この章では、初回インストール作業を行う手順と、Enterprise Manager for Oracle TuxedoをOracle Enterprise Manager Cloud Controlシステム上にデプロイする方法について説明します。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイする前に、次の前提条件が満たされている必要があります。
emcli
ツールをセットアップします。詳細は、 https://<Enterprise Manager console hostname>:<port>/em/console/emcli/downloadを参照してください。次のコマンドを実行します。 emcli import_update -file=<Enterprise Manager for Oracle Tuxedo installation absolute path> -omslocal
デフォルトでは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoパッケージは<TSAM Plusのインストール・ディレクトリ>/em/12.1.0.3.0_oracle.fmw.txdo_2000_0.opar
にあります。
注意: | ソフトウェア・ライブラリのセットアップ・プロセスで問題が発生すると、インポート・プロセスは成功しません。 |
管理サーバーにEnterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイするには、次の手順に従います。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoを管理エージェントにデプロイしないかぎり、Enterprise Manager Cloud ControlはOracle Tuxedoドメイン・ターゲットを検出できません。実行する手順は次のとおりです。
注意: | 詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドの「プラグイン・マネージャ」を参照してください。 |
この項では、いくつかの典型的なデプロイメント事例を詳述して、異なる状況でのEnterprise Manager for Oracle Tuxedoのデプロイ方法について説明します。
注意: | Enterprise Manager for Oracle Tuxedoのモニタリング環境のすべてのノード(Tuxedoアプリケーション、Enterprise Managerエージェント、Enterprise Manager OMS、Enterprise Managerリポジトリが実行中であるマシンを含む)では、これらのクロックを同期させることを強くお薦めします。 |
図2-1に、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoの一般的なデプロイメント・シナリオを示します。
Enterprise Repositoryエージェントが、Tuxedoドメインが実行中である特定のプラットフォームをサポートする場合、パフォーマンスとセキュリティを考慮して、Tuxedoドメインをモニターする個々の物理マシンにEnterprise Repositoryエージェントをデプロイすることをお薦めします。
図2-2に、TuxedoドメインがEnterprise Repositoryエージェントによってリモートでモニタリングされているシナリオを示します。このデプロイメント・トポロジは、Enterprise RepositoryエージェントよりもTuxedoでサポートされるプラットフォームで役立ちます。
場合によっては、次の理由により、1台の物理マシンに複数のtlisten
インスタンスをデプロイする必要があります。
図2-3では、1台の物理マシンに複数のtlisten
プロセスをデプロイする方法を示します。なお、ローカルとリモートのどちらで実行されていても、各tlisten
プロセスは、異なるEnterprise Repositoryエージェントに相互接続できます。
JMXエージェントが埋め込まれたtlisten
プロセスは、同時に複数のEnterprise Repositoryエージェントと相互接続が可能です。図2-4は、マシン2で実行中のtlisten
プロセスが、EnterpriseManagerエージェント1およびEnterpriseManagerエージェント2によって同時に接続されモニターされていることを示しています。
このシナリオでは、 tlisten
プロセスに関連するEnterprise RepositoryエージェントとTuxedoドメインを2つのグループに分離できます(たとえば、EnterpriseManagerエージェント1にTuxドメイン2をモニターさせ、EnterpriseManagerエージェント2にTuxドメイン3をモニターさせます)。
また、EnterpriseManagerエージェント1およびEnterpriseManagerエージェント2に、同時にTuxドメイン2とTuxドメイン3の両方をモニターさせることもできます。
JMXは広く使用されサポートされるJREの標準であるため、いくつかのサード・パーティ製のJMXクライアントまたはJMXコネクタは潜在的にEnterprise Manager for Oracle Tuxedoによってサポートされています。これにより、Tuxedoのモニタリングと管理の機能をより柔軟に利用できます。
注意: | このシナリオでは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoがアクティブ・ドメインを検出すると、後でそのドメインが停止しても、(tlisten が再起動されるまで)Enterprise Manager for Oracle Tuxedoはそのドメインを検出し続けます。 |