構成ガイド

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Oracle TSAM Plusエージェントの構成

この章では、次の項目について説明します。

 


Oracle TSAM Plusエージェントの概要

Oracle TSAM Plusエージェントは、Tuxedo側のすべてのバック・エンド論理を処理します。次のサブコンポーネントが含まれます:

 


スタンドアロンTSAM Plusエージェントの構成

前提条件

Oracle TSAM Plusエージェントを正確かつ効果的に使用するには、次の前提条件に従います。

UBBCONFIGへのLMSの追加

ローカル・モニター・サーバー(LMS)では、次のタスクが実行されます。

詳細は、Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイドLMSに関する項を参照してください。

Oracle TSAM Plusエージェントを適切にデプロイするには、UBBCONFIGファイルの各Oracle Tuxedoマシン・セクションにLMSを追加する必要があります。リスト1-1に例を示します。

リスト1-1 UBBCONFIGファイルに追加されたLMS
...
*MACHINES
MACHINEA
...
*GROUPS
...
LMSGRP LMID=MACHINEA
...
*SERVERS
LMS SRVGRP=LMSGRP SRVID=1 CLOPT=”-A -- -l tsamweb.abc.com:8080/tsam”
...

-l」を指定すると、Oracle TSAM Plusマネージャに構成されているOracle TSAM Plusデータ・サーバーのアドレスを示します。詳細は、『Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイド』を参照してください。Oracle TSAM Plusデータ・サーバーのポート番号は、Oracle TSAM Plusマネージャ・コンソールのポート番号と同じです。

注意: TMIBを使用して、実行中のOracle TuxedoアプリケーションにLMSを追加することもできます。

Oracle TSAM Plusのオン/オフの切替え

tmadminコマンドを使用してOracle TSAM Plusのオン/オフを切り替えることができます。コマンドの書式は次のとおりです。

changemonitor (chmo) [-m machine] on|off

-mパラメータは、Oracle TSAM Plus収集が無効になっている論理マシンの名前です。このオプションがない場合、すべてのマシン上でモニタリングが無効になります。デフォルトでは、モニタリングはオンです。モニタリングをオフにすると、定義済のモニタリング・ポリシーが存在する場合でも、すべてのデータ収集が停止されます。

Oracle Tuxedo ART for CICS and Batchのモニタリングの構成

Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSをモニターするには、追加の構成ファイル(Region-Group.mapping)が必要です。KIXCONFIG環境変数で指定されたディレクトリにファイルを配置する必要があります。詳細は、 『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSユーザーズ・ガイド』を参照してください。

注意: KIXCONFIG環境変数が、すべてのARTアプリケーションで必須です。

リスト1-2Region-Group.mappingファイルの書式例です。

リスト1-2 Region-Group.mappingファイルの書式例
[region]
name= REG1
tuxgroups=APPGRP1,APPGRP2
resources_group=resgroup1,resgroup2

[region]
name= REG2
tuxgroups=APPGRP3,APPGRP4
resources_group=resgroup3,resgroup4

このファイルには、各リージョンに相当するセクションがあります。CICSリージョンは「name」と呼ばれます。tuxgroupsパラメータの後には、Oracle Tuxedoグループ名を指定します。resources_groupパラメータは、このリージョン内のCICSリソース・グループです。

詳細は、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイドを参照してください。

注意: Linux上で実行中のOracle Tuxedo Application Runtime for CICSの場合、ARTMONサーバーはTSAM Plusモニタリングを有効化するために構成する必要があります。

Oracle Tuxedo Application Runtime for BatchのARTJESコンポーネントをモニターする必要がある場合、JESMONITOR環境変数をyesに設定してからLMSサーバーを開始する必要があります。

 


JMXエージェントの構成

tlistenプロセスの開始

TSAM Plusを使用してTuxedoドメイン・ターゲットをモニターするには、Tuxedoドメインより前にtlistenプロセスを起動し、TuxedoドメインのMBeanをtlistenプロセスに埋め込まれたJMXエージェントに登録できるようにする必要があります。特にMPドメインでは、すべてのマシンに対してtlistenを起動する必要があります。

注意: Oracle TSAM PlusをOracle TSAM Plus 12cと組み合せて使用する場合、埋め込まれたJMXエージェントを起動するためにJRE 1.6または次のJDK 1.6バージョンのいずれかが必要です。
注意: TSAM Plusのインストール・ディレクトリにあるJREを使用することもお薦めします。

tlistenを起動する前に、tlistenの環境変数SHLIB_PATH/LIBPATH/LD_LIBRARY_PATHを設定し、libjvmライブラリ・パスを組み込む必要があります。Windowsプラットフォームでは、JAVA_HOMEのみを設定する必要があります。HPプラットフォームでは、LD_PRELOADを設定し、libjvm.soディレクトリを組み込む必要があります。

