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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementアップグレード・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
E53413-02
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2 アップグレードの共通タスク

この章では、アップグレード・プロセスの一環として実行する必要があるアップグレード・タスクを示します。


注意:

この章では、様々なアップグレード・シナリオに共通するアップグレード・タスクを取り上げます。この章に記載のタスクをすべて実行する必要があるわけではありません。アップグレード・ロードマップについては、第1.6項「ドキュメント・ロードマップ」を参照してください。


この章の内容は、次のとおりです。

2.1 システム要件および動作保証の確認

インストール、アップグレードまたは移行を実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールまたはアップグレードする製品の最小要件を環境が満たしていることを確認します。

2.2 既存の環境のバックアップ

既存の環境をバックアップするには、すべてのサーバーを停止してから、次のものをバックアップする必要があります。

スキーマをバックアップする方法の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.3 Oracle WebLogic Server 10.3.6へのアップグレード

Oracle WebLogic Serverを10.3.6にアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Technology Networkから、WebLogic 10.3.6アップグレード・インストーラをダウンロードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』My Oracle Supportからのアップグレード・インストーラのダウンロードに関する説明を参照してください。

  2. グラフィック・モードでアップグレード・インストーラを実行して、WebLogic Serverをアップグレードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』グラフィック・モードでのアップグレード・インストーラの実行に関する項を参照してください。

2.4 Oracle Identity and Access Managementバイナリの11gリリース2 (11.1.2.2.0)への更新

既存のOracle Identity and Access Managementバイナリを11.1.2.2.0に更新するには、Oracle Identity and Access Management 11.1.2.2.0インストーラを使用する必要があります。そのためには、次のタスクを実行します。

2.4.1 ソフトウェアの入手

Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。

2.4.2 Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.2.0)インストーラの起動

この項では、Oracle Identity and Access Managementインストーラの起動方法について説明します。


注意:

  • IBM AIXオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストーラを起動する前に、Disk1ディレクトリからrootpre.shスクリプトを実行する必要があります。

  • rootユーザーとしてのインストーラの起動は、サポートされていません。


次を実行してインストーラを起動します。

UNIXの場合:

  1. 現在の作業ディレクトリから、インストーラのコンテンツを抽出したディレクトリに移動します。

  2. 次の場所に移動します。

    cd Disk1

  3. 次のコマンドを実行します。

    ./runInstaller -jreLoc <JREディレクトリへのフルパス>

    次に例を示します。

    ./runInstaller -jreLoc <MW_HOME>/jdk160_29/jre

Windowsの場合:

  1. 現在の作業ディレクトリから、インストーラのコンテンツを抽出したディレクトリに移動します。

  2. 次の場所に移動します。

    cd Disk1

  3. 次のコマンドを実行します。

    setup.exe -jreLoc <JREディレクトリへのフルパス>

    次に例を示します。

    setup.exe -jreLoc <MW_HOME>\jdk160_29\jre


注意:

Oracle JRockit JDKの使用時にコマンド行で-jreLocオプションを指定しないと、次の警告メッセージが表示されます。

-XX:MaxPermSize=512mは有効なVMオプションではありません。無視します。

この警告メッセージは、インストールには影響しません。インストールを続行できます。

64ビットのプラットフォームでは、汎用jarファイルを使用してOracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホームにjrockit_1.6.0_29ディレクトリが作成されません。JDKがある場所からJREフォルダへの絶対パスを入力する必要があります。


2.4.3 Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.2.0)のインストール

既存のOracle Identity and Access Managementバイナリを11.1.2.2.0にアップグレードするには、Oracle Identity and Access Management 11.1.2.2.0インストーラを使用します。

  1. インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。

  2. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。ソフトウェア更新のインストール画面が表示されます。更新を検索するかどうかを選択します。「次へ」をクリックします。「前提条件のチェック」画面が表示されます。すべての前提条件の確認が完了したら、「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  3. 「インストール場所の指定」画面で、ミドルウェア・ホームとして、システムにインストールされている既存のミドルウェア・ホームを指定します。

