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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.2.0)
B69542-07
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2 Oracle Identity Self Serviceインタフェース

この章では、Oracle Identity Self Serviceを習得します。これにより、必要な情報をすばやく検索でき、必要なタスクを迅速に完了できます。

この章では、次の項目について説明します。

2.1 Oracle Identity Self Serviceへのログイン

Oracle Identity Self Serviceにログインする手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを使用して次のURLにアクセスします。

    http://HOSTNAME:PORT/identity
    

    このURLで、HOSTNAMEはアプリケーション・サーバーをホストするコンピュータの名前を表し、PORTはOracle Identity Managerサーバーがリスニングしているポートを指します。


    注意:

    アプリケーション名identityでは大文字と小文字が区別されます。


  2. Identity Self Serviceログイン・ページが表示されたら、ユーザーIDとパスワードを使用してログインします。


関連項目:

ログインの詳細は、「Oracle Identity Self Serviceへのアクセス」を参照してください。


2.2 Oracle Identity Self Serviceインタフェースの概要

Oracle Identity Self Serviceは、Oracle Identity Managerのほとんどのユーザーに役立つユーザー・セルフサービス機能および委任アイデンティティ管理機能を提供します。このコンソールは、セルフ・サービス・コンソールおよび未認証セルフ・サービス・コンソールへのアクセスを提供します。図2-1は、認証済セルフ・サービスおよび未認証セルフ・サービスのコンソールにアクセスするページを示しています。

図2-1 Oracle Identity Self Serviceのログイン・ページ

図2-1の説明が続きます
「図2-1 Oracle Identity Self Serviceのログイン・ページ」の説明

Identity Self Serviceは、未認証セルフ・サービス・コンソールでの未認証セルフ・サービス・タスクへのアクセスをサポートします。Identity Self Serviceに対して認証されていないユーザーまたはログインしていないユーザーは、「ユーザー・ログインを忘れた場合」、「パスワードを忘れた場合」、「新規ユーザーの登録」または「自分の情報のトラッキング」リンクをクリックして、未認証セルフ・サービス・コンソールにアクセスできます。このコンソールで、未認証のユーザーは、忘れたユーザー・ログインIDまたはパスワードの取得、Oracle Identity Manager環境への登録および登録のトラッキングを行うことができます。詳細は、「Oracle Identity Managerへの登録」および「Oracle Identity Self Serviceへのアクセス」の各章を参照してください。

Identity Self Serviceにログインすると、未認証セルフ・サービス・タスクにアクセスできます。Identity Self Serviceのインタフェースは、次の領域で構成されています。

図2-2では、Identity Self Serviceのページとレイアウトのサンプルを示します。

図2-2 Oracle Identity Self Serviceのレイアウト

図2-2の説明が続きます
「図2-2 Oracle Identity Self Serviceのレイアウト」の説明

2.2.1 トップ・ペイン

この領域は、インタフェースの右上に次のリンクで構成されています。

2.2.1.1 アクセシビリティ

Identity Self Serviceは、リハビリテーション法508条およびWorld Wide Web ConsortiumのWeb Content Accessibility Guidelines 2.0 AA (WCAG 2.0 AA)標準に従って設計されています。

ページの右上にある「アクセシビリティ」リンクをクリックすると、「アクセシビリティ」ダイアログ・ボックスが表示されます。「アクセシビリティ」ダイアログ・ボックスで、0個以上のオプションを次から選択できます。

  • スクリーン・リーダーを使用する

    スクリーン・リーダーを使用する場合は、このオプションを選択します。

  • 高コントラスト色を使用する

    Identity Self Serviceのデフォルト・カラー・スキームを使用せずに、高コントラスト・カラー・スキームを使用し、オペレーティング・システムで指定してある場合は、このオプションを選択します。

  • 大きいフォントを使用する

    表示および可読性を改善するためにフォント・サイズを変更する場合は、このオプションを選択します。

2.2.1.2 サンドボックス

ページの右上にある「サンドボックス」リンクをクリックすると、「サンドボックスの管理」ダイアログ・ボックスが表示されます。サンドボックスを使用すると、他のユーザーの環境に影響を与えることなく、カスタマイズを分離し、テストすることができます。カスタマイズするには、サンドボックスの作成またはアクティブ化、あるいはその両方を行います。フォームのカスタマイズが完了したら、サンドボックスを公開してそのカスタマイズを他のユーザーが使用できるようにします。

2.2.1.3 カスタマイズ

ページの右上にある「カスタマイズ」リンクをクリックすると、WebCenter Composerが開きます。現在アクティブなページが、カスタマイズ・モードで開きます。設計ビューまたはソース・ビューでページをカスタマイズできます。

2.2.1.4 ヘルプ

Identity Self Serviceにはヘルプ・システムが含まれています。「ヘルプ」リンクをクリックすると、ヘルプ・システムが新しいウィンドウで開きます。さらに、Identity Self Serviceでは、状況依存ヘルプが提供されます。たとえば、「カタログ」ページで「ヘルプ」リンクをクリックすると、リクエスト・カタログに関連するコンテンツが表示されます。

