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この章では、TuxJES機能に含まれるサーバー、コマンドおよびユーティリティについて説明します。
表1に、TuxJESのコマンドと関数を示します。
genjesprofile – TuxJESシステムのセキュリティ・プロファイルを生成します。
genjesprofile [-f userprofile]
genjesprofileはTuxJESシステム・セキュリティ・プロファイルを生成します。genjesprofileを起動すると、MT_DB_LOGINのOracle Tuxedoアプリケーション・パスワード、ユーザー名、ユーザー・パスワード、データベース接続文字列、MT_GDG_DB_ACCESS、MT_DB_LOGIN2、MT_CATALOG_DB_LOGINそれぞれのデータベース接続文字列、およびMT_FTP_PASSに対するftpパスワードを入力するように要求されます。
出力はセキュリティ・プロファイル・ファイルで、これにはMT_DB_LOGINのOracle Tuxedoアプリケーション・パスワード、ユーザー名、ユーザー・パスワード、データベース接続文字列、MT_GDG_DB_ACCESSとMT_DB_LOGIN2のデータベース接続文字列、MT_CATALOG_DB_LOGINのデータベース接続文字列にファイル権限-rw-------を指定したもの、およびMT_FTP_PASSに対するftpパスワードが記録されます。
| 注: | 生成されたセキュリティ・プロファイル・ファイルは、artjesadminツールで、Oracle Tuxedoドメインにログインするために使用できます。 |
genjesprofileでは、次のパラメータとオプションがサポートされます。
[-f <output_file>]
genjesacl - TuxJESシステム用に暗号化されたジョブ・アクセス認可構成ファイルを生成します。
genjesacl [-f <output_file>]
genjesaclはSTDIN行から1行ずつルールを読み取り、EOFに到達したら(端末の行の先頭でCtrl+Dを押すとEOFが発生します)、暗号化された構成ファイルを生成します。これは、JES_ACL_FILE_TYPE=ENCRYPTEDが指定されている場合に使用します。
生成された暗号化済みの構成ファイルは、ARTJESADMツールでのTuxJESジョブ・アクセスの認可に使用できます。
genjesaclでは、次のパラメータとオプションがサポートされます。
[-f <output_file>]
gensysprofile – TuxJESデータベースの接続情報を暗号化および格納するファイルを生成します。
gensysprofile -d <JESROOT> gensysprofileはTuxJESデータベースの接続情報を暗号化および格納するファイルを生成します。
gensysprofileでは、次のパラメータとオプションがサポートされます。
-d <JESROOT>
artjesadmin – TuxJESコマンド・インタフェース。
artjesadmin -vartjesadmin [-f [security_profile]]artjesadmin [-f [security_profile]] -p -j jobidartjesadmin [-f [security_profile]] -x showjobexec|resumejobexec|stopjobexec [[lmid=machine|grpid=groupid|grpid=groupid,srvid=serverid];...]artjesadmin [-f [security_profile]] [-t timeout(s)] [-o ejr option] [-y] -i|-I scriptfileartjesadmin [-f [security_profile]] -x settracelevel [trclvl=trace_level[,[lmid=machine|grpid=groupid|grpid=groupid,srvid=serverid];...]]artjesadmin -f [security_profile] -x setjesacl aclfile=rulepath[,aclfiletype=PLAIN|ENCRYPTED[,aclmode=MAC|DAC]] artjesadminはTuxJESコマンド・インタフェースです。まず、TuxJESシステムを起動する必要があります。
artjesadminでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
-f
genjesprofileによって生成されるセキュリティ・プロファイル・ファイル。デフォルト値は~/.tuxAppProfileです。セキュリティ・プロファイルの所有者は、必ずartjesadminの実行ユーザーであることが求められます。このプロファイルのユーザー名は、送信されたジョブの所有者です。所有者が指定されていないジョブには、所有者名「*」が割り当てられます。
| 注: |
-f profileを指定すると、指定したプロファイル・ファイルが使用されます。 -fを指定すると、プロファイル・ファイルとして~/.tuxAppProfileが使用されます。 -fを指定しない場合、プロファイル・ファイルとして何も使用されません。
-pを指定したときのartjesadminの終了コードを示します。
表3に示す情報は、次の書式でstdoutに出力されます。 <JOBID>,<JOBNAME>,<JOBSTATUS>,<JOB RETURN CODE>
00000002,JOBA,DONE,C0000
00000002,JOBA,FAILED,U0568
00000002,JOBA,EXECUTING
-x showjobexec|resumejobexec|stopjobexec [[lmid=machine|grpid=groupid|grpid=groupid,srvid=serverid];...]
