Javaからメインフレームへのアクセス

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Tuxedo Mainframe Transaction Publisher

このドキュメントは、以下のトピックで構成されています。

 


概要

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを提供することで、メインフレーム・トランザクションをOracle Service Bus (OSB)に公開するプロセスを簡単にします。

ユーザーがメインフレーム・トランザクションをOSBに公開しようとしているシナリオを想定しましょう。プロキシ・サービスはWSDLを使用し、ビジネス・サービスはWTCを使用します。

ツールは、入力のCOBOLコピーブックに基づいて、POJOコードを生成します。生成されたこのコードを使用して、ユーザーはメインフレーム・トランザクションにアクセスできます。

 


Tuxedo Mainframe Transaction Publisherの使用

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherは、ジェネレータおよびパブリッシャという2つの部分で構成されます。これらはJDeveloperの拡張機能として実装され、1つのJARファイルに置かれます。

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherは、プロジェクト・ベースのツールです。ユーザーはプロジェクトを選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューを表示します。

注意: この拡張機能は、JDeveloperの更新センター・メカニズムを使用してユーザーがインストールします。詳細は、「Tuxedo Mainframe Transaction Publisherのインストール」を参照してください。

Tuxedo Mainframe Transaction Generator

Tuxedo Mainframe Transaction Generatorは、JDeveloperフックを介して実装されます。ユーザーは、Tuxedo Mainframe Transaction Generatorというメニュー項目をクリックして、この機能にアクセスします。

この機能を選択すると、グラフィカル・ユーザー・インタフェース・ベースのウィザード・ウィンドウが表示され、次の操作を順番に実行できます。

  1. COBOLコピーブックの選択
  2. コード生成の詳細の定義
  3. トランザクションの入力および出力の構成
  4. トランザクションの詳細の入力

最終的に、Tuxedo Mainframe Transaction Generatorによって7個のアーティファクトが生成されます。これらは、2つの部分に分けられます。

COBOLコピーブックの選択

次の図は、COBOLコピーブックを選択するウィザード・ページを示しています。

コード生成の詳細の定義

次のスクリーンショットは、コード生成の詳細を定義するウィザード・ページを示しています。

次のフィールドが使用されます。

トランザクションID

メインフレーム・トランザクションの名前。これは、コードおよびアーティファクトの生成で使用され、OSBプロジェクト、アーティファクトおよびデータ・マッピング・クラスの名前を設定します。

POJOパッケージ

マッピング・クラスのJavaパッケージ名として使用されます。

ネームスペース

WSDLおよびXSD OSBアーティファクトにおける、WSDLおよびスキーマのネームスペースとして使用されます。



トランザクションの入力および出力の構成

次のスクリーンショットは、COBOLコピーブックから入力フィールドと出力フィールドを構成するウィザード・ページを示しています。

トランザクションの詳細の入力

次のスクリーンショットは、メインフレーム・トランザクションで必要な情報を入力するウィザード・ページを示しています。

次のフィールドが使用されます。

Tuxedoトランザクション・リソース名

生成されたTuxedoトランスポート/生成されるWTCインポートの名前。

Tuxedoトランザクション・リモート名

エクスポート元のリモートTuxedoドメイン上のTuxedoサービスの名前。

Tuxedoリモート・ドメイン

リモートTuxedo/TMAドメインのID。

Tuxedoネットワーク・アドレス

Tuxedo/TMAリモート・ドメインのネットワーク・アドレス。

OSBローカル・ドメイン

OSBドメインのID。

OSBネットワーク・アドレス

OSBドメインのネットワーク・アドレス。

WebLogicターゲット・サーバー

WLSサーバーの名前。



JDeveloperの「ツール」ドロップダウン・メニューの「プリファレンス」を介して、ユーザーは各自のニーズに応じて、メインフレーム・トランザクションの詳細のデフォルト値を設定できます。

Tuxedo Mainframe Transaction Publisher

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherは、UIフックを介して実装されます。ユーザーは、Tuxedo Mainframe Transaction Publisherメニュー項目を選択して、この機能にアクセスします。

この機能を選択すると、「ようこそ」ウィザードが表示され、次の操作を実行できます。

  1. アーティファクトのパック
  2. OSBに公開

アーティファクトのパック

このステップでは、Tuxedo Mainframe Transaction Generatorによって生成されたアーティファクトがパックされます。次のウィザード・ページで、パッケージされたJARファイルの名前と生成先が示されます。

OSBに公開

次のウィザード・ページは、生成されたアーティファクトのOSBへの公開で役立ちます。このTuxedo Mainframe Transaction Publisher機能を使用すると、OSB URL、管理者名および管理者パスワードを指定できます。

注意: Tuxedo Mainframe Transaction Publisherでは、「Oracle Service Bus (OSB)に公開しますか」の選択を解除することにより、OSBプロジェクトを手動でインストールできます。

 


Tuxedo Mainframe Transaction Publisherのインストール/アンインストール

前提条件

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherのインストールが正しく行われるためには、初期状態のJDeveloperを使用する必要があります。初期状態のJDeveloperを新しい場所にインストールする必要があります。他のインストールからプリファレンスをインポートしたり、JDeveloperを使用してインストーラから開始しないでください。

