Oracle® Solaris 11.2 カスタムインストールイメージの作成

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更新: 2014 年 7 月
 
 

イメージ作成のプロセス

ディストリビューションコンストラクタは、マニフェストファイルと呼ばれる XML ファイルに指定された設定に基づいてイメージを作成します。マニフェストファイルには、ディストリビューションコンストラクタを使用して作成する ISO イメージの内容およびパラメータの仕様が記述されています。ディストリビューションコンストラクタのパッケージには、カスタム x86 ライブメディア ISO、x86 または SPARC 自動インストール ISO イメージ、x86 または SPARC テキストインストール ISO イメージを作成する際に使用できるサンプルマニフェストが含まれます。サンプルマニフェストファイルを参照してください。

    各マニフェストファイルのすべてのフィールドには、必要とする種類のイメージを作成するためのデフォルト値が事前設定されています。マニフェストファイル内のフィールドを編集することで、結果として生成されるイメージをさらにカスタマイズできます。次に例を示します。

  • マニフェストのターゲット要素を編集して、イメージを構築できる構築領域に別の場所を指定できます。

  • 指定されたパブリッシャーを確認し、使用中のシステムが、そのパブリッシャーに連絡してイメージの構築に必要なパッケージをダウンロードできるようにすることができます。

  • ソフトウェア名要素を編集して、別のパブリッシャーおよびリポジトリの場所を指定できます。

手順については、イメージのカスタマイズを参照してください。

カスタムスクリプトを作成して、インストールイメージを変更することもできます。その後、マニフェストファイルにチェックポイントを追加して、これらのカスタムスクリプトを実行できます。詳細は、カスタムスクリプトの作成と使用を参照してください。

ディストリビューションコンストラクタのパッケージには、マニフェストの仕様を解釈して、イメージを構築するためのコマンド行ユーティリティーである distro_const コマンドも含まれています。マニフェストファイルでイメージの青写真を編集する作業が完了した後に、distro_const コマンドを実行してイメージを作成します。詳細は、Chapter 3, イメージの構築を参照してください。

distro_const コマンドに用意されているオプションを使用して、構築中のイメージのチェックおよびデバッグを行うために、イメージ生成プロセスのさまざまな段階で構築プロセスを停止および再開することができます。構築プロセス中に停止および再開するこのプロセスをチェックポイント処理と呼びます。チェックポイント処理はオプションです。デフォルトのチェックポイントは、各マニフェストファイルに指定されます。

distro_const コマンドを実行したあと、単純なログファイルまたは詳細なログファイルを確認して構築情報を調べることができます。

詳細は、段階的にイメージを構築する方法を参照するか、distro_const(1M)のマニュアルページを参照してください。