この章では、Oracle Database Applianceでのソフトウェアのデプロイ前に実行するタスクのチェックリストについて説明します。この章は、次の2つの項に分割されています。
Oracle Database Applianceの配達前にオプションで完了可能なタスク(第1項: 配達前のタスク)
貴社においてこのシステムを物理的にインストールした後でOracle Database Applianceにアクセスする必要があるタスク(第2項: インストールおよび構成タスク)。
注意: 電子機器は、静電気による損傷を受けやすくなっています。接地された静電気防止リスト・ストラップ、フット・ストラップまたは同等の安全機器を使用して、システムの設置時または点検時の静電気損傷(ESD)を防ぎます。 |
関連項目:
|
この項では、Oracle Database Applianceが配達される前に完了可能な次のタスクを説明します。
ハードウェア・サポートID (SI)をMy Oracle Supportアカウント・プロファイルに追加します。ハードウェアSIは、Oracle Database Applianceを購入した際に提供されています。新規ソフトウェア・ライセンスを取得した場合は、新規ソフトウェアSIも登録する必要があります。SIの登録プロセスは完了するまで最大24時間かかる場合があります。
注意: 登録したSIがない場合、Oracleからサポートを受けたりソフトウェアを入手することはできません。 |
Oracle Database Applianceは、ベア・メタル・システムまたは仮想化システムとしてデプロイできます。ベア・メタル・インストールの場合、使用可能なCPUコア数と、必要なデータベース構成オプションがある場合はそのオプションを決定します。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム・インストールの場合、検討対象の追加オプションが多数あります。次の項を参照して、ご使用のシステムに適した計画を立てます。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームのオプションの選択
この項では、共有ディスクや仮想ローカル・エリア・ネットワークなどのオプションの使用について説明します。この項は、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームに関連します。
この項では、初期データベースを構成するためのシングル・インスタンス(Oracle RAC One)、Oracle RACデータベースおよびサイズ設定テンプレートの使用について説明します。この項は、ベア・メタルまたは仮想化システムへのデプロイ中に初期データベースの構成を計画する場合に該当します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのODA_BASEのサイズ設定
この項では、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの初期データベースに対する適切なドメイン・サイズの選択について説明します。この項は、ベア・メタル・インストールには該当しません。
仮想マシンを実装する前に、その実行方法と稼働場所を決定する必要があります。要件に基づいて、高可用性オプションの提供、CPUおよびネットワーク・アクセスについて競合する仮想マシン間の干渉の低減、より多くのストレージ領域の提供、仮想マシンの自動起動の有効化が可能です。これらのオプションの一部には、Oracle Database Applianceサーバー以外で追加のネットワーク構成が必要です。
デフォルトでは、各ノードに1つのローカル・リポジトリを保持し、最大サイズはハードウェアによって異なります。
Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォーム: 350GB
Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォーム: 350GB
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォーム: 250GB
デフォルト・リポジトリに仮想マシンを作成した場合、仮想マシンは配置されたノードでのみ稼働できるため、フェイルオーバー機能がありません。
もっとも柔軟な共有マシン環境を獲得するには、共有ディスク・システムを仮想ローカル・エリア・ネットワーク(VLAN)とともに使用します。共有ディスクは、高可用性オプションを提供するため、内部ストレージの使用が低減します。VLANにより、ネットワーク上のトラフィックの分割が簡単になります。
共有ディスクを使用する場合、作成するリポジトリは共有ストレージ上に存在するため、ASMディスク・グループに、DATAまたはRECOの一方または両方で領域を消費します。共有ディスクでは仮想マシンは、リポジトリが使用可能となったときは常に自動的に起動して、優先ノード上で動作し、優先ノードが使用不可能な場合は他のノードにフェイルオーバーしたり、このノードで起動したりします。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでは、同じネットワーク・インタフェース・カード(NIC)ポートで複数のVLANがサポートされます。各VLANは、基本的に、同じ物理接続上の他のVLANを使用して動作する独立した論理ネットワークです。VLANを使用することで、必要な物理接続およびNICの数を最小にし、さらにトラフィックを同時に分離します。各VLANには、異なるVLAN IDが割り当てられます。取り付けられたVLANスイッチでは、VLAN IDを使用して、同じリンク上で動作する異なるVLAN間のトラフィックを分離します。VLANは、構成後、個別の物理接続とまったく同様に機能します。
注意: 仮想LANは、使用する前に物理スイッチで構成する必要があります。 |
この項の内容は次のとおりです。
続行する前に、この章の「チェックリスト表」に記載されているチェックリスト表を印刷できます。このチェックリストを使用して、決定や、計画済のOracle Database Applianceの構成のために収集する情報を記録します。
Oracle Appliance Managerでは、Oracle Database Applianceの内部にミラー化されたディスク上にOracle Databaseソフトウェアをインストールします。Oracle Appliance Managerコンフィギュレータの初期デプロイ中に、データベースの作成ができ、あるいはデータベース作成を先送りできます。デプロイ中に初期データベースの作成を計画している場合、次のオプションから1つを選択する準備をします。
Enterprise Edition: 次の特性がある、Oracle Database 11gリリース2 Enterprise Edition (自動フェイルオーバーなし)
シングル・インスタンスのOracle Database Enterprise Editionホーム
ノード0にインストール済(この後にoakcli create database
コマンドを使用していずれかのノードに追加のデータベースを作成できます)。
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC) One Node: 次の特性がある、Oracle RAC One Node 11gリリース2
Oracle RAC One Nodeに指定のOracle Database Applianceホーム・ノードがある
両方のサーバーにOracle RACソフトウェアがインストール済
自動フェイルオーバー
Enterprise Editionライセンスが必要
各サーバーにOracle RAC One Nodeライセンスが必要(1つの例外: 1つのサーバーをバックアップ・サーバーとして指定する場合、10日ルールに従ってライセンスなしでサーバーを使用できます)。
関連項目: 次のURLから入手できる10日間ルールの詳細はOracleソフトウェア投資ガイドを参照 |
Oracle RAC: 次の特性がある、Oracle Real Application Clusters 11gリリース2
Oracle RACホーム
両方のサーバーにOracle RACソフトウェアがインストール済
Enterprise Editionライセンスが必要
各サーバーにOracle RACライセンスが必要(10日ルールに不適格)
Oracle Database Applianceソフトウェアには、様々なデータベースのクラス用に最適化された事前構成済のテンプレートが含まれています。各データベース・クラスには様々なワークロード・プロファイルおよびパフォーマンス要件があります。テンプレートには、Oracleのベスト・プラクティスが組み込まれています。テンプレートは、Oracle Database Applianceハードウェアのバージョンごとに若干異なります。ご使用のハードウェアに適したリストを使用して、有効なテンプレートを見つけてください。
Oracle Database Appliance X4-2には、次のテンプレートのうち1つを選択します。
超極小規模: SGA 2MB、PGA 1GB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GB オンラインREDOログ・ファイル
非常に小規模: SGA 4GB、PGA 2GB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GBオンラインREDOログ・ファイル
小規模: SGA 8GB、PGA 4GB、400プロセス、16MBログ・バッファ、1GB REDOログ・ファイル
中規模: SGA 16GB、PGA 8GB、800プロセス、32MBログ・バッファ、2GB REDOログ・ファイル
大規模: SGA 24GB、PGA 12GB、1200プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
非常に大規模: SGA 48GB、PGA 24GB、2400プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
超巨大規模: SGA 64GB、PGA 32GB、3200プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
超超巨大規模: SGA 96GB、PGA 48GB、4800プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
Oracle Database Appliance X3-2には、次のテンプレートのうち1つを選択します。
超極小規模: SGA 2MB、PGA 1GB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GB オンラインREDOログ・ファイル
非常に小規模: SGA 4096MB、PGA 2048MB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GBオンラインREDOログ・ファイル
小規模: SGA 8192MB、PGA 4096MB、400プロセス、16MBログ・バッファ、1GB REDOログ・ファイル
中規模: SGA 16384MB、PGA 8192MB、800プロセス、32MBログ・バッファ、2GB REDOログ・ファイル
大規模: SGA 24576MB、PGA 12288MB、1200プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
非常に大規模: SGA 49152MB、PGA 24576MB、2400プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