  4. 「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドで、既存のOracle Identity and Access Managementホームのパスを指定します。このドキュメントでは、このディレクトリを<IAM_HOME>とも呼びます。

    「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  5. 「インストール・サマリー」画面には、選択内容の概要が表示されます。その概要を確認して、このインストールを進めるかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。Oracle Identity and Access Managementのインストールを続行するには、「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。

  6. インストールの進行状況を監視します。インストール・ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。インストールの進行状況が100%に達したら、「OK」をクリックします。問題が発生した場合は、ログ・ファイルを確認してください。ログ・ファイルの場所については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のインストール・ログ・ファイルの場所に関する説明を参照してください。


    注意:

    インストールの進行中にインストールを取り消した場合または中断した場合は、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアの再インストールが可能になる前に、<IAM_HOME>ディレクトリを手動で削除する必要があります。

    インストール・プロセスのいずれかの段階でオンライン・ヘルプを起動するには、インストール・ウィザード画面の「ヘルプ」をクリックします。


  7. 「インストール 完了」画面が表示されます。「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。

    このインストール・プロセスで、システムに11.1.2.2.0 Oracle Identity and Access Managementソフトウェアがコピーされます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.2.2.0)のインストールと構成に関する項を参照してください。

2.5 リポジトリ作成ユーティリティを使用したデータベース・スキーマの作成

11.1.2.2.0データベース・スキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用する必要があります。アクセス・データのエクスポート時に古いスキーマ資格証明が必要になるため、新しいスキーマを作成する際は、既存のスキーマを削除したり、古いスキーマ名を使用しないでください。

データベース・スキーマを作成するには、次のタスクを実行します。

  1. リポジトリ作成ユーティリティの入手

  2. リポジトリ作成ユーティリティの起動

  3. スキーマの作成

2.5.1 リポジトリ作成ユーティリティの入手

リポジトリ作成ユーティリティをダウンロードします。リポジトリ作成ユーティリティを入手する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの入手に関する説明を参照してください。

2.5.2 リポジトリ作成ユーティリティの起動

ダウンロードした場所からリポジトリ作成ユーティリティを起動します。リポジトリ作成ユーティリティを起動する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUの起動に関する説明を参照してください。

2.5.3 スキーマの作成

リポジトリ作成ユーティリティを使用して必要なスキーマを作成します。スキーマを作成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する説明を参照してください。

2.6 パッチ・セット・アシスタントを使用したスキーマのアップグレード

既存のスキーマを11.1.2.2.0にアップグレードするには、パッチ・セット・アシスタントを使用する必要があります。データベース・スキーマをアップグレードするには、次のタスクを実行します。

2.6.1 データベースとスキーマの確認

パッチ・セット・アシスタントを起動する前に、データベースが稼働していること、およびスキーマのアップグレードがサポートされていることを確認します。これを確認するには、次のSQLコマンドを実行します。

SELECT OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY;

表2-1に、アップグレードのサポート対象であるスキーマおよびそのバージョンを示します。

表2-1 アップグレードのサポート対象であるスキーマおよびバージョン

スキーマ名 アップグレードがサポートされているスキーマのバージョン

Oracle Access Manager(OAM)

11.1.1.3.0

11.1.2.1.0

Oracle Adaptive Access Manager(OAAM)

11.1.1.3.0

11.1.2.0.0

Oracle Identity Manager(OIM)

11.1.1.3.0

11.1.1.5.0

11.1.1.7.0

11.1.2.0.0

11.1.2.1.0

Oracle Privileged Account Manager(OPAM)

11.1.2.0.0

11.1.2.1.0

OPSS (Oracle Platform Security Services)

11.1.1.6.0


2.6.2 パッチ・セット・アシスタントの起動

パッチ・セット・アシスタントを起動するには、次を実行します。

UNIXの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>/oracle_common/binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>/oracle_common/bin

  2. 次のコマンドを実行します。

    ./psa

Windowsの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>\oracle_common\binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>\oracle_common\bin

