Oracle® Solaris 11.2 での障害の管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

fmadm acquit コマンド

示されているリソースが障害の原因ではないと判断した場合は、acquit サブコマンドを使用します。通常は、Fault Manager が複数の要素を含む疑いリスト内のいくつかの疑いを自動的に赦免します。赦免は、追加のエラーイベントが発生した場合など、Fault Manager によって診断が絞り込まれたときに暗黙的に行われることもあります。場合によっては、サポートサービスから手動で赦免するよう指示されることもあります。

交換は修復より優先され、交換と修復はどちらも赦免より優先されます。したがって、コンポーネントを赦免してからコンポーネントを修復することはできますが、すでに修復されているコンポーネントを赦免することはできません。

FMRI または label のどちらも UUID とともに指定しない場合は、そのイベント全体が無視可能であるとして識別されます。あるケースが修復済みとみなされるのは、フォルトイベントの UUID が赦免された場合です。

fmadm acquit UUID

リソースが疑いとされる現在のどのケースでも、そのリソースが要因ではないと判断した場合にのみ、UUID を使わずに FMRI またはラベルによって赦免します。1 台の FRU に対して複数の障害が現時点で報告されている場合、その FRU はすべてのケースで疑いがなくなったとして表示されます。

fmadm acquit FMRI
fmadm acquit label

リソースをあるケースでは赦免し、そのほかのケースでは疑いのままにするには、次の例に示すように、フォルトイベントの UUID とリソースの FMRI の両方を指定するか、UUID とリソースラベルの両方を指定します。

fmadm acquit FMRI UUID fmadm acquit label UUID