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Oracle TSAM Plusエージェントは、Tuxedo側のすべてのバック・エンド論理を処理します。次のサブコンポーネントが含まれます:
追加データを処理するために、独自のプラグインを開発できます。カスタマイズ・プラグインは、既存のプラグイン・チェーンとリンクすることも、デフォルトのプラグインを置き換えることもできます。
servopts(5)の-aオプションで生成されたアカウント作成情報およびチャージバック情報を分析するユーティリティ
Oracle TSAM Plusエージェントを正確かつ効果的に使用するには、次の前提条件に従います。
ローカル・モニター・サーバー(LMS)では、次のタスクが実行されます。
詳細は、Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイドのLMSに関する項を参照してください。
Oracle TSAM Plusエージェントを適切にデプロイするには、UBBCONFIGファイルの各Oracle Tuxedoマシン・セクションにLMSを追加する必要があります。リスト1-1に例を示します。
...
*MACHINES
MACHINEA
...
*GROUPS
...
LMSGRP LMID=MACHINEA
...
*SERVERS
LMS SRVGRP=LMSGRP SRVID=1 CLOPT=”-A -- -l tsamweb.abc.com:8080/tsam”
...
「-l」を指定すると、Oracle TSAM Plusマネージャに構成されているOracle TSAM Plusデータ・サーバーのアドレスを示します。詳細は、『Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイド』を参照してください。Oracle TSAM Plusデータ・サーバーのポート番号は、Oracle TSAM Plusマネージャ・コンソールのポート番号と同じです。
| 注意: | TMIBを使用して、実行中のOracle TuxedoアプリケーションにLMSを追加することもできます。 |
tmadminコマンドを使用してOracle TSAM Plusのオン/オフを切り替えることができます。コマンドの書式は次のとおりです。
changemonitor (chmo) [-m machine] on|off
-mパラメータは、Oracle TSAM Plus収集が無効になっている論理マシンの名前です。このオプションがない場合、すべてのマシン上でモニタリングが無効になります。デフォルトでは、モニタリングはオンです。モニタリングをオフにすると、定義済のモニタリング・ポリシーが存在する場合でも、すべてのデータ収集が停止されます。
Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSをモニターするには、追加の構成ファイル(Region-Group.mapping)が必要です。KIXCONFIG環境変数で指定されたディレクトリにファイルを配置する必要があります。詳細は、 『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSユーザーズ・ガイド』を参照してください。
| 注意: | KIXCONFIG環境変数が、すべてのARTアプリケーションで必須です。 |
リスト1-2はRegion-Group.mappingファイルの書式例です。
[region]
name= REG1
tuxgroups=APPGRP1,APPGRP2
resources_group=resgroup1,resgroup2
[region]
name= REG2
tuxgroups=APPGRP3,APPGRP4
resources_group=resgroup3,resgroup4
このファイルには、各リージョンに相当するセクションがあります。CICSリージョンは「name」と呼ばれます。tuxgroupsパラメータの後には、Oracle Tuxedoグループ名を指定します。resources_groupパラメータは、このリージョン内のCICSリソース・グループです。
詳細は、Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイドを参照してください。
| 注意: | Linux上で実行中のOracle Tuxedo Application Runtime for CICSの場合、ARTMONサーバーはTSAM Plusモニタリングを有効化するために構成する必要があります。 |
Oracle Tuxedo Application Runtime for BatchのARTJESコンポーネントをモニターする必要がある場合、JESMONITOR環境変数をyesに設定してからLMSサーバーを開始する必要があります。
TSAM Plusを使用してTuxedoドメイン・ターゲットをモニターするには、Tuxedoドメインより前にtlistenプロセスを起動し、TuxedoドメインのMBeanをtlistenプロセスに埋め込まれたJMXエージェントに登録できるようにする必要があります。特にMPドメインでは、すべてのマシンに対してtlistenを起動する必要があります。
| 注意: | Oracle TSAM PlusをOracle TSAM Plus 12cと組み合せて使用する場合、埋め込まれたJMXエージェントを起動するためにJRE 1.6または次のJDK 1.6バージョンのいずれかが必要です。 |
| 注意: | TSAM Plusのインストール・ディレクトリにあるJREを使用することもお薦めします。 |
tlistenを起動する前に、tlistenの環境変数SHLIB_PATH/LIBPATH/LD_LIBRARY_PATHを設定し、libjvmライブラリ・パスを組み込む必要があります。Windowsプラットフォームでは、JAVA_HOMEのみを設定する必要があります。HPプラットフォームでは、LD_PRELOADを設定し、libjvm.soディレクトリを組み込む必要があります。