超巨大規模: SGA 65536MB、PGA 32768MB、3200プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
Oracle Database Applianceには、次のテンプレートのうち1つを選択します。
超極小規模: SGA 2MB、PGA 1GB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GB オンラインREDOログ・ファイル
非常に小規模: SGA 4096MB、PGA 2048MB、200プロセス、16MBログ・バッファ、1GBオンラインREDOログ・ファイル
小規模: SGA 8192MB、PGA 4096MB、400プロセス、16MBログ・バッファ、1GB REDOログ・ファイル
中規模: SGA 16384MB、PGA 8192MB、800プロセス、32MBログ・バッファ、2GB REDOログ・ファイル
大規模: SGA 24576MB、PGA 12288MB、1200プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
非常に大規模: SGA 49152MB、PGA 24576MB、2400プロセス、64MBログ・バッファ、4GB REDOログ・ファイル
注意: テンプレートはベスト・プラクティスを実装しており、特にOracle Database Appliance用に構成されているため、これらのテンプレートを使用することを強くお薦めします。Oracle Appliance ManagerまたはDatabase Configuration Assistant (DBCA)のいずれかを使用して、Oracle Database Appliance上にデータベースを作成します。テンプレートは両方のユーティリティで使用できます。 |
データベースをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームにデプロイする予定の場合は、この項を一読してODA_BASEドメインのサイズ設定に役立ててください。ODA_BASEドメインは、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseにメモリーおよび演算能力を提供します。
ODA_BASEアーキテクチャは、ノード上の他の仮想ドメインのアクティビティがデータベースのパフォーマンスに影響することを防ぎます。ODA_BASEのサイズを設定するためにOracle Database Appliance仮想化プラットフォームのテンプレートを使用することを強くお薦めします。使用しているバージョンのOracle Database Applianceで使用可能なテンプレートは、次の適切な表および関連情報を参照してください。
次の表では、Oracle Database Appliance X4-2上でODA_BASEのサイズ設定に利用可能なコア数およびRAMメモリーのサイズを示します。最も小さいコア数であっても2つの非常に小規模なデータベースに対応できるため、表には関連データベース・テンプレートに関する情報が含まれていません。特定のコア数のODA_BASEで動作するデータベース・クラスの組合せを判断するには、各データベースのPGAおよびSGAサイズの合計が必要です。これらのサイズについては、「Oracle Database Applianceのデータベース・テンプレート」の項にあるOracle Database Appliance X4-2のデータベース・テンプレートのリストで検索します。
表2-1 Oracle Database Appliance X4-2仮想化プラットフォームでデータベース・テンプレートを選択するためのコア数およびRAMサイズ
コア数(ノードごと) | RAMサイズ(GB) |
---|---|
2 |
32 |
4 |
64 |
6 |
96 |
8 |
128 |
10 |
160 |
12 |
192 |
14 |
224 |
16 |
244 |
24 |
244 |
次の表では、Oracle Database Appliance X3-2上でODA_BASEのサイズ設定に利用可能なコア数およびRAMメモリーのサイズを示します。最も小さいコア数であっても2つの非常に小規模なデータベースに対応できるため、表には関連データベース・テンプレートに関する情報が含まれていません。特定のコア数のODA_BASEで動作するデータベース・クラスの組合せを判断するには、各データベースのSGAおよびPGAサイズの合計が必要です。これらのサイズについては、「Oracle Database Applianceのデータベース・テンプレート」の項にあるOracle Database Appliance X3-2のデータベース・テンプレートのリストで検索します。
表2-2 Oracle Database Appliance X3-2仮想化プラットフォームでデータベース・テンプレートを選択するためのコア数およびRAMサイズ
コア数(ノードごと) | RAMサイズ(GB) |
---|---|
2 |
32 |
4 |
64 |
6 |
96 |
8 |
128 |
10 |
160 |
12 |
192 |
14 |
224 |
16 |
244 |
次の表では、Oracle Database Appliance上でODA_BASEのサイズ設定に利用可能なコア数およびRAMメモリーのサイズを示します。この表には、コア・サイズごとに同等のデータベース・テンプレートも示すため、データベースを1つしかデプロイしない場合は、データベース要件に合ったコア数を選択します。
表2-3 Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのデータベース・テンプレートとコア数およびRAMサイズの適合
コア数(ノードごと) | RAMサイズ(GB) | 関連データベース・テンプレート |
---|---|---|
2 |
16 |
超極小規模 |
2 |
16 |
非常に小規模 |
4 |
32 |
小規模 |
6 |
48 |
中規模 |
8 |
64 |
大規模 |
10 |
80 |
非常に大規模 |
12 |
88 |
超巨大規模 |
デプロイを予定しているOracle Databaseが1つのみの場合は、Oracle Databaseに選択するテンプレートと同じ名前を持つODA_BASEのテンプレートを使用してください。ただし、ODA_BASEテンプレートと同じサイズ分類のデータベース・テンプレートを選択する必要はありません。たとえば、小サイズのODA_BASEテンプレートを使用して2つの極小サイズ・データベースをホストします(大サイズのODA_BASEテンプレートを使用すると、1つの大サイズ・データベースと1つの小サイズ・データベースをホストするか、または1つの中サイズ・データベースと1つの小サイズ・データベースおよび2つの極小サイズ・データベースをホストします)。テンプレート・サイズを選ぶときは、選択したデータベース・テンプレートの合計要件がODA_BASEテンプレートの容量を超えないよう注意してください。
この項の前半の「チェックリスト表」では、Oracle Database Applianceのデプロイ前に収集する必要がある情報について説明します。「チェックリスト表」には4つ表があり、表ごとに情報タイプが異なります(これらの表は印刷し、見つけて確定した値を記入するのに使用できます)。この項の後半の「その他の構成情報」には、Oracle Database Applianceのデプロイメントを開始する前に、ストレージおよびネットワークの管理者と共有する必要があるその他の情報を示します。
必要に応じて、ご使用のシステムに適したチェックリスト表を印刷して、進捗の記録や、システム要件に関して収集した情報を保存するために使用します。
次の表は、必要なシステム情報のチェックリストです。選択した値を1列目(値列)に記録しながらチェックリストを進んでいきます。
表2-4 システム詳細構成のチェックリスト
値 | システム情報 | 説明 |
---|---|---|
システム名 |
Oracle Database Applianceで実行しているクラスタの名前を指定します。この名前は、Oracle Database Applianceネットワーク・アドレスのデフォルトのルート・ワードとしても使用されます。この名前は、RFC-952標準に記載されているホスト名の仕様に準拠している必要があります。たとえばこの名前は、英数字の名前である必要があり、数字で始めることはできません。 |
|
リージョン |
Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のリージョンを選択します。 |
|
タイムゾーン |
Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のタイム・ゾーンを選択します。 |
|
データベース・デプロイメント |
操作するデプロイメント・オプションのタイプを次から選択します。
|
注意: 13文字を超えるhost name は使用しないでください。host name の長さ合計は15文字までですが、Oracle Appliance Managerでは指定したhost name に-c という2文字が追加されます。また、host name にはすべて小文字を使用することをお薦めします。 |
デフォルトで、ネットワーク・インタフェースの名前は、インストール中に指定したOracle Database Applianceのシステム名から導出されます。また、デフォルトで、パブリックIPアドレス用のアドレスは、ノード0のパブリックIPアドレスに指定したアドレスから順に割り当てられます。
構成に指定する名前とアドレスがドメイン・ネーム・サーバー(DNS)で構成されていることを確認してください。パッチ・セット1以降を使用すると、DNSが使用不可能であっても、指定したアドレスは、IPの名前およびアドレスの解決を提供するために/etc/hosts
ファイルで構成されます。
Oracle Database Appliance X4-2をデプロイする場合、オプションで、銅線パブリック・ネットワークまたはファイバー・パブリック・ネットワークに接続できます。ネットワーク計画が正しいタイプのパブリック・ネットワークに基づいていることを確認します。
DNSを使用して、単一クライアント・アクセス名(SCAN)のアドレス指定を許可することをお薦めします。SCANの詳細は、「ネットワーク管理構成のチェックリスト」を参照してください。DNSを使用しないでデプロイしたのに、後でDNSを作成してSCANを追加する場合、『Oracle Database Applianceリリース・ノートfor Linux x86-64』に記載されているように追加のVIPアドレスを指定する必要があります。
カスタム構成を実行し、IPアドレスを自分で選択するには、次の表を使用して、Oracle Database Applianceシステムの必須アドレスのネットワーク・アドレスを構成するのに役立てます。次のノード・アドレスの完全修飾ドメイン名(完全名およびIPアドレス)を取得します。完了した項目をチェック列でマークし、使用しようとしている非デフォルト値をカスタム値列に記録しながら、チェックリストを進んでいきます。
表2-5 ネットワーク・アドレス構成のチェックリスト
注意: 正しく構成されたOracle Database Applianceでは、ノードに対して同じサブネット上で少なくとも6つのパブリック・アドレスが必要です。つまり、各ノードのパブリックおよび仮想のIP名とアドレス、およびクラスタの単一クライアント・アクセス名(SCAN)に解決される2つのアドレスが必要です。すべての名前は、英数字とハイフン("-")は使用できるがアンダースコア("_")は使用できないという、RFC-952標準に準拠している必要があります。 |
