この付録では、Oracle Database Applianceに関する参照情報について説明します。項目は次のとおりです。
この項のシステム仕様の表は、Oracle Database Applianceのバージョンごとに異なります。
表A-1には、Oracle Database Appliance X4-2の仕様を示します。
表A-2には、Oracle Database Appliance X3-2の仕様を示します。
表A-3には、Oracle Database Applianceの仕様を示します。
表A-1 Oracle Database Appliance X4-2のシステム仕様
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| CPU | |
| メモリー | 各サーバー・ノードは、1600 MHzで稼働する16個の16GB低電圧DDR3 RDIMMで構成されます。 | 
| ストレージ・デバイス | ストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフにはそれぞれ次のものが含まれます。 
 サーバー・ノードごとに、次のとおりです。 
 | 
| USB 2.0ポート | サーバー・ノードごとに前面に2個、背面に2個、内部に2個。 | 
| PCI Express (PCIe) 3.0 I/Oスロット | サーバー・ノードごとに外部に3個、内部に1個のロープロファイルPCIe Gen-3スロット。各PCIeスロットは次のように対応しています。 
 | 
| SAS-2ポート | サーバー・ノードごとに2個の内部SAS-2ポートおよび4個の外部SAS-2ポート。 ストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフに6個のSAS-2ポート。 | 
| イーサネット・ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに4個の100/1000/10G Base-Tイーサネット・ポート。 | 
| ネットワーク管理(NetMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに、サーバー・プロセッサ専用の1個の10/100 RJ-45 GbEポート。 | 
| シリアル管理(SerMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個のRS-232 RJ-45シリアル・ポート。 | 
| VGAポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個の高密度HD-15ビデオ・ポート。 | 
| サーバー・プロセッサ | 各サーバー・ノードには、次の機能を持つサービス・プロセッサがあります。 
 | 
| 電源 | ホットスワップ可能で冗長性の高い2個の600W電源です。 | 
| 冷却ファン | ホットスワップ可能な、シャーシ冷却用の4個の40mmファン・モジュールです。各ファン・モジュールには、逆回転ファンのペアが2個が内蔵されています(計4個のローター)。それぞれの電源に冷却ファンが付いています。 | 
| オペレーティング・システム | Oracle Linux | 
| 管理ソフトウェア | Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1 | 
表A-2 Oracle Database Appliance X3-2のシステム仕様
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| CPU | |
| メモリー | 各サーバー・ノードは、1600 MHzで稼働する16個の16GB低電圧DDR3 RDIMMで構成されます。 | 
| ストレージ・デバイス | ストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフにはそれぞれ次のものが含まれます。 
 サーバー・ノードごとに、次のとおりです。 
 | 
| USB 2.0ポート | サーバー・ノードごとに前面に2個、背面に2個、内部に2個。 | 
| PCI Express (PCIe) 3.0 I/Oスロット | サーバー・ノードごとに外部に3個、内部に1個のロープロファイルPCIe Gen-3スロット。各PCIeスロットは次のように対応しています。 
 | 
| SAS-2ポート | サーバー・ノードごとに2個の内部SAS-2ポートおよび4個の外部SAS-2ポート。 ストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフに6個のSAS-2ポート。 | 
| イーサネット・ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに4個の10/100/1000 RJ-45 GbEポート。 | 
| ネットワーク管理(NetMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに、サーバー・プロセッサ専用の1個の10/100 RJ-45 GbEポート。 | 
| シリアル管理(SerMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個のRS-232 RJ-45シリアル・ポート。 | 
| VGAポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個の高密度HD-15ビデオ・ポート。 | 
| サーバー・プロセッサ | 各サーバー・ノードには、次の機能を持つサービス・プロセッサがあります。 
 | 
| 電源 | ホットスワップ可能で冗長性の高い2個の600W電源です。 | 
| 冷却ファン | ホットスワップ可能な、シャーシ冷却用の4個の40mmファン・モジュールです。各ファン・モジュールには、逆回転ファンのペアが2個が内蔵されています(計4個のローター)。それぞれの電源に冷却ファンが付いています。 | 