-xは、ARTJESINITIATORサーバーを制御するために指定します。これは、showjobexec、resumejobexec、またはstopjobexecでなければなりません。詳細は、「サブ・コマンド」を参照してください。
-t <timeout>
-t <timeout>は、同期モード、非同期モード、またはコンソール・モードでジョブを発行するときのタイムアウトしきい値を制御するために指定します。-tオプションを使うと、タイムアウトの制御に整数を指定できます。タイマーが指定されていない場合、クライアントは永遠に待機します。
-o ejr option
-yは、ジョブを同期的に発行するために追加されたオプションです。このオプションは、ジョブが終了するまで待機する同期モードを有効にします。 | 注: | 同期的にジョブを発行するには、TuxJES構成ファイルにEVENTPOST=Aを設定する必要があります。 |
-yを指定したときのartjesadminの終了コードを示します。
表5に示す情報は、次の書式でstdoutに出力されます。 <JOBID>,<JOBNAME>,<JOBSTATUS>,<JOB RETURN CODE>
00000002,JOBA,DONE,C0000
00000002,JOBA,FAILED,U0568
00000002,JOBA,Already Timeout!
-x settracelevel [trclvl=trace_level[,[lmid=machine|grpid=groupid|grpid=groupid,srvid=serverid];...]]
-x setjesacl aclfile=rulepath[,aclfiletype=PLAIN|ENCRYPTED[,aclmode=MAC|DAC]]
artjesadminは、次のサブ・コマンドをサポートします。
submitjob (smj) -i|-I scriptfilename [-t timeout] [-o ejr option]
scriptfilenameパラメータは、発行されるジョブ・スクリプトです。 | 注: | artjesadminは、scriptfileの通知を担当しません。変換と実行が同じマシン上にない場合、共有ファイル・システム上にあるはずです。オプションは次のとおりです。 |
showjobexec(she) [-n machine] | [-g groupid [-i serverid]]
stopjobexec(ste) [-n machine] | [-g groupid [-i serverid]]
ARTJESINITIATORサーバーによる、新たに実行するジョブの取得を停止します。サーバーは現在仕掛中のジョブの仕上げを続けます。オプションが何も指定されていない場合、すべてのARTJESINITIATORサーバーが新しいジョブの取得を停止します。
resumejobexec(rse) [-n machine] | [-g groupid [-i serverid]]
ARTJESINITIATORサーバーによる、新たに実行するジョブの取得を再開します。オプションが何も指定されていない場合、すべてのARTJESINITIATORサーバーが新しいジョブの取得を再開します。
settracelevel(stl) -t tracelevel [-n machine] | [-g groupid [-i serverid]]
machine、groupid、およびserveridパラメータのいずれも指定されていない場合、artjesadminは現在のクライアントとすべてのサーバーについて、UBBCONFIG SERVERSセクションで指定されているTuxJESトレース・メッセージ・レベルを変更します。1つまたは複数のパラメータを指定すると、artjesadminは、指定されたサーバーのTuxJESトレース・メッセージ・レベルの実を変更します。現在のクライアントは変更されません。
-t tracelevelには、0、1、2、または3を設定できます。0はERRORレベル、1はWARNレベル、2はINFOレベル、3はDEBUGレベルを表します。
setjesacl (sja) -f rulepath [-t PLAIN|ENCRYPTED] [-m MAC|DAC]
正常に呼び出されると、リターン・フォーマットJob xxxが正常に送信されます。エラーが発生した場合、エラー・メッセージが出力されます。
artjesadminは、次の書式を使用する直接ジョブ送信もサポートします。artjesadmin [-o='xxx'] -i/-I scriptfile。
表6にまとめられているようなエラーが発生した場合、artjesadminの戻りコードは0意外になります。
> ptj -a
JOBNAME JobID Owner Prty C Type Status
-------- -------- -------- --------- ------ --------
cjob 00000015 * 5 A KSH DONE
cjob 00000016 * 5 A KSH DONE