インストール後、次のコマンドを使用してJDeveloperを起動します。

注意: JDeveloper StudioはOracle Technology Networkからダウンロードできます。

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherのインストール

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherは、tuxedo.mtp.update.<version>.zipという1つのzipファイルで配布されます。最新バージョンは12.1.2.0です。

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 「ローカル・ファイルからインストール」を選択し、「ファイル名」テキスト・フィールドにzipファイルの場所を入力します。
  2. 「次へ」ボタンをクリックします(「サマリー」ページが表示されます)。
  3. 「終了」ボタンをクリックして、インストールを完了します。

インストールが完了すると、jarファイルがMW_HOME/JDeveloper/jdev/extension/tuxedoディレクトリにインストールされます。

注意: zipファイルは$TUXDIR/udataobjにあります。tuxedo.mtp.update.12.1.2.0.zipを見つけるには、JDeveloperを開き、メニュー・バーの「ヘルプ」メニュー項目をクリックし、表示されるドロップダウン・メニューから「更新の確認」を選択します。

インストールのステータスのチェック

インストール後、JDeveloperを再起動するかどうか確認を求められたら、再起動しないことを選択します。コマンドラインに移動し、「jdeveloper/jdev/bin/jdev -clean -console」を再入力して、インストールが正常に行われたかどうかを確認します。

インストールのステータスは、次のいずれかの方法でチェックできます。

グラフィカル・ユーザー・インタフェースの使用

「ヘルプ」→「バージョン情報」→「拡張子」をクリックします。

コマンドラインの使用

リスト1 コマンドラインを使用したインストールのステータスのチェック
D:\oracle\jdeveloper\12.1.2_2>jdeveloper\jdev\bin\jdev -su -clean -console
osgi>
osgi> ss tuxedo
Framework is launched.
id      State       Bundle
927     RESOLVED    com.oracle.tuxedo.mtp_12.1.2

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherのアンインストール

JDeveloperのメニュー・バーからTuxedo Mainframe Transaction Publisherをアンインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 「ツール」メニュー項目をクリックします(ドロップダウン・メニューが表示されます)。
  2. 「機能」を選択します(「機能と更新の管理」ページが表示されます)。
  3. 「インストール済の更新」を選択します。
  4. Tuxedo MF Transaction Publisherを選択します。
  5. 「アンインストール」ボタンをクリックして、アンインストールを完了します。


インストールに関する注意

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherには、次のものが必要です。

注意: Oracle JDeveloper 12.1.2拡張機能にTuxedo Mainframe Transaction Publisherをインストールすると、matisse関連の例外が報告されます。この例外は、Tuxedo Mainframe Transaction Publisherの使用には影響ありません。

 


JDeveloperプロジェクトの設定

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherを使用する前に、すべてのプロジェクトについて「ライブラリとクラスパス」を設定する必要があります。そうしないと、生成されたクラスのコンパイルが失敗します。

設定を行うには、プロジェクトを右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、「プロジェクト・プロパティ」を選択します。次に、「JAR/ディレクトリの追加」を選択し、eGenライブラリを追加します。

 


Oracle Service Bus (OSB)の設定

OSBへのEGenライブラリのインストール

ユーザーは、次の手順を実行して、OSBのクラスパスにeGenライブラリを追加する必要があります。

  1. Oracle Service Busドメインを作成するか、既存のドメインを使用します。
  2. <domain_path>/bin/setDomainEnv.shを編集して、eGenライブラリをクラスパスに追加します。
  3. OSBを再起動して、この変更をクラスパスに反映します。

eGenライブラリは、更新されたzipファイルから抽出できます。

次の情報をsetDomainEnv.shに追加する必要があります。

リスト2 setDomainEnv.shへの情報の追加
#
# EGen Classpath for MTP
#
BASE_EGEN_LIBS_PATH=<location of the libraries>
EGEN_CLASSPATH=${BASE_EGEN_LIBS_PATH}/com.bea.core.xml.xmlbeans_2.2.0.0.jar${CLASSPATHSEP}${BASE_EGEN_LIBS_PATH}/weblogic_apache.jar${CLASSPATHSEP}${BASE_EGEN_LIBS_PATH}/xmltoolkit.jar${CLASSPATHSEP}${BASE_EGEN_LIBS_PATH}/egen.jar
CLASSPATH="${CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${EGEN_CLASSPATH}"
export CLASSPATH

OSBへの共有リソースのインポート

Tuxedo Mainframe Transaction Publisherが生成したOSBリソースで、共有リソースが含まれるOSBプロジェクトが使用されます。完全なOSBプロジェクトが含まれるファイルは、$TUXDIR/udataobj/mtp_shared_sbconfig.jarにあります。

  1. OSBのコンソールを使用して、このJARをインポートします。
  2. 「システム管理」→「リソースのインポート」



  3. mtp_shared_sbconfig.jarの場所を入力します。


  4. 次へ>>ボタンをクリックします。


  5. 「インポート」を選択します。


  6. 「アクティブ化」ボタンをクリックします。
  7. 「発行」ボタンをクリックします。
  8. エラーや競合を確認して解決します。

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