Enterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイする前に、次の前提条件が満たされている必要があります。
詳細は、 Enterprise Manager Cloud Controlのドキュメントを参照してください。
Enterprise ManagerにEnterprise Manager for Oracle Tuxedoをインポートする方法は2つあります。
Enterprise ManagerにEnterprise Manager for Oracle Tuxedoを手動でインポートするには、次の手順を実行します。
emcli
ツールをセットアップします。詳細は、 https://<Enterprise Manager console hostname>:<port>/em/console/emcli/downloadを参照してください。 emcli import_update -file=<Enterprise Manager for Oracle Tuxedo installation absolute path> -omslocal
デフォルトでは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoパッケージは<TSAM Plusのインストール・ディレクトリ>/em/12.1.0.3.0_oracle.fmw.txdo_2000_0.opar
にあります。
前述のように手動で.oparファイルをインポートした場合は、この項をスキップします。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoをダウンロードするには、次の手順を実行します。
管理サーバーにEnterprise Manager for Oracle Tuxedoをデプロイするには、次の手順を実行します。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoを管理エージェントにデプロイしないかぎり、Enterprise Manager Cloud ControlはOracle Tuxedoドメイン・ターゲットを検出できません。実行する手順は次のとおりです。
注意: | 詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイドの「プラグイン・マネージャ」を参照してください。 |
この手順は、Oracle Tuxedoバッチ・システムを管理およびモニターする場合にのみ必要です。
Enterprise Manager OMS、Enterprise Managerエージェント、DBインスタンスおよびOracle TuxedoドメインがあるOSの各タイムゾーンが同期されていることを確認します。
次のSQLスクリプトの例を参照して、DBインスタンスのタイムゾーンを選択して変更できます。
SQL> select dbtimezone from dual;
SQL> select sessiontimezone from dual;
SQL> alter database set time_zone='<new time zone>';
SQL> alter session set time_zone='<new time zone>';
タイムゾーンを変更した後、DBインスタンスを再起動して変更を有効にします。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoを使用してTuxedoドメイン・ターゲットをモニターするには、Tuxedoドメインより前にtlisten
プロセスを起動し、TuxedoドメインのMBeanをtlistenプロセスに埋め込まれたJMXエージェントに登録できるようにする必要があります。特にMPドメインでは、すべてのマシンに対してtlisten
を起動する必要があります。
注意: | 埋め込まれたJMXエージェントを起動するためにJRE 1.6または次のJDK 1.6バージョンのいずれかが必要です。 |
注意: | TSAM Plusのインストール・ディレクトリにあるJREを使用することもお薦めします。 |
tlistenを起動する前に、tlisten
の環境変数SHLIB_PATH/LIBPATH/LD_LIBRARY_PATH
を設定し、libjvm
ライブラリ・パスを組み込む必要があります。Windowsプラットフォームでは、JAVA_HOME
のみを設定する必要があります。HPプラットフォームでは、LD_PRELOAD
を設定し、libjvm.so
ディレクトリを組み込む必要があります。
リスト2-1に、様々なプラットフォームでの環境変数の設定例を示します。
LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/amd64/server:$LD_LIBRARY_PATH;
export LD_LIBRARY_PATH;
LIBPATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/ppc:${JAVA_HOME}/jre/lib/ppc/classic:$LIBPATH;
export LIBPATH;
LIBPATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/ppc64:${JAVA_HOME}/jre/lib/ppc64/default:$LIBPATH;;
export LIBPATH;
LD_LIBRARY_PATH=$TUXDIR/lib:$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server:$LD_LIBRARY_PATH;