リスト1-3に、様々なプラットフォームでの環境変数の設定例を示します。
LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/amd64/server:$LD_LIBRARY_PATH; export LD_LIBRARY_PATH; LIBPATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/ppc64:${JAVA_HOME}/jre/lib/ppc64/default:$LIBPATH;export LIBPATH;LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server:$LD_LIBRARY_PATH;
export LD_LIBRARY_PATH;
LD_PRELOAD=$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server/libjvm.so;
export LD_PRELOAD;
| 注意: | LD_PRELOADは、tlistenで埋込みJMXエージェントを起動するためにのみ使用されます。Tuxedoアプリケーションのビルド時には設定しないでください。 |
tlisten -j rmi://<host>:<rmiport> -l //<host>:<tlistenport>
| 注意: | -lオプションで指定されたホストおよびポートが、UBBCONFIGファイルで指定されたNLSADDR値と同じであることを確認します。 |
tlistenプロセスが正しく起動すると、メッセージRMIコネクタ・サーバーが正しく起動しましたおよび埋込みJMXエージェントが正しく起動しましたがULOGに表示されます。
tlistenは、Tuxedo側でモニタリングおよび管理エージェントとして作動します。Enterprise Managerからモニタリングと管理のリクエストを受け取り、これらのリクエストを対応するTuxedoサービスにディスパッチします。tlistenは各JMX接続にTuxedoコンテキストを作成します。モニター対象のTuxedoドメインが認証および認可を有効にしている場合、Tuxedoドメインをアタッチする際にtlistenはEnterprise Repositoryから取得した資格証明を提供します。tlistenに送信する場合、tlistenは次のことを行います。 tlistenは、また、Enterprise Repositoryエージェントからのジョブ・リクエストをMIBサービスに転送します。Enterprise Repositoryエージェントは各ジョブ・リクエストごとに新規の接続を作成し、ジョブが終了した後に接続を解除します。それに応じて、tlistenは各ジョブ・リクエストに対してTuxedoコンテキストを作成します。 JMXモニタリング用のその他のtlistenオプションの詳細は、Oracle TSAM Plusリファレンス・ガイドを参照してください。
Tuxedoドメイン・モニタリング・ターゲットをモニターして管理するためには、*NETWORKセクションを追加し、TuxedoドメインのUBBCONFIGファイルにあるNLSADDRパラメータをSHMモードで構成することによって、ターゲットをtlistenに登録する必要があります。
特定のメトリック(MIBのサービス・メトリックやIPCキュー・メトリックなど)の収集および計算は、CPU時間を消費し、Oracle Tuxedoのパフォーマンスに影響する可能性があります。Oracle Tuxedoは、UBBCONFIGファイルの*RESOURCESセクションでEXT_MON OPTIONSパラメータを使用して、MIBのパフォーマンスに影響するメトリックの収集を実行できます。
インジケータを指定すると、Tuxedo TargetsセクションでリストされているすべてのメトリックがMIBで収集されます。指定しないと、次のメトリックはOracle Tuxedoによって収集されません。
このパラメータ設定を変更すると、即座にメトリック収集ポリシーも変更されます。
リスト1-4に、Enterprise ManagerモニタリングをサポートしているSHMモードのUBBCONFIGファイルの例を示します。
*RESOURCES
IPCKEY 65831
DOMAINID shm
MASTER L1
MODEL SHM
MAXACCESSERS 100
MAXSERVERS 100
OPTIONS EXT_MON
*MACHINES
"<hostname>" LMID = L1
APPDIR = "/testarea/tux/test/jmx/servers"
TUXCONFIG = "/testarea/tux/test/jmx/servers/tuxconfig"
TUXDIR = "/testarea/tux/oracle/tuxedo12c"
*GROUPS
ATMIGRP1 LMID = L1
GRPNO = 10
*SERVERS
SvrUpdate SRVGRP = ATMIGRP1
SRVID = 100
*SERVICES
*NETWORK
"L1"
NLSADDR="<hostname>:16998"
GWTDOMAINに新しいCLOPTオプションが導入されました。
-m
GWTDOMAIN SRVGRP="gwgrp" SRVID=1003 CLOPT="-A -- -m http://bej301493.cn.oracle.com:9001/btmmonitor/agent/agent/"
このオプションが指定されると、GWTDOMIANは組込みJVMを起動してBTM委任オブザーバを実行し、WTCと自身の双方向コールをモニターします。
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