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Sun Server X4-4 設置ガイド
Oracle Technology Network
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このドキュメントの使用方法

設置手順の概要

サーバーの機能とコンポーネント

サーバーの設置準備

サーバーのラックへの設置

サーバーの配線

Oracle ILOM への接続

Oracle ILOM のハードウェアとインタフェース

Oracle ILOM のネットワークのデフォルト値

Oracle ILOM へのログイン

ローカルのシリアル接続を使用した Oracle ILOM へのログイン

リモート Ethernet 接続を使用した Oracle ILOM へのログイン

Oracle ILOM のネットワーク設定の変更

Oracle ILOM CLI でのネットワーク設定の変更

Oracle ILOM Web インタフェースでのネットワーク設定の変更

Oracle ILOM のネットワーク設定のテスト

Oracle ILOM CLI からの IPv4 または IPv6 ネットワーク構成のテスト

Oracle ILOM Web インタフェースからの IPv4 または IPv6 ネットワーク構成のテスト

Oracle ILOM の終了

サービスプロセッサ接続のトラブルシューティング

Oracle ILOM を使用したサービスプロセッサのリセット

SP リセットスイッチを使用したサービスプロセッサのリセット

root アカウントのパスワードの回復

Oracle System Assistant を使用したソフトウェアおよびファームウェアの設定

OS インストール用のサーバードライブの構成

インストール済み Oracle Solaris OS の構成

インストール済みの Oracle Linux OS の構成

インストール済みの Oracle VM ソフトウェアの構成

サーバーファームウェアとソフトウェアの入手

システム電源の制御と BIOS メッセージの表示

インストールの問題のトラブルシューティング

索引

Oracle ILOM CLI でのネットワーク設定の変更

Oracle ILOM CLI から、現在構成されているサーバーのネットワーク設定を変更するには、次の手順に従います。


注 ‐  BIOS 設定ユーティリティーを使用して、ネットワーク設定を変更することもできます。手順については、Sun Server X4-4 サービスマニュアル のBIOS 設定ユーティリティーにアクセスするを参照してください。
  1. ローカルのシリアル接続を使用した Oracle ILOM へのログインまたはリモート Ethernet 接続を使用した Oracle ILOM へのログインの関連する方法を使用して、Oracle ILOM CLI にログインします。
  2. ネットワーク環境に適合するネットワーク構成手順を実行し、ネットワーク設定をテストします。
    • IPv4 ネットワーク設定を確認または構成するには、手順 3 と手順 4 を実行します。
    • IPv6 ネットワーク設定を確認または構成するには、手順 5 から 8 までを実行します。
  3. IPv4 ネットワーク構成の場合、cd コマンドを使用して /SP/network ディレクトリに移動します。

    -> cd /SP/network

  4. 次のいずれかを実行します。
    • ネットワーク上に DHCP サーバーがある場合、次のコマンドを入力し、DHCP サーバーがサーバーに割り当てた設定を表示します。

      -> show

    • DHCP サーバーがない場合、または設定を割り当てる場合、set コマンドを使用し、次の表にあるプロパティーの値を割り当てます。例:

      -> set pendingipdiscovery=static

      -> set pendingipaddress=10.8.183.106

      -> set pendingipnetmask=255.255.255.0

      -> set pendingipgateway=10.8.183.254

      -> set commitpending=true

      プロパティー
      設定値
      説明
      state
      enabled または disabled
      ネットワークの状態はデフォルトで enabled に設定されています。SP へのネットワーク接続を無効にすることは、シリアル管理ポート経由でしか Oracle ILOM にアクセスできないことを意味します。
      pendingipdiscovery
      static または dhcp
      ネットワーク検出オプションには、静的 IP アドレスの場合は static、DHCP サーバーによって割り当てられた IP アドレスの場合は dhcp (デフォルト) が含まれます。
      pendingipaddress
      pendingipnetmask
      pendingipgateway
      <ip_address>
      <netmask>
      <gateway>
      複数の静的ネットワーク設定を割り当てるには、各プロパティー (IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイ) に対して set コマンドと割り当てる静的な値を入力します。
      commitpending
      true
      set commitpending=true と入力し、変更をコミットします。