  2. 次のコマンドを実行します。

    psa.bat

2.6.3 パッチ・セット・アシスタントのグラフィカル・インタフェースを使用したスキーマのアップグレード

パッチ・セット・アシスタント・インストーラを起動した後は、画面上の手順に従ってスキーマを更新します。

スキーマを更新するには、表2-2の手順に従います。

表2-2 パッチ・セット・アシスタントの画面

画面 説明

ようこそ

このページがパッチ・セット・アシスタントの最初の画面です。

コンポーネントの選択

アップグレードするコンポーネントを選択します。

前提条件

データベースの前提条件を満たしていることを確認します。

スキーマ

データベースに接続するためのデータベース資格証明を指定して、更新するスキーマを選択します。

この画面は、「コンポーネントの選択」画面で選択したコンポーネントに応じて、更新が必要なスキーマごとに1回表示されます。

調査

このページには、各コンポーネント・スキーマを調査する際のパッチ・セット・アシスタントのステータスが表示されます。スキーマの「ステータス」列に「成功」のインジケータが表示されていることを確認します。

アップグレード・サマリー

更新が必要なスキーマであることを確認します。

アップグレードの進行状況

この画面には、スキーマの更新の進行状況が表示されます。

アップグレード成功

アップグレードに成功すると、この画面が表示されます。


2.6.4 スキーマのアップグレードの確認

ログ・ファイルをチェックすることでスキーマのアップグレードを確認できます。パッチ・セット・アシスタントでは、次の場所にログ・ファイルが作成されます。

UNIXの場合:

<MW_HOME>/oracle_common/upgrade/logs/psa/psatimestamp.log

Windowsの場合:

<MW_HOME>\oracle_common\upgrade\logs\psa\psatimestamp.log

コンポーネントによっては、同じ場所にpsatimestamp.outという2次ログ・ファイルが作成されます。

timestampには、パッチ・セット・アシスタントが実行された実際の日時が反映されます。

パッチ・セット・アシスタントの実行時にいずれかの障害が発生した場合は、これらのログ・ファイルを使用して問題を診断し、修正できます。削除しないでください。ログ・ファイルの内容は、コマンド行から別の-logLevelを指定することで変更できます。

パッチ・セット・アシスタントで実行される処理のいくつかは、他の処理より時間がかかる場合があります。時間のかかるこれらの処理の進行状況を確認するには、ログ・ファイルでこの情報を確認するか、次の問合せを使用できます。

SELECT VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY WHERE OWNER='schema_name';

問合せ結果のSTATUSフィールドは、スキーマへのパッチ適用処理中はUPGRADINGまたはUPGRADEDに、処理が終了するとVALIDになります。

2.7 Oracle Platform Security Servicesのアップグレード

この項では、Oracle Platform Security Services (OPSS)をアップグレードする方法について説明します。

Oracle Platform Security Servicesをアップグレードするには、構成およびポリシー・ストアを11.1.2.2.0にアップグレードする必要があります。ここでは、jps-config.xmlファイルとポリシー・ストアがアップグレードされます。

LDAPベースまたはDBベースのストアのOracle Platform Security Servicesをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. MW_HOME/oracle_common/common/binから次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    UNIXの場合:

    ./wlst.sh

    Windowsの場合:

    wlst.cmd

  2. 次のコマンドを実行して、OPSSをアップグレードします。

    upgradeOpss(jpsConfig="<absolute_path_to_old_version_jps-config.xml_file>",
                jaznData="<absolute_path_to_new_version_OOTB_JAZN_data_file>",
                auditStore="<absolute_path_to_OOTB_audit-store.xml_file>",
                jdbcDriver="<jdbc_driver>",
                url="<jdbc_ldap_url>",
                user="<jdbc_ldap_user>",
                password="<jdbc_ldap_password>"],
                upgradeJseStoreType="true/false"])
    

    表2-3に、upgradeOpssコマンドの引数を示します。

    表2-3 upgradeOpssコマンドの実行時に指定する引数

    引数 使用する状況 必須/オプション 説明

    jpsConfig

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース1 (11.1.1.x.x)または11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースとLDAPベースのどちらのストアにも必須です。