export LD_LIBRARY_PATH;
LD_PRELOAD=$JAVA_HOME/jre/lib/IA64W/server/libjvm.so;
export LD_PRELOAD;
注意: | LD_PRELOAD は、tlistenで埋込みJMXエージェントを起動するためにのみ使用されます。Tuxedoアプリケーションのビルド時には設定しないでください。 |
tlisten -j rmi://<host>:<rmiport> -l //<host>:<tlistenport>
tlisten -j rmi://tuxdemo.demobox:55555 -l //tuxdemo.demobox:55556
注意: | -l オプションで指定したホストおよびポートが、UBBCONFIG ファイルで指定されているNLSADDR 値と同じであることを確認します。 |
tlisten
プロセスが正しく起動すると、メッセージRMIコネクタ・サーバーが正しく起動しましたおよび埋込みJMXエージェントが正しく起動しましたがULOGに表示されます。
この手順は、Oracle Tuxedo ART for Batchシステムを管理およびモニターする場合にのみ必要です。
Oracle SNMPエージェントを構成して起動するには、次の手順を実行します。
beamgr.conf
で、次を構成します。TRAP_HOST
。形式は次のとおりです。TRAP_HOST <host_name> <trap_port> <trap_community>
host_name
はEnterprise Managerエージェント・ホスト、trap_port
はバッチ・システム・ターゲットのモニタリング・プロパティとして構成されるEnterprise Managerエージェントのリスニング・ポートです。ポート番号がEnterprise ManagerエージェントがあるOSのプロセスによって使用されていないことを確認します。
TMAGENT
。形式は次のとおりです。TMAGENT <logical_agent_name> <TUXDIR> <TUXCONFIG>
TRAP_HOST 10.182.54.215 1061 public
SNMP_ENABLE_AUTH_TRAP 1
TMAGENT tuxedo_agent_1 /testarea/tux/oracle/tuxedo12.1.3.0.0 /testarea/tux/test/servers/tuxconfig
詳細は、Oracle SNMPエージェント構成ファイルのbeamgr.confを参照してください。
BEA_SM_SNMP_MIBFILE
環境変数およびBEA_SM_BEAMGR_CONF
環境変数を設定します。export BEA_SM_SNMP_MIBFILE=${TUXDIR}/udataobj/snmp/etc/mib.txt
export BEA_SM_BEAMGR_CONF=${APPDIR}/beamgr.conf
tux_snmpd -l tuxedo_agent_1 -p 5400 -s
詳細は、『Oracle Tuxedo SNMPエージェント管理ガイド』のOracle SNMPエージェントの起動に関する項を参照してください。
注意: | Enterprise ManagerエージェントがOracle Tuxedoドメインと同じマシンにある場合、末尾に-p オプションが付いているポート番号が、beamgr.conf のTRAP_HOST で構成したポート番号と同じでないことを確認します。 |
Oracle SNMPエージェントが正常に起動すると、2つのプロセスtux_snmpd
と<logical_agent_name>_trapd
がOracle Tuxedoマシン上で実行されます。
Tuxedoドメイン・モニタリング・ターゲットをモニターして管理するには、NETWORK
セクションを追加し、TuxedoドメインのUBBCONFIG
ファイルにあるNLSADDR
パラメータをSHMモードで構成することによって、ターゲットをtlisten
プロセスに登録する必要があります。
特定のメトリック(MIBのサービス・メトリックやIPCキュー・メトリックなど)の収集および計算は、CPU時間を消費し、Oracle Tuxedoのパフォーマンスに影響する可能性があります。Oracle Tuxedoは、UBBCONFIG
ファイルのRESOURCES
セクションでEXT_MON
OPTIONS
パラメータを使用して、MIBのパフォーマンスに影響するメトリックの収集を実行できます。
インジケータを指定すると、Tuxedo TargetsセクションでリストされているすべてのメトリックがMIBで収集されます。指定しないと、次のメトリックはOracle Tuxedoによって収集されません。
このパラメータ設定を変更すると、即座にメトリック収集ポリシーも変更されます。
リスト2-2に、Enterprise ManagerモニタリングをサポートしているSHMモードのUBBCONFIG
ファイルの例を示します。
*RESOURCES
IPCKEY 65831
DOMAINID shm
MASTER L1
MODEL SHM
MAXACCESSERS 100
MAXSERVERS 100
OPTIONS EXT_MON
*MACHINES
"<hostname>" LMID = L1
APPDIR = "/testarea/tux/test/jmx/servers"
TUXCONFIG = "/testarea/tux/test/jmx/servers/tuxconfig"
TUXDIR = "/testarea/tux/oracle/tuxedo12c"
