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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.9 for Linux x86-64
B69545-10
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6 Oracle Database Applianceでの仮想マシンの管理

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデプロイ時に、Oracle Databaseに割り当てられていない利用可能なCPUコアの演算能力を、仮想マシンに提供します。仮想マシンの高可用性オプションも構成できます。仮想マシン・ファイルは共有ディスクに格納できるため、データベースおよびアプリケーション仮想マシン用のストレージを共有できます。さらに、CPUプールおよびサイズ変更可能なOracle Databaseドメイン(ODA_BASE)により、割当済データベース・コアなどの他のアプリケーションから、または互いの割当済CPUコアからサイクルが、デプロイする仮想マシンで消費されないようになります。

高可用性のために、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームとともに共有リポジトリも使用することをお薦めします。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの機能の概要は、第2章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのオプションの選択」を参照してください。これらの機能の詳細と、Oracle Databaseドメイン(ODA_BASE)のサイズ変更に関する情報は、この章の次の各項を参照してください。

必要に応じて、これらの項の概要の後の項に、関連コンポーネントの管理方法とそれに関連する一連の例を示します。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの共有リポジトリおよび仮想マシンについて

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用すると、仮想マシン(VM)ファイルの保管用に1つ以上の共有リポジトリを作成できます。VM共有リポジトリにより、高可用性がサポートされます。VMは、ノード障害が発生した場合に、あるノードから別のノードにフェイルオーバーするように構成でき、優先ノードで自動再起動したり、優先ノードが使用不可能な場合は別のノードにフェイルオーバーできます。VMの高可用性は、この章で後述するOracle Appliance Managerの構成コマンド・オプション(FailOverPrefNodeなど)を使用して構成できます。図6-1に、共有ストレージ・システムがあるOracle Database Appliance仮想化プラットフォームの一般的なアーキテクチャを示します。

図6-1 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム(共有リポジトリあり)のアーキテクチャの概要

図6-1の説明を次に示します
「図6-1 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム(共有リポジトリあり)のアーキテクチャの概要」の説明

図6-1は、ODA_BASE仮想マシンに直接接続されているOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム上の共有ディスクを示しています。ODA_BASEには、fs1、fs2およびfs3という名前の3つの共有リポジトリがあります。各共有リポジトリは、リポジトリ用に選択されたASMディスク・グループ(DATA or RECO)の最上位に作成されたODA BASEのASM Clustered File System (ACFS)です。リポジトリを作成するプロセスでは、プライベート・ネットワークを経由してそれぞれのDom0へのリポジトリのNFSエクスポートも実行します。エクスポートによって、仮想マシン・ファイルの共有ストレージは使用可能になります。この構成では、複数のリポジトリを作成できます。これらのリポジトリは、仮想マシンの実行が必要なノード(図のfs1およびfs3など)または両方のノード(図のfs2など)にマウントします。これらの共有リポジトリで、1つ以上の仮想マシンまたは仮想マシン・テンプレートを作成します。

図に示されているすべての基礎となるアーキテクチャを含め、共有リポジトリとその仮想マシンは、Oracle Appliance Managerのコマンドを使用して作成および管理します。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの共有リポジトリの管理

共有リポジトリを作成するには、oakcli create repoコマンドを使用してリポジトリ名、保管に使用するディスク・グループ(DATAまたはRECO)およびサイズ(GB)を指定します。共有リポジトリを作成したら、仮想マシンをリポジトリに割り当てる前に、このリポジトリを起動してストレージを使用可能にする必要があります。oakcli start repoコマンドを使用して、リポジトリのストレージを仮想マシンで使用できるようにします。このコマンドにより、自動的に起動するように定義したリポジトリに割り当てられている仮想マシンも起動されます。コマンドには、リポジトリを起動する必要があるノードを識別するための共有リポジトリ用の必須パラメータがあります。

既存のリポジトリを表示および停止(ディスマウント)するコマンドを含め、その他の共有リポジトリのコマンドは、非共有リポジトリで使用するコマンドに似ていますが、ノードを識別するパラメータが必要です。選択したノードのリポジトリで仮想マシンがアクティブなままである間は、stopコマンドを発行しないでください。デフォルトのリポジトリとは異なり、共有リポジトリは削除することもできますが、リポジトリにアクティブな(マウント済の)仮想マシンがない場合のみです。

共有リポジトリで仮想マシンを管理するための特殊なオプションがある仮想マシンの構成コマンドは、次のとおりです。

  • oakcli configure vm:

    デフォルトで仮想マシンを実行するノードを識別するには-prefnode句を、(起動時またはすでにアクティブであるとき)優先ノードが使用不可能な場合に仮想マシンで他のノードを使用するかどうかを指定するには-failover句を指定します。


    注意:

    仮想マシンが特定のCPUプールに割り当てられており、フェイルオーバーが可能な場合、この仮想マシンはセカンダリ・ノードで同じCPUプールを使用しようとします。CPUプールが存在してもサイズが異なる場合、仮想マシンがセカンダリ・ノードで稼働すると、パフォーマンスに影響を受けることがあります。CPUプールが存在しない場合、仮想マシンはセカンダリ・ノードにフェイルオーバーしません。

  • oakcli clone vm:

    -repo句で共有リポジトリの名前を使用し、クローニング・プロセスを実行するノードを識別するには-node句を指定します。

  • oakcli import vmtemplate:

    -repo句で共有リポジトリの名前を使用し、テンプレートまたはアセンブリをインポートするノードを識別するには-node句を指定します。


関連項目:

