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Oracle® Database Applianceスタート・ガイド
リリース2.9 for Linux x86-64
B69545-10
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3 ベア・メタルOracle Database ApplianceでのOracleソフトウェアのデプロイ

この章では、第2章の説明に従ってOracle Database Applianceを接続した後で、ベア・メタルのOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストを提供します。Oracle Database Applianceソフトウェアのデプロイを完了するには、約1時間が必要です。次の2つの項については、2番目の項に進む前に、最初の項の手順を完了します。


注意:

仮想化されたOracle Database ApplianceにOracleソフトウェアをデプロイするタスクのチェックリストは、第4章「Oracle Database Appliance仮想化プラットフォームでのOracleソフトウェアのデプロイ」を参照してください。


関連項目:

デプロイ・プロセスの概要は『Oracle Database Applianceセットアップ・ポスター』を参照

デプロイメントのためのファイルの準備

他のソフトウェアをデプロイする前に、ご使用のOracle Database Applianceにエンドユーザー・バンドルをインストールする必要があります。このためには、次のステップで説明するように、バンドルを(外部クライアントに)ダウンロードして、コピーする必要があります。

  1. 外部クライアント・マシンから、My Oracle Supportにログオンし、次のURLにあるノート888888.1にアクセスします。

    https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1

  2. 最新リリース・セクションで、現在のOracle Database Applianceのエンドユーザー・バンドル・イメージを外部クライアントにダウンロードします。

  3. scpコマンドを使用して、Oracle Database Appliance上の場所(たとえば、/tmpディレクトリ)にエンドユーザー・バンドルのイメージをコピーします。

    この例では、ホスト名をoda_hostとして静的なIPアドレスを設定済で、oakcli configure firstnetを使用したアドレスでOracle Database Applianceを構成済であることを前提としています。最初に、エンドユーザー・バンドルのイメージをダウンロードしたクライアント上のフォルダに移動します。次に、転送を行うために、セキュア・コピー・コマンド(scp)を次のように入力します。

    scp p17630388_29000_Linux-x86-64.zip root@oda_host:/tmp
    

    注意:

    13文字を超えるhost nameは使用しないでください。host nameの長さ合計は15文字までですが、Oracle Appliance Managerでは指定したhost nameの最後に2文字が追加されます。また、host nameにはすべて小文字を使用することをお薦めします。

    または、エンドユーザー・バンドルのイメージをUSBストレージ・デバイスに格納し、USBデバイスがアプライアンスに表示されたら、その場所からoakcli unpackコマンドを実行することもできます。


    注意:

    USBドライブは、FAT32、ext3またはext4としてフォーマットしてください。NTFSファイル・フォーマットはサポートされていません。

  4. ディレクトリを/opt/oracle/oak/binに変更します。

  5. コマンド構文oakcli unpack -package /directory_path/package_nameを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェアを解凍します。directory_pathはエンドユーザー・バンドルのイメージが置かれているパスです。

    たとえば、エンドユーザー・バンドルのイメージ・ファイルが/tmpにある場合、次のコマンドを入力してp17630388_29000_Linux-x86-64.zipを解凍します。

    # ./oakcli unpack -package /tmp/p17630388_29000_Linux-x86-64.zip
    

    このコマンドによって、ファイルを解凍し、それをデプロイメントに必要な場所に配置します。


    注意:

    この項で説明するのと同じ構成手順を使用して、構成ファイルをコピーします(これは、「Oracle Database Applianceでの構成のデプロイ」の手順を行う際に必要になることがあります)。

  6. 第2章で説明されているように外部ホストに構成ファイルを作成した場合、構成をOracle Database Applianceにデプロイするには、ステップ3で使用したscpコマンドのようなコマンドを使用して、そのファイルをOracle Database Applianceにコピーする必要があります。

Oracle Database Applianceでの構成のデプロイ

Oracle Database Applianceの構成をデプロイするには、既存の構成ファイルを使用するか、または構成をその場で行います。最初にOracle Database Applianceのノード0にrootユーザーでパスワードwelcome1を使用してログインして、ディレクトリを/opt/oracle/oak/binに変更します。コマンドstartxを実行してOracle Appliance ManagerコンフィギュレータのためにX Window Systemを準備します(または、VNCを使用して接続した場合は、コマンド・プロンプトから直接コンフィギュレータを起動します)。

既存の構成ファイルを使用してデプロイメントを開始するには、次のようにコマンドを入力します(必要に応じて、ご使用のファイルのディレクトリ・パスとファイル名で置換します)。

# ./oakcli deploy -conf /tmp/onecommand.param

このコマンドは、外部ホストからコピーした構成ファイルまたはOracle Database Applianceに作成した構成ファイルに対して使用できます。


注意:

以前のリリースのOracle Appliance Managerコンフィギュレータ用に作成された構成ファイルは使用しないでください。最新の構成ファイルがない場合は、次のステップで説明されているように、リアルタイム構成およびデプロイメントを完了します。

すぐに構成とデプロイメントを開始するには、次のコマンドを入力します。

# ./oakcli deploy

第2章の説明に従って、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータの画面で設定を行います。「Summary」画面で「Install」オプションを選択して、デプロイメントを完了します。

デプロイメントが両方のノードで完了すると、「Oracle Database Appliance Deployment successful.」というメッセージが表示されます。


注意:

インストール時に問題が発生した場合は、ノード0から/opt/oracle/oak/onecmd/cleanupDeploy.plコマンドを実行します。

このコマンドにより、サーバーがデプロイ前の状態に戻ります。この後で、デプロイメントを再起動できます。