*GROUPS
ATMIGRP1 LMID = L1
GRPNO = 10
*SERVERS
SvrUpdate SRVGRP = ATMIGRP1
SRVID = 100
*SERVICES
*NETWORK
"L1"
NLSADDR="//<hostname>:55556"
この手順は、Oracle Tuxedoバッチ・システムを管理およびモニターする場合にのみ必要です。
UBBCONFIG
ファイルのTMSYSEVT
およびTMUSREVT
を構成します。
*SERVERS
TMSYSEVT SRVGRP=EVTGRP SRVID=20
TMUSREVT SRVGRP=EVTGRP SRVID=30
tlisten
プロセスが正常に起動したら、Oracle Tuxedoのオンライン・ドキュメントを参照し、UBBCONFIG
をロードしてOracle Tuxedoを起動します。
Oracle Tuxedoバッチ・システムを管理してモニターする場合、環境変数JESMONITOR=yes
を設定してからTuxedoドメインを起動します。
Oracle Tuxedoアプリケーションの管理とモニターを行うために、まずEnterprise Manager Cloud Controlを使用してTuxedoターゲットを検出する必要があります。
JMXエージェントのすべてのTuxedoドメインを検出するには、次の手順を実行します。
tlisten
-j
オプションで指定されたポート番号です。SECURITY
値がAPP_PW
、USER_AUTH
、ACL
またはMANDATORY_ACL
のいずれかの場合、このパラメータを入力する必要があります。それ以外の場合は、フィールドを空のままにします。SECURITY
値がUSER_AUTH
、ACL
またはMANDATORY_ACL
のいずれかの場合、このパラメータを入力する必要があります。それ以外の場合は、フィールドを空のままにします。SECURITY
値がUSER_AUTH
、ACL
またはMANDATORY_ACL
のいずれかの場合、このパラメータを入力する必要があります。それ以外の場合は、フィールドを空のままにします。tlisten
プロセスのEnterprise ManagerとJMXエージェント間のSSLメカニズムを参照します。tlisten
およびTuxedo Homeターゲットのみ検出されます。tlisten
プロセスによってモニターされるTuxedoドメインを検出する場合、このボックスを選択したままにします。tlisten
と同じ物理マシンにあるものを選択することをお薦めします。注意: | TuxedoドメインのSECURITY 値がUSER_AUTH 、ACL またはMANDATORY_ACL のいずれかの場合、Enterprise Managerにより使用されるTuxedoユーザーのクライアント名はtpsysadm である必要があります。それ以外の場合は、検出に失敗します。tpusradd -c tpsysadm <username> を使用すると、クライアント名がtpsysadm のユーザーを追加できます。 |
この手順は、Oracle Tuxedoバッチ・システムを管理およびモニターする場合にのみ必要です。
手順「Oracle SNMPエージェントの構成と起動(オプション)」にあわせて、Tuxedoバッチ・システム・ターゲットの「モニタリング構成」ページの「SNMPエージェントの受信ポート」として、beamgr.conf
で設定したポート番号を指定します。実行する手順は次のとおりです。
構成設定をエージェント側に入力すると、モニタリングするEnterprise Managerエージェント側のスレッドが、このポートをリスニングし始めるはずです。そうでない場合は、$EMSTATE/sysman/log
にあるOracle管理エージェントのメタデータ・ログ・ファイル(gcagent.log
)を確認します。
図2-3に示したページで「ドメイン・ホーム」ボタンをクリックすると、Tuxedoドメインのターゲットのホーム・ページが表示されます。ここで、一般情報を表示したり、管理機能を実行することができます。左側の「ターゲット・ナビゲーション」パネルでは、リストを開いて、目的のターゲットを選択することにより、他のターゲットのホーム・ページに簡単に移動できます。
「すべてのメトリック」ページでは、特定のターゲットで使用できるすべてのメトリックの包括的なリストが提供されます。たとえば、ホスト・ターゲットの「すべてのメトリック」ページを表示すると、ホスト・ターゲット用に定義されたすべてのメトリックを表示できます。「すべてのメトリック」ページを表示するには、次の手順を実行します。
Enterprise Manager for Oracle Tuxedoでは、ターゲットの起動、UBBパラメータの構成、ターゲットの停止などのTuxedoターゲットの管理機能を実行できます。管理機能はターゲット制御メニューにリストされています。
たとえば、「ターゲット・ナビゲーション」パネルでドメイン・ターゲット名を右クリックし、「制御」→「UBBの変更」をクリックして、Tuxedoドメイン・ターゲットのUBBパラメータを変更できます。
動的リソース・ブローカは、Enterprise Manager for Oracle Tuxedoの主要な機能です。これを使用すると、特定のEnterprise Managerターゲットの柔軟なリソース割当てを実現するために、実行中のOracle TuxedoドメインにTuxedoサーバー、グループおよびマシンを手動およびポリシー主導でデプロイできます。
詳細は、Oracle TSAM Plusユーザー・ガイドの動的リソース・ブローカに関する項を参照してください。