この項で説明したOracle Appliance Managerのコマンドの詳細は、「共有リポジトリおよび仮想マシンに関するOracle Appliance Managerのコマンドの例」および付録Dを参照してください。

共有リポジトリおよび仮想マシンに関するOracle Appliance Managerのコマンドの例

例1   共有リポジトリの作成

このコマンドでは、repo1という名前の共有リポジトリがASM DATAディスク・グループに30GBの使用可能なストレージで作成されます。

oakcli create repo repo1 -dg data -size 30
例2   すべての共有リポジトリのステータスの表示

このコマンドでは、デフォルト・リポジトリ、ローカル・リポジトリ、共有リポジトリなど、すべての既存のリポジトリに関する情報が表示されます。

oakcli show repo

NAME                            TYPE            NODENUM         STATE
   
odarepo1                        local           0                N/A      
odarepo2                        local           1                N/A      
repo1                           shared          0                ONLINE   
repo1                           shared          1                ONLINE   
shared                          shared          0                ONLINE   
shared                          shared          1                ONLINE   
例3   共有リポジトリの起動

このコマンドでは、ノード1上のrepo1という名前の共有リポジトリが起動します。

oakcli start repo repo1 -node 1
例4   共有リポジトリの停止

このコマンドでは、ノード0上のrepo1という名前の共有リポジトリが停止します。

oakcli stop repo repo1 -node 0
例5   指定された共有リポジトリのステータスの表示

このコマンドでは、repo1という名前の共有リポジトリに関する情報がノード1から表示されます。

oakcli show repo repo1 -node 1

Resource: repo1_1
        AutoStart       :       restore       
        DG              :       DATA          
        Device          :       /dev/asm/repo1-286
        ExpectedState   :       Online        
        MountPoint      :       /u01/app/repo1
        Name            :       repo1_0       
        Node            :       all           
        RepoType        :       shared        
        Size            :       30720         
        State           :       Online
例6   共有リポジトリの削除

このコマンドでは、両方のノードでリポジトリがオフライン(停止)の場合、repo1という名前の共有リポジトリが削除されます。

oakcli delete repo repo1
例7   外部リポジトリのアセンブリから共有リポジトリへの仮想マシン・テンプレートのインポート

このコマンドでは、外部リポジトリ・テンプレートのアセンブリ・ファイルに格納されている仮想マシン・テンプレートがインポートされます。URLを囲む一重引用符に注意してください。アセンブリに3つの異なるテンプレートが格納されている場合、テンプレートには、名前myol6u_15gb1myol6u_15gb2およびmyol6u_15gb3が割り当てられ、ノード1上の共有リポジトリrepo2にインポートされます。

oakcli import vmtemplate myol6u_15gb -assembly
'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM_15GB.ova'
-repo repo2 -node 1
例8   共有リポジトリでのテンプレートからの仮想マシンの作成

このコマンドでは、myol6u_testという名前の仮想マシンが、ノード0上のrepo2という名前の共有リポジトリ内に格納されているmyol6u_15gb1という名前の仮想マシン・テンプレートから作成されます。

oakcli clone vm myol6u_test -vmtemplate myol6u_15gb1 -repo repo2 -node 0

注意:

-node句は、クローニング・アクティビティが実行されるノードを指定します。また、ノード値によって仮想マシンのデフォルト起動ノードは割り当てられません。この割当ては、oakcli configure vmコマンドで設定します。

例9   共有リポジトリで使用するための仮想マシンの構成

このコマンドでは、myol16u_testという名前の仮想マシンで特定のリソースに値が設定されます。

  • 起動時に仮想マシンに割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • CPUアクセスの優先度(cpuprio)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 共有リポジトリが起動されたとき、または仮想マシンが手動で起動されたときに、仮想マシンが通常、自動的に起動するノード(prefnode)

  • デフォルト・ノード(prefnode)が使用不可能な場合の自動フェイルオーバーの有効化(failover)

これらの値は、この仮想マシンの導出元となった仮想テンプレートのこれらと同じパラメータに割り当てられた値に優先します。仮想マシンは、親テンプレートまたは構成コマンドのいずれにも定義されていないパラメータにデフォルト値を使用します。

oakcli configure vm myol16u_test
-vcpu 2 -cpuprio 150 -cpucap 20 -memory 1G 
-prefnode 0 -failover true

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリについて

仮想マシン・テンプレートは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームにデプロイする仮想マシンのソースとしてインポートして構成します。共有リポジトリを作成した場合は目的のリポジトリにテンプレートをインポートし、それ以外の場合は目的のノード上にあるローカル・リポジトリにテンプレートをインポートします。

また、1つ以上のテンプレートを格納できるアセンブリもインポートできます。共有リポジトリにテンプレートまたはアセンブリをインポートするときに、操作を実行するノードを指定します。ノードを慎重に選択することによって、ビジーなノードに負荷をかけすぎないようにします。インポートを行うノードがいずれであっても、両方のノードでリポジトリが利用可能です。

ローカル・ノードにインポートされたテンプレートでは、importコマンドで指定されたリポジトリ名を使用し、どのノードでインポートを完了してストレージを割り当てるかを決定します。ノード0上のローカル・リポジトリの名前はodarepo1、ノード1上のローカル・リポジトリの名前はodarepo2です。両方のローカル・リポジトリにテンプレートをインポートする場合は、第2ノードにテンプレートをインポートするときに異なるテンプレート名を指定する必要があります。


注意:

テンプレートは、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで直接作成またはクローニングできません。http://edelivery.oracle.com/linuxで、仮想マシン・テンプレートを検索します。

