の再利用によりスケーラビリティが実現されています。

該当なし

配布宛先用のセキュリティ・チェック:セキュリティ・ポリシーを配布ジョブ用に定義できる機能です。たとえば、レポート出力がENHANCEDSPREADSHEETフォーマットに対して一括処理できないように指定するセキュリティ・ポリシーを定義できます。配布XMLファイルでENHANCEDSPREADSHEETフォーマットが指定されると、この出力フォーマットにレポートを生成しようとするとエラーが表示されます。

配布XMLファイルで指定された宛先に対してセキュリティ・チェックは実行されません。

システム・パラメータ用のセキュリティ・チェック:すべてのシステム・パラメータではセキュリティ・チェックが実行されます。レポート定義で指定されたシステム・パラメータやコマンドラインで指定されたシステム・パラメータも対象に含まれます。

システム・パラメータ用にセキュリティ・チェックは実行されません。

セキュリティ監査:Reports Serverにおいて認証と認可を監査します。


Oracle Forms Servicesからのレポート出力のセキュリティ:Oracle Forms ServicesとOracle Reports Servicesが保護されていない場合でも、中間レベル・セキュリティがサポートされており、構成は不要です。

連番に割り当てられたジョブIDに基づいてジョブIDを推測することで、すべてのユーザーが他人のレポート出力を表示できます。

セキュリティの詳細は、第14章「Oracle Reports Servicesの保護」を参照してください。


高可用性


データベースでバックアップされたジョブ・キュー・リポジトリ:データベースをジョブ・リポジトリとして使用すると、次の高可用性(HA)メリットが実現されます。

  • Oracle Enterprise ManagerでReports Serverのグループ全体に対する統合ジョブを表示して、その統合ジョブに対する操作を実行する機能については、第6.15.2項「統合されたジョブ・キューの表示」を参照してください。

  • ジョブがスケジュールされているReports Serverが停止した場合でも、スケジュールされているジョブは失われません。

管理者は、各Reports Serverのジョブ・キューを個別に表示する必要があります。

ジョブがスケジュールされているReports Serverが停止すると、Reports Serverが再び起動されてジョブの実行を再開するまでジョブは待機状態になります。

共有ジョブ・リポジトリおよびJavaオブジェクト・キャッシュなどのキャッシュを備えたOracle Reports Serverクラスタ。Reports Serversではジョブを管理するためにpeer-to-peerメカニズムにより通信を行い、手動による管理を最小限に抑え、ジョブを自動的にフェイルオーバーします。マスター・ジョブを処理したReports Serverが使用できない場合でも、キャッシュされている出力にアクセスします。

Oracle Reportsのキャッシュ・メカニズムを使用します。キャッシュは複数のReports Servers間では共有されません。Reports Serverのキャッシュが停止すると、キャッシュされている出力は、他のサーバーでは使用できません。

独自のクラスタリングとHAメカニズム

高可用性の詳細は、第2.5項「高可用性環境の設定」を参照してください。


フォントの管理とサポート


TrueTypeフォント(TTF)とTrueType Collections (TTC)がクロス・プラットフォームでサポートされています。UNIXにおけるレポート出力は通常、Windowsと同じであるので、クロス・プラットフォームの配布を簡単にできます。

Oracle Reportsでは、フォント・メトリックを適切なTTFファイルから読み取って、レポート出力を正しくフォーマットします。これによって、フォント・メトリックの不一致によりテキスト文字の不揃いが発生する問題がなくなります。使用可能なTTFファイルのフォントは自動的に検索されます。TTFフォント・ファイルが見つからない場合、11gより前の実装のフォント検索メカニズムが使用されます。

新しい環境変数のREPORTS_ENHANCED_FONTHANDLINGREPORTS_FONT_DIRECTORY

UNIXとWindowsのレポート出力のフォントにおける潜在的な不一致は、WindowsとUNIXのフォント・メカニズムにおける違いが原因で発生します。フォント・エイリアシングがPDFフォント・サブセットとともに必要でした。

古いフォント・ファイル・タイプ(たとえば、AFM)がサポートされています。これらのフォント・タイプをすべてのフォントで取得するのは困難です。TTFをAFMに変換する必要がある場合がほとんどですが、これらのファイルでもWindowsにおける出力と完全に同一の出力は実現されませんでした。

PDFのすべての文字セットがサポートされています。新しいフォント・モデルにより、PDFサブセット化レポート出力で不揃いが発生しません。UNIXでPDFのUnicodeフォント・サブセットがサポートされています。

マルチバイト・レポートのみサポートされています。UNIX出力でテキスト文字の不揃いを解決するには、PFMファイルとPFAファイルの作成が必要です。AFMファイルに依存します。

可変幅フォント出力が特に問題でした。その理由としてはReportsではファイルで最初の256文字よりも後にある文字列の幅を取得できなくて、これらの文字列がすべて固定幅として扱った結果、不揃いが発生したためです。