| オペレーティング・システム | Oracle Linux | 
| 管理ソフトウェア | Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.1 | 
表A-3 Oracle Database Applianceのシステム仕様
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| CPU | |
| メモリー | 各サーバー・ノードは、最大12個のDIMMに対して6個の1333-MHz、DDR3LV、8GB Registered DIMM (シングルランクまたはデュアルランク)で構成されます。 | 
| ストレージ・デバイス | サーバー・ノードごとに次のストレージ・デバイスを搭載しています。 
 | 
| USB 2.0ポート | サーバー・ノードごとに背面に2個、内部に1個 | 
| PCI Express (PCIe) 2.0 I/Oスロット | サーバー・ノードごとに外部に3個のロープロファイルPCIe Gen-2スロット(x8)。各PCIeスロットは次のように対応しています。 
 内部に1個のロープロファイルPCIe Gen-2スロット(x8)。デュアルポートのSAS-2 HBA (基本構成の一部として)。 | 
| クラスタ・デバイス | サーバー・ノードごとに、1つの統合クラスタ・デバイスがあり、サーバー・ノード間接続します。各統合クラスタ・デバイスには、2個の内部ギガビット・イーサネット(GbE)ポートと、2個の内部デュアルポートUARTポートがあります。 | 
| イーサネット・ポート | サーバー・ノードごとに2個の10/100/1000 RJ-45 GbEポート。 | 
| ネットワーク管理(NetMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに、サーバー・プロセッサ専用の1個の10/100 RJ-45 GbEポート。 | 
| シリアル管理(SerMgt)ポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個のRS-232 RJ-45シリアル・ポート。 | 
| VGAポート | サーバー・ノードごとに背面パネルに1個の高密度HD-15ビデオ・ポート。 | 
| サーバー・プロセッサ | 各サーバー・ノードには、次の機能を持つサービス・プロセッサがあります。 
 | 
| 電源 | シャーシごとに2個のホットスワップ可能な電源。 | 
| 冷却ファン | サーバー・モードごとに2個の冗長するホットスワップ可能なファン・モジュール。 | 
| オペレーティング・システム | Oracle Linux | 
| 管理ソフトウェア | Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0 | 
この項には、次の表が記載されています。
表A-4 Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| Gridホーム | /u01/app/ | 
| Gridベース | /u01/app/grid | 
| Oracleホーム | /u01/app/oracle/product/ | 
| Oracleベース | /u01/app/oracle | 
| Oracleインベントリ | /u01/app/oraInventory | 
次の6つの表には、様々なOracle database Appliance構成でのディスク・グループ+DATA、+RECOおよび+REDOのサイズを示します。それぞれの表は通常レベルの値か高冗長性レベルの値を示しており、該当する場合、表はストレージ拡張シェルフがある構成とない構成の2つになっています。表の中の一部の値は精度が小数第3位の近似値で(たとえば5.457)、ディスク・ハードウェアのTB数(1KB=1,000バイト)をデータ・ストレージのTB数(1 KB=1,024バイト)に換算して計算されています。次の一覧から、構成に一致するディスク・グループ・サイズ表を見つけてください。
表A-9「Oracle Database Appliance (通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ」
表A-10「Oracle Database Appliance (高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ」
表A-5 Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2 (ストレージ拡張シェルフなし、通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 8.185 | 3.6 | 4.585 | 248.353 | 
| 外部 | 8.185 | 7.2 | 0.985 | 248.353 | 
表A-6 Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2 (ストレージ拡張シェルフなし、高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 5.456 | 2.4 | 3.056 | 248.353 | 
| 外部 | 5.456 | 4.8 | 0.657 | 248.353 | 
表A-7 Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2 (ストレージ拡張シェルフあり、通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 16.370 | 7.2 | 9.17 | 496.705 | 
| 外部 | 16.370 | 14.4 | 1.97 | 496.705 | 
