分析統計はアーカイブが可能で、つまり統計は 1 秒ごとに要約されてシステムディスクに継続的に読み込まれて保存されるデータセットです。これにより、統計は月単位、日単位、さらに秒単位で表示できます。データは破棄されません。アプライアンスが 2 年間稼動すると、アーカイブされたデータセットの過去 2 年間のあらゆる時点における秒単位ビューにズームできます。統計のタイプによっては、システムディスクの使用に問題が生じる可能性があります。
データセットのサイズの増加はデータセットでモニターでき、増加しすぎたデータセットを削除できます。システムディスクでは圧縮が有効になっているため、データセットビューで表示できるサイズは、ディスク上で消費される容量よりも圧縮後は大きくなります。システムディスクの使用と使用可能な容量についてはOracle ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアル のシステムを参照してください。
次の例は、4 か月を超えて稼動しているアプライアンスから取得したサイズを示しています。
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* これらのサイズはワークロードによって異なり、大まかなガイドとして提供されたものです。
アプライアンスで 500G バイトのミラー化されたシステムディスクを持つ予定だったが、その大半がデータセットの保存に使用されるのは注目に値します。
消費されるディスク容量に影響を及ぼす要因は、次のとおりです。
統計のタイプ: raw あるいは内訳
内訳の内容: 内訳の数、内訳の名前の長さ
アクティビティーのレート
「データセット」ビューのサイズには常に注意します。データセットが増加しすぎて増加を停止する必要があるが、履歴データを保持する場合、停止アクションを使用します。
単一値の統計 (「raw 統計」とも呼ばれる) は、次の理由でディスクスペースをあまり多く消費しません。
整数値であるため、固定された少量のスペースを消費する。
アーカイブは保存されるときに圧縮されるため、統計のサイズが大幅に削減され、ほぼゼロになる。
例:
CPU: 使用率
プロトコル: 秒あたりの NFSv3 操作数
内訳を持つ統計は、前の表に示したように、次の理由でさらに多くのデータを消費する可能性があります。
内訳はそれぞれ秒単位で保存されます。ファイル別とホスト名別の内訳の場合、秒あたりの内訳の数は数百に達することがあり (1 秒間のサマリーでアクティビティーが存在するファイルまたはホストの数)、これらすべてをディスクに保存する必要があります。
内訳の名前は動的であるため、長くなる可能性があります。統計のファイル別内訳に存在するアクティブなファイルが 10 個でも、それぞれのパス名は文字数十個分のサイズになることがあります。このことはあまり大きな話には聞こえませんが、データが秒単位で保存されると、データセットは着実に増加します。
例:
CPU: CPU モード別使用率
プロトコル: 操作のタイプ別の秒あたりの NFSv3 操作内訳
ディスク: ディスク別の秒あたりの I/O バイト数
ディスク: 待機時間別の秒あたりの I/O バイト数
アプライアンスのディスクスペースを解放したり、あるいはほかの目的で統計を別のサーバーにアーカイブすることが必要な場合があります。「ワークシートを開く」でエクスポートボタンについて、または「保存されたワークシート」で CLI についてのセクションを参照してください。これらのセクションでは、統計データを CSV 形式でダウンロードする方法が説明されています。