各ノードにパブリック・インタフェース用のIPアドレスを指定します。このインタフェースは、Oracle Database仮想化プラットフォームのbond0
またはEth1
(Eth2とEth3のボンド)で、ノードのホストIPアドレスに使用されます。
カスタム・インストールを選択した場合、次のうち必要なオプションのインタフェースに名前およびアドレスを指定できます。
bond1
(イーサネット・ボンド)
bond2
(イーサネット・ボンド)
xbond0
(バックアップなど、大容量転送用)
bond1
およびbond2
を、管理、バックアップ、障害時リカバリまたはネットワーク・インタフェースを必要とするその他のオプションに使用します。各インタフェースのネットマスクおよびゲートウェイを指定する準備をします。
次の表に示された情報があることを確認します。完了した項目をチェック列でマークし、使用しようとしている非デフォルト値を値列に記録しながら、チェックリストを進んでいきます。
表2-6 システム構成情報のチェックリスト
チェック | 必須情報 | 値 |
---|---|---|
Oracle Database Applianceのサーバー名 |
||
Oracle Database Applianceのサーバー・ドメイン名 |
||
パブリック・ゲートウェイ・アドレス |
||
ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)アドレス |
||
ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバー・アドレス |
||
サブネット・マスク |
||
Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)ローカル・シリアル・コンソール |
||
ノード0のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス |
||
ノード1のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス |
||
ノード0に構成されたOracle ILOMホスト名 |
||
ノード1に構成されたOracle ILOMホスト名 |
||
ネットワーク・ケーブルは、隣の値列に示すように、すべてのIPアドレス・ポートに接続されています |
|
注意: ファイバー・パブリック・ネットワーク接続を定義すると、PCIeボードにbond0が構成されます。 |
Oracle Database Appliance管理者に対する質問
各サーバーのローカル・システム時間が同期されるように、各サーバーにネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サービスが構成されていますか。
NTPサーバーがあり、NTPを使用してノード間の時刻を同期化する場合、サーバーのアドレスを指定する準備をしてください。それ以外の場合は、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアが、クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)を使用して、ノード間の時刻の同期化を行います。
パブリックIPアドレスのケーブルは、クラスタの単一点障害を回避するために、冗長なスイッチに差し込まれていますか。
Oracle Database Applianceには、どのルート・パスワードを使用する必要がありますか。ルート・パスワードは、ご使用のシステムのセキュリティ要件に従う必要があります。
この項に含まれている情報に、注意する必要があります。Oracle Database Applianceのデプロイを計画している環境の適性を把握するために、この情報を他のシステム管理者と共有することも必要です。
ストレージ管理は、Oracle Database Applianceに統合されています。追加のストレージ構成は必要ありません。
Oracle Database Applianceには、両方の操作ファイル(オペレーティング・システム、Oracle Grid Infrastructureホーム、Oracle Databaseホーム、ツール)、ユーザー・データ(データベース・ファイル)およびログ・ファイル(データベースREDOログ)用に統合されたストレージが含まれています。操作ファイルは、各サーバー内のミラー化された内部システム・ディスクに格納されています。データ・ファイルおよびデータベースREDOログ・ファイルは、次のようにディスクに格納されます。
Oracle Database Appliance X4-2およびOracle Database Appliance X3-2では、データ・ファイルはストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフに格納されます。
Oracle Database Appliance X4-2およびOracle Database Appliance X3-2では、データベースREDOログ・ファイルはストレージ・シェルフおよびオプションのストレージ拡張シェルフの半導体ドライブ(SSD)に格納されます。
Oracle Database Applianceでは、データ・ファイルおよびデータベースREDOログ・ファイルは共有ストレージ・ベイに格納されます。
注意: ディスク・ハードウェアの容量は1 KB = 1,000バイトとして計算されますが、ソフトウェアの記憶域要件は1 KB = 1,024バイトに基づいています。つまり、定格容量900GBのディスクにはソフトウェア記憶域が約860GBしかありません。 |
DNSで名前およびアドレスを構成する前に、英数字とハイフン("-")は使用できるがアンダースコア("_")は使用できないという、RFC 952標準にすべてのネットワーク名が準拠していることを確認します。
次の表を確認して、Oracle Database Applianceに必要なIPアドレスの少なくとも最小数をネットワーク管理者が予約していることを確認します。この表には、該当する場合、デフォルトのIPアドレスも示します。
表2-7 IPアドレス要件
タイプ | ベア・メタルのIPアドレス最小数 | 仮想化プラットフォームのIPアドレス最小数 |
---|---|---|
ホストIP |
2 |
2 (ODA_BASE用) |
プライベートIP |
4 192.168.16.24 192.168.16.25 192.168.17.24 192.168.17.25 |
4 192.168.16.24 (Dom 0用) 192.168.16.25 (Dom 1用) 192.168.16.27 192.168.16.28 |
Dom 0 IP |
0 |
2 |
RAC VIP |
2 |
2 |
SCAN IP |
2 |
2 |
Oracle ILOM IP |
2 |
2 |
ユーザー仮想マシン |
0 |
各VMに対して1つ以上 |
Oracle Database Applianceに関して構成したアドレスが次の3つの条件を満たすことをネットワーク管理者に確認します。
静的なIPアドレス
他のすべてのIPアドレス、仮想IP (VIP)アドレス(Real Application Clusters通信で使用)およびSCANアドレスと同じサブネット
これには次の機能が含まれます。
各ノードへのインストール前にDNS上に構成されるが、現在は使用されていない
次の特性がある、Oracle Database ApplianceのSCAN:
SCANとして指定された名前に2つのIPアドレスが関連付けられ、両方のアドレスがランダムな順序でDNSによってリクエスタに返されるように、インストール前にDNS上で構成されている
インストール前にDNS上に構成され、現在は使用されていないアドレスに解決される
数字以外で始まる名前を使用する
注意: プライベート・ネットワークのIPアドレスおよびサブネットは変更しないでください。また、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームを使用している場合は、第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」で説明されているように追加のIPアドレスが必要になります。 |
関連項目: SCANに関する包括的概要はOracle Technology Networkのテクニカル・ペーパー、単一クライアント・アクセス名(SCAN)を参照:
|
Oracle Appliance Managerコンフィギュレータは、デプロイ・プランを入力したり実際のデプロイ前にネットワーク設定を検証できるJavaベースのツールです。コンフィギュレータは、ローカル・クライアント・システム(Windows、Linux、UNIXシステムのいずれか)にダウンロードして実行します。
コンフィギュレータ・セッションの終了時には、デプロイ・プランを構成ファイルに保存できます。デプロイの準備ができたら、この構成ファイルをOracle Database Applianceにコピーすると、オンラインのOracle Appliance Managerコンフィギュレータがこの内容を使用してプランをデプロイします。また、ファイルのコンテンツを印刷し、この印刷をチェックリストとして使用して外部ネットワーク構成を設定できます。
構成ファイルを保存する前に、ネットワーク設定をテストすることをお薦めします。ただし、このテストは、Oracle Database Applianceに使用するのと同じネットワークにクライアント・システムが接続されている場合のみ、正しく機能します。
コンフィギュレータの実行の手順:
Oracle Database Applianceのバージョンに対応するスタンドアロンOracle Appliance Managerコンフィギュレータをダウンロードします。すべてのバージョンのコンフィギュレータは、次のURLにある「Overview」ページで入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/engineered-systems/database-appliance/index.html
注意: Oracle Database Applianceがすでに使用可能であり、構成オプションを理解している場合は、事前にインストールされているコンフィギュレータをOracle Database Applianceのノード0から実行して、1回のセッションでデプロイを完了できます。ただし、構成をデプロイする前に、次の2つの章で説明されているように、初期ネットワークを構成して、エンドユーザー・バンドルをインストールするかODA_BASEを構成する準備ステップを完了する必要があります。 |
Windowsクライアント上でコマンドconfig.bat
、またはLinuxクライアント上でコマンド./config.sh
を使用して、コンフィギュレータを起動します。Oracle Appliance Managerの「Welcome」ページが表示されます。
「Next」をクリックします。
「Configuration Type」ページで、構成タイプ、環境およびハードウェアについてオプションを選択します。「Browse」をクリックして、既存の構成ファイルをオプションでロードできます。
「Typical」構成は推奨オプションですが、Oracle Database ApplianceをSAPデータベースおよびアプリケーションに使用する場合を除きます(その場合は「SAP Application」を選択します)。「Custom」オプションは、次の1つ以上の項目について、追加または代替のネットワーク・インタフェースを構成するかデフォルト値を上書きする場合に選択します。