図2-3では、ヘルプ・インタフェースのサンプル・ページとデフォルト・レイアウトを示します。

図2-3 ヘルプ・インタフェースのレイアウト

図2-3の説明が続きます
「図2-3 ヘルプ・インタフェースのレイアウト」の説明

ヘルプ・システムのデフォルトの表示は、次の3つのペインで構成されています。

2.2.1.4.1 トップ・ペイン

トップ・ペインは、次のように構成されています。

  • ドキュメント・ドロップダウン・リスト: このドロップダウン・リストで、次のいずれかの値を選択できます。

    • Oracle Identity Managerのヘルプ・トピック: Oracle Identity Managerのすべてのヘルプ・トピックを表示するには、この値を選択します。

    • Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイド: 『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerユーザーズ・ガイド』のオンライン・ヘルプ・バージョンを表示するには、この値を選択します。

    • Oracle Identity Managerのカスタム・ヘルプ・トピック: 任意のカスタム・ヘルプ・トピックを表示するには、この値を選択します。

  • 「検索」フィールド: ヘルプ・システムで検索する任意の語または用語を指定します。

  • 表示: 「表示」メニューで、次のいずれかのオプションを選択できます。

    • 読取りペインの最大化: 読取りペイン(右下ペイン)を最大化するために左下ペインを閉じます。

    • ウィンドウ・レイアウトをデフォルトに戻す: ヘルプ・システムの現在のレイアウトをデフォルトのレイアウトに戻します。

    • 目次: 「目次」領域とヘルプ・トピックが表示されていない場合は、これを表示するように左下ペインを元に戻します。

    • 検索: 「検索」領域が左下ペインに表示されます。「検索」領域で、ヘルプ・トピックを検索して検索結果を表形式で表示できます。検索の実行に関するガイドラインを次に示します。

      • 「検索」フィールドで指定する検索基準は、「大/小文字区別」オプションを選択することにより、検索で大/小文字を区別できます。

      • 検索を正確に定義する場合は、検索基準にブール演算子& (AND)、| (OR)、! (NOT)を指定し、「ブール式」オプションを選択して「検索」をクリックします。

      • 検索基準で指定した語をすべて含むヘルプ・トピックを検索する場合は、「すべての語」を選択します。

      • 検索基準で指定した語のいずれかを含むヘルプ・トピックを検索する場合は、「いずれかの語」を選択します。

    • このトピック・ページへの永続リンクの表示: 今後の参照のためにヘルプ・トピックへのリンクを保存する場合は、「表示」メニューで「このトピック・ページへの永続リンクの表示」を選択します。表示されているダイアログ・ボックスで、ヘルプ・トピックへのリンクを右クリックして、次のいずれかのオプションを選択します。

      • このリンクのブックマーク: ヘルプ・トピックのURLをブラウザのブックマークに追加します。

      • リンク場所のコピー: ヘルプ・トピックURLをクリップボードにコピーします。

  • ツールバー: ヘルプ・システムには、特定のタスクを行うアクション・ボタンを提供するツールバーが含まれています。マウス・ポインタをボタンの上に移動すると、ボタン名が表示されます。次のボタンを使用できます。

    • 1ページ戻る: 前のヘルプ・トピックを含むページに戻ります。

    • 1ページ進む: このアイコンは、1ページ戻るアイコンをクリックした場合にのみ有効です。1ページ進むアイコンをクリックすると、表示しているトピックの次のページに順番で進みます。

    • このトピック・ページの印刷: 現在のヘルプ・トピックを印刷します。

    • このトピック・ページを電子メールで通知: ヘルプ・システムに現在表示されているヘルプ・トピックへのリンクを電子メールで通知します。この通知は必要な電子メール受信者に送信できます。

    • このトピック・ページへのリンク: 表示されているダイアログ・ボックスで、ヘルプ・トピックへのリンクを右クリックして、今後の参照のためにヘルプ・トピックへのリンクを保存し、次のいずれかのオプションを選択します。

      • このリンクのブックマーク: ヘルプ・トピックのURLをブラウザのブックマークに追加します。

      • リンク場所のコピー: ヘルプ・トピックURLをクリップボードにコピーします。

2.2.1.4.2 左下ペイン

左ペインには、「目次」領域と「検索」領域があります。デフォルトでは、「目次」領域は開いています。「目次」領域には、トップ・ペインの「ドキュメント」ドロップ・ダウン・リストで選択したオプションに従って、ヘルプ・トピックへのリンクが表示されます。「目次」の横にある矢印アイコンをクリックして、「目次」領域を開くまたは閉じることができます。

2.2.1.4.3 右下ペイン

右下ペインには、左下ペインの「目次」領域から開くか、または「検索」領域で検索するヘルプ・トピックが表示されます。このペインは、読取りペインと呼ばれることもあります。