複数のテンプレートが格納されているアセンブリをインポートすると、テンプレートに割り当てた名前は仮想マシン・テンプレート名を一意に保つように変更されます。1つ目のテンプレートの名前には番号"1"を追加し、 2つ目のテンプレートの名前には番号"2"を追加する、のようになります。

仮想マシン・テンプレートをインポートしたら、テンプレートを使用して新規仮想マシンを作成する前にOracle Appliance Managerのコマンドでテンプレートをカスタマイズできます。仮想マシンの管理に使用するすべてのコマンドの詳細は、次の「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリの管理」を参照してください。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリの管理

Oracle Appliance Managerのimportコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想マシン・テンプレートを格納して名前を付けます。Oracle Appliance Managerのその他のコマンドを使用して、テンプレートをカスタマイズおよび管理します。

この項で説明されているコマンドの例は、「Oracle Appliance Managerの仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリ管理コマンドの例」を参照してください。

仮想マシン・テンプレートのインポート

Oracle Appliance Managerのoakcli import vmtemplateコマンドを使用して、仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリをインポートします。仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリは、ファイルのソースを特定するURLを使用して、リモート・リポジトリから直接インポートできます。オプションで、リモート・コピー・コマンドを使用してリモート・リポジトリからDom 0の/OVSディレクトリにファイルをコピーしてから、仮想マシン・テンプレートまたはアセンブリを特定するパスおよびファイル名を使用してファイルをインポートできます。


注意:

ローカル・リポジトリにテンプレートまたはアセンブリをインポートするときは、-node句を使用しないでください。ターゲット・ノードは、リポジトリの名前で暗黙的に決まります。

仮想マシン・テンプレート構成の表示および変更

記憶域リポジトリに仮想マシン・テンプレートをインポートした後で、Oracle Appliance Managerのoakcli show vmtemplateコマンドでテンプレート構成パラメータを調べて、テンプレート名を指定します。特定の仮想マシンの要件に合せてテンプレートを再構成する必要がある場合、Oracle Appliance Managerのoakcli configure vmtemplateコマンドを使用します。これは、単一のテンプレートから同じ特性を持つ複数の仮想マシンをデプロイする場合に使用すると便利です。仮想マシンを1つしかデプロイしない場合、または異なる特性の複数の仮想マシンをデプロイする場合は、仮想マシン・イメージを作成するためのテンプレートをデプロイした後で、oakcli configure vmコマンドを使用して必要な値を設定します。

格納済の仮想マシン・テンプレートの一覧表示

格納済の仮想マシン・テンプレートをすべて検出するには、パラメータを指定せずにOracle Appliance Managerのoakcli show vmtemplateコマンドを使用します。特定の仮想マシン・テンプレートが不要になった場合は、Oracle Appliance Managerのoakcli delete vmtemplateコマンドを使用してリポジトリからテンプレートを削除します。

Oracle Appliance Managerの仮想マシン・テンプレートおよびアセンブリ管理コマンドの例

例1   Dom 0からの仮想マシン・テンプレートのインポート

このコマンドで、OVM_OL5U5_X86_64_PVM_10GB.tgzおよびOVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgzの2つのファイルに定義されている仮想マシンのテンプレートをインポートします。これらのファイルは事前に、外部テンプレート・リポジトリからDom 0の/OVSファイル・システムにコピーされたものです。テンプレートには、名前myol5u1が割り当てられ、ノード0上のリポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate myol5u
-files /OVS/OVM_OL5U5_X86_64_PVM_10GB.tgz,
/OVS/OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz -repo odarepo1
例2   外部リポジトリURLを使用した仮想マシン・テンプレートのインポート

このコマンドでは、OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgzという名前の仮想マシン・テンプレート・ファイルが外部テンプレート・リポジトリからインポートされます。URLを囲む一重引用符に注意してください。テンプレートには、名前myol5u7_10gbが割り当てられ、ノード1上のリポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate myol5u7_10gb -files
'http://example.com/vmtmplt/OEL5/OVM_OL5U7_X86_64_PVM_10GB.tgz'
-repo odarepo2
例3   外部リポジトリのアセンブリからの仮想マシン・テンプレートのインポート

このコマンドでは、外部テンプレート・リポジトリのアセンブリ・ファイルに格納されている仮想マシン・テンプレートがインポートされます。URLを囲む一重引用符に注意してください。アセンブリに3つの異なるテンプレートが格納されている場合、それらのテンプレートには、名前myol6u_15gb1myol6u_15gb2およびmyol6u_15gb3が割り当てられ、ノード1上のリポジトリにインポートされます。

oakcli import vmtemplate myol6u_15gb -assembly
'http://example.com/assemblies/OEL6/OVM_OL6U1_x86_PVHVM_15GB.ova'
-repo odarepo2
例4   仮想マシン・テンプレートの構成

このコマンドでは、myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで特定のリソースに値が設定されます。

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • 仮想マシンに割り当てることができるCPUの最大数(maxvcpu)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 仮想マシンに割り当てることができるメモリーの最大容量(maxmemory)

  • 仮想マシンで使用されるオペレーティング・システム(os)

これらの値は、後でOracle Appliance Managerのoakcli configure vmコマンドを使用して一部または全部を変更できますが、このテンプレートからクローニングされる仮想マシンのデフォルト値になります。

oakcli configure vmtemplate myol5u7_10gb -vcpu 2 -maxvcpu 4 -cpucap 40
-memory 1536M -maxmemory 2G -os OTHER_LINUX
例5   仮想マシン・テンプレートのネットワーク情報の構成