データベース・ブロック・サイズ、言語、地域、バックアップ・ファイルの場所、またはDATAおよびRECOディスクグループのディスク冗長性レベル
「Typical」または「Custom」オプションを選択する前に、「Custom」オプションを使用してコンフィギュレータを実行して、ご使用のバージョンのOracle Database Applianceのデフォルト値を確認します。
Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームをインストールしている場合は、環境オプションとして「Virtualized Platform」を選択するか、デフォルト値「Bare Metal」のままにします。X3-2またはX4-2ハードウェアでインストールしている場合は、ハードウェア・オプションとして「ODA-X3-2」または「ODA-X4-2」をそれぞれ選択するか、デフォルト値「ODA V1」のままにします。
初回実行時、「Browse」オプションは、ロードする構成ファイルがまだ作成されていないため役に立ちません。
この例では、「Typical」、「Virtualized Platform」および「ODA-X4-2」の各オプションが選択されています。
注意: 「SAP Application」のオプションは、ベア・メタル・オプションでのみ有効です。 |
「Next」をクリックします。
「System Information」ページで、システム名を指定し、リージョンおよびタイム・ゾーンのリストから正しい値を選択します。
「Database Deployment」フィールドで、必要なデータベース・デプロイメントのタイプを選択します。
「New Root Password」および「New Root Password (confirm)」フィールドに、root
ユーザーの新しいパスワードを入力します。このパスワードは構成ファイル内で暗号化され、デプロイメント時にパスワードをリセットするために暗号化解除されて使用されます。
「Next」をクリックします。
「Network Information」ページに、ドメイン名、DNSサーバー・アドレス、2つのノードのパブリック・アドレスとVIPアドレス、SCAN名とアドレス、ネットマスク・アドレスおよびゲートウェイ・アドレスを指定します。次に例を示します。
この画面にデータを入力するとき、一部のフィールドでは、先に入力した値から導出された値があらかじめ設定されます。たとえば、ノード0のパブリックIPアドレスに指定したアドレスが192.0.2.18の場合、ノード・アドレスは次のように割り当てられます。
ノード1のパブリックIPアドレス: 192.0.2.19
ノード1の仮想IP (VIP)アドレス: 192.0.2.21
「Next」をクリックします。
「Database Information」ページで、初期データベースを作成するかどうかを選択します。データベースを作成するボックスをチェックした場合は、Oracle Enterprise Manager Controlを作成するボックスもチェックしてデータベースの詳細を指定します。これらの詳細にはデータベース名(入力必須)の他に、データベース構成テンプレートとデータベース言語があり、いずれも使用可能な値から選択します。(適切なテンプレートの選択に役立つガイドラインは「Oracle Database Applianceのデータベース・テンプレート」を参照してください。)しかし、初期データベースを作成しない場合は、「Create Initial Database」チェック・ボックスを選択しないでください。
「Next」をクリックします。
「Network Validation」ページで、ネットワーク設定を検証して、検証出力をファイルに保存するか、または、次の例に示すように、「Skip Network Validations」チェック・ボックスを選択して検証ステップを省きます。
構成のデプロイ前にネットワークを検証することをお薦めします。ただし、アプライアンス用に構成したネットワーク・サブネットに属するサーバーでOracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行していないかぎり、検証は失敗します。このような場合は、「Skip Network Validations」チェック・ボックスを選択してから「Next」をクリックして、次のページに進みます。検証を実行した場合は、結果を確認します。結果を確認した後、続行する準備ができたら、「Next」をクリックします。検証が失敗した場合は、これらの結果をネットワーク管理者とともに確認するために検証出力を保存します。入力した構成情報を保存し、ネットワーク・アドレスを後で修正するには、「Skip Network Validations」を選択して「Next」をクリックし、次のページに進みます。
「Summary」ページで、選択した構成オプションを確認します。「Save」をクリックして構成ファイルを保存するか、「Back」をクリックして選択内容を変更します。
構成ファイルのコンテンツを印刷し、この印刷を使用してデプロイ・プランのために構成エントリを確認できます。「Oracle Database Applianceでの構成のデプロイ」および「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでの構成のデプロイ」で説明されているように、実際のデプロイ時に構成ファイルを使用することもできます。
Oracle Database Applianceでコンフィギュレータを実行しているとき、初期ネットワークを構成してエンドユーザー・バンドルをインストールするかODA_BASEをデプロイする準備ステップを完了したら、「Install」をクリックして、作成した構成をデプロイできます。デプロイを完了する準備が整っていない場合は、まず「Save」をクリックし、次に「Finish」をクリックします。次の各章で説明されているように、必要に応じてファイルをOracle Database Applianceにコピーできるように、名前と場所を覚えておきます。また、オフラインのOracle Appliance Managerコンフィギュレータを再実行し、デプロイメントの前に構成ファイルをロードし、変更して保存することもできます。
この項では、ベア・メタル・システム(第3章「ベア・メタルOracle Database ApplianceでのOracleソフトウェアのデプロイ」を参照)または仮装化プラットフォーム(第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」を参照)をデプロイする前にOracle Database Applianceで完了する必要がある次のタスクについて説明しています。
この項は、Oracle Database Appliance X4-2の配線について説明し、次に概説する5つの部分で構成されています。
Oracle Database Appliance X4-2へのインターコネクト・ケーブルの取付け
Oracle Database Appliance X4-2の2つのノード間で、提供されるインターコネクト・ケーブルのペアの一方を設置します。この項では、これらのケーブルの接続に使用可能な2つのオプションについて説明します(1つは銅線パブリック・ネットワークを設置するためのオプション、もう1つはファイバー・パブリック・ネットワークを設置するためのオプションです)。
Oracle Database Appliance X4-2ストレージ・シェルフへのケーブルの取付け
製品に同梱されているインターコネクト・ケーブルを使用してOracle Database Appliance X4-2ノードをストレージ・ユニットに接続します。製品に同梱されている『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』にも同じ配線情報が記載されています。
Oracle Database Appliance X4-2への周辺機器の取付け
Oracle Database Appliance X4-2への対話型アクセス用にキーボード、マウスおよびモニターを追加します。
Oracle Database Appliance X4-2へのストレージ拡張シェルフの追加
実行中のOracle Database Appliance X4-2に、ストレージ拡張シェルフを追加します。
Oracle Database Appliance X4-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け
製品に同梱されているケーブルを使用して、ストレージ拡張シェルフへの配線を完了します。新規Oracle Database Appliance X4-2の一部として設置されるストレージ拡張シェルフ用と、既存システムに追加されたストレージ拡張シェルフ用のこれらの手順は同一です。
最初の3つの部分を完了して、Oracle Database Appliance X4-2ノード間のインターコネクトを追加し、データベース・ストレージにノードを取り付け、周辺機器を接続します。ご使用のシステムにストレージ拡張シェルフが含まれている場合にのみ、4番目および5番目の部分で配線を完了します。
Oracle Database Appliance X4-2の2つのノードを、同梱されているインターコネクト・ケーブルのペアの一方と接続します。一方のペアのインターコネクト・ケーブルはRJ45コネクタ付きのCat-6銅線ケーブルで、もう一方のペアはSFP+コネクタ付きのtwinaxケーブルです。各ペアの一方のケーブルは緑色の被覆で保護されているか各端に緑色のラベルが付いており、もう一方のケーブルは黄色の被覆で保護されているか各端に黄色のラベルが付いています。次のようにして、どちらのペアが必要かを決定して設置します。
Oracle Database Appliance X4-2からパブリック・ネットワークへの接続に銅線ケーブルが必要な場合は、ノードのインターコネクトにtwinaxのペアを使用します。twinaxインターコネクト・ケーブルを設置するには、図2-1および関連する手順を参照してください。この場合、提供される銅線インターコネクト・ケーブルを処分(または、別の目的で使用)します。
Oracle Database Appliance X4-2からパブリック・ネットワークへの接続にファイバー・ケーブルが必要な場合は、ノードのインターコネクトにCat-6のペア銅線ケーブルを使用します。銅線インターコネクト・ケーブルを設置するには、図2-2および関連する手順を参照してください。この場合、提供されるtwinaxインターコネクト・ケーブルを処分(または、別の目的で使用)します。
図2-1 パブリック・ネットワークへの銅線ケーブル接続を使用する場合のOracle Database Appliance X4-2とインターコネクトの配線
前述の図は、パブリック・ネットワークに銅線ケーブルを使用する予定の場合に、Oracle Database Appliance X4-2インターコネクト用に提供されるtwinaxケーブルを接続する場所を示しています。色を区別できる場合は、被覆またはラベルが緑色と黄色のケーブルと、図に示されている色付き線を一致させます。また、ケーブルの色ラベルと、ソケット識別ラベルの背景色を一致させることもできます。色分けを使用できない場合は、この図のコールアウト番号を使用して手順に従います。インターコネクト・ケーブルは交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