cjob 00000018 * 5 A KSH CONVING
total:3
success:3
ARTJESCONVによる変換、またはARTJESINITIATORによる実行の対象として選択できるように、HOLD_WAITINGまたはHOLD_CONVINGステータスのジョブを解放します。オプションは次のとおりです。
ARTJESINITIATORを通知し、"-k"オプションを使用してEJRを呼び出します。その他のジョブは直接出力キューに送られます。TuxJESシステムは、EJRが返されるとジョブが終了したとみなします。オプションは次のとおりです。
purgejobが、canceljobと同じ効果を持っています。purgejobコマンドは、ジョブを直接パージしません。ARTJESPURGEサーバーが、TuxJESシステムからジョブを削除します。ARTJESPURGEが開始されない場合、ジョブは出力キューに残ります。
artjescleanlock – MPモードでロック・ファイル内の失効ロック・レコードを消去するユーティリティ。
artjescleanlock -c [-y] [-h <hostname>] [-f <filefullpath>]
artjescleanlock -l [-h <hostname>] [-f <filefullpath>]
Artjescleanlockは、オプションで指定されるフィルタ基準に基づいて、ロック・ファイル内のロック・レコードをリストまたは消去するために使用されます。このユーティリティを実行する前に、環境変数MT_ACC_FILEPATHを正しく設定する必要があります。
artjescleanlockでは、次のオプションがサポートされます。
-l
-c
| 注: | 「-l」と「-c」のどちらかのみを設定する必要があります。これらは互いに排他的です。 |
[ -h hostname ]
[ -f filename ]
| 注: | フィルター基準がサポートされていない場合、すべてのロック・レコードが対象になります。 |
[-y]
-yを指定しないと、ユーティリティから消去前にユーザーの確認が要求されます。このオプションは、-cでのみ使用できます。
SRVID=”number” CLOPT=” [-A][servopts options] -- -i JESCONFIG”
ARTJESADMは、TuxJESによって提供されるOracle Tuxedoアプリケーション・サーバーです。artjesadminコマンドは、大部分のタスクでARTJESADMと通信します。
ARTJESADMが提供するサービスに他のTuxJESサーバーがアクセスするため、ARTJESADMは、UBBCONFIGファイル内で他のTuxJESサーバーより前に構成されている必要があります。JESCONFIGを変更した場合、新しい構成が有効になるには、すべてのTuxJES関連のサーバーを再起動する必要があります。
ARTJESADMでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
EVENTPOSTが指定されない場合、イベントはポストされません。イベントのポストでのデータ・バッファはFML32タイプで、フィールドはJESDIR/include/jesflds.hで定義されます。
JESCONFIGファイルとJES_ACL_FILEファイルはTuxJESセキュリティ・メカニズムをベースにしているため、これら2つのファイルは最初から厳重に保護することが重要です。これら2つのファイルの読込み/書込み権限は、TuxJESドメイン全体をブートする責任を持つユーザー(通常はルート・アカウント)にのみ付与することを強くお薦めします。
JES_ACL_FILEファイルの書式。これはPLAINまたはENCRYPTEDに設定できます(大文字と小文字は区別されます)。PLAINは、JES_ACL_FILEファイルが暗号化されていないことを、ENCRYPTEDはこのファイルが暗号化されていることを意味します。暗号化されたファイルはgenjesaclツールで生成可能です。デフォルト値はPLAINです。
JES_ACL_FILEに一致ルールが見つからなかった場合のアクション。これはMACまたはDACに設定できます。MAC (Mandatory Access Control)は、一致ルールが見つからなかった場合はすべての操作が拒否されることを、DAC (Discretionary Access Control) はすべての操作が許可されることを表します。デフォルト値はMACです。JES_ACL_MODEに無効な値が設定されている場合、サーバーARTJESADMはブートできません。
JOBREPOSITORY=<path1>:<path2>:<path3>
送信するジョブを見つけるために、バッチ・ランタイムは、(JOBREPOSITORY内で)指定された順序でそれらのパスから検索します。一致するジョブ名が見つかると、バッチ・ランタイムは検索を停止し、この一致したジョブを送信します。