このコマンドでは、myol5u7_10gb仮想マシン・テンプレートからクローニングされた仮想マシンへのアクセスに使用するネットワークとしてnet1が設定されます。

oakcli modify vmtemplate myol5u7_10gb -addnetwork net1
例6 既存の仮想マシン・テンプレートの一覧表示

このコマンドでは、各仮想マシン・テンプレートの名前およびリポジトリと、テンプレートから作成された仮想マシンにOracle Database Appliance仮想化プラットフォームによって割り当てられるデフォルトのCPUの数およびメモリー容量が表示されます。

oakcli show vmtemplate
例7 仮想マシン・テンプレートの構成済値の表示

このコマンドでは、myol5u7_10gbという名前の仮想マシン・テンプレートで構成可能なオプションの値が表示されます。

oakcli show vmtemplate myol5u7_10gb
例8 仮想マシン・テンプレートの削除

このコマンドでは、myol6u_15gb3という名前の仮想マシン・テンプレートがOracle Database Appliance仮想化プラットフォームから削除されます。

oakcli delete vmtemplate my0l6u_15gb3

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの仮想マシンについて

ODA_BASEで稼働しているOracle Databaseソフトウェアとは無関係のCPUでアプリケーションおよびその他のソフトウェアを実行するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームに仮想マシンをデプロイします。テンプレートを使用して仮想マシンを定義し、Oracle Appliance ManagerおよびVMコンソールを使用して仮想マシンにアクセスし、管理します。

仮想マシン・イメージを作成するには、Oracle Appliance Managerを使用して必要な仮想マシン・テンプレートをクローニングします。仮想マシン・イメージは、テンプレートが格納されているのと同じリポジトリに作成されます。

仮想マシン・イメージを作成すると、仮想マシンおよびVMコンソールを起動し、Oracle Appliance Managerのコマンドを使用してコンテンツにアクセスします。仮想マシンには、VNCセッションを使用してアクセスすることもできます。

その他のOracle Appliance Managerのコマンドを使用して、仮想マシンの停止や再構成など、仮想マシンに関連するその他のタスクを実行します。アクティブな仮想マシンの再構成は可能ですが、変更は仮想マシンを停止して再起動するまで有効にならないことに注意してください。ご使用のすべての仮想マシンに関する高レベルな情報や、単一仮想マシンの構成に関する詳細情報も表示できます。特定の仮想マシンが不要になった場合は、仮想マシン・イメージを記憶域リポジトリから削除します。

ローカル・リポジトリを使用している場合を除き、仮想マシンの高可用性オプションを設定できます。これらには、デフォルトで仮想マシンを起動する必要があるノードと、仮想マシンが他のノードにフェイルオーバーする必要があるかどうかの指定が含まれます。フェイルオーバーは、仮想マシンがすでに稼働しているノードに障害が発生した場合や仮想マシンが起動しようとしたときに優先ノードが使用不可能である場合に発生する可能性があります。

仮想マシンの管理に使用するコマンドの詳細は、「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの仮想マシンの管理」を参照してください。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの仮想マシンの管理

Oracle Appliance Managerのコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでユーザー・ドメイン仮想マシンを作成および管理します。アクティブな仮想マシンには、Oracle Appliance Managerを使用して開くGUI VMコンソールを使用してアクセスします。

Oracle Appliance Managerのコマンドは次のタスクに使用します。

  • 新規仮想マシンのイメージの作成

    oakcli clone vmコマンドを使用して、Oracle Database Applianceに新規仮想マシンのイメージを作成します。このイメージは、クローニングしたテンプレートからコンテンツおよび構成情報を継承し、テンプレートと同じリポジトリに格納されます。仮想マシンにローカル・リポジトリを使用している場合を除き、oakcli cloneコマンドに-node句を指定して、クローニング・プロセスを実行する必要があるノードを指定します。

  • 仮想マシン構成の表示および変更

    仮想マシン・イメージの現在の構成を参照するには、Oracle Appliance Managerのoakcli show vmコマンドを使用して、仮想マシンの名前を指定します。高可用性オプションの設定を含め、構成を変更する必要がある場合は、Oracle Appliance Managerのoakcli configure vmコマンドを実行します。


    注意:

    CPUの容量は、-cpupoolパラメータで仮想マシンに割り当てられるCPUプールによって、または-cpupoolパラメータで仮想マシンが構成されていない場合は、default_unpinned_poolによって制御されます。


    注意:

    現在稼働している仮想マシンを再構成した場合、変更は仮想マシンを停止して再起動するまで有効になりません。

  • 仮想マシンの起動および停止

    Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームで仮想マシンを起動する準備ができたら、Oracle Appliance Managerのoakcli start vmコマンドを実行します。同様に仮想マシンを停止するには、oakcli stop vmコマンドを実行します。

  • アクティブな仮想マシンへのメッセージの送信

    新しいOracle Virtual Machineのテンプレートには、初回起動時のインストール構成に関するメッセージング・インタフェースを提供するユーティリティである、Oracle VM Guest Additions (ovmd)が含まれます。このようなメッセージをOracle Database Applianceプラットフォーム上の仮想マシンに送信するには、-sパラメータを指定してoakcli modify vmコマンドを使用します(パラメータの引数は、一重引用符または二重引用符で囲まれたカンマ区切りのリストです)。このリストの要素は、コロンで区切られたキーと値のペアです(例: "com.oracle.linux.hostnm:host1,com.oracle.linux.root-password:root123")。


