Project Managementプロジェクト・プランでのソーシング・ネゴシエーションの使用

戦略的なソーシング・イニシアチブには、支出分析から契約落札、契約作成までの複数のステージが伴う可能性があります。多くの組織では、これらのステージを、多数のプロジェクト・チーム・メンバー、タスクおよび提出物が伴う1つのプロジェクトとして管理しています。

多くの場合、タスクの管理、リソースの割当て、実際の削減のレポートが伴うソーシング・イニシアチブを調整および実行するために、プロジェクト管理が必要となります。通常、ソーシング・イニシアチブを管理する際、カテゴリ・マネージャ、プロジェクト・マネージャ、サプライヤなどの様々な利害関係者間で調整を行う必要があります。

Oracle Sourcingで作成されたネゴシエーションを、Oracle Project Managementで作成されたプロジェクト・プランに関連付けることができます。また、プロジェクト・タスクを、ネゴシエーション・ライフ・サイクルの特定のイベントに関連付けることもできます。これにより、ネゴシエーション・イベントが発生すると、プロジェクト・タスクが自動的に実行されます。ネゴシエーション・イベントが発生すると、プロジェクト・タスク進捗が更新され、自動的に実行されます。

1つのプロジェクト・タスクを複数のネゴシエーションに関連付けたり、1つのネゴシエーションを複数のプロジェクト・タスクに関連付けることができる柔軟性が備えられています。ネゴシエーションは、プロジェクト・タスク・レベルで関連付ける必要があります。ネゴシエーションをプロジェクト・タスク・レベルで関連付けると、1つのプロジェクト・プランを複数のネゴシエーションにリンクさせたり、1つのネゴシエーションを複数のプロジェクト・プランにリンクさせることが可能です。ただし、プロジェクト・タスクの進捗も、ネゴシエーション・ライフ・サイクルで発生する可能性がある特定のソーシング・イベントに関連付けられます。

ネゴシエーションとOracle Fusion Project Managementプロジェクト・プランの関連付け

ネゴシエーションとプロジェクト・プランとの関連付けは、2つの方法で作成できます。プロジェクト・タスクを定義するときに、ネゴシエーションを作成して関連付けることができます。または、ネゴシエーションを定義するときに、プロジェクト・タスクを作成して関連付けることができます。プロジェクト・プランを作成するには、プロジェクト・マネージャである必要があります。

プロジェクト・タスクの進捗管理

プロジェクト・タスクは、ネゴシエーションのライフ・サイクル全体で発生するネゴシエーション・イベントに関連付けることができます。また、タスクのステータスはソーシングで表示できます。ネゴシエーションのコンテキストからタスクを表示した場合は、ネゴシエーションに関連付けられているタスクのみが表示されます。プロジェクト・タスクをネゴシエーションに関連付けるときに、オプションで、その関連付けのタスク完了イベントを選択できます。これにより、プロジェクト・タスクの進捗を、ネゴシエーションのライフ・サイクルで発生するネゴシエーション・イベントに関連付けできます。イベントが発生すると、プロジェクト・タスク進捗が更新され、自動的に実行されます。これらのタスク完了ネゴシエーション・イベントは事前に定義されており、手動と自動の2つのタイプが用意されています。タスクが自動イベントに関連付けられている場合、ネゴシエーション・イベントが発生すると、タスク進捗が自動的に更新されます。タスクが手動イベントに関連付けられている場合、ソーシングで完了タスク・アクションを手動で実行し、イベントを完了としてマークする必要があります。

次の点に注意してください。

タスク完了イベントに関連付けられている既存のタスクを削除できるのは、既存のタスクが完了していない、つまり完了率が100%でない場合のみです。ただし、タスク完了イベントに関連付けられていない既存のプロジェクト・タスクは、いつでも削除できます。
ネゴシエーションを修正すると、古いネゴシエーションを指しているまだ完了していないすべてのプロジェクト・タスクが、新しい修正を自動的に指します。プロジェクト・タスクが完了している場合は、タスクは更新されず、引き続き古いネゴシエーションを指します。

修正でプロジェクト・プラン・タスクに加えられた変更は、「変更のレビュー」ページに表示されません。
ネゴシエーションを複製する場合やテンプレートの作成に使用する場合、プロジェクト・プラン情報は継承されません。