USER_IDENTICAL: ジョブが、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーによって実行されることを示します。この値を選択する前に、Oracle Tuxedoの各ユーザーが既存のOSユーザーに対応することを確認します。
USER_MAPPING: この値を指定すると、JESシステムはTuxJESユーザー・マッピング・ファイルを参照し、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーに対応するOSユーザーを検出して、このOSユーザーをジョブの実行者として指名します。
ORACLE: Oracleデータベースを使用してジョブ管理データを格納します。DB2: DB2を記憶域として使用してジョブ情報を格納します。これは現在サポートされていません。NOT SET: /Qを使用してジョブ情報を格納します。
SRVID=1 SRVGRP=SYSGRP CLOPT="-A -- -i /nfs/users/jes/jesconfig"
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchユーザー・ガイド
SRVID=”number” CLOPT=” [-A][servopts options] -- ”
TuxJES変換サーバー。ジョブ変換をするためのEJR起動を担当します。
SRVID=2 SRVGRP=SYSGRP CLOPT="-A -- "
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchユーザー・ガイド
SRVID=”number” CLOPT=” [-A][servopts options] -- -C jobclasses [-n concurrent_num] [-d]”
ARTJESINITIATORは、Oracle Tuxedoアプリケーション・サーバーにより提供されるTuxJESです。ジョブを実行するためのEJR起動を担当します。
実行中のジョブがある間にARTJESINITIATOR が強制終了またはシャットダウンされると、そのジョブは、再起動時にINDOUBT状態に入れられます。
ARTJESINITIATORでは、以下のパラメータとオプションがサポートされます。
SRVID=3 SRVGRP=SYSGRP MIN=10 CLOPT="-A -- -c AHZ"
この例では、10のARTJESINITIATORインスタンスが構成され、A、HおよびZジョブ・クラスに関連付けられます。
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchユーザー・ガイド
SRVID=”number” CLOPT=” [-A][servopts options] -- ”
ARTJESPURGEは、パージ・キューをモニターします。パージ・キューにジョブを検出すると、キュー内のジョブを削除し、ディレクトリJESROOT/<JOBID>を削除します。
Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchユーザー・ガイド
z/OS JES2システムをエミュレートするために、TuxJESシステムは、キュー機構を使用してバッチ・ジョブのライフサイクルを管理します。すべてのキューは、JES2QSPACEと呼ばれる1つのキュー・スペースに作成されます。バッチ・ジョブは、表7にリストされたキューにあり、またはそこに転送されるメッセージによって表されます。
ジョブがHOLD状態(JCLHOLDまたはHOLD)の場合、保留キューに入れられます。解放されると、 |
|
キュー・スペース(JES2QSPACE)と、表7にリストされたキューを作成するために、TuxJESシステムには、サンプル・シェル・スクリプト(jesqinit)が用意されています。環境に合わせてスクリプトを変更することはできますが、以下を厳守する必要があります。
ページのキュー・スペース・サイズ: 5000(ジョブの最大数は10000、各ジョブは2kバイト消費し、ページ・サイズは4kと想定します)
推奨されるキューの領域サイズ: 4K x (1日当たりのジョブ数) x (自動パージされるまでにJESキューにジョブが留まる日数)
| 注: | これらのパラメータは、固有の環境に合わせてカスタマイズできます。 |
JESは、ジョブを実行する特定のOSユーザーを定義することをサポートします。TuxedoユーザーとOSユーザーをマッピングするメカニズムを使用すると、JESシステムはジョブに準拠するTuxedo AAA資格証明を、ジョブを処理する際にリソースへの限定アクセス権しか持たないOSユーザーに関連付けることが可能です。
表8は、この項で説明されるユーザー代入機能をよく理解する上で知っておく必要がある用語のリストです。
JESシステムによって指定されるジョブ所有者は、artjesadminおよびPRIVILEGE_MODE上の構成の組合せに左右されます。表9は、ジョブ所有者の指定と様々な使用状況との間の関係を示します。