リスト1-3に、様々なプラットフォームでの環境変数の設定例を示します。

リスト1-3 様々なプラットフォームでの環境変数設定

Linux 64ビット・プラットフォームの場合

LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/amd64/server:$LD_LIBRARY_PATH; 
export LD_LIBRARY_PATH; 

AIX 64ビット・プラットフォームの場合

LIBPATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/ppc64:${JAVA_HOME}/jre/lib/ppc64/default:$LIBPATH;
export LIBPATH;

HP 64ビット・プラットフォームの場合

LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server:$LD_LIBRARY_PATH; 
export LD_LIBRARY_PATH; 
LD_PRELOAD=$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server/libjvm.so; 
export LD_PRELOAD;
注意: LD_PRELOADは、tlistenで埋込みJMXエージェントを起動するためにのみ使用されます。Tuxedoアプリケーションのビルド時には設定しないでください。

tlistenを起動するには、次のコマンドを使用します。

tlisten -j rmi://<host>:<rmiport> -l //<host>:<tlistenport>
注意: -lオプションで指定されたホストおよびポートが、UBBCONFIGファイルで指定されたNLSADDR値と同じであることを確認します。

tlistenプロセスが正しく起動すると、メッセージRMIコネクタ・サーバーが正しく起動しましたおよび埋込みJMXエージェントが正しく起動しましたがULOGに表示されます。

tlistenプロセスに次の機能が追加されています。

JMXモニタリング用のその他のtlistenオプションの詳細は、Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイドを参照してください。

UBBCONFIGファイルの設定

NETWORKセクションの追加

Tuxedoドメイン・モニタリング・ターゲットをモニターして管理するためには、*NETWORKセクションを追加し、TuxedoドメインのUBBCONFIGファイルにあるNLSADDRパラメータをSHMモードで構成することによって、ターゲットをtlistenに登録する必要があります。

RESOUCESセクションのEXT_MONの追加

特定のメトリック(MIBのサービス・メトリックやIPCキュー・メトリックなど)の収集および計算は、CPU時間を消費し、Oracle Tuxedoのパフォーマンスに影響する可能性があります。Oracle Tuxedoは、UBBCONFIGファイルの*RESOURCESセクションでEXT_MON OPTIONSパラメータを使用して、MIBのパフォーマンスに影響するメトリックの収集を実行できます。

インジケータを指定すると、Tuxedo TargetsセクションでリストされているすべてのメトリックがMIBで収集されます。指定しないと、次のメトリックはOracle Tuxedoによって収集されません。

このパラメータ設定を変更すると、即座にメトリック収集ポリシーも変更されます。

リスト1-4に、Enterprise ManagerモニタリングをサポートしているSHMモードのUBBCONFIGファイルの例を示します。

リスト1-4 Enterprise ManagerモニタリングをサポートしているSHM UBBCONFIGのサンプル
*RESOURCES                                                                                                                       
IPCKEY        65831                                                                                                              
DOMAINID      shm                                                                                                                
MASTER        L1                                                                                                                 
MODEL         SHM                                                                                                                
MAXACCESSERS  100                                                                                                                
MAXSERVERS    100                                                                                                                
OPTIONS       EXT_MON                                                                                                            
*MACHINES                                                                                                                        
"<hostname>"  LMID         = L1                                                                                                   
             APPDIR       = "/testarea/tux/test/jmx/servers"                                                                     
             TUXCONFIG    = "/testarea/tux/test/jmx/servers/tuxconfig"                                                           
             TUXDIR       = "/testarea/tux/oracle/tuxedo12c"                                                                
*GROUPS                                                                                                                          
ATMIGRP1     LMID         = L1                                                                                                   
             GRPNO        = 10                                                                                                   
*SERVERS                                                                                                                         
SvrUpdate    SRVGRP       = ATMIGRP1                                                                                             
             SRVID        = 100                                                                                                  
*SERVICES                                                                                                                        
                                                                                                                                 
*NETWORK                                                                                                                         
"L1"                                                                                                                             
NLSADDR="<hostname>:16998"

 


BTMオブザーバの構成

GWTDOMAINに新しいCLOPTオプションが導入されました。

-m

BTMモニターURL。形式は、http://<HOST>:<PORT>/btmmonitor/agent/agent/です。

例:

GWTDOMAIN SRVGRP="gwgrp" SRVID=1003 CLOPT="-A -- -m http://bej301493.cn.oracle.com:9001/btmmonitor/agent/agent/"

このオプションが指定されると、GWTDOMIANは組込みJVMを起動してBTM委任オブザーバを実行し、WTCと自身の双方向コールをモニターします。


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