    11.1.2.x.xのjps-config.xmlドメイン構成ファイルの場所への絶対パスを指定します。

    upgradeOpssスクリプトを実行すると、jps-config.xmlファイルが同じディレクトリにバックアップされ、その名前に接尾辞.bakが付加されます。

    jps-config.xmlファイルは一般にディレクトリ$DOMAIN_HOME/config/fmwconfigにあります。jps-config-jse.xmlファイルは同じディレクトリにあると想定されています。

    jaznData

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース1 (11.1.1.x.x)または11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースとLDAPベースのどちらのストアにも必須です。

    11.1.2.x.xのデフォルトのsystem-jazn-data.xmlファイルの場所への絶対パスを指定します。

    system-jazn-data.xmlファイルは一般にディレクトリ$oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_configにあります。

    auditStore

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースとLDAPベースのどちらのストアにもオプションです。

    11.1.2.x.xのデフォルトのaudit-store.xmlファイルの場所への絶対パスを指定します。

    指定しなかった場合、引数jaznDataで指定したディレクトリにあるaudit_store.xmlファイルがデフォルトで使用されます。

    jdbcDriver

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースのストアの場合にのみ必須です。

    ストアに対するJDBCドライバを指定します。

    url

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースとLDAPベースのどちらのストアにも必須です。

    JDBC URLまたはLDAP URLを次の形式で指定します。

    driverType:host:port/servicename

    指定しなかった場合、JDBC URLまたはLDAP URLは構成ファイルから読み取られます。

    user

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースのストアの場合は必須ですが、LDAPベースのストアの場合はオプションです。

    JDBCユーザー名またはLDAPバインド名を指定します。

    指定しなかった場合、値は構成ファイルから読み取られます。

    LDAPベースのストアの場合、アップグレードを実行するユーザーには、スキーマ、ルート・ノード、およびcn=OPSS,cn=OracleSchemaVersionの下のすべてのノードに対する読取りおよび書込み権限が必要です。

    DBベースのストアの場合は、OPSS DBスキーマ・ユーザーとしてアップグレードを実行します。

    password

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースのストアの場合は必須ですが、LDAPベースのストアの場合はオプションです。

    DBベースのストアの場合はJDBCパスワードを指定し、LDAPベースのストアの場合はLDAPバインド・パスワードを指定します。

    指定しなかった場合は構成ファイルから読み取られます。

    upgradeJseStoreType

    この引数は、Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.x.x)から11gリリース2 (11.1.2.2.0)へアップグレードする場合に使用します。

    この引数はDBベースとLDAPベースのどちらのストアにもオプションです。

    この引数では、jps-config-jse.xmlファイルのストア・タイプ構成をファイルベースからLDAPベースまたはDBベース(jps-config.xmlファイルで指定されたストア・タイプと同じタイプ)に変更するかどうかを指定します。

    ストア・タイプ構成を変更する場合は、この引数の値をtrueに設定し、ファイルベース構成を維持する場合は、値をfalseに設定します。

    デフォルト値はfalseです。


    次に例を示します。

    UNIXの場合:

    upgradeOpss(jpsConfig="/Oracle/Middleware/user_projects/domains/oes_domain/config/fmwconfig/jps-config.xml",
    jaznData="/oracle/middleware/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xml",
    jdbcDriver="oracle.jdbc.OracleDriver",
    url="jdbc:oracle:thin:@host:1234/db123",
    user="R2_OPSS",
    password="password123",
    upgradeJseStoreType="true")
    

    Windowsの場合:

    upgradeOpss(jpsConfig="C:\\Oracle\\Middleware\\user_projects\\domains\\oes_domain\\config\\fmwconfig\\jps-config.xml",
    jaznData="C:\\oracle\\middleware\\oracle_common\\modules\\oracle.jps_11.1.1\\domain_config\\system-jazn-data.xml",
    jdbcDriver="oracle.jdbc.OracleDriver",
    url="jdbc:oracle:thin:@host:1234/db123",
    user="R2_OPSS",
    password="password123",
    upgradeJseStoreType="true")
    

2.8 サーバーの停止

WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーを停止する方法については、次の項を参照してください。