Oracle Enterprise Managerによりフォントの管理と構成が単純になりました。Oracle Enterprise Managerを使用して、uifont.aliのエイリアシング関連エントリとサブセット化関連エントリ(グローバル・エイリアシング、PDFエイリアシング、PDFサブセット化など)、プリンタ解像度および使用対象デフォルト・フォントを変更します。

uifont.aliと構成ファイルのフォントを構成します。

PDF、パスワードによる保護、およびセキュリティ。新しいコマンドライン引数を指定して、Oracle Reportsで生成されたPDFレポートをパスワード保護します。特定の権限を抑止すると、生成されたPDFレポートのセキュリティを確保することもできます。

PDFレポートの暗号化やセキュリティ権限の指定はできません。

フォント診断機能に対応しています。フォント問題の診断ではトレースを容易に理解できるようになりました。使用されているフォントのレポート報告機能や他にもデバッグ・ツールが用意されています。

問題を診断するのは困難です。

Oracle Reportsでのフォントの詳細は、第8章「Oracle Reportsでのフォントの管理」および第10章「Oracle ReportsでのPDFの使用」を参照してください。


配布と一括処理


次のものを含めてすべての宛先と出力フォーマットに一括処理して配布する機能が完全にサポートされています。

  • すべてデフォルトのプラガブル宛先

  • XMLDELIMITEDDATAなどのデータ駆動型フォーマット、および新機能のENHANCEDSPREADSHEETフォーマットなどのレイアウトベース・フォーマット

一括処理と配布では宛先と出力フォーマットが制限されています。

レポート定義においてシステム・パラメータが配布に対応しました。レポート定義で指定したDESTYPEシステム・パラメータ、DESFORMATシステム・パラメータおよびDESNAMEシステム・パラメータにおいて、配布出力が対応しました。

たとえば、次のシステム・パラメータをレポートで定義するとします。

DESTYPE=FILEDESFORMAT=PDFおよびDESNAME=/tmp/a.pdf

配布XMLファイルまたはコマンドラインで指定する必要があるパラメータ値なしでこれらの値を使用して、レポート出力が生成され配布されます。

さらに、ユーザーがDESTYPEDESFORMATまたはDESNAMEの値をランタイム・パラメータ・フォームで実行時に変更したり、実行時における計算に基づいてOracle Reportsによりこれらのシステム・パラメータの値を設定すると、レポートが配布される際にパラメータの値が使用されます。

レポート定義で指定されたDESTYPEDESFORMATまたはDESNAMEのシステム・パラメータの値は配布出力では使用されません。これらのシステム・パラメータのデフォルト値を配布レポート用に変更するには、配布レポートまたはコマンドラインで指定する必要があります。

配布宛先用のセキュリティ・チェック:セキュリティ・ポリシーを配布ジョブ用に定義できる機能です。たとえば、レポート出力がENHANCEDSPREADSHEETフォーマットに対して一括処理できないように指定するセキュリティ・ポリシーを定義できます。配布XMLファイルでENHANCEDSPREADSHEETフォーマットが指定されると、この出力フォーマットにレポートを生成しようとするとエラーが表示されます。

配布XMLファイルで指定された宛先に対してセキュリティ・チェックは実行されません。

その他の改善点: 一括処理ジョブと改善された診断がサポートされるなど改善点が他にもあります。

該当なし

配布と一括処理の詳細は、第19章「拡張配布の作成」を参照してください。


ENHANCEDSPREADSHEET出力フォーマット


大きなデータセットをスプレッドシートに出力する機能のサポート:新しい出力フォーマットのENHANCEDSPREADSHEETによって、大きなデータセット(最大75,000行)およびマトリックス・レポートのサポートが大幅に強化されました。

詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプおよび『Oracle Reportsレポート作成ガイド』を参照してください。

SPREADSHEET出力フォーマットでは大きなデータセットの出力を生成できません。

グラフ


新しいグラフ・タイプ: 新しいファンネル・グラフ・タイプと曲線グラフ・タイプで、より多様なグラフを作成できます。

該当なし

既存のグラフ・タイプに対する機能の強化:

データ・モデルに依存しないグラフ・ウィザードにおいて数値を書式設定する機能、および時間軸において不規則な時間間隔を表示する機能がサポートされています。

時間データの表示に関する制約があります。

Scalable Vector Graphic (SVG)イメージのサポート:SVGにより高い解像度を実現し、グラフ出力においてファイルのサイズが小さくなります。解像度を下げることなくグラフ・イメージの出力を拡大できます。

PNG、JPG、GIFの各出力フォーマットのみがサポートされています。

詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプおよびOracle Reportsレポートの作成マニュアルを参照してください。


