ネットワーク構成機能を使用すると、物理的なネットワークポートから、リンクアグリゲーション、仮想 NIC (VNIC)、仮想 LAN (VLAN)、マルチパスグループなどのさまざまな高度なネットワーク設定を作成できます。次に、システム上のさまざまなデータサービスへの接続で使用するために、これらの抽象化のための任意の数の IPv4 および IPv6 アドレスを定義できます。
システムのネットワーク構成には、次の 4 つのコンポーネントがあります。
デバイス - 物理的なネットワーク接続または InfiniBand (IPoIB) パーティション上の IP に対応する物理的なネットワークポート。
データリンク - パケットを送受信するための基本的な構成体。データリンクは、デバイス (つまり、物理的なネットワークポート) または IB パーティションと 1:1 に対応させることができます。または、ほかのデバイスとデータリンクで構成されたアグリゲーション、VLAN、および VNIC データリンクを定義できます。
インタフェース - IP の構成およびアドレス指定のための基本的な構成体。各 IP インタフェースは 1 つのデータリンクに関連付けられるか、またはほかのインタフェースで構成された IP マルチパス (IPMP) グループとして定義されます。
ルーティング - システムが IP パケットを送信する方法を制御する IP ルーティング構成。
このモデルでは、ネットワークデバイスは使用可能なハードウェアを表し、構成可能な設定を持っていません。データリンクはレイヤー 2 のエンティティーであり、これらのネットワークデバイスに LACP などの設定が適用されるように作成する必要があります。インタフェースは、IP 設定が含まれたレイヤー 3 のエンティティーです。これらの設定は、データリンクを介して使用可能になります。このモデルでは、ネットワークインタフェースの設定が、レイヤー 2 の設定のためのデータリンクと、レイヤー 3 の設定のためのインタフェースという 2 つの部分に分離されています。