等級および等級レートの、ジョブ、ポジション、アサイメント、報酬および給与との連携
等級と等級レートをOracle Fusion HCMの次のコンポーネントで使用して、作成した等級体系に従って就業者の報酬が支払われるようにします。
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ジョブ
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ポジション
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アサイメント
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報酬
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給与
ジョブおよびポジションでの等級の使用方法
各ジョブおよびポジションに適用可能な1つ以上の等級を定義できます。有効な等級と、2つのプロファイル・オプションの設定が組み合されたこのリストを使用して、就業者のアサイメントを設定するときに選択できる等級を制限します。
次の点に注意してください。
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ポジションを使用する場合、ジョブに割り当てる等級は、各ジョブに関連付けるポジションのデフォルト等級です。
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ポジションのデフォルト等級は、使用したり、適用しないものを削除したり、新しいものを追加することができます。
アサイメントでの等級の使用方法
アサイメントを設定する場合、ジョブまたはポジションで適用可能な等級を選択できます。
次の2つのプロファイル・オプションによって、選択できる等級が決定されます。
プロファイル・オプション |
説明 |
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PER_ENFORCE_VALID_GRADES |
このサイトレベル・プロファイル・オプションを「はい」に設定する場合:
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PER_DEFAULT_GRADE_FROM_JOB_POSITION |
このサイトレベル・プロファイル・オプションを「はい」に設定し、ジョブまたはポジションに有効な等級が1つのみ存在する場合:
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報酬および給与での等級と等級レートの使用方法
就業者が属する雇用主の構成に応じて、その給与はアサイメント・レベルで格納できます。等級レートは、給与レコード内の給与ベースにリンクでき、その場合、給与は等級レートを使用して検証されます。
たとえば、ある就業者のアサイメント・レコードから、その就業者が等級A1で給与がUSD 40000.00であることがわかるとします。
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等級A1に添付されている等級レート範囲は、30,000.00 USDから50,000.00 USDです。したがって、給与は等級レート範囲内にあり、警告は発行されません。
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マネージャまたは人事(HR)担当者がその給与を55,000.00 USDに変更すると、新しい給与が給与範囲を超えているという警告が発行されます。
また、就業者の支給率と給与範囲ポジションは、その等級の等級レートで定義されている最小額および最大額を使用して計算されます。
給与エレメントは、適格基準の等級を参照します。たとえば、等級レベルA2に属するすべての就業者の賞与を処理するとします。これを行うには、賞与の支給項目エレメントを作成し、適格基準の等級としてA2を指定します。この設定は、賞与プランによって適用される追加の適格基準と組み合され、その結果、給与が処理されると、等級レベルA2で追加の適格基準を満たす就業者が賞与を受け取ることになります。