パラレル処理パラメータ
給与プロセスは、マルチプロセッサ・コンピュータを活用するように設計されています。処理を分割し、複数のスレッド(サブプロセス)が並行して実行されるようにすることで、「給与の計算」や「総支給項目の計算」などのバッチ・プロセスのパフォーマンスを高めることができます。
パフォーマンスを高めるために、バッチ・プロセスで一緒に処理される給与関係処理の数や、各コミット・ユニットのサイズを設定することもできます。
パラレル処理で使用できるパラメータのリストを次に示します。
パラレル処理パラメータ
スレッド
バッチ・プロセスを送信すると、「スレッド」パラメータによって、同時に実行されるサブプロセスの合計数が決定されます。サブプロセスの数は、「スレッド」の値-1です。
このパラメータを、コンピュータで最適なパフォーマンスが得られる値に設定します。
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シングルプロセッサ・コンピュータには、デフォルト値の1が設定されます。
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マルチプロセッサ・コンピュータでのベンチマーク・テストにより、最適な値はプロセッサ当たり約2プロセスであることが示されています。
たとえば、サーバーに6個のプロセッサがある場合は、初期値を12に設定し、この値を変化させてパフォーマンスへの影響をテストします。
チャンク・サイズ
「チャンク・サイズ」パラメータは、次のようなパラメータです。
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バッチ・プロセスの各コミット・ユニットのサイズを示します。
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処理の初期フェーズ中に挿入されるアサイメント処理の数を決定します。
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メイン処理フェーズ中に一度に処理されるアサイメント処理の数を設定します。
このパラメータは、「小切手支払の生成」や遡及支払など、すべてのプロセスに適用されるわけではありません。
「チャンク・サイズ」パラメータの値を設定するには、次の点を考慮します。
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パラメータ値の範囲は、1から16,000です。
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デフォルト値は20です。これは、ベンチマーク・テストの結果として設定されました。
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各スレッドでは、一度に1つのチャンクが処理されます。
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大きいチャンク・サイズ値は望ましくありません。