Oracle System Assistant を使用したソフトウェアおよびファームウェアの設定
インストール済み Oracle Solaris OS の構成
Sun Server X4-8 のようなラックマウント可能なサーバーや装置は通常、ラックの前面から冷たい空気を取り込み、ラックの背面から暖かい空気を排出します。冷却は前面から背面へ行うため、左右の側面に関するエアフロー要件はありません。
エアコン設備は通常、コンピュータルーム全体の温度や湿度を厳密にモニターおよび制御するわけではありません。一般に、ルーム内のメインユニットやその他のユニットの複数の排気口に対応する個々のポイントで、モニタリングが行われます。
床下通気を使用する際には、特に湿度に注意を払うべきです。床下通気を使用する場合、各排気口に近いポイントごとに、モニタリングが行われます。部屋全体の温度や湿度の分布は均一ではありません。
Sun Server X4-8 は、自然対流のエアフロー内に設置された場合に機能するように設計されています。環境仕様を満たせるように、次の要件に従う必要があります。
システム内に十分なエアフローがあることを確認します。
吸気口がシステムの前面に、排気口がシステムの背面に存在していることを確認します。
システムの前面に 1,232 mm (48.5 インチ) 以上、背面に 914 mm (36 インチ) 以上の通気用の隙間を確保します。
シャーシの通気が妨げられていないことを確認してください。正常な動作条件では、サーバーは合計 100 CFM の通気を達成できる内蔵ファンを使用します。
サーバーを通過する空気の温度は 68°F (20°C) を超えないようにしてください。
空気が、サーバーの正面から吸気され、背面に排気されることを確認してください。
サーバーの吸気および排気の両方に使用されるキャビネットドアなどの通気口が塞がれていないことを確認してください。たとえば、Oracle の Sun Rack II は冷却に最適化されています。前面ドアと背面ドアの穿孔はどちらも 80% なので、ラック内で高レベルのエアフローを実現できます。
サーバーを取り付ける際は、サーバー正面に 1 インチ (2.5 mm) 以上、サーバーの背面に 3.15 インチ (80 mm) 以上のスペースが必要です。
これらのスペースの値は、前述の吸気および排気のインピーダンス (使用可能な開口部) に基づいたもので、開口部が吸気および排気面に均一に分散していると仮定しています。これらの値により冷却パフォーマンスも向上します。
ラックまたはキャビネット内で排気が再循環しないように考慮してください。
サーバーの排気口の妨げにならないように、ケーブルをまとめてください。