インターコネクト・ケーブルは、ラベル番号1のPCIe3接続ストリップ(背面パネルの左側にあるPCIe3ストリップ)に差し込みます。ノード0の接続ストリップのNET 0ソケットに緑色のケーブル(コールアウト1)の一方の端を差し込み、もう一方の端をノード1のNET 0ソケットに差し込みます。同様に、ノード0の接続ストリップのNET 1ソケットに黄色のケーブル(コールアウト2)の一方の端を差し込み、もう一方の端をノード1のNET 1ソケットに差し込みます。
図2-2 パブリック・ネットワークにファイバー・ケーブルを使用する場合のOracle Database Appliance X4-2とインターコネクトの配線
前述の図は、パブリック・ネットワークにファイバー・ケーブルを使用する予定の場合に、X4-2インターコネクト用に提供されるCat-6ケーブルを接続する場所を示しています。色を区別できる場合は、被覆またはラベルが緑色と黄色のケーブルと、図に示されている色付き線を一致させます。色分けを使用できない場合は、この図のコールアウト番号を使用して手順に従います。インターコネクト・ケーブルは交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
インターコネクト・ケーブルは、100 - 10 GbEラベルが付いた4ソケット接続ストリップ(前述の図の挿入図を参照)に差し込みます。ノード0の接続ストリップのNET 1ソケットに緑色のケーブル(コールアウト1)の一方の端を差し込み、もう一方の端をノード1のNET 1ソケットに差し込みます。同様に、ノード0の接続ストリップのNET 0ソケットに黄色のケーブル(コールアウト2)の一方の端を差し込み、もう一方の端をノード1の接続ストリップのNET 0ソケットに差し込みます。
次の図を使用して、単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X4-2に、提供されるケーブルを差し込む手順を説明します。色を区別できる場合は、各ケーブルの端にあるラベルと、次の図に示されている色付き線を一致させます。また、ケーブルの色と、ソケット識別ラベルの背景色を一致させることもできます。色分けを使用できない場合は、表2-8で説明されているコールアウト番号を使用して単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X4-2の配線を完了します。終端が同じケーブルはすべて交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
図2-3 ストレージ・シェルフ用のOracle Database Appliance X4-2のケーブル
前述の図および次の表に記載されているケーブルは、出荷される各Oracle Database Appliance X4-2製品に同梱されています。これらのケーブルはすべて黒ですが、各端に色付きラベルが付いており、説明におけるケーブルの色の参照および背面パネルのラベルの色と一致します。
注意: 各ノードの背面パネルには、3つのPCIeジェネレーション3ターミナル・スロットがあり、各スロットには2つのソケットがあります。PCIeスロットには"X PCIe3"というラベルが付いています。"X"はPCIeスロット番号です。表2-8では、これらのスロットをPCIeスロット1、PCIeスロット2およびPCIeスロット3と識別し、左から右に向かってラベルの番号と一致しています。ストレージ・シェルフの背面パネルには、2つのIOモジュールが上下に配置されています。各IOモジュールには、3つのポートがあり、0、1および2と番号が付いています。表2-8では、これらのポートを上部ポートまたは下部ポートと識別し、それぞれ上部IOモジュールのポートと下部IOモジュールのポートに対応します。 |
表2-8 単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X4-2の配線用コールアウトの説明
図2-3のコールアウト番号 | 説明 |
---|---|
1 |
ダークレッドのSASケーブル:
|
2 |
ダークブルーのSASケーブル:
|
3 |
ライトブルーのSASケーブル:
|
4 |
ライトレッドのSASケーブル:
|
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Database Appliance X4-2は、ストレージ拡張シェルフに2倍の容量のデータベース・ストレージを搭載して出荷できます。ストレージ拡張シェルフは、必要に応じて後で調達し、元のストレージ・シェルフに追加することもできます。既存システムにストレージ拡張シェルフを追加する必要がある場合は、「Oracle Database Appliance X4-2へのストレージ拡張シェルフの追加」および「Oracle Database Appliance X4-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け」の手順に従います。
Oracle Database Appliance X4-2には、モニターやキーボードなど、人間とのやり取りに使用するデバイスが装備されていません。(ネットワーク経由ではなく)直接ログインするには、ノード0のグラフィックス・カード・ポートにモニターを、USBポートにキーボードとマウスを取り付けます。キーボードおよびマウスの入力は次の図のコールアウト1を、モニター入力は同図のコールアウト2を参照してください。
図2-4 Oracle Database Appliance X4-2の周辺機器の接続(ノード0)
初めにOracle Database Appliance X4-2にストレージ・シェルフを1つのみ設置してデプロイした場合は、データベースまたはアプリケーションを停止することなく、いつでもストレージ拡張シェルフを追加できます。
ヒント: データベースのアクティビティが比較的少ないときに、ストレージ拡張シェルフを追加することをお薦めします。Oracle Database Applianceが新規ストレージを認識するとすぐに、ASMがディスク・グループを自動的にリバランスするため、操作が完了するまでデータベースのパフォーマンスが低下する可能性があります。 |
ストレージ拡張シェルフを入手したら、次の手順に従ってユニットを設置してデプロイします。
可能な場合はストレージ拡張シェルフをOracle Database Appliance X4-2の下に、それ以外の場合は提供されるケーブルを接続するのに十分近い場所に物理的に配置します。
注意: ストレージ拡張シェルフは通常、Oracle Database Applianceの下部の、ストレージ・シェルフの下に設置されます。しかし、ラックは通常、下から上へプロビジョニングされる必要があるので、空きがない場合があります。このような場合、システム全体をラックに再配置するのを避けるには、ストレージ拡張シェルフをサーバー・ノードの上に配置します。あるいは、別の隣接するラックに配置してもかまいません。 |
ストレージ拡張シェルフは、元のストレージ・シェルフとまったく同じ方法で設置します。提示されたラベルの適用およびラックへのユニットのマウントに関する詳細な手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』の第4章「ラックへのシステムの設置」を参照してください。
次の「Oracle Database Appliance X4-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け」の説明または『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』に従って、提供されるケーブルを設置します。
注意: データベースが既存するOracle Database Applianceにストレージ拡張シェルフを追加したときに、誤って接続すると、データ損失を招く可能性があります。 |
この章で後述する「電源コードの取付けとOracle Database Applianceの初回電源投入」に従って、提供される電源コードを取り付けます。
注意: ストレージ拡張シェルフは、初期設定時に設置したものであろうと、後から追加したものであろうと、Oracle Database Applianceから取り外さないことをお薦めします。 |
次の図を使用して、Oracle Database Appliance X4-2のストレージ拡張シェルフに、必要なケーブルを差し込む手順を説明します。参考までに、図には元のストレージ・シェルフ用のケーブルが記載されています。色を区別できる場合は、各ケーブルの端にあるラベルの色と、次の図に示されている色付き線を一致させます。また、ケーブルの色と、ソケット識別ラベルの背景色を一致させることもできます。色分けを使用できない場合は、表2-9で説明されているコールアウト番号を使用してストレージ拡張シェルフの配線を完了します。終端が同じケーブルはすべて交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
図2-5 ストレージ拡張シェルフ用のOracle Database Appliance X4-2のケーブル
前述の図および次の表に記載されているケーブルは、出荷される各Oracle Database Appliance X4-2ストレージ拡張シェルフに同梱されています。これらのケーブルはすべて黒ですが、各端に色付きラベルが付いており、説明におけるケーブルの色の参照および背面パネルのラベルの色と一致します。
注意: 各ノードの背面パネルには、3つのPCIeジェネレーション3ターミナル・スロットがあり、各スロットには2つのソケットがあります。PCIeスロットには"X PCIe3"というラベルが付いています。"X"はPCIeスロット番号です。表2-11では、これらのスロットをPCIeスロット1、PCIeスロット2およびPCIeスロット3と識別し、左から右に向かってラベルの番号と一致しています。ストレージ拡張シェルフの背面パネルには、2つのIOモジュールが上下に配置されています。各IOモジュールには、3つのポートがあり、0、1および2と番号が付いています。表2-11では、これらのポートを上部ポートまたは下部ポートと識別し、それぞれ上部IOモジュールのポートと下部IOモジュールのポートに対応します。 |
表2-9 Oracle Database Appliance X4-2ストレージ拡張シェルフの配線用コールアウトの説明
図2-5のコールアウト番号 | 説明 |
---|---|
1 |
ダークレッドのSASケーブル:
|
2 |
ダークブルーのSASケーブル:
|
3 |
ライトブルーのSASケーブル:
|
4 |
ライトレッドのSASケーブル:
|
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
この項は、Oracle Database Appliance X3-2の配線について説明し、次に概説する4つの部分で構成されています。
単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X3-2へのケーブルの取付け
製品に同梱されているインターコネクト・ケーブルを使用してすべてのOracle Database Appliance X3-2構成に対する配線を完了します。製品に同梱されている『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』にも同じ配線情報が記載されています。
Oracle Database Appliance X3-2への周辺機器の取付け
Oracle Database Appliance X3-2への対話型アクセス用にキーボード、マウスおよびモニターを追加します。
Oracle Database Appliance X3-2へのストレージ拡張シェルフの追加
