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Oracle® R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド
リリース1.4 for Windows, Linux, Solaris, and AIX
E52976-01
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2 Oracle R Enterprise向けデータベースのインストールおよび構成

この章では、Oracle R Enterprise ServerをサポートするOracle Databaseのインストールおよび構成方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle DatabaseのOracle R Enterpriseへのインストール

Oracle R Enterpriseには、64ビット・バージョンのOracle Database Enterprise Editionが必要です。このデータベースは、表1-1「Oracle R Enterpriseのプラットフォーム要件」に示されているどのプラットフォームにもインストールできます。

Oracle Databaseをインストールするには、ご使用のプラットフォームのインストール手順に従ってください。

  • Linuxの場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux』を参照してください。

  • Oracle Solarisの場合は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor Oracle Solaris』を参照してください。

  • IBM AIXの場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor IBM AIX on POWER Systems (64-Bit)』を参照してください。

  • Microsoft Windowsの場合は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。


注意:

Oracle R Enterpriseの現在のリリースは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)をサポートしません。

2.2 Linuxでの11.2.0.1または11.2.0.2データベースへのパッチの適用

Oracle R Enterprise 1.4には、Oracle Database 11.2.0.3、11.2.0.4または12.1が必要です。Linuxでは、適切なパッチを適用すると、11.2.0.1または11.2.0.2データベースとも連携可能です。

Linuxで以前のリリースのOracle Database 11gリリース2を実行しており、11.2.0.3以上にアップグレードできない場合は、次の手順に従ってデータベースにパッチを適用します。

  1. My Oracle Supportにアクセスします。

    http://support.oracle.com

  2. ログインしてカスタマー・サポート・ID (CSI)を入力します。

  3. 「パッチと更新版」タブを選択します。

  4. パッチ検索ボックスに11678127と入力して「検索」をクリックします。

  5. ご使用のバージョンのOracle Database(11.2.0.1または11.2.0.2)のパッチを選択します。

  6. Read Meをクリックして、パッチのインストール手順およびその他の詳細を読みます。

  7. 「ダウンロード」をクリックしてパッチをダウンロードします。

  8. OPatchを使用してパッチをインストールします。最新バージョンのOPatchを使用するようにします。


    関連項目:

    手順の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイドfor Microsoft Windows and UNIX』のOPatchを使用したOracleソフトウェアのパッチ適用に関する説明を参照してください。

2.3 埋込みRの実行用のEXTPROCの構成

外部プロシージャは、異なる言語で書かれたプログラムから起動されるプロシージャです。Oracle Databaseでは、外部プロシージャをサポートするためにextprocという外部プロシージャ・エージェントが使用されます。Oracle R Enterpriseでは、埋込みRの実行をサポートするためにextprocが使用されます。

2.3.1 EXTPROCについて

アプリケーションから外部プロシージャが起動されると、Oracle Databaseによってextprocエージェントが起動されます。アプリケーションからは、Oracle Databaseによって確立されたネットワーク接続を使用して、プロシージャを実行するための指示がエージェントに送られます。エージェントでは、DLLや共有ライブラリがロードされ、外部プロシージャが実行され、外部プロシージャから戻された値がアプリケーションに戻されます。

2.3.2 Oracle R EnterpriseのEXTPROC構成について

Oracle R Enterpriseでは、extprocのデフォルト構成が使用されます。extprocエージェントはOracle Databaseによって直接生成され、listener.oratnsnames.oraも構成を変更する必要はありません。

デフォルトでは、extprocによってあらゆる外部プロシージャの呼出しがサポートされています。Oracle R Enterprise用の外部プロシージャの呼出しのみを許可する場合は、ORACLE_HOME/hs/admin/extproc.oraEXTPROC_DLLS環境変数を編集します。

LinuxまたはUNIXシステムでは、次の文によってOracle R Enterprise用の外部プロシージャのみが実行されるようにEXTPROC_DLLSが設定されます。

SET EXTPROC_DLLS=ONLY:$ORACLE_HOME/lib/ore.so

extprocにあらゆる外部プロシージャの処理を許可するには、EXTPROC_DLLSANYに設定するか、または単に空白のまま(デフォルト)にします。


関連項目:

詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』の外部プロシージャのデフォルト構成に関する説明を参照してください。