2.2.1.5 サインアウト

Identity Self Serviceからログ・アウトするには、「サインアウト」リンクをクリックします。

2.2.2 左右のペイン

Identity Self Serviceのすべてのページは、2つのペインに分割されています。左ペインは、様々なタスクを実行する領域へのリンクを含むセクションで構成されています。左ペインは主要なナビゲーション・ツールであり、Identity Self ServiceのすべてのWebページに表示されます。左ペインでクリックするリンクに応じて、関連する詳細が右ペインに表示されます。

左ペインは次の領域で構成されています。

2.2.2.1 ホーム

「ホーム」ページには、Identity Self Serviceの様々な機能のスナップショットがあります。デフォルトでは、このページには「保留リクエスト」、「保留中の承認」、「マイ・アカウント」、「直属の部下」、「スタート・ガイドのヘルプ・トピック」および「パスワードの変更」のコンテナが含まれています。コンテナの並替え、非表示、削除または変更を行うことで、「ホーム」ページをパーソナライズできます。

詳細は、「セルフ・サービスのパーソナライズ」を参照してください。

2.2.2.2 受信ボックス

受信ボックスを使用して、次を実行します。

2.2.2.3 プロファイル

「プロファイル」領域は次のように構成されています。

  • 本人情報

    パスワードの変更、チャレンジ質問および回答の設定など、プロファイルの個人の詳細を表示および変更するには、このページを使用します。

    詳細は、「プロファイル情報の管理」を参照してください。

  • マイ・アクセス

    このページには、ロール、権限、アカウントおよび管理ロールなどのアクセス権を持つエンティティが表示されます。このセクションでは、エンティティをリクエスト、削除または変更できます。

    詳細は、「自分のアクセスの管理」を参照してください。

2.2.2.4 リクエスト

「リクエスト」領域は次のように構成されています。

  • カタログ

    ロール、権限およびアプリケーション・インスタンスなどのカタログ項目を検索、表示およびリクエストするには、このページを使用します。

    詳細は、「アクセス・リクエスト・カタログの使用」を参照してください。

  • リクエストのトラッキング

    自分で要求したリクエストおよび自分に対して要求されたリクエストを検索およびトラッキングする場合に、このページを使用します。リクエストID、ステータス、リクエスト・タイプ、リクエスト日、受益者およびリクエスタに基づいてリクエストを検索できます。

    詳細は、「リクエストのトラッキング」を参照してください。

  • 保留アテステーション

    ユーザーまたは管理者のキューの未処理アテステーション・プロセスに対応するアテステーション・タスクを表示および管理する場合は、このページを使用します。

    詳細は、「アテステーション・タスクの管理」を参照してください。


    注意:

    アテステーション機能は非推奨となっており、既存のアテステーション・タスクをクローズする目的でのみ使用できます。


2.2.2.5 証明

「証明」領域には「ダッシュボード」リンクが含まれています。アイデンティティの証明ダッシュボードには、Oracle Identity Manager内の進行中の証明と完了した証明の概要が表示されます。


注意:

「ダッシュボード」リンクは、証明機能が有効化されているときのみ利用可能です。

証明のサインオフ・プロセスを開始するには、「ダッシュボード」ではなく「受信ボックス」を使用します。ダッシュボードは、証明の進捗をトラッキングしたり、証明の管理者がレビューアにアクセスしたりするためのものです。


ダッシュボードの詳細は、「アイデンティティの証明の使用」を参照してください。

2.2.2.6 管理

「管理」領域は次のように構成されています。

  • ユーザー

    このページはユーザーの表示および管理に使用されます。このページで実行できるユーザー管理タスクの一部には、ユーザーの作成、変更、削除、有効化および無効化があります。

    詳細は、「ユーザーの管理」を参照してください。

  • ロール

    このページはロールの表示および管理に使用されます。このページで実行できるロール管理タスクの一部には、ロールの作成、表示、管理および削除があります。

    詳細は、「ロールの管理」を参照してください。

  • ロール・カテゴリ

    このページはロール・カテゴリの表示および管理に使用されます。詳細は、「ロール・カテゴリの作成と管理」を参照してください。

  • 組織

    このページは組織の表示および管理に使用されます。組織管理タスクの一部には、組織の作成、表示、変更および削除があります。

    詳細は、「組織の管理」を参照してください。

  • アテステーション・ダッシュボード

    このページは、本人がメンバーであるグループに所有されるアテステーション・プロセスの状態の表示に使用されます。

    詳細は、「アテステーション・ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

  • オープン・タスク

    このページは、リクエストによってインスタンス化されたタスク、ユーザーや管理者のキューで保留中の手動プロビジョニング・タスク、または失敗した自動プロビジョニング・タスクに対応するプロビジョニング・タスクの表示および管理に使用されます。

    詳細は、「プロビジョニング・タスクの管理」を参照してください。