実行中のOracle Database Appliance X3-2に、ストレージ拡張シェルフを追加します。
Oracle Database Appliance X3-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け
製品に同梱されているケーブルを使用して、ストレージ拡張シェルフへの配線を完了します。新規Oracle Database Appliance X3-2の一部として設置されるストレージ拡張シェルフ用と、既存システムに追加されたストレージ拡張シェルフ用のこれらの手順は同一です。
最初の2つの部分の手順を完了して、Oracle Database Appliance X3-2ノード間のインターコネクトを提供し、データベース・ストレージにノードを取り付け、周辺機器を接続します。ご使用のシステムにストレージ拡張シェルフが含まれている場合にのみ、3番目および4番目の部分を完了します。
次の図を使用して、単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X3-2に、提供されるケーブルを差し込む手順を説明します。色を区別できる場合は、ケーブルの色(緑色のケーブルと黄色のケーブルの場合)または各ケーブルの端にあるラベルと、次の図に示されている色付き線を一致させます。また、ケーブルの色と、ソケット識別ラベルの背景色を一致させることもできます。色分けを使用できない場合は、表2-10で説明されているコールアウト番号を使用して単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X3-2の配線を完了します。終端が同じケーブルはすべて交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
図2-6 単一ストレージ・シェルフ用のOracle Database Appliance X3-2のインターコネクトとケーブル
前述の図および次の表に記載されているケーブルは、出荷される各Oracle Database Appliance X3-2製品に同梱されています。緑色と黄色のインターコネクト・ケーブル以外のケーブルはすべて黒ですが、各端に色付きラベルが付いており、説明におけるケーブルの色の参照および背面パネルのラベルの色と一致します。
注意: 各ノードの背面パネルには、3つのPCIeジェネレーション3ターミナル・スロットがあり、各スロットには2つのソケットがあります。PCIeスロットには"X PCIe3"というラベルが付いています。"X"はPCIeスロット番号です。表2-10では、これらのスロットをPCIeスロット1、PCIeスロット2およびPCIeスロット3と識別し、左から右に向かってラベルの番号と一致しています。ストレージ・シェルフの背面パネルには、2つのIOモジュールが上下に配置されています。各IOモジュールには、3つのポートがあり、0、1および2と番号が付いています。表2-10では、これらのポートを上部ポートまたは下部ポートと識別し、それぞれ上部IOモジュールのポートと下部IOモジュールのポートに対応します。 |
表2-10 単一ストレージ・シェルフのOracle Database Appliance X3-2の配線用コールアウトの説明
図2-6のコールアウト番号 | 説明 |
---|---|
1 |
ダークブルーのSASケーブル:
|
2 |
ライトブルーのSASケーブル:
|
3 |
ダークレッドのSASケーブル:
|
4 |
ライトレッドのSASケーブル:
|
5 |
緑色の銅線ケーブル:
|
6 |
黄色の銅線ケーブル:
|
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Database Appliance X3-2は、ストレージ拡張シェルフに2倍の容量のデータベース・ストレージを搭載して出荷できます。ストレージ拡張シェルフは、必要に応じて後で調達し、元のストレージ・シェルフに追加することもできます。既存システムにストレージ拡張シェルフを追加する必要がある場合は、「Oracle Database Appliance X3-2へのストレージ拡張シェルフの追加」および「Oracle Database Appliance X3-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け」の項の手順に従います。
Oracle Database Appliance X3-2には、モニターやキーボードなど、人間とのやり取りに使用するデバイスが装備されていません。(ネットワーク経由ではなく)直接ログインするには、ノード0のグラフィックス・カード・ポートにモニターを、USBポートにキーボードとマウスを取り付けます。キーボードおよびマウスの入力は次の図のコールアウト1を、モニター入力は同図のコールアウト2を参照してください。
図2-7 Oracle Database Appliance X3-2の周辺機器の接続(ノード0)
初めにOracle Database Appliance X3-2にストレージ・シェルフを1つのみ設置してデプロイした場合は、データベースまたはアプリケーションを停止することなく、いつでもストレージ拡張シェルフを追加できます。
ヒント: データベースのアクティビティが比較的少ないときに、ストレージ拡張シェルフを追加することをお薦めします。Oracle Database Applianceが新規ストレージを認識するとすぐに、ASMがディスク・グループを自動的にリバランスするため、操作が完了するまでデータベースのパフォーマンスが低下する可能性があります。 |
ストレージ拡張シェルフを入手したら、次の手順に従ってユニットを設置してデプロイします。
可能な場合はストレージ拡張シェルフをOracle Database Appliance X3-2の下に、それ以外の場合は提供されるケーブルを接続するのに十分近い場所に物理的に配置します。
注意: ストレージ拡張シェルフは通常、Oracle Database Applianceの下部の、ストレージ・シェルフの下に設置されます。しかし、ラックは通常、下から上へプロビジョニングされる必要があるので、空きがない場合があります。このような場合、システム全体をラックに再配置するのを避けるには、ストレージ拡張シェルフをサーバー・ノードの上に配置します。あるいは、別の隣接するラックに配置してもかまいません。 |
ストレージ拡張シェルフは、元のストレージ・シェルフとまったく同じ方法で設置します。提示されたラベルの適用およびラックへのユニットのマウントに関する詳細な手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』の第10章「ラックへのOracle Database Appliance X3-2の設置」を参照してください。
次の「Oracle Database Appliance X3-2ストレージ拡張シェルフへのケーブルの取付け」の説明または『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』に従って、提供されるケーブルを設置します。
注意: データベースが既存するOracle Database Applianceにストレージ拡張シェルフを追加したときに、誤って接続すると、データ損失を招く可能性があります。 |
この章で後述する「電源コードの取付けとOracle Database Applianceの初回電源投入」に従って、提供される電源コードを取り付けます。
注意: ストレージ拡張シェルフは、初期設定時に設置したものであろうと、後から追加したものであろうと、Oracle Database Applianceから取り外さないことをお薦めします。 |
次の図を使用して、Oracle Database Appliance X3-2のストレージ拡張シェルフに、必要なケーブルを差し込む手順を説明します。参考までに、図には2つのノードおよび元のストレージ・シェルフ用のケーブルが記載されています。色を区別できる場合は、各ケーブルの端にあるラベルの色と、次の図に示されている色付き線を一致させます。また、ケーブルの色と、ソケット識別ラベルの背景色を一致させることもできます。色分けを使用できない場合は、表2-11で説明されているコールアウト番号を使用してストレージ拡張シェルフの配線を完了します。終端が同じケーブルはすべて交換可能であるため、色分けを無視しても問題ありません。
図2-8 ストレージ拡張シェルフ用のOracle Database Appliance X3-2のケーブル
前述の図および次の表に記載されているケーブルは、出荷される各Oracle Database Appliance X3-2ストレージ拡張シェルフに同梱されています。これらのケーブルはすべて黒ですが、各端に色付きラベルが付いており、説明におけるケーブルの色の参照および背面パネルのラベルの色と一致します。
注意: 各ノードの背面パネルには、3つのPCIeジェネレーション3ターミナル・スロットがあり、各スロットには2つのソケットがあります。PCIeスロットには"X PCIe3"というラベルが付いています。"X"はPCIeスロット番号です。表2-11では、これらのスロットをPCIeスロット1、PCIeスロット2およびPCIeスロット3と識別し、左から右に向かってラベルの番号と一致しています。ストレージ拡張シェルフの背面パネルには、2つのIOモジュールが上下に配置されています。各IOモジュールには、3つのポートがあり、0、1および2と番号が付いています。表2-11では、これらのポートを上部ポートまたは下部ポートと識別し、それぞれ上部IOモジュールのポートと下部IOモジュールのポートに対応します。 |
表2-11 Oracle Database Appliance X3-2ストレージ拡張シェルフの配線用コールアウトの説明
図2-8のコールアウト番号 | 説明 |
---|---|
7 |
ダークブルーのSASケーブル:
|
8 |
ライトブルーのSASケーブル:
|
9 |
ダークレッドのSASケーブル:
|
10 |
ライトレッドのSASケーブル:
|
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
Oracle Database Applianceの初回起動の準備が整ったら、電源ケーブルを取り付けてシステムの電源を投入するステップを完了します。使用しているバージョンのOracle Database Applianceに適用される項の手順に従ってください。
次の図(Oracle Database Appliance X4-2の背面パネルの図)のコールアウトおよび次の表をガイドとして使用して、提供される電源コードをOracle Database Appliance X4-2に差し込みます。電源コードを差し込む前に、電力を供給する電気コンセントが接地されていることを確認します。
AC回路を1つのみ使用する場合は、各コンポーネントの両方の電源コードをその回路に接続します。ただし、N+1の電源の冗長性を維持するには、2つの異なるAC回路を使用します。次に、両方のノードとストレージ・シェルフについて、各AC回路から各コンポーネントに1本の電源コードを接続します。前述の図においてコールアウトで識別されている推奨される電源接続は、次の表を参照してください(2つの異なるAC回路はAC1およびAC2で示されています)。
注意: 電源ケーブルを差し込む前に、ストレージ・シェルフの電源装置のオン/オフ・スイッチがオフの位置にあることを確認します。ストレージ拡張シェルフが設置されている場合は、両方のストレージ・シェルフの電源装置のスイッチがオフの位置にあることを確認します。 |
表2-12 Oracle Database Appliance X4-2用の電源コードの接続
図2-9のコールアウト番号 | コンポーネント | AC回路 |