    関連項目:

    ovmdおよびOracle VM Guest Additionsの詳細は、Oracle VMユーティリティ(for x86)に関するガイドOracle VM Guest Additionsの使用に関する項を参照してください。

  • アクティブな仮想マシンへのアクセス

    アクティブな仮想マシンのGUI仮想マシン・コンソールを開くには、Oracle Appliance Managerのoakcli show vmconsoleコマンドを実行します。コンソールが正しく表示されない場合は、コンソールを閉じ、DISPLAY環境変数をモニターに適した値に設定した後、oakcli show vmconsoleコマンドを再実行します。

    ご使用の仮想マシンを構成して(oakcli modify vmコマンドで-sパラメータを指定します)、仮想マシンのコンソールからではなくOracle Database Applianceコマンドラインからのアクセスを許可することもできます。

  • リポジトリ内の仮想マシンの一覧表示

    Oracle Appliance Managerのoakcli show vmコマンドを使用して、既存の仮想マシンのリストを、それぞれの基本情報も含めて表示します。

  • 仮想マシンのリポジトリからの削除

    Oracle Appliance Managerのoakcli delete vmコマンドを使用して、不要な仮想マシンを削除します。

この項で説明されている仮想マシンを管理するためのコマンドの例は、「Oracle Appliance Managerの仮想マシン・コマンドの例」を参照してください。

Oracle Appliance Managerの仮想マシン・コマンドの例

例1   仮想マシン・イメージの作成

このコマンドでは、myol15u_testという名前の仮想マシン・イメージが、ノード0のリポジトリ内に格納されているmyol15uという名前の仮想マシン・テンプレートから作成されます。

oakcli clone vm myol15u_test -vmtemplate myol5u -repo odarepo1
例2   仮想マシンの構成

このコマンドでは、myol5u_testという名前の仮想マシンで特定のリソースに値が設定されます。

  • 起動時に仮想マシンに割り当てられるCPUの数(vcpu)

  • CPUアクセスの優先度(cpuprio)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUの容量の最大比率(cpucap)

  • 仮想マシンの起動時に割り当てられるメモリー容量(memory)

  • 仮想マシンに割り当てられるCPUプール(cpupool)

  • 仮想マシンのアクセスに使用するキーボード・タイプの定義(keyboard)

  • 仮想マシンのアクセスに使用するマウス・タイプの定義(mouse)

これらの値は、この仮想マシンの導出元となった仮想テンプレートのこれらと同じパラメータに割り当てられた値に優先します。仮想マシンは、親テンプレートまたは構成コマンドのいずれにも定義されていないパラメータにデフォルト値を使用します。

oakcli configure vm myol5u_test
-vcpu 2 -cpuprio 150 -cpucap 20 -memory 1G 
-cpupool linpool -keyboard en-us -mouse USB_MOUSE

注意:

CPUの容量は、-cpupoolパラメータで仮想マシンに割り当てられるCPUプールによって、または-cpupoolパラメータで仮想マシンが構成されていない場合は、default_unpinned_poolによって制御されます。-vcpuパラメータと-maxcpuパラメータの値が割当済のCPUプール内のCPUの数より大きい場合は無視されます。

例3   既存の仮想マシン・イメージの一覧表示

このコマンドでは、各仮想マシンの名前、リポジトリおよび現在の状態(オンラインまたはオフライン)が表示されます。出力には、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームによって各仮想マシンに割り当てられるデフォルトのCPUの数およびメモリー容量も含まれます。

oakcli show vm
例4   仮想マシンの構成済値の表示

このコマンドでは、myol5u_testという名前の仮想マシンの定義が表示されます。出力には、すべての構成可能なパラメータの現在の値が、仮想マシンの自動起動設定などの追加情報とともに含まれます。

oakcli show vmtemplate myol5u_test
例5   仮想マシンの起動

このコマンドでは、myol5u_testという名前の仮想マシンが起動します。

oakcli start vm myol5u_test
例6   仮想マシンのVMコンソールのオープン

このコマンドでは、myol5u_testという名前のアクティブな仮想マシンに対するGUI VMコンソール・ウィンドウが開きます。

oakcli show vmconsole myol5u_test

注意:

oakcli show vmconsoleコマンドが正しく機能するには、DISPLAY環境変数の有効な定義が必要です。

例7   IPアドレスを使用してeth0からのアクセスに対して仮想マシンを設定

次の一連のコマンドは、eth0インタフェースにIPアドレス192.168.16.51を設定して仮想マシンvmol6u3 (ovmdあり)を構成し、password123arootパスワードを設定します。

oakcli clone vm vmol6u3 -vmtemplate ol6u3 -repo shrepo -node 0oakcli modify vm vmol6u3 -addnetwork priv1oakcli start vm vmol6u3oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.device.0:eth0'oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.onboot.0:yes'oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.bootproto.0:static'oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.ipaddr.0:192.168.16.51'oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.network.netmask.0:255.255.255.0'oakcli modify vm vmol6u3 -s 'com.oracle.linux.root-password:password123'
例8 仮想マシンの停止

このコマンドでは、myol5u_testという名前の仮想マシンが停止します。

oakcli stop vm myol5u_test
例9 仮想マシンの削除

このコマンドでは、myol5u_testという名前の仮想マシンがOracle Database Appliance仮想化プラットフォームから削除されます。

oakcli delete vm my0l5u_test

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのCPUプールについて

ワークロードを分離するには、CPUプールを作成して特定のCPUプールに仮想マシンをピン留めします。CPUプールに仮想マシンを割り当てる(ピン留めする)とき、仮想マシンがそのプール外のCPUを使用しないようにします。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを構成すると、default-unpinned-poolが各ノードに作成されます。このプールのサイズは、次のようにハードウェア・バージョンによって異なります。

  • Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには48個のCPUが含まれます。

  • Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには32個のCPUが含まれます。

  • Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム: default-unpinned-poolには24個のCPUが含まれます。

ODA_BASEドメインを作成すると、odaBaseCpuPoolという名前の新規CPUプールが両方のノードに作成され、必要なCPUがdefault-unpinned-poolから削除されます。ODA_BASEは、odaBaseCpuPoolのCPUを使用できる唯一のドメインです。他の仮想マシンは起動されると、それらの仮想マシンで実行される作業からODA_BASEを効率的にケージして、default-unpinned-poolに残されたCPUで稼働します。

CPUプールを追加で作成して、他の仮想マシンをケージすることもできます。これらの追加プールを使用すると、1つ以上の仮想マシンを独自のCPUプールにピン留めできます。特定のCPUプールで稼働している仮想マシンは、他のCPUプールで稼働している仮想マシンとCPUサイクルを共有しません。CPUプールは必要な数だけ定義できます(上限はシステムの使用可能なCPUの数です)。

アプリケーション要件が時間とともに変化する場合は、既存のプールをサイズ変更または削除して、新しいプールを追加します。ODA_BASEドメインのサイズ変更もできますが、この場合はOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・ライセンスの変更および特別なコマンドも必要になり、これについては「ODA_BASEのサイズ変更」で説明しています。

それぞれのノードに対するoakcli show cpupoolコマンドの次の出力に示すように、各ノードのCPUプールは同じでなくてもかまいません。

oakcli show cpupool -node 0
                 Pool                         Cpu List
default-unpinned-pool   [14, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 2
                                            1, 22, 23]
               twocpu                         [12, 13]
       odaBaseCpuPool   [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
                                               10, 11]
oakcli show cpupool -node 1
                 Pool                         Cpu List
default-unpinned-pool   [12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 1
                                    9, 20, 21, 22, 23]
       odaBaseCpuPool   [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
                                                10,11]

odaBaseCpuPoolではなく、CPUプールを管理するコマンドは、「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのCPUプールの管理」を参照してください。

CPUプールのオーバーサブスクライブ

複数の仮想マシンを1つのCPUプールに割り当てることはできますが、1つのCPUは1つのCPUプールにのみ属することができます。CPUプールは、プール内のアクティブな仮想マシンがプールに構成された数を超えるCPUを必要とする場合、オーバーサブスクライブになります。たとえば、CPUプールに4つのCPUがある場合、それぞれ4つのCPUを使用するように定義しておいた2つの仮想マシンを起動できます。この場合、4つのCPUそれぞれが2つの仮想マシンをサポートしているため、CPUプールはオーバーサブスクライブします。同様に、これらの仮想マシンの一方を停止して2つのCPUを必要とする他方を起動した場合、CPUの2つが両方の仮想マシンをサポートしているため、依然としてCPUプールはオーバーサブスクライブします。CPUプールがオーバーサブスクライブした場合、そのプール内の仮想マシンのパフォーマンスを評価する必要があります。オーバーサブスクライブしたプールの共有によって許容できないレベルまでパフォーマンスが低下している場合は、1つ以上の仮想マシンを異なるCPUプールに再度割り当てる準備をする必要があります。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのCPUプールの管理

Oracle Appliance Managerのコマンドを使用して、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームの各ノードでCPUプールを管理します。

CPUプールに対して実行できるアクションは、次のとおりです。

  • Oracle Appliance Managerのoakcli create cpupoolコマンドを使用したCPUプールの追加作成。

  • Oracle Appliance Managerのoakcli configure cpupoolコマンドを使用したCPUプールに割り当てられるCPUの数の変更。

  • Oracle Appliance Managerのoakcli show cpupoolコマンドを使用した既存のCPUプールの調査。

  • Oracle Appliance Managerのoakcli configure vmコマンドの-cpupoolオプションを使用した特定のCPUプールへの仮想マシンのピン留め。複数の仮想マシンを同じCPUプールにピン留めできます。

この項で説明されているコマンドの例は、「Oracle Appliance ManagerのCPUプール管理コマンドの例」を参照してください。

Oracle Appliance ManagerのCPUプール管理コマンドの例

例1:   Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの新規CPUプールの作成

このコマンドでは、4つのCPUが含まれるwinpoolという名前のCPUプールがノード0に作成されます。

oakcli create cpupool winpool -numcpu 4 -node 0
例2   Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのCPUプールに割り当てられるCPUの数の変更

このコマンドでは、ノード1のlinpoolという名前のCPUプールに割り当てられるCPUの数が変更されます。コマンド実行後、新しいCPUの数は6になります。

oakcli configure cpupool linpool -numcpu 6 -node 1
例3   Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのノードで構成されたCPUプールの表示

このコマンドでは、ノード0で各定義済CPUプールに割り当てられているCPUが表示されます。また、各CPUプールに割り当てられている仮想マシンがあれば、それも示されます。

oakcli show cpupool -node 0
例4   Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのCPUプールへの仮想マシンの割当て

このコマンドでは、wintestという名前の仮想マシンがwinpoolという名前のCPUプールにピン留めされます。

oakcli configure vm wintest -cpupool winpool

注意:

oakcli cpupoolコマンドを使用してodaBaseCpuPoolを管理しないでください。かわりに、「ODA_BASEのサイズ変更」で説明されているように、ODA_BASEを構成するコマンドを使用する必要があります。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インフラストラクチャおよび仮想ローカル・エリア・ネットワークについて

