セット対応参照の例
新しいセットが使用可能な参照の作成は、標準参照の作成に類似していますが、さらに参照コードに対して参照データ・セット決定要因を指定します。
セットが使用可能な参照コードの参照データ・セットは外部キーの一部です。これは、他のセットが使用可能なエンティティとは異なります。参照データ・セット割当を定義および管理するには、「セット割当の管理」タスクを使用します。参照コードを作成または編集できるのは、その参照タイプの構成レベルでそのコードがサポートされている場合のみです。
セットが使用可能な参照タイプに対する参照グループの選択
セット対応参照タイプに参照グループを指定することで、その参照コードで使用できる参照データ・セット割当を指定します。たとえば、COLORS参照タイプをセット対応参照タイプとして使用し、USおよびEU参照データ・セット割当を含む国参照グループを対象とすることができます。
セットが使用可能な参照に対する参照データ・セットの選択
参照データ・セットによって、値リストに含まれる参照コードが決定します。たとえば、2つの参照データ・セットがあり、一方がUS用、もう一方がEU用であるとします。COLORS参照タイプにRED、YELLOW、ORANGEおよびGREEN参照コードが含まれている場合、一方のRED参照コードはUS参照データ・セットから有効にし、もう一方のRED参照はEU参照データから有効にして、各参照コードにそれぞれ異なる意味を持たせることができます。
次の表に、これらの2つの参照データ・セット(USおよびEU)に、共通ではあるがそれぞれの参照の意味では異なる1つの参照コードを含める方法を示します。
参照データ・セット |
参照コード |
参照の意味 |
---|---|---|
US |
RED |
赤 |
US |
YELLOW |
黄 |
US |
GREEN |
緑 |
EU |
RED |
紅色 |
EU |
ORANGE |
オレンジ |
一部の参照コードはいずれかの参照データ・セットに固有である可能性があります。この例では、ORANGE参照はEU参照データ・セットに固有です。
次の表に示す別の例では、HOLD_REASONという参照タイプは、契約更改を保留にする事由のリストを提供しています。参照データ・セットによって、保留事由の値リストに含まれるコードが決定します。
参照データ・セット |
参照コード |
参照の意味 |
---|---|---|
US |
SEC |
SECコンプライアンス・レビュー |
US |
DIR |
ディレクタの承認必須 |
US |
VP |
バイス・プレジデントの承認必須 |
CHINA |
CSRC |
中国証券監督管理委員会のレビューが保留中 |
CHINA |
PR |
プレジデントの承認必須 |
COMMON |
REQUESTED |
顧客要求 |
表の例では、エンド・ユーザーが米国ビジネス・ユニットで契約を保留する際には、USセットにある3つの事由コードを使用できます。中国ビジネス・ユニットで契約を保留にする際には、Chinaセットにある2つのコードを使用できます。