診断機能


ODL形式のログ・ファイル:すべてのOracle Reportsログ・ファイルは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)形式に準拠します。この形式は、Oracle Fusion Middlewareにおいて、ログ形式、メッセージ・タイプおよびログ管理ディレクティブ用の標準であります。ログ・ファイルのエントリは、テキスト形式(デフォルト)またはXML形式です。Oracle Enterprise Managerからログ・ファイルの検索が簡単で効率的になります。

該当なし

より包括的になったトレース用選択肢:

  • きめ細かく制御するために複数のトレース・レベルが用意されています。

  • 新しいトレース・オプション: NOTIFICATION、WARNING、ERROR (Oracle Fusion Middlewareコンポーネントにおいて標準化されている)

  • ファイル・サイズを制御するメカニズムである命名規則が改善されています。

該当なし

トレースビューアと検索機能の強化:Oracle Enterprise Managerを使用すると、新しいトレース・オプション、レベル、ログ・ファイル・サイズなどの指定、表示および検索がすべてできます。

トレース・オプションは構成ファイルまたはコマンドラインで指定します。

より広範囲に強化された診断機能:原因と処置によりアクション可能エラーが改善されています。また、ジョブ・レベルのトレースに対応しています。さらに、トレースがオフにされているときでもクリティカル・エラーはログに記録されます。ヘルス・チェック・メカニズムが改善され、コンテキスト対応ヘルプとエラー・メッセージ・レジストリへのハイパーリンクが用意されています。

該当なし

診断機能の詳細は、第23章「 Oracle Reportsの診断およびチューニング」(第23.3.2項「ログ・ファイル」および第23.3.7項「レポート実行のトレース」)を参照してください。


FormsとReportsとの統合


FormsとReportsの非SSOセキュリティ:Oracle Forms ServicesとOracle Reports Servicesが保護されていない場合でも、中間レベル・セキュリティがサポートされており、構成は不要です。ジョブIDは連番ではなくランダムな番号の場合があるため、他のユーザーはレポートを表示できません。この設定は任意です。

詳細は、第16.7項「Oracle Forms Servicesのセキュリティに関する考慮事項」を参照してください。

連番に割り当てられたジョブIDに基づいてジョブIDを推測することで、すべてのユーザーが他人のレポート出力を表示できます。

Oracle Forms Servicesからのプラガブル宛先のサポート:Oracle Forms ServicesからRUN_REPORT_OBJECTを使用して、Oracle Reportsに登録されたプラガブル宛先を含めてすべての宛先にレポート・リクエストを送信できます。

詳細は、第12.1.1項「Oracle Forms Servicesからのプラガブル宛先」を参照してください。

レポート・リクエストは特定の宛先にのみ送信できます。このため、新たに定義した宛先をOracle Forms Servicesからのレポート出力には使用できません。

JVMプーリング:Oracle Forms Servicesにより、すべてのOracle Reportsリクエストで共有JVMコントローラが使用されます。これによって、メモリー使用量が削減されます。


サーバー安定性


データベースでバックアップされたジョブ・キュー・リポジトリ:ジョブ・リポジトリとしてデータベースを使用することにより、Reports ServerのDATファイルの破損を防ぎ、スケジュール済ジョブが失われないようにできます。また、データベース内でのジョブの管理も容易です。

ファイル・システムをベースにしたDATファイル・リポジトリのみです。

新しいコマンドライン引数JOBRETRY:この値を指定すると、job要素のretry属性のエントリよりも優先されます。すべての不測エラーが発生したジョブは再試行されます。詳細は、第A.6.15項「JOBRETRY」を参照してください。

失敗したジョブの再試行回数は、job要素のretry属性を使用してサーバー構成ファイルで指定できます。またはスケジュールされているジョブのコマンドラインではエンジンのクラッシュ障害の場合にのみジョブの再試行が行われます。

Reports Serverの詳細は、第2章「Oracle Reports Servicesのアーキテクチャの理解」を参照してください。


サービス指向アーキテクチャ(SOA)統合: Oracle BPEL Process Manager


Oracle BPEL Process Managerの統合:Oracle BPEL Process Managerを使用してOracle Reportsジョブをユーザーが送信することで、レポート作成要件の自動化と監視ができます。

詳細は、第17.9項「Oracle BPEL Process Managerによるレポートの実行」を参照してください。


Common UNIX Printing System (CUPS)をベースに強化された印刷サポート


CUPSのサポート

印刷サーバー上で様々なデータ形式を処理できる標準的でモジュール化された印刷システムで、Internet Printing Protocol (IPP)にも対応しています。

詳細は、第9.5項「CUPSによって強化されたLinux印刷」を参照してください。


その他


インターネット・プロトコル・バージョン6 (IPv6)のサポート

IPv6のサポートは、特に設定をしなくてもそのままで利用できます。IPv6の詳細は、http://www.ietf.org/rfc/rfc2460.txtの「Request for Comments (RFC) 2460」を参照してください。

Oracle Fusion Middleware 11gリリース2 (11.1.2)のIPv6のサポートの詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。