ログ・レベルの設定

WebLogic Scripting Toolを使用すると、Endeca Serverログ出力のログ・レベルを変更できます。

WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用して、Endeca Serverコンポーネントで使用されるログ出力のデフォルトのロギング・レベルを変更できます。WLSTスクリプトは、$MW_HOME/oracle_common/common/binディレクトリにあります。

注意: ここでは、デフォルトのEndeca Serverログ出力を変更する方法について説明します。Endeca Serverに(別のログ・ファイルを使用する)新しいログ・ハンドラを作成する方法の詳細は、「デバッグ用のログ・ハンドラの作成」を参照してください。

WLSTの完全な説明は、オンラインでhttp://docs.oracle.com/cd/E29597_01/web.1111/e13813/toc.htmから入手可能なWebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

WLST listLoggers()コマンドを使用して、Endeca Serverログ出力をリストできます。
listLoggers(pattern="com.endeca.*")
Endeca Serverログ出力は次のとおりです。
com.endeca.cluster.Cluster
com.endeca.features.TunnelingServlet
com.endeca.features.ws.ControlServletContextListener
com.endeca.opmodel.control.ClusterCoordinator
com.endeca.opmodel.control.DGraph
com.endeca.opmodel.control.DGraphStateMachine
com.endeca.opmodel.control.DGraphs
com.endeca.opmodel.opSupport.ClusterCoordinatorRunner
com.endeca.opmodel.opSupport.DGraphRunner
com.endeca.opmodel.opSupport.RealProcessHandler
com.endeca.opmodel.testhelp.Gatekeeper
com.endeca.opmodel.testhelp.Thrower
com.endeca.router.RoutingFilter
com.endeca.tunneling.util.StreamUtil
com.endeca.util.JRFUtil
com.endeca.util.PropertyUtil
com.endeca.util.TimingFilter
これで、WLST setLogLevel()コマンドを使用して、特定のロガーに新しいログ・レベルを設定できるようになります。次の例に構文を示します。
setLogLevel(logger="com.endeca.cluster.Cluster", level="TRACE:1", persist=1)
ここで、
  • loggerは、変更するログ出力の完全名を指定する必須パラメータです。ログ出力名の大/小文字は区別される(このため、ワイルドカードは使用できない)ことに注意してください。
  • levelは、ログ・レベルを指定する必須パラメータです。ODLレベル(TRACE:16など)またはJavaレベル(FINERなど)のいずれかを指定できます。レベルのリストは、「メッセージのタイプおよびレベル」を参照してください。
  • persistは、レベルを構成ファイルに保存するかどうかを指定するオプション・パラメータです。値は0 (レベルを保存しない)または1 (レベルを保存して、WebLogicの再起動後も保持する)です。デフォルトは1です。

Endeca Serverログ出力にログ・レベルを設定するには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic Serverが実行されていることを確認します。
  2. コマンド・プロンプトから、WLSTディレクトリに変更します。
  3. 使用しているオペレーティング・システム用のスクリプトを使用して、WLSTユーティリティを起動します。
    • Linux: ./wlst.sh
    • Windows: wlst.cmd
  4. WLST内部から、管理者のユーザー名とパスワードを使用してWebLogic Serverに接続します。

    たとえば、次のようになります。

    connect('weblogic', 'welcome1')
  5. setLogLevel()コマンドを使用して、特定のEndeca Serverログ出力に新しいログ・レベルを設定します。

    たとえば、次のようになります。

    setLogLevel(logger="com.endeca.opmodel.control.DGraph", level="TRACE:1")
  6. listLoggersコマンドを使用して、ログ・レベルが変更されたことを確認します。

    たとえば、次のようになります。

    listLoggers(pattern="com.endeca.opmodel.control.DGraph")
  7. 完了後、exit()コマンドを使用してWLSTユーティリティを終了します。

Endeca Serverクラスタがある場合、(前述の手順5の) targetオプションを追加して、特定のマシンにログ・レベルを設定できます。

ログ出力は引き続き同じログ・ファイル(デフォルトでは$DOMAIN_HOME/servers/AdminServer/logs/AdminServer-diagnostic.log)に書き込むことに注意してください。