表10および表11は、ユーザーの代入を有効化しているTuxJESシステムでジョブを操作する場合の異なるIDを持つユーザーの権限を示します。
TuxJESでユーザー代入を有効化するには、次の操作を実行する必要があります。
JESCONFIGにおけるPRIVILEGE_MODEの値は、MAPPING_CREDENTIALまたはIDENTITY_CREDENTIALに指定する必要があります。
JESCONFIGにおけるPRIVILEGE_MODEの値がMAPPING_CREDENTIALの場合、USER_MAPPING_FILEの値を指定する必要があり、ユーザー・マッピング・ファイルにはOracle TuxedoユーザーとOSユーザーとの間のマッピングが含まれる必要があります。
JESがSHMモードで稼働している場合、起動はルート・ユーザーが行う必要があります。
JESがMPモードで稼働している場合、次のいずれかを実行します。
JESシステムに関与するすべてのマシンは、同一のNISシステムを使用することをお薦めします。
ジョブ・ユーザーは全員、JESシステムのIPCリソースへのフル権限を持つ必要があります。
TUXCONFIGのRESOURCEセクションにあるSECURITYパラメータは、USER_AUTH、ACLまたはMANDATORY_ACLにする必要があります。
| 注: | SECURITYパラメータがAPP_PWに設定され、AUTHSVCパラメータが構成されている場合、SECURITYレベルはOracle TuxedoによってUSER_AUTHとみなされます。 |
# (c) 2011 Oracle. All Rights Reserved.
#
*RESOURCES
IPCKEY <IPCKEY> # for example 132770
DOMAINID jessample
MASTER SITE1
MODEL SHM
MAXACCESSERS 200
MAXSERVERS 50
NOTIFY SIGNAL
PERM 0666 #Adding "PERM=0666" in RESOURCES section
SECURITY USER_AUTH
AUTHSVC "AUTHSVC"
*MACHINES
#
<uname -n>
LMID = SITE1
TUXDIR ="<full path of TUXEDO software>"
TUXCONFIG = "<full path of APPDIR>/tuxconfig"
TLOGDEVICE ="<full path of APPDIR>/TLOG"
TLOGSIZE=10
APPDIR = "<full path of APPDIR>"
ULOGPFX = "<full path of APPDIR>/ULOG"
*GROUPS
ARTGRP
LMID = SITE1 GRPNO = 1
QUEGRP
LMID = SITE1 GRPNO = 2
TMSNAME = TMS_QM TMSCOUNT = 2
OPENINFO = "TUXEDO/QM:<full path of APPDIR>/QUE:JES2QSPACE"
EVTGRP
LMID= SITE1 GRPNO=3
#
*SERVERS
# Adding RQPERM=0666 RPPERM=0666 in all JES servers entry in SERVERS section
DEFAULT: CLOPT="-A"
TMUSREVT SRVGRP=EVTGRP SRVID=1 CLOPT="-A"
RQPERM=0666 RPPERM=0666
TMQUEUE
SRVGRP = QUEGRP SRVID = 1
GRACE = 0 RESTART = Y CONV = N MAXGEN=10
CLOPT = "-s JES2QSPACE:TMQUEUE -- -t 5 "
RQPERM=0666 RPPERM=0666
ARTJESADM SRVGRP =ARTGRP SRVID = 1 MIN=1 MAX=1
CLOPT = "-A -- -i jesconfig"
RQPERM=0666 RPPERM=0666
ARTJESCONV SRVGRP =ARTGRP SRVID = 20 MIN=1 MAX=1
CLOPT = "-A --"
RQPERM=0666 RPPERM=0666
ARTJESINITIATOR SRVGRP =ARTGRP SRVID =30
CLOPT = "-A -- -n 20 -d"
RQPERM=0666 RPPERM=0666
ARTJESPURGE SRVGRP =ARTGRP SRVID = 100
CLOPT = "-A --"
AUTHSVR SRVGRP=ARTGRP SRVID=104 CLOPT="-A"
RQPERM=0666 RPPERM=0666
*SERVICES
ユーザー代入を正常に有効化するには、異なるIDを持つユーザーのファイル・システム権限が次の要件を満たすように構成されているか確認する必要があります。