    注 ‐  Ethernet 接続を使用して Oracle ILOM にログインした場合、commitpendingtrue に設定してネットワーク設定の変更をコミットすると、Oracle ILOM 接続が切断されるので、この新しい設定を使用してログインし直す必要があります。

    IPv4 または IPv6 ネットワーク設定をテストするには、手順 9 を参照します。

  5. IPv6 ネットワーク構成の場合、cd コマンドを使用して SP/network/ipv6 ディレクトリに移動します。

    -> cd SP/network/ipv6

  6. show コマンドを入力して、デバイスで構成された IPv6 ネットワーク設定を表示します。

    次の例は、サーバーの SP デバイス上の各 IPv6 プロパティーのサンプル出力の値です。

    -> show
    /SP/network/ipv6
    Targets:
    
    Properties:
     state = enabled
     autoconfig = stateless
     dhcpv6_server_duid = (none)
     link_local_ipaddress = fe80::214:4fff:feca:5f7e/64
     static_ipaddress = ::/128
     ipgateway = fe80::211:5dff:febe:5000/128
     pending_static_ipaddress = ::/128
     dynamic_ipaddress_1 fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
    
    Commands:
     cd
     show
    
  7. IPv6 自動構成オプションを構成するには、set コマンドを使用して、次の自動構成プロパティーの値を指定します。例:

    -> set state=enabled

    -> set autoconfig=dhcpv6_stateless

    プロパティー
    設定値
    説明
    state
    enabled または disabled
    IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。IPv6 自動構成オプションを有効にするには、この state が enabled に構成されている必要があります。
    autoconfig
    次の値を指定できます。
    stateless
    dhcpv6_stateless
    dhcpv6_stateful
    disable
    このコマンドに続けて、autoconfig の設定値を指定します。
    • stateless (デフォルト設定)

      IPv6 ネットワークルーターから学習した IP アドレスを自動的に割り当てます。

    • dhcpv6_stateless

      DHCPv6 サーバーから学習した DNS 情報を自動的に割り当てます。dhcpv6_stateless プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。

    • dhcpv6_stateful

      DHCPv6 サーバーから学習した IPv6 アドレスを自動的に割り当てます。dhcpv6_stateful プロパティーの値は、Oracle ILOM 3.0.14 以降で使用できます。

    • disable

      自動構成プロパティーの値をすべて無効にし、リンクローカルアドレスの読み取り専用プロパティーの値を設定します。


    注 ‐  IPv6 構成オプションは、設定後に有効になります。/network ターゲットでこれらの変更を確定する必要はありません。

    注 ‐  stateless 自動構成オプションを有効にすると、dhcpv6_stateless のオプションが有効になったとき、または dhcpv6_stateful のオプションが有効になったときに、それと同時に実行できます。ただし、dhcpv6_stateless 自動構成オプションと dhcpv6_stateful自動構成オプションを同時に有効にしないでください。
  8. 静的 IPv6 アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
    1. プロパティータイプを指定します。例:

      -> set state=enabled

      -> set pending_static_ipaddress=fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64

      プロパティー
      設定値
      説明
      state
      enabled または disabled
      IPv6 ネットワークの状態は、デフォルトで enabled になっています。静的 IP アドレスを有効にするには、この状態を enabled に設定する必要があります。
      pending_static_ipaddress
      <ipv6_address>/ <subnet_mask_length_in_bits>
      このコマンドに続けて、デバイスに割り当てる静的 IPv6 アドレスおよびネットマスクのプロパティー値を入力します。IPv6 のアドレス例: fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
    2. 次のコマンドを入力して、保留中の IPv6 静的ネットワークパラメータを確定します。

      -> set /SP/network commitpending=true


    注 ‐  ネットワーク設定は、確定するまで保留されます。サーバーに新しい静的 IP アドレスを割り当てると、サーバーとのアクティブな Oracle ILOM セッションがすべて終了します。Oracle ILOM にログインし直すには、新しく割り当てられた IP アドレスを使用して、新しいセッションを作成する必要があります。
  9. ネットワークテストツール (Ping および Ping6) を使用して、Oracle ILOM で IPv4 または IPv6 のネットワーク構成をテストします。

    詳細は、Oracle ILOM CLI からの IPv4 または IPv6 ネットワーク構成のテストを参照してください。