勤務時間および期間

常勤換算(FTE)は、従業員が常勤ベースで勤務した時間数です。

これは勤務時間を標準勤務時間で除算して計算されます。たとえば、勤務時間が20で標準勤務時間が40の場合、FTE値は0.5になります。

組織は、FTEを使用して従業員の作業負荷を判定します。具体的には、必要なパートタイム従業員の数と勤務時間を合計すると、フルタイム従業員が勤務する時間数と同じになります。したがって、一般的には、従業員が年間2,080時間勤務することを想定しています。この値は、フルタイム就業者が1週間勤務した時間数に1年の週数を掛けて計算されます(1日8時間x 1週5日x 1年52週= 2,080時間)。

ただし、勤務時間の長さは業種によって異なる場合があります。たとえば、製造部門では季節変動があるため、年間労働時間契約が結ばれて、按分された年間時間が指定の年間時間を超えた場合にのみ割増給与が適用される場合があります。教育部門では、期間が授業の予定と関連付けられている場合があります。

そのような場合は、従業員のFTE計算を調整する必要があります。ポジションに定義されたこれらの勤務時間属性は、常勤換算の調整を決定するのに役立ちます。

標準勤務時間 - 通常、標準勤務時間はフルタイム就業者の勤務時間です。これは企業、雇用主、部門、事業所、ジョブまたはポジションに対して定義します。

複数のワーク・ストラクチャに対して標準勤務時間を定義した場合、ポジションの標準勤務時間は「部門」>「雇用主」>「企業」の階層を使用して導出されます。就業者アサイメントの標準勤務時間は、「ポジション」>「ジョブ」>「事業所」>「部門」>「雇用主」>「企業」の階層を使用して導出されます。

勤務時間 - デフォルトでは、勤務時間は標準勤務時間と同じになります。

勤務時間と標準勤務時間は同じにしておくことができます。たとえば、従業員が部門の標準勤務時間で勤務している場合、標準勤務時間と勤務時間は同じです。パートタイム就業者の場合、通常は標準勤務時間と勤務時間に差異があります。差異がある場合は、ポジションおよびアサイメントの勤務時間を更新してください。

標準年間勤務期間 - 企業、雇用主、部門、事業所、ジョブまたはポジションの標準年間勤務期間を定義します。

複数のワーク・ストラクチャに対して標準年間勤務期間を定義する場合、標準年間勤務期間を導出する階層は標準勤務時間と同じになります。

年間勤務期間 - 年間勤務期間は標準年間勤務期間と同じになります。値は異なっても構いませんが、期間は標準年間勤務期間に対して定義された期間と同じになります。