| 注: | ジョブ実行者は全員、ULOG、stdoutおよびstderrへの書込み権限を持つ必要があります。その権限を持たない場合、ログと出力メッセージが正常に書き込まれない可能性があります。 |
TuxJESトレース・メッセージはTuxJESトレース・ファイルに保存されます。デフォルトでは、TuxJESトレース・ファイルは${APPDIR}/Logsディレクトリに保存されます。Batch Runtimeを実行する前に、環境変数JES_TRACE_PATHを設定して、このディレクトリを変更できます。
TuxJESトレース・メッセージ・レベルにはERROR、WARN、INFO、およびDEBUGの4段階があります。デフォルト値はWARNです。環境変数JESTRACEを使用して、TuxJESトレース・メッセージ・レベルを設定したり、artjesadminコマンドを使用して動的に変更したりして、どのレベルのメッセージが表示されるかを決定できます。
詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchユーザー・ガイド』の「Tracing TuxJES」や『Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchリファレンス・ガイド』の「artjesadmin」を参照してください。
TuxJESでは、標準のジョブ操作インタフェースをサポートしています。サービス規約として一連のFML32フィールドが定義されています。TuxJES付属のartjesadminユーティリティでは、通常のTuxedo ATMI API (詳細は、Oracle Tuxedo API: ATMIに関する項を参照)を使用してジョブ情報を送信、制御および出力します。ユーザーは、TuxJESジョブ管理システムと通信する、パーソナライズされたアプリケーションの作成もサポートされています。このドキュメントでは、一般的な手順とプログラミング手法について説明します。
TuxJESジョブに関連するすべてのフィールドは、$JESDIR/udataobj/jesfldsで定義されます。対応するヘッダー・ファイルは、$JESDIR/include/jesflds.hにあります。表12は、ジョブ操作で使用されるフィールドを示しています。
前述のフィールドを使用するには、ソース・コードにヘッダー・ファイル$JESDIR/include/jesflds.hをインクルードし、Tuxedo FML32 APIを使用して入出力のFML32バッファを操作する必要があります。詳細は、 『FMLを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミング』を参照してください。
ARTJESADMサーバーでは、ジョブ処理のエントリとして、次のATMIサービスが提供されています。クライアント・プログラムでは、tpcallとFML32バッファなど、標準のATMI APIを使用してこれらのサービスを呼び出すことができます。このとき、入力および出力用にフィールドが準備または取得されます。
| 注: | JES2_JOB_OWNER が指定されていない場合、このジョブは「*」ユーザー、つまり、このジョブの所有権がないと判断されます。 |
このサービスは、ジョブ情報の問合せで使用されます。インタフェースでは、指定のジョブIDの特定のジョブ、同じジョブ名およびジョブ・クラスの一連のジョブ、またはすべてのジョブを取得できます。結果に複数のジョブ・インスタンスが含まれる場合、これらはFML32オカレンス・スタイルとなり、オカレンスは0から始まります。たとえば、3つのジョブが返された場合、1番目のジョブがオカレンス0、2番目のジョブが1、3番目のジョブが2となります。
| 注: | ARTJESADMは、フィールドのジョブID、名前およびクラスのシーケンスをチェックします。フィールドがチェックされると、ARTJESADMはチェックを停止します。 |
| 注: |
このサービスは、実行中でなく、終了ステータスでもないジョブを保留するために使用されます。ジョブ・コレクションのインタフェースはJES2PRINTと同じです。
| 注: | ARTJESADMは、フィールドのジョブID、名前およびクラスのシーケンスをチェックします。フィールドがチェックされると、ARTJESADMはチェックを停止します。 |
| 注: | 特定のジョブに関して問題がある場合、JES2_JOB_IDで指定される対応するシーケンスで、JES2_JOB_MSGが有効になります。部分的な問題の場合、tperrnoはTPOKになります。 |
一般的な操作が失敗した場合、JES2_JOB_ERRORにはエラー・メッセージが保持され、tperrnoはTPESVCFAILに設定されます。
このサービスは、保留ステータスのジョブを解放するために使用されます。ジョブは、hold操作により、time typerunを送信して、保留ステータスにできます。ジョブ・コレクションのインタフェースはJES2PRINTと同じです。
| 注: | ARTJESADMは、フィールドのジョブID、名前およびクラスのシーケンスをチェックします。フィールドがチェックされると、ARTJESADMはチェックを停止します。 |
