この付録では、Oracle Database Applianceのコア数に関するトピックとcapacity-on-demand機能について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
各Oracle Database Applianceには、2つのノードがあります。
Oracle Database Appliance X4-2の各ノードには2つのCPUが含まれ、各CPUにはハイパー・スレッド化された12のコアがあります。Oracle Database Appliance X4-2でOracle Appliance Managerを構成する場合、デフォルトでは、48のコア(サーバーごとに24のコア)がすべてアクティブで、ハイパー・スレッドに対応しています。
Oracle Database Appliance X3-2の各ノードには2つのCPUが含まれ、各CPUにはハイパー・スレッド化された8つのコアがあります。Oracle Database Appliance X3-2でOracle Appliance Managerを構成する場合、デフォルトでは、32のコア(サーバーごとに16のコア)がすべてアクティブで、ハイパー・スレッドに対応しています。
Oracle Database Applianceの各ノードには2つのCPUが含まれ、各CPUにはハイパー・スレッド化された6つのコアがあります。Oracle Database ApplianceでOracle Appliance Managerを構成する場合、デフォルトでは、24のコア(サーバーごとに12のコア)がすべてアクティブで、ハイパー・スレッドに対応しています。
Oracle Database Applianceベア・メタルのライセンスは、システム上にあるライセンス保有コアの数によって決まります。capacity-on-demandライセンス機能を使用すると、システム・リソースのニーズの変化に応じてライセンス保有CPUコア数を変更できます。
ライセンス保有コアの数を、アプリケーションに現在必要なレベルに初期設定します。後でアプリケーションの能力を高めることが必要となった際に、ライセンス保有コアの数を増やします。ライセンス保有コアの数を変更するには、コア・キーを取得して適用し、次の各表に示すオプションの1つを構成します。
Oracle Database Appliance X4-2 CPUコアのライセンス・オプションは、表B-1を参照してください。
Oracle Database Appliance X3-2 CPUコアのライセンス・オプションは、表B-2を参照してください。
Oracle Database Appliance CPUコアのライセンス・オプションは、表B-3を参照してください。
表B-1 Oracle Database Appliance X4-2のベア・メタル・ライセンス・オプション
各ノードのライセンス保有コア | Oracle Database Appliance X4-2のアクティブなコア |
---|---|
4 |
8 |
8 |
16 |
12 |
24 |
16 |
32 |
20 |
40 |
24 |
48 |
表B-2 Oracle Database Appliance X3-2のベア・メタル・ライセンス・オプション
各ノードのライセンス保有コア | Oracle Database Appliance X3-2のアクティブなコア |
---|---|
4 |
8 |
8 |
16 |
12 |
24 |
16 |
32 |
表B-3 Oracle Database Applianceのベア・メタル・ライセンス・オプション
各ノードのライセンス保有コア | Oracle Database Applianceのアクティブなコア |
---|---|
2 |
4 |
4 |
8 |
6 |
12 |
8 |
16 |
10 |
20 |
12 |
24 |
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの場合、ODA_BASEに必要な数のコアをライセンス保有します。ライセンス保有コアの数は、両方のサーバーで同じである必要があり、2からプラットフォームのCPUの最大数までの2の倍数にすることができます。最大数は次のとおりです。
Oracle Database Appliance X4-2: 24
Oracle Database Appliance X3-2: 16
Oracle Database Appliance: 12
アプリケーションのパフォーマンス要件を確認した後、システムの初期コア数を必要なレベルまで減らし、要件の増加に応じて増やします。
CPUコア数を変更する前に、次のルールおよび制限を確認してください。
ライセンス保有するハードウェアのバージョンに基づき、ハイパー・スレッド化されたアクティブなコアの必要数に応じてキーを取得します。
Oracle Database Appliance X4-2の場合、サーバーごとに4、8、12、16、20または24を選択する必要があります。
Oracle Database Appliance X3-2の場合、サーバーごとに4、8、12または16を選択する必要があります。
Oracle Database Applianceの場合、サーバーごとに2、4、6、8、10または12を選択する必要があります。
Oracle Database Applianceのコア数は構成に応じて変更します。ベア・メタル・インストールの場合、CPUコア数をより少ないアクティブなコア数に初期変更した後は、CPUコア数を増やすことのみ可能ですが、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、コア数の増減がいつでも可能です。次の各シナリオに詳細を示します。
Oracle Database Appliance X4-2で、サーバー・ノードごとにCPUコア数を16に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を20または24に変更できます。その後、CPUコア数を20に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を24に変更できます。
Oracle Database Appliance X3-2で、サーバー・ノードごとにCPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を12または16に変更できます。その後、CPUコア数を12に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を16に変更できます。
Oracle Database Applianceで、サーバー・ノードごとにCPUコア数を6に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を8、10または12に変更できます。その後、CPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を10または12に変更できます。
Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォームでは、サーバーごとにODA_BASEのCPU数を8に変更した場合、それ以降は各サーバーでODA_BASE数を2、4、6、10、12、14、16、18、20、22または24に変更できます。後で、両方のノードでODA_BASEのCPU数を有効値に変更できます(有効値は、2から24 (境界値を含む)のすべての倍数です)。
Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでは、サーバーごとにODA_BASEのCPU数を8に変更した場合、それ以降は各サーバーでODA_BASE数を2、4、6、10、12、14または16に変更できます。後で、両方のノードでODA_BASEのCPU数を有効値に変更できます(有効値は、2から16 (境界値を含む)のすべての倍数です)。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、サーバーごとにODA_BASEのCPU数を8に変更した場合、それ以降は各サーバーでODA_BASE数を2、4、6、10または12に変更できます。後で、両方のノードでODA_BASEのCPU数を有効値に変更できます(有効値は、2から12 (境界値を含む)のすべての倍数です)。
1つのSIに複数の製品を設定できますが、コア・キーの生成はOracle Database Applianceごとに一意であり、そのOracle Database Applianceのシリアル番号に登録されます。
サーバー・ノードごとに最大CPUコア数が必要な場合は、デフォルト構成を使用し、コア数を変更しないでください。必要以上のリソースがある場合は、その時点でコア数を減らすことができます。Oracle Database Applianceでの最大CPUコア数は、ハードウェア・バージョンによって異なります。
Oracle Database Appliance X4-2: 最大CPUコア数は24です。
Oracle Database Appliance X3-2: 最大CPUコア数は16です。
Oracle Database Appliance: 最大CPUコア数は12です。
注意: CPUコア数を最大値に設定する手順に従った場合、ベア・メタル・インストールではCPUコア数を減らすことはできません。エラーが即時発生した場合は、エラーの修正に関するサポートを受けるためにOracleサポート・サービスに連絡してください。 |
関連項目: コア・ライセンスの詳細は『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照 |
注意: 初期デプロイ後にコア数を変更すると、両方のサーバーが再起動します。初期デプロイ後、ユーザーの停止時間を短縮するために、コア数を適切な数に変更してください。 |
ベア・メタル・プラットフォームでCPUコア数を変更するには、次の手順に従います。
次の情報を収集します。
サポートID (SI)
Oracle Database Applianceシリアル番号
構成するコア数値
My Oracle Supportにログインします。
https://myoraclesupport.com
「設定」タブをクリックし、メニューから「アセット」を選択します。
アセット・リスト内のOracle Database Applianceのシリアル番号を検索します。
シリアル番号が見つからない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
Oracle Database Applianceのシリアル番号を選択します。
使用可能なアクションから、「キーの管理...」を選択します。
「Manage Cores Configuration Key」ダイアログ・ボックスで、Oracle Database Applianceのシリアル番号を表示できます。キーが以前に生成されていた場合、現在の構成を表示できます。
「1サーバー当たりのコア数」リストで、必要なサーバーごとにアクティブなCPUコアの数を選択します。選択した値はOracle Database Applianceの両方のサーバーに適用され、有効値はハードウェア・バージョンによって異なります。
Oracle Database Appliance X4-2: 4、8、12、16、20または24のCPUコアを初期選択します。
Oracle Database Appliance X3-2: 4、8、12または16のCPUコアを初期選択します。
Oracle Database Appliance: 2、4、6、8、10または12のCPUコアを初期選択します。
以降、ベア・メタル・インストールでの現在の数より大きい数のみ選択できます。
「キーの生成」をクリックして、キーを生成します。
「キーをクリップボードにコピー」をクリックして、キーをクリップボードにコピーします。
キーを空のテキスト・ファイルに貼り付けて、そのファイルをOracle Database Appliance上の場所に保存します。
Oracle Database Applianceサーバー・ノードの1つにroot
としてログオンします。
注意: このステップのコマンドを使用すると、両方のOracle Database Applianceサーバー・ノードが再起動し、再構成が完了します。
次のコマンドを実行します。key_file_location
は、ステップ8で作成したテキスト・ファイルのフルパス名です。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key key_file_location
次に例を示します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key /home/myfile.txt
システムの再起動後、Oracle Database Applianceは再構成され、両方のサーバーは指定したCPUコア数で実行されます。
注意: CPUコア数の変更の手順も、『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照してください。 |
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでCPUコア数を変更するには、第6章「Oracle Database Applianceでの仮想マシンの管理」の「ODA_BASEのサイズ変更」で説明されている手順に従ってください。
関連項目: コア数を変更するためのキーのリクエストの詳細は次のURLから入手できるMy Oracle Supportのノート1447093.1「Oracle Database Appliance - Generating a Key via MOS to change your CORE Count」を参照: |