仮想マシン・テンプレートまたは仮想マシンの構成時に、仮想マシンへのアクセスに使用する特定のネットワークを定義するには、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントを理解する必要があります。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームは、すべてのネットワークにボンドおよびブリッジを事前に作成して、上位レベルのネットワーク・インフラストラクチャ・コンポーネントをすべて管理します。仮想マシンにアクセスするためのフロント・エンド・ポイントは、Dom 0に定義されたブリッジの1つになります。

次の各表に、デフォルト・ネットワーク・インタフェースをハードウェア別に分類して示します。

  • 表6-1および表6-2には、ストレージ・シェルフがあるシステム上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。

  • 表6-3には、ストレージ・シェルフがないシステム上のOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデフォルト・ネットワーク・インタフェースを示します。

いずれの場合も、ユーザー・ドメインへの接続は、選択したインタフェースを介して行われます。

表6-1 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのデュアル・ポート10 GbEネットワーク・インタフェース(ストレージ・シェルフがあるシステム)

Dom0でのインタフェース Dom0でのボンド・デバイス Dom0のブリッジ ODA_BASEドメインのインタフェース

eth0

eth1

icbond0

priv1

eth0



注意:

ファイバー・パブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。

表6-2 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのオンボード・クアッド・ポート10 GbEネットワーク・インタフェース(ストレージ・シェルフがあるシステム)

Dom0でのインタフェース Dom0でのボンド・デバイス Dom0のブリッジ ODA_BASEドメインのインタフェース

eth2

eth3

bond0

net1

eth1

eth4

eth5

bond1

net2

eth2



注意:

ファイバー・パブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。

表6-3 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのネットワーク・インタフェース(ストレージ・シェルフがないシステム)

タイプ Dom0でのインタフェース Dom0でのボンド・デバイス Dom0のブリッジ ODA_BASEドメインのインタフェース

プライベート

eth0

eth1

bond0

priv1

eth0

オンボード・パブリック

eth2

eth3

bond1

net1

eth1

第1ペア・クアッド・ポート

eth4

eth5

bond2

net2

eth2

第2ペア・クアッド・ポート

eth6

eth7

bond3

net3

eth3

10GbEインタフェース

eth8

eth9

xbond0

net4

eth4



注意:

ファイバー・パブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。

仮想マシンの構成時に、関連ブリッジを指定して、仮想マシンが使用するネットワークを定義します。たとえば、myvm1という名前の仮想マシンをnet1ネットワークに接続するには、次のコマンドを使用します。

oakcli modify vm myvm1 -addnetwork net1

図6-2 基本的な仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワーク

図6-2の説明が続きます
「図6-2 基本的な仮想マシン・ローカル・エリア・ネットワーク」の説明

図6-2は、前述の情報に基づいた一般的なOracle Database Appliance構成を示しています。

Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのインストールおよび構成中に、第4章で説明されているように、ODA_BASEにデフォルトの仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)を割り当てることができます。図6-3「仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム」では、VLANを使用した標準的なOracle Database Appliance構成を示します。数字は図6-2と同じ構成を示していますが、バックアップ用(backup)、アプリケーション用(application)および管理用(mgnt)の3つのタグ付きVLANが追加されています。

図6-3 仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム

図6-3の説明が続きます
「図6-3 仮想ローカル・エリア・ネットワークを使用するOracle Database Appliance仮想化プラットフォーム」の説明

次の2つの項、「ODA_BASEでのネイティブ仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理」および「ユーザー・ドメインおよびODA_BASEでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理」では、ODA_BASEおよびユーザー・ドメインでの新規VLANの作成方法または既存VLANの削除方法についてそれぞれ説明します。

ODA_BASEでのネイティブ仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理

ODA_BASEでネイティブ(タグ付き) VLANを追加または削除するには、ノード0のDom 0にログオンしているときに、oakcli configure oda_baseコマンドを再実行します。次のプロンプトが表示された場合

Additional vlan networks to be assigned to oda_base ? (y/n) : 

ODA_BASEにネイティブVLANを追加割当てする場合はyと入力し、oakcli configure oda_baseの初回実行中に行ったようにプロンプトに応答します。ネイティブVLANを追加しない場合またはODA_BASEから既存のネイティブVLANを削除する場合は、nと入力すると、次のプロンプトが表示されます。

vlan network to be removed from oda_base ? (y/n):

既存のネイティブVLANを削除する場合はyと入力し、それ以外の場合はnと入力してVLANダイアログを終了します。ネイティブVLANを削除するには、要求されたら名前を入力します。次に、アプリケーションVLANを削除する例を示します。

Select the network to remove [Usrnet1, Student, Management]: Management

要求されたらyと入力して削除するネイティブVLANの名前を入力し続け、ODA_BASEからのネイティブVLANの削除を終了したら、nと入力してVLANダイアログを終了します。

ユーザー・ドメインおよびODA_BASEでの仮想ローカル・エリア・ネットワークの管理

VLANは、Oracle Appliance Managerのコマンド(詳細は付録D「Oracle Appliance Manager (OAKCLI)リファレンス」を参照)を使用して管理します。ユーザー・ドメインのVLANを管理するにはODA_BASEにログインし、ODA_BASEのVLANを管理するにはDom 0にログインします。この項の例では、sample10という名前のVLANを使用します。