最初に管理対象サーバーを停止してから、WebLogic管理サーバーを停止する必要があります。

2.8.1 管理対象サーバーの停止

管理対象サーバーを停止するには、次の手順を実行します。

UNIXの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリからMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/binディレクトリに移動します。

    cd MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin

  2. 次のコマンドを実行してサーバーを停止します。

    ./stopManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url admin_username password

    各パラメータの意味は次のとおりです。

    managed_server_nameは、管理対象サーバーの名前です。

    admin_urlは、WebLogic管理コンソールのURLです。http://host:port/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    admin_usernameは、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    passwordはWebLogic管理サーバーのパスワードです。

次に例を示します。

./stopManagedWebLogic.sh oim_server1 http://host.example.com:7001/console weblogic password123

Windowsの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリからMW_HOME\user_projects\domains\domain_name\binディレクトリに移動します。

    cd MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin

  2. 次のコマンドを実行して管理対象サーバーを停止します。

    stopManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url admin_username password

    各パラメータの意味は次のとおりです。

    managed_server_nameは、管理対象サーバーの名前です。

    admin_urlは、WebLogic管理コンソールのURLです。http://host:port/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    admin_usernameは、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    passwordはWebLogic管理サーバーのパスワードです。

次に例を示します。

stopManagedWebLogic.cmd oim_server1 http://host.example.com:7001/console weblogic password123

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のスタックの停止に関する項を参照してください。

2.8.2 WebLogic管理サーバーの停止

WebLogic管理サーバーを停止するには、次の手順を実行します。

UNIXの場合:

次のコマンドを実行します:

cd MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin

./stopWebLogic.sh

Windowsの場合:

次のコマンドを実行します:

cd MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin

stopWebLogic.cmd

2.8.3 ノード・マネージャの停止

ノード・マネージャを停止するには、ノード・マネージャが実行されているコマンド・シェルを終了します。

または、nodemanager.propertiesファイルの属性QuitEnabledtrue (デフォルトはfalse)に設定後に、WLSTコマンドを使用してノード・マネージャに接続し、停止できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のstopNodeManagerに関する説明を参照してください。

2.9 サーバーの起動

WebLogic管理サーバーおよび管理対象サーバーを起動する方法については、次の項を参照してください。

2.9.1 ノード・マネージャの起動

ノード・マネージャを起動するには、$WL_HOME/server/binからコマンドstartNodeManager.sh (UNIXの場合)またはstartNodeManager.cmd (Windowsの場合)を実行する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のstartNodeManagerに関する説明を参照してください。

2.9.2 WebLogic管理サーバーの起動

WebLogic管理サーバーを起動するには、次の手順を実行します。

UNIXの場合:

次のコマンドを実行します:

cd MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin

./startWebLogic.sh

Windowsの場合:

次のコマンドを実行します:

cd MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin

startWebLogic.cmd

2.9.3 管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、次の手順を実行します。

UNIXの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリからMW_HOME/user_projects/domains/domain_name/binディレクトリに移動します。

    cd MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin

  2. 次のコマンドを実行して管理対象サーバーを起動します。

    ./startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_url admin_username password

    各パラメータの意味は次のとおりです。

    managed_server_nameは、管理対象サーバーの名前です。

    admin_urlは管理コンソールのURLです。http://host:port/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    admin_usernameは、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    passwordはWebLogic管理サーバーのパスワードです。

次に例を示します。

./startManagedWebLogic.sh oim_server1 http://host.example.com:7001/console weblogic password123

Windowsの場合:

  1. コマンド行で次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリからMW_HOME\user_projects\domains\domain_name\binディレクトリに移動します。

    cd MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin

  2. 次のコマンドを実行して管理対象サーバーを起動します。

    startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_url admin_username password

    各パラメータの意味は次のとおりです。

    managed_server_nameは、管理対象サーバーの名前です。

    admin_urlは管理コンソールのURLです。http://host:port/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    admin_usernameは、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    passwordはWebLogic管理サーバーのパスワードです。

次に例を示します。

startManagedWebLogic.cmd oim_server1 http://host.example.com:7001/console weblogic password123

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のスタックの起動に関する項を参照してください。