| 注: | 特定のジョブに関して問題がある場合、JES2_JOB_IDで指定される対応するシーケンスで、JES2_JOB_MSGが有効になります。部分的な問題の場合、tperrnoはTPOKになります。 |
このサービスは、ジョブの取消しで使用されます。ジョブ・コレクションのインタフェースはJES2PRINTと同じです。
| 注: | ARTJESADMは、フィールドのジョブID、名前およびクラスのシーケンスをチェックします。フィールドがチェックされると、ARTJESADMはチェックを停止します。 |
| 注: | 特定のジョブに関して問題がある場合、JES2_JOB_IDで指定される対応するシーケンスで、JES2_JOB_MSGが有効になります。部分的な問題の場合、tperrnoはTPOKになります。 |
このサービスは、ジョブのパージで使用されます。ジョブがまだ終了していない場合、その効果はJES2CANCELと同じです。ジョブ・コレクションのインタフェースはJES2PRINTと同じです。
| 注: | ARTJESADMは、フィールドのジョブID、名前およびクラスのシーケンスをチェックします。フィールドがチェックされると、ARTJESADMはチェックを停止します。 |
| 注: | 特定のジョブに関して問題がある場合、JES2_JOB_IDで指定される対応するシーケンスで、JES2_JOB_MSGが有効になります。部分的な問題の場合、tperrnoはTPOKになります。 |
TuxJESは、Tuxedo EventBrokerに基づくイベント通知メカニズムを備えています(詳細は、 イベントへのサブスクライブに関する項を参照)。各ステージで何か発生すると、次のユーザー・レベルのイベントが提供されます。各イベントのデータ・バッファは、特定のジョブのFML32バッファです。
イベントのポストはARTJESADM内のJESCONFIG構成に依存するため、すべてのイベントまたは一部のイベントの必要に応じて、スイッチをオンにする必要があります。
ジョブ管理サービスのインタフェースを使用するアプリケーションは、Tuxedo ATMIセキュリティの規則に従う必要があります(詳細は、ATMIセキュリティの概要を参照)。適切なアプリケーション・パスワードおよびユーザー名/パスワードを、クライアント・アプリケーション内のtpinit()で指定する必要があります。サービスの権限を制御するには、「TuxJESジョブの操作で使用されるATMIサービス」でリストされているサービスに対して、適切なACLまたはMANDATORY ACLをUBBCONFIGで構成する必要があります。
次の例は、ジョブの送信方法を示しています。-I $JESDIR/includeにはCFLAGSを含める必要があります。
#include <stdio.h>
#include <tpadm.h>
#include <fml32.h>
#include <jesflds.h>
main(int argc, char *argv[])
{FBFR32 *input;
FBFR32 *output;
long buflen;
if (tpinit((TPINIT *) NULL) == -1) {(void)fprintf(stderr, "Tpinit failed: %s\n", tpstrerror(tperrno));
exit(1);
}
input = tpalloc("FML32",NULL,1024); output = tpalloc("FML32",NULL,1024); if (input == NULL || output == NULL) {(void)fprintf(stderr, "Tpinit failed: %s\n", tpstrerror(tperrno));
exit(1);
}
if (Fappend32(input,JES2_JOB_SCRIPT, "JOBA", 0) < 0 ) {(void)fprintf(stderr, " Fappend32 failed: \n");
exit(1);
}
Findex32(input,0);
if (tpcall("JES2SUBMIT", input, 0, &output,&buflen,0) < 0 ) {(void) fprintf(stderr, "Can't send request to service JES2SUBMIT");
exit(1);
}else {char *jobid;
jobid = Ffind32(output,JES2_JOB_ID,0,NULL);
if (jobid != NULL) {fprintf(stdout,"Job %s is submitted\n",jobid);
}
}
tpfree(input);
tpfree(output);
(void)tpterm();
return(0);
}
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