仮想ローカル・エリア・ネットワークの作成

VLANを作成するには、oakcli create vlanコマンドを使用します。VLANを作成するには、次の情報を指定する必要があります。


注意:

oakcli create vlanコマンドを2回(ノード0用に1回とノード1用に1回)発行すると、両方のノードに同じVLANを作成できます。

次の例は、ノード0でsample10 VLANを作成するための一例を示しています。

oakcli create vlan sample10 -vlanid 10 -if bond0 -node 0

警告:

共有リポジトリに作成した仮想マシンでVLANを使用する予定の場合は、両方のノードでそのVLANを作成する必要があります。仮想マシンがデフォルトで稼働しようとするノードで割り当てられたネットワークが使用不可能な場合またはフェイルオーバーの後には、仮想マシンに障害が発生します。


ユーザー・ドメインの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除

既存のVLANを仮想マシンに割り当てるには-addnetwork句を指定して、仮想マシンからVLANを削除するには -deletenetwork句を指定してoakcli modify vmコマンドを使用します。句の最後にVLANに付ける名前を指定します。

次の例では、myol5u_test仮想マシンにsample10 VLANを割り当てる方法を示します。

oakcli modify vm myol5u_test -addnetwork sample10

ODA_BASEの仮想ローカル・エリア・ネットワークの割当ておよび削除

ODA_BASEに既存のVLANを割り当てたり、ODA_BASEからVLANを削除するには、oakcli configure oda_baseコマンドを使用します。このコマンドでは、ODA_BASEおよびドメイン・メモリーのサイズ変更もできます。VLANの管理のみ行う場合は、現在のCPUコア数に対応する番号と現在のメモリー数を入力します。

次の例(抜粋)では、CPUコア数とデフォルトのメモリー値は変更されないままですが、ODA_BASEにtest01 VLANが割り当てられます。現在のCPUコア数6は、コア・ライセンス・オプションの値リストの選択番号3に対応しています。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli configure oda_base
Core Licensing Options:
        1. 2 CPU Cores
        2. 4 CPU Cores
        3. 6 CPU Cores
        4. 8 CPU Cores
        5. 10 CPU Cores
        6. 12 CPU Cores
        Current CPU Cores       :6
        Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 3
        ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 48G)[default 64]     : 48
INFO: Using default memory size i.e. 64 GB
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: y
Select the network to assign (test00,test01,test02,test03): test01
Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]:
Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]:
INFO: . . .

仮想ローカル・エリア・ネットワークの表示および削除

ODA_BASEに現在存在するVLANを表示するには、oakcli show vlanコマンドを実行します。次の例では、前述の例で使用したsample10 VLAN以外に多数のVLANが表示されています。

oakcli show vlan

NAME                  ID    INTERFACE   NODENUM

net1                  1     bond0       0
net1                  1     bond0       1
net2                  1     bond1       0
net2                  1     bond1       1
net3                  2     bond1       0
net3                  4     bond0       1
net10                 20    bond1       0
net10                 20    bond1       1

ノードから不要なVLANを削除するには、oakcli delete vlanコマンドでVLAN名と当該ノード番号を指定します。次のコマンドでは、前述のoakcli create vlanの例で割り当てられたノード0からsample10 VLANが削除されます。

oakcli delete vlan sample10 -node 0

注意:

ネイティブ(デフォルト) VLANは削除できません。

ODA_BASEのサイズ変更

インストール済のOracleデータベースの演算能力またはメモリーを増強する必要がある場合、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでODA_BASEドメインに割り当てられているCPUコアの数を増やします。また、仮想マシン・ドメインに割り当てられるCPUを増やす必要がある場合はCPUコアを減らします。各ノードの割当て済コア数は、2または2の倍数ずつ増減する必要があります。

ODA_BASEのコア数を変更する場合、Oracleデータベースで重要なアクティビティが実行されていないときにこのタスクの実行を予定します。これは、サイズ変更プロセス中、ODA_BASEドメインが停止するためです。続行する準備ができたら、次の手順を実行します。

  1. Dom 0にログオンし、次の例に示すようにoakcli configure oda_baseコマンドを実行します。ODA_BASEのCPUコア数が6から8に変更されます。

    /opt/oracle/oak/bin/oakcli configure oda_base
    Core Licensing Options:
            1. 2 CPU Cores
            2. 4 CPU Cores
            3. 6 CPU Cores
            4. 8 CPU Cores
            5. 10 CPU Cores
            6. 12 CPU Cores
            Current CPU Cores       :6
            Selection[1 : 6](default 12 CPU Cores) : 4
            ODA base domain memory in GB(min 8, max 88)(Current Memory 64G)[default
    32]     :
    INFO: Using default memory size i.e. 32 GB
    Additional vlan networks to be assigned to oda_base? (y/n) [n]: Vlan network to be removed from oda_base (y/n) [n]
    INFO: Node 0:Configured oda base pool
    INFO: Node 1:Configured oda base pool
    INFO: Node 0:ODA Base configured with new memory
    INFO: Node 0:ODA Base configured with new vcpus
    INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 0
    INFO: Node 1:ODA Base configured with new memory
    INFO: Node 1:ODA Base configured with new vcpus
    INFO: Changes will be incorporated after the domain is restarted on Node 1
    
  2. コマンドの出力に示されるアクションを実行します。この例では、/etc/sysctl.confファイルのパラメータ値を更新するよう要求されています。

  3. 両方のノードのDom 0で次のrestartコマンドを実行し、ドメインを再起動してODA_BASEの変更後の構成を実装します。

    oakcli restart oda_base