ワークフロー・タスクが使用される場合のグローバル・ヘッダーとホーム・ページでの通知の同期
ユーザーは、Eメール通知と同様に、様々なUIで同じワークフロー・タスクのアプリケーション内通知を取得できます。グローバル・ヘッダーの通知の同期スケジュール済プロセスにより、すべてのアプリケーション内通知UIに最新のタスク・ステータスが反映されます。
ワークフロー・タスクがユーザーに割り当てられると、そのユーザーはグローバル・ヘッダーおよびホーム・ページの「完了すべき事項」セクションでEメールおよび通知を受け取ることができます。グローバル・ヘッダーからタスクに対して行った更新(承認など)は、「完了すべき事項」セクションに自動的に反映されます。逆方向も同様に処理されます。
ただし、ユーザーがEメール、「ワークリスト: 通知および承認」作業領域またはBPMワークリストを介して処理を実行した場合は、タスク・ステータスへの変更が通知に即座に反映されません。たとえば、Eメールからタスクを承認した後も、グローバル・ヘッダーおよびホーム・ページに承認を求める通知が表示されます。別の同様のケースとしては、タスクが承認グループに割り当てられ、グループ内のすべてのユーザーが通知を受信する場合です。「完了すべき事項」セクションからそのタスクを承認するとします。そのセクションおよびグローバル・ヘッダーの通知リストから自分の通知は削除されますが、承認グループ内の他のすべてのユーザーには同じ通知が引き続き表示されます。
そのため、グローバル・ヘッダーの通知の同期のスケジュール済プロセスを使用して、すべてのユーザーの通知を最新のタスク・ステータスと同期します。
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これは、ユーザーに対して保留中の通知のみでなく、すべての通知が表示される、グローバル・ヘッダーの通知リスト、「完了すべき事項」セクションおよび「通知」ページに影響します。
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このプロセスには、処理が必要なタスクのみでなく参考情報の通知も含まれます。
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このプロセスでは、グローバル・ヘッダー、ホーム・ページまたは「通知」ページの通知のタイトルは更新されません。Eメールの件名と同様に、通知のタイトルは固定です。
最新のワークフロー・タスク・ステータスと通知が同期していない場合でも、「ワークリスト: 通知および承認」作業領域で最新のタスク・ステータスを確認できます。
プロセスのスケジュール
「スケジュール済プロセス」作業領域で、グローバル・ヘッダーでの通知の同期プロセスを送信して、スケジュールに従って実行します。プロセスを2時間ごとに実行するようスケジュールすることをお薦めします。プロセスを実行する頻度は、承認の量によって異なります。たとえば、月末アクティビティや年度末アクティビティでさらに多くなる場合があります。ただし、プロセスを頻繁に実行する必要がある場合でも、30分ごとよりも頻繁に実行するようにスケジュールしないでください。
プロセスの実行にかかる時間も、承認の量によって異なります。プロセスを初めて実行する場合、または非常に長い時間実行されていなかった場合、終了までに数時間かかる可能性があります。
このプロセスを実行するには、スケジュール済ジョブ定義の管理(FND_MANAGE_SCHEDULED_JOB_DEFINITION_PRIV)権限が必要です。セキュリティ管理者は、この権限を持つカスタム・ジョブ・ロールを割り当てることができます。
同期後の処理
通知リスト、「完了すべき事項」セクションまたは「通知」ページに表示される内容に主に影響するのは、ワークフロー・タスクがそのユーザーに対して待ち状態かどうかです。スケジュール済プロセスの実行前後に行われる処理の例を次に示します。
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通知はユーザーの承認待ちです。
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ユーザーはEメールからタスクを承認します。タスク・ステータスは変わりますが、承認要求の通知はグローバル・ヘッダーおよび「完了すべき事項」セクションに残ります。
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同期後、タスク・ステータスが「完了」で、タスクがユーザーに対して待ち状態ではなくなったため、通知は次のようになります。
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グローバル・ヘッダーのリストから削除されます。
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「完了すべき事項」セクションのカードではなくなります。
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「通知」ページの「自分に割当済」タブから「すべて」タブに移動します。
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