distro_const コマンドでは、構築するイメージのファイル、パッケージ、およびスクリプトのチェックやデバッグを行うために、イメージ生成プロセスのさまざまなチェックポイントで構築プロセスを停止および再開するためのオプションを使用できます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# distro_const build -l manifest.xml
このコマンドを実行すると、イメージの構築を一時停止または再開できる有効なチェックポイントが表示されます。このコマンドによって表示されたチェックポイント名を、他のチェックポイント処理コマンドオプションの有効な値として使用してください。
たとえば、次のコマンドでは、dc_livecd.xml という名前のマニフェストファイルに対して使用可能なチェックポイントを確認します。
# distro_const build –l /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml
Checkpoint Resumable Description -------------- --------- ------------- transfer-ips-install X Transfer package contents from IPS set-ips-attributes X Set post-installation IPS attributes pre-pkg-img-mod X Pre-package image modification ba-init X Boot archive initialization ba-config X Boot archive configuration ba-arch X Boot archive archiving boot-setup Setup LiveCD boot menu pkg-img-mod Package image area modifications create-iso ISO image creation create-usb USB image creation
# distro_const build -p checkpoint manifest
たとえば、次のコマンドは、イメージの構築を開始し、ba-arch でイメージ領域が変更される前に構築を一時停止します。
# distro_const build –p ba-arch /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml
# distro_const build -r checkpoint manifest
たとえば、次のコマンドは、 ba-arch ステージでイメージの構築を再開します。
# distro_const build –r ba-arch /usr/share/distro_const/dc_livecd.xml
構築出力には、ログファイルの場所が表示されます。