参照データ共有

参照データ共有は、組織ディビジョンまたはビジネス・ユニット間におけるジョブや支払条件などの構成データの共有を容易にします。

重複を回避し、保守作業を軽減するために、参照データ・セットを定義し、ビジネス・エンティティ間で共通データを共有またはパーティション化する方法を決定します。要件(固有または共通)に応じて、各ビジネス・ユニットは、それに固有または他のビジネス・ユニットによって共有される一連の値を使用して中心の場所でそのデータを保守できます。

共通参照データ・セットはデフォルトのセットとして使用可能で、同じ参照データを共有する複数のビジネス・ユニットに割り当てることができます。通貨など、共通に使用されるデータの場合、共通参照データ・セットを使用して、同じ通貨を使用する様々な国の複数のビジネス・ユニットにそれを割り当てることができます。デフォルトのセットがエンティティに割当不可能な場合は、固有のセットを作成できます。トランザクション・ページで表示可能なデータ・セットは、参照データの共有に使用される共有方法によって異なります。

たとえば、XYZ社では組織全体を通じて同じ等級が使用されているとします。XYZ社では、異なるビジネス・ユニットで同じ等級を設定して使用するかわりに、「Grades」というセットを作成し、その中に該当する等級を格納するものとします。組織内のすべてのビジネス・ユニットに「Grades」セットを割り当てることで、等級を共有して使用できます。

ノート: 特定のオブジェクトまたは製品に対する参照データ共有の構成方法の詳細は、関連する製品ドキュメントを参照してください。