表A-8 Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2 (ストレージ拡張シェルフあり、高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 10.914 | 4.8 | 6.114 | 496.705 | 
| 外部 | 10.914 | 9.6 | 1.314 | 496.705 | 
表A-9 Oracle Database Appliance (通常の冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 5.457 | 2.4 | 3.057 | 93.132 | 
| 外部 | 5.457 | 4.8 | 0.657 | 93.132 | 
表A-10 Oracle Database Appliance (高冗長性レベル)のデータベース・ディスク・グループ・サイズ
| バックアップ方法 | 使用可能サイズ合計(TB) | +DATAサイズ(TB) | + RECOサイズ(TB) | +REDO (GB) | 
|---|---|---|---|---|
| ローカル | 3.638TB | 1.6 | 2.038 | 93.132 | 
| 外部 | 3.638TB | 3.2 | 0.438 | 93.132 | 
表A-11 Oracle Database Applianceの追加のストレージ情報
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| Dataディスク名 | HDD_Ex_Sxx_wwidp1、Sxxは範囲S00-S19です | 
| Recoディスク名 | HDD_Ex_Sxx_wwidp2、Sxxは範囲S00-S19です | 
| Redoディスク名 | SSD_Ex_Sxx_wwidp1、Sxxは範囲S20-S23です | 
| Oracle ACFS ( | /dev/asm/acfsvol | 
| データベース・ブロック・サイズ(標準構成) | 8192KB (4096-32768からカスタム・インストールで定義可能) | 
表A-12 Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| Oracle Grid Infrastructureインストール所有者 | 
 | 
| Oracle Databaseインストール所有者 | 
 | 
| Oracle Databaseシステム管理者 | 
 | 
| Oracle Database汎用管理者 | 
 | 
| Oracleインベントリのシステム権限グループ | 
 | 
| Oracle ASM管理者のシステム権限 | 
 | 
| Oracle ASMユーザーのシステム権限 | 
 | 
| Oracle ASMオペレータのシステム権限 | 
 | 
| Oracle Database管理者のシステム権限 | 
 | 
| Oracle Databaseオペレータのシステム権限 | 
 | 
表A-13 Oracle Database Applianceのシステム構成
| 項目 | 値 | 
|---|---|
| Red Hat Compatible Kernelを使用したOracle Linux | Oracle Linux 5.9 UEK R2 | 
| Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseバージョン(初期リリース) | 
 オプションで使用可能: PSU9が適用されたOracle Database 11gリリース11.2.0.2 | 
| SCANポート番号 | 1521 | 
| Oracle Enterprise Edition DBコントロール・ポート | 1158 
 | 
この項では、Oracle Appliance Managerのコマンドライン・ツールGridInst.plについて説明します。
Oracle Appliance Managerでは、Oracle Database Applianceハードウェア、オペレーティング・システム・ソフトウェア、Oracle Grid Infrastructureソフトウェア、およびOracle Databaseソフトウェアに対して、システム検証およびパッチ適用を行います。
Oracle Appliance Managerが特定のステップで失敗した場合、GridInst.plを-rオプションで実行し、Oracle Appliance Managerで失敗としてレポートされたステップを指定することによって、インストールを完了します。
たとえば、Oracle Appliance Managerでステップ12の失敗がレポートされた場合、次のコマンドを実行します。
GridInst.pl -r 12-24
表A-14 GridInst.plのコマンド・オプション
| コマンド・フラグ | 説明 | 
|---|---|
| -d | デバッグ。このコマンド引数を入力すると、ステップでのコマンドの実行を続行するには、 | 
| -h | ヘルプ。コマンド構文で提供されます。このコマンド引数によって、他の引数がオーバーライドされます。 | 
| -n | エラーを無視します。このコマンドによって、エラーが無視されます。 | 
| -l | 
 | 
| -s number | コマンドのステップ番号を実行します。例:  | 
| -r number_a-number_b | 指定した最初のステップから、指定した最後のステップまで、コマンドを実行します。エラーがない場合、一時停止することなく順番に各ステップを実行します。例:  | 
| -v | 
 | 
| -o | 仮想化プラットフォーム・システムで | 
| 注意: -oオプションは仮想化プラットフォーム・システムでGridInst.plコマンドを実行する際のみに必要で、その他の場合には使用しないでください。 |