Oracle® Solaris 11.2 カスタムインストールイメージの作成

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更新: 2014 年 7 月
 
 

段階的にイメージを構築する方法

distro_const コマンドでは、構築するイメージのファイル、パッケージ、およびスクリプトのチェックやデバッグを行うために、イメージ生成プロセスのさまざまなチェックポイントで構築プロセスを停止および再開するためのオプションを使用できます。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. distribution-constructor パッケージをダウンロードします。
  3. イメージに対するマニフェストを選択します。
  4. (オプション)必要な場合、マニフェストをカスタマイズし、カスタムスクリプトへの参照を追加します。
  5. 構築を一時停止または再開するために選択できる有効なチェックポイントを確認します。
    # distro_const build -l manifest.xml

    このコマンドを実行すると、イメージの構築を一時停止または再開できる有効なチェックポイントが表示されます。このコマンドによって表示されたチェックポイント名を、他のチェックポイント処理コマンドオプションの有効な値として使用してください。

    たとえば、次のコマンドでは、dc_livecd.xml という名前のマニフェストファイルに対して使用可能なチェックポイントを確認します。

    # distro_const build –l /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml
    Checkpoint        Resumable Description
    --------------    --------- -------------
    transfer-ips-install      X Transfer package contents from IPS
    set-ips-attributes        X Set post-installation IPS attributes
    pre-pkg-img-mod           X Pre-package image modification
    ba-init                   X Boot archive initialization
    ba-config                 X Boot archive configuration
    ba-arch                   X Boot archive archiving
    boot-setup                  Setup LiveCD boot menu
    pkg-img-mod                 Package image area modifications
    create-iso                  ISO image creation
    create-usb                  USB image creation
    

    注 - このサンプルコマンド出力の「Resumable」列の「X」は、そのチェックポイントから構築を再開できることを示します。
  6. イメージを構築し、指定されたチェックポイントで構築を一時停止します。
    # distro_const build -p checkpoint manifest

    たとえば、次のコマンドは、イメージの構築を開始し、ba-arch でイメージ領域が変更される前に構築を一時停止します。

    # distro_const build –p ba-arch /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml
  7. 指定されたチェックポイントからイメージの構築を再開します。
    # distro_const build -r checkpoint manifest

    注 - 指定するチェックポイントは、前に構築の実行を停止したチェックポイント、またはそれ以前のチェックポイントにしてください。それより後のチェックポイントは無効です。

    たとえば、次のコマンドは、 ba-arch ステージでイメージの構築を再開します。

    # distro_const build –r ba-arch /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml

    注 - build コマンドでは、一時停止オプションと再開オプションを組み合わせることができます。
  8. (オプション)構築が完了したら、構築プロセスで報告するログファイルを参照できます。

    構築出力には、ログファイルの場所が表示されます。