インストール済み Oracle VM Server を構成する

これらの手順では、サーバーにインストール済みの Oracle VM Server を構成する方法についてのみ説明します。Oracle VM には、Oracle VM Manager など、別のコンポーネントもあり、仮想マシン環境をサポートするには、これらのコンポーネントがインストールされているか、すでに稼働している必要があります。

Oracle ILOM にログインしていない場合は、ローカルでシリアル接続からログインするか、またはリモートで Ethernet 接続を使用してログインします。
Oracle ILOM への接続を参照してください。

次の方法で、サーバーの電源を入れるか、サーバーをリセットします。
- サーバーの電源を入れるには、次のいずれかの方法を使用します。
  - Oracle ILOM Web インタフェースのナビゲーションツリーで、「System Information」>「Summary」を選択します。次に、「Actions」パネルで、「Power State」の横にある「Turn On」ボタンをクリックします。
  - Oracle ILOM CLI で、プロンプトから次のコマンドを入力します。
    
    -> start /System
    
    プロンプトが表示されたら、「y」と入力して確定します。
    
    Are you sure you want to start /System (y/n)? y
    
    Starting /System
- サーバーをリセットするには、次のいずれかの方法を使用します。
  - Oracle ILOM Web インタフェースから、ナビゲーションツリーで「Host Management」>「Power Control」を選択します。次に、「Select Action」リストボックスから「Reset」を選択して、「Save」をクリックします。
  - Oracle ILOM CLI で、プロンプトから次のコマンドを入力します。
    
    -> reset /System
    
    プロンプトが表示されたら、「y」と入力して確定します。
    
    Are you sure you want to reset /System (y/n)? y
    
    Performing hard reset on /System
サーバーがブートプロセスを開始します。

Oracle ILOM で、次のいずれかの方法を使用してホストコンソールを起動します。

Oracle ILOM Web インタフェースで、「Remote Control」>「Launch Remote Console」をクリックします。
Oracle ILOM CLI で、次のように入力します。
-> start /HOST/console

プロンプトが表示されたら、「y」と入力して確定します。
```
Are you sure you want to start /HOST/console (y/n)? y
Serial console started.
```

サーバーのブート後に、「GRUB」メニューが表示されます。例 (インストール済みのバージョンは異なる場合があります):

    GNU GRUB  version 0.97  (612K lower / 2082932K upper memory)

+--------------------------------------------------------------------------------+
   Oracle VM Server-ovs (xen-4.1.3 2.6.39-300.32.6.el5uek) 
   Oracle VM Server-ovs serial console (xen-4.1.3 2.6.39-300.32.6.el5uek)




+--------------------------------------------------------------------------------+
      Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted.
      Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the
      commands before booting, 'a' to modify the kernel arguments
      before booting, or 'c' for a command-line.

      The highlighted entry will be booted automatically in 5 seconds.

注 ‐ 「GRUB」メニューが表示されたら、5 秒以内に選択してください。

「GRUB」メニューで、次のいずれかを実行します。
- Oracle ILOM CLI を使用している場合は、上下の矢印キーを使用してシリアルコンソールオプションを選択し、Enter を押します。
- Oracle ILOM リモートコンソールプラス (または直接ビデオポート接続) を使用している場合は、上下の矢印キーを使用して、「シリアルコンソール」を指定しないオプションを選択し、Enter を押します。
注 ‐ 選択を行わないと、デフォルトでシリアルコンソールが使用されます。つまり、残りの OS 構成プロセスでは、システムが、ビデオポートではなくシリアルポートに出力を送信します。

注 ‐ 必要に応じて、「GRUB」メニューで、e と入力してブート前にコマンドを編集するか、c と入力してコマンド行を開始できます。

プロンプトが表示されたら、root パスワードと Oracle VM Agent パスワードを入力します。

例:

Starting OVM console server:           [ OK ]
Starting OVM ovmwatch services:        [ OK ]
Starting ovs-agent:                    [ OK ]
Starting ovs-agent services:           [ OK ]

Configuring Oracle VM...               [ OK ]

Enter new root password:
Confirm password:

Enter new Oracle VM Agent password:
Confirm password:

Configuring network.

注 ‐ root および Oracle VM Agent のパスワードの入力を求めるプロンプトは、Oracle VM Server を最初にブートしたときだけ表示されます。

プロンプトに従ってオンボードのネットワークインタフェースコントローラ (NIC) を選択し、ネットワークに関するほかの必須情報を構成および入力します。

This tool is used to select the NIC used by the OVM Manager.
You can exit at any time by pressing CTRL-C.

Here's the list of current available network interfaces.
  eth0   eth1   eth2   eth3

Please select interface(s) to be used for OVM management.
These interfaces will be configured for redundancy.
eth1

すべての構成内容が正しければ、プロンプトが表示されたときに「Y」と入力し、Enter を押して設定を保存します。

すべての設定を入力して保存すると、システムが Oracle VM Server コンソールセッションをロードします。例:

|Oracle VM Server 3.2.X Console [Alt-F2 for login console]     |
|--------------------------------------------------------------|
|Local hostname         : lynxp-ovm.us.oracle.com              |
|Manager UUID           : 0004fb0000010000a060c639d1075957     |
|Hostname               : None                                 |
|Server IP              : None                                 |
|Server Pool            : None                                 |
|Clustered              : No                                   |
|Server Pool Virtual IP : None                                 |
|Cluster state          : Offline                              |
|Master Server          : No                                   |
|Cluster type           : None                                 |
|Cluster storage        : None                                 |
|                                                              |
|                                                              |
|OVS Agent      : Running                                      |
|VMs running    : 0                                            |
|System memory  : 4087                                         |
|Free memory    : 2439                                         |
|Uptime         : 0 days, 4 hours, 33 minutes                  |

これで、インストール済み Oracle VM Server の構成が完了します。

参照

更新や登録を含む Oracle VM の使用については、Oracle VM のドキュメントを参照してください。

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