---|---|---|
1 |
ノード1 |
AC1 |
2 |
ノード0 |
AC1 |
3 |
ノード1 |
AC2 |
4 |
ノード0 |
AC2 |
5 |
ストレージ拡張シェルフ(単一ストレージ・シェルフの実装の場合は不要) |
AC1 |
6 |
ストレージ・シェルフ |
AC1 |
7 |
ストレージ・シェルフ |
AC2 |
8 |
ストレージ拡張シェルフ(単一ストレージ・シェルフの実装の場合は不要) |
AC2 |
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
次の図(Oracle Database Appliance X3-2の背面パネルの図)のコールアウトおよび次の表をガイドとして使用して、提供される電源コードをOracle Database Appliance X3-2に差し込みます。電源コードを差し込む前に、電力を供給する電気コンセントが接地されていることを確認します。
AC回路を1つのみ使用する場合は、各コンポーネントの両方の電源コードをその回路に接続します。ただし、N+1の電源の冗長性を維持するには、2つの異なるAC回路を使用します。次に、両方のノードとストレージ・シェルフについて、各AC回路から各コンポーネントに1本の電源コードを接続します。前述の図においてコールアウトで識別されている推奨される電源接続は、次の表を参照してください(2つの異なるAC回路はAC1およびAC2で示されています)。
注意: 電源ケーブルを差し込む前に、ストレージ・シェルフの電源装置のオン/オフ・スイッチがオフの位置にあることを確認します。ストレージ拡張シェルフが設置されている場合は、両方のストレージ・シェルフの電源装置のスイッチがオフの位置にあることを確認します。 |
表2-13 Oracle Database Appliance X3-2用の電源コードの接続
図2-10のコールアウト番号 | コンポーネント | AC回路 |
---|---|---|
1 |
ノード1 |
AC1 |
2 |
ノード0 |
AC1 |
3 |
ノード1 |
AC2 |
4 |
ノード0 |
AC2 |
5 |
ストレージ拡張シェルフ(単一ストレージ・シェルフの実装の場合は不要) |
AC1 |
6 |
ストレージ・シェルフ |
AC1 |
7 |
ストレージ・シェルフ |
AC2 |
8 |
ストレージ拡張シェルフ(単一ストレージ・シェルフの実装の場合は不要) |
AC2 |
関連項目: 提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。 |
この項は、次の2つの部分に分割されています。
両方の部分における手順は、新規に設置したOracle Database Appliance X4-2を必要なソフトウェアで構成する前に、完了しておく必要があります。続行する前に、必要な電源ケーブルのすべてがOracle Database Appliance X4-2の両方のノードおよびストレージ・シェルフに、また設置されている場合は、ストレージ拡張シェルフにも取り付けられていることを確認します。電源ケーブルの取付けの詳細は、「Oracle Database Appliance X4-2への電源コードの取付け」を参照してください。
注意: ファンの電源が投入され、前面パネルのLEDが点滅し始めるため、電源コードを取り付けるとすぐに2つのノードが稼働しているように見えることがあります。しかし、システム・プロセッサを正しく起動するには、「システム・プロセッサの電源をオンにする」の項における手順を完了する必要があります。 |
ストレージ・シェルフの電源装置のオン/オフ・スイッチをオンの位置に切り替えます。
各ストレージ・シェルフには、電源スイッチが2つ(背面パネルの右側と左側に1つずつ)あります。
ディスクの初期化が始まり、電源装置LEDが緑色に点灯します。これには、数分かかることがあります。
ストレージ拡張シェルフが設置されている場合、ストレージ拡張シェルフの2つの電源スイッチをオンの位置に切り替えます。
ディスクの初期化が始まり、電源装置LEDが緑色に点灯します。これには、数分かかることがあります。
ノードの前面にある緑色のSP LED (次の図におけるコールアウト1を参照)が点滅をやめて常時点灯になり、ストレージ・ユニットおよびサーバー・ノードの初期化ステップが完了するのを待ちます。
注意: ストレージ・シェルフが完全に初期化されるまでは、サーバー・ノードに主電源を投入しないでください。 |
サーバー・ノードごとに、次のようにします。
ノードの前面パネルにある電源凹型ボタン(前述の図におけるコールアウト2を参照)を押します。
ノードの前面パネルにある緑色の電源OK LED (前述の図におけるコールアウト3を参照)が点滅をやめて常時点灯になるまで数分待ちます。
注意: 電源ボタン(前述の図におけるコールアウト2を参照)を何度も押さないでください。 |
両方のシステム・ノードの前面にある緑色の電源OK LED (前述の図におけるコールアウト3を参照)が常時点灯になるとすぐに、Oracle Database Appliance X4-2は使用できる状態になります。
システムの準備完了時に、次の項「パブリック・ネットワーク・オプションの定義」に記載されているように、Oracle Database Appliance X4-2が接続されているパブリック・ネットワークのタイプを記録しておく必要があります。
Oracle Database Appliance X4-2で初めて電源をオンにすると、各ノードで短いスクリプトが動作します。接続済のキーボードを使用して、スクリプトがローカル・モニターに表示する質問に答えてください。最初に、次に応答することによって、システムのパブリック接続タイプを定義します。
Do you want to use Fiber or Copper card for public network? Please Choose [C]opper or [F]iber.
銅線パブリック・ネットワークに接続している場合、すなわち図2-1のようにOracle Database Appliance X4-2を配線している場合は、C
を入力します。ファイバー・パブリック・ネットワークに接続している場合、すなわち図2-2のようにOracle Database Appliance X4-2を配線している場合は、F
を入力します。次にスクリプトによって、選択の確認が促されます。
誤りがあったり、パブリック・ネットワークの選択を後で変更する必要がある場合は、スクリプト/opt/oracle/oak/lib/setupX4network.pl
を両方のノードでroot
ユーザーとして実行することによってシステムを再構成します。
警告: すでにエンドユーザー・バンドル(ベア・メタル・インストールの場合)またはODA_BASEテンプレート(仮装化プラットフォーム・インストールの場合)をデプロイ済の場合、これらのソフトウェアを、setupX4network.plプロシージャの実行後に再デプロイする必要があります。 |
次の手順を続行する前に、必要な電源ケーブルのすべてがOracle Database Appliance X3-2の両方のノードおよびストレージ・シェルフに、また設置されている場合は、ストレージ拡張シェルフにも取り付けられていることを確認します。電源ケーブルの取付けの詳細は、「Oracle Database Appliance X3-2への電源コードの取付け」を参照してください。
注意: ファンの電源が投入され、前面パネルのLEDが点滅し始めるため、電源コードを取り付けるとすぐに2つのノードが稼働しているように見えることがあります。しかし、システム・プロセッサを正しく起動するには、この項の手順を完了する必要があります。 |
ストレージ・シェルフの電源装置のオン/オフ・スイッチをオンの位置に切り替えます。
各ストレージ・シェルフには、電源スイッチが2つ(背面パネルの右側と左側に1つずつ)あります。
ディスクの初期化が始まり、電源装置LEDが緑色に点灯します。これには、数分かかることがあります。
ストレージ拡張シェルフが設置されている場合、ストレージ拡張シェルフの2つの電源スイッチをオンの位置に切り替えます。
ディスクの初期化が始まり、電源装置LEDが緑色に点灯します。これには、数分かかることがあります。
ノードの前面にある緑色のSP LED (次の図におけるコールアウト1を参照)が点滅をやめて常時点灯になり、ストレージ・ユニットおよびサーバー・ノードの初期化ステップが完了するのを待ちます。
注意: ストレージ・シェルフが完全に初期化されるまでは、サーバー・ノードに主電源を投入しないでください。 |
サーバー・ノードごとに、次のようにします。
ノードの前面パネルにある電源凹型ボタン(前述の図におけるコールアウト2を参照)を押します。
ノードの前面パネルにある緑色の電源OK LED (前述の図におけるコールアウト3を参照)が点滅をやめて常時点灯になるまで数分待ちます。
両方のシステム・ノードの前面にある緑色の電源OK LED (前述の図におけるコールアウト3を参照)が常時点灯になるとすぐに、Oracle Database Appliance X3-2は使用できる状態になります。
Oracle Database Applianceの電源を投入する前に、提供される電源コードを各ノードの背面パネルに差し込みます。電源ソケットは、背面パネルの左下隅にあります。電源コードを差し込む前に、電力を供給する電気コンセントが接地されていることを確認します。
接続した電源コードをACコンセントに差し込むと、システムはスタンバイ電源モードになります。スタンバイ電源モードでは、サービス・プロセッサはアクティブですが、ホストはオフです。ノードがスタンバイ電源モードであるかどうかを、次の状態をチェックすることによって確認します。
サーバー・ノードの前面パネルにあるサービス・プロセッサ(SP)ステータスLED (次の図におけるコールアウト1を参照)が緑色に点灯して、ゆっくりとした点滅から常時点灯になります。
サーバー・ノードの前面パネルにある電源OK LED (次の図におけるコールアウト3を参照)が緑色に点灯して、スタンバイの点滅になります。これには、最大で5分かかることがあります。
ノードに主電源を投入するには、ノードがスタンバイ電源モードになるまで待ってから、電源凹型ボタン(前述の図におけるコールアウト2を参照)を押します。ノードの起動中に、電源OK LED (前述の図におけるコールアウト3)が点滅します。ノードが稼働すると、電源OK LEDの点滅が止まります。
Oracle Database Applianceをオペレーティング・システムとは切り離して管理するように、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を構成します。これは必須ではありませんが、Oracle ILOMによってOracle Database Applianceの再起動およびトラブルシューティングの代替方法が提供されます。
Oracle ILOMを構成するには、次のものが必要です。
2つのノードそれぞれの名前およびIPアドレス
Oracle ILOMのデフォルト・パスワードを置換するパスワード
割り当てられたネットマスクによる管理ネットワークへのアクセス
Oracle Database Applianceの各ノードからノードのNET MGTポートを使用して管理ネットワークに接続されているイーサネット・ケーブル
デフォルト構成では、Oracle ILOMのDynamic Host Configuration Protocol (DHCP)が有効になっており、DHCPサーバーによってネットワーク設定が各ノードに自動的に割り当てられます。DHCPサーバーによってノードに割り当てられるIPアドレスまたはホスト名を決定するには、DHCPサーバーとともに用意されているネットワーク・ツールを使用します。
DHCPを使用しない場合は、Oracle Database Applianceコンフィギュレータのカスタム・オプションを使用して、データベースのデプロイ時にIPアドレスおよびホスト名をOracle ILOMに割り当てます。
Oracle ILOMに接続するには、次の2つの方法のいずれかを使用します。
次の手順に従って、Webインタフェースを使用してログインします。
クライアント・システムのブラウザを使用して、DHCPによって割り当てられたIPアドレスまたはホスト名をブラウザのアドレス・フィールドに入力し、[Enter]を押します。
ログイン・ページで、デフォルト・ユーザー名root
およびデフォルト・パスワードchangeme
を入力します。
Oracle ILOM Webインタフェースが表示されます。
次の手順に従って、コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用してログインします。
クライアント・システムを使用して、コマンドラインに次のコマンドを入力することでSecure Shell (SSH)接続を確立します。
ssh -l root
sp_ip_address
sp_ip_address
は、DHCPによって割り当てられたIPアドレスです。
デフォルト・ユーザー名root
およびデフォルト・パスワードchangeme
を入力します。
Oracle ILOM CLIのプロンプトが表示されます。
次の2つのタスクによって、Oracle Database Applianceのデプロイに必要なファイルをダウンロードする準備が完了します。
Oracle Database Applianceへのパブリック・ネットワーク接続の付加
ご使用のハードウェアに固有の説明(次の項のいずれかを参照)に従って、このタスクを実行します。
このステップでの操作は、すべてのバージョンのOracle Database Applianceについて同じです。
bond0
、すなわちパブリック・インタフェースを使用してパブリック・ゲートウェイとOracle Database Appliance X4-2間をケーブルで接続します。
ファイバー・パブリック・ネットワークに接続している場合、つまり図2-2に示されているようにOracle Database Appliance X4-2を配線している場合は、ノード0のラベル番号1のPCIe3接続ストリップ(背面パネルの左側にあるPCIe3ストリップ)におけるNET 0またはNET 1ソケットにケーブルを接続します。これらのソケットは、次の図において1および2とラベルが付いています。
銅線パブリック・ネットワークに接続している場合、つまり図2-1に示されているようにOracle Database Appliance X4-2を配線している場合は、ノード0で100-10GbEとラベルが付いた接続ストリップのNet 0またはNet 1ソケットにケーブルを接続します。これらのソケットは、前述の図において3および4とラベルが付いています。
接続したら、端末インタフェースから次のコマンドを入力してX Window Systemをアクティブにします。
# startx
または、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を使用してローカルまたはリモートのホスト・コンソール・セッションを起動します。Oracle Database ApplianceへのOracle ILOMの接続の詳細は、この章で前述した「Oracle Integrated Lights Out Managerの構成」を参照してください。
ポートEth2/Eth3 (bond0
、すなわちパブリック・インタフェース)を使用してパブリック・ゲートウェイとOracle Database Appliance X3-2のノード0の間をイーサネット・ケーブルで接続します。参考までに、図2-15のコールアウト1および2を参照してください。
図2-15 Oracle Database Appliance X3-2パブリック・ネットワーク接続(ノード0)
接続したら、端末インタフェースから次のコマンドを入力してX Window Systemをアクティブにします。
# startx
または、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を使用してローカルまたはリモートのホスト・コンソール・セッションを起動します。Oracle Database ApplianceへのOracle ILOMの接続の詳細は、この章で前述した「Oracle Integrated Lights Out Managerの構成」を参照してください。
ポートEth2およびEth3 (bond0
、パブリック・インタフェース)を使用してパブリック・ゲートウェイとOracle Database Applianceのノード0の間をイーサネット・ケーブルで接続します。参考までに、図2-16のコールアウト3を参照してください。
図2-16 Oracle Database Applianceパブリック・ネットワーク接続(ノード0)
接続したら、端末インタフェースから次のコマンドを入力してX Window Systemをアクティブにします。
# startx
または、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を使用してローカルまたはリモートのホスト・コンソール・セッションを起動します。Oracle Database ApplianceへのOracle ILOMの接続の詳細は、この章で前述した「Oracle Integrated Lights Out Managerの構成」を参照してください。
ネットワーク全体のOracle Database Applianceのデプロイメントを管理するには、手順1から3を完了して初期ネットワーク接続を構成する必要があります。このネットワークを使用して、デプロイメント・ソフトウェアをOracle Database Applianceに転送します。Oracle Database Applianceに物理的にアクセス可能な場合、システムに接続しているUSBストレージにデプロイメント・ソフトウェアをダウンロードできます(この場合、初期ネットワークは不要です)。
注意: この初期ネットワーク構成は、最終イメージのデプロイ時に置換されます。 |
パスワードwelcome1
を使用してroot
としてログインし、ディレクトリを/opt/oracle/oak/bin/
に変更します。Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでネットワークを構成している場合は、Dom0にログインしてこの手順を完了します。
Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2のベア・メタル構成で他のアクションを実行する前に、ケーブルの妥当性チェックを実行することをお薦めします。(仮装化プラットフォームのインストールの場合、該当する章(手順番号は不明))に記載されているようにシステムをデプロイした後でこのチェックが実行されます。この確認は、oakcli validate -c storageTopology
コマンドを実行して行います。詳細は、第8章の配線検証コマンドに関する項を参照してください。
コマンドoakcli configure firstnet
を実行して初期ネットワークを構成します。必要な値の一部について、この章の最初の項にあるワークシートで収集したデータの参照が必要となる可能性があります。最初のプロンプトでデフォルト値を受け入れることによってグローバル・オプションを使用してから、残りのプロンプトに必要なデータを入力します。プロンプトの最後の大カッコに表示されるデフォルト値を受け入れるには、何も入力する必要はありません。
次に、Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームからの例を示しますが、どのシステムを使用しているかに関係なくダイアログの主な特徴を示しています。この例では、デフォルト値が常に選択され、コマンドの実行時に指定する必要がある値はイタリック・フォントで示されています。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli configure firstnet Configure the network for the node(s)(local, global) [global]: The network configuration for both nodes: Domain Name:your organization domain name
DNS Server(s): Primary Dns Server:your primary DNS server
Secondary Dns Server: your secondary DNS server Tertiary Dns Server: your tertiary DNS server Node Name Host Name 0your Node 0 host name
1your Node 1 host name
Choose the network interface to configure (net1, net2, net3, net4) [net1]: Configure DHCP on net1 (yes/no) [no]: You have chosen static configuration on net1 Enter the IP address for net1 on Node 0:your Node 0 IP address
Enter the IP address for net1 on Node 1:your Node 1 IP address
Netmask for net1:your netmask
Gateway Address for net1 [<Gateway IP>]: Plumbing the IPs now on Node 0 … :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: Plumbing the IPs now on Node 1 … ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
前述の例では、net1ゲートウェイ・アドレスのプロンプトにデフォルト値が<Gateway IP>として示されています。このゲートウェイ・アドレスは、それまでの入力からの値を使用して導出されます。導出されたアドレスとは異なる特定のアドレスをネットワーク管理者が指定していないかぎり、この値を受け入れる必要があります。
注意: oakcli configure firstnet コマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。 |
Oracle Database Applianceのデプロイ前に、第3章(ベア・メタル・システムの場合)または第4章(仮装化プラットフォームの場合)に記載されているように、インストール済のOracle Appliance Managerソフトウェアのバージョンを最新のものにしておく必要があります。次のコマンドを実行して、インストール済のバージョンを検索します。
oakcli show version
バージョンが2.9.0.0.0であることを確認します。旧バージョンの場合は、最新バージョンでシステムを再イメージ化する方法の詳細について、My Oracle Supportノート888888.1 (https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1
)を参照してください。