販売オーダーに関するチャネル・プログラムの管理
オーダー管理者がオーダー管理をどのように設定したかに応じて、プログラムへの参加に適格な各オーダー明細にサプライヤ・プログラムがオーダー管理によって自動的に適用されます。
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オーダー管理では、「顧客」属性を変更するか、販売オーダーを保存、価格再設定または送信するたびに、サプライヤ・プログラムが適用されます。 また、オーダー明細を追加したり、オーダー明細の数量や単位を変更してもプログラムが適用されます。
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プログラム・タイプに応じて、適格なプログラムを手動で追加できます。 価格設定では、結果としてサプライヤ経過勘定が計算され、オーダー管理ではオーダー明細の価格内訳にそれらが含められます。
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プログラム・タイプでプログラムの拒否が
許可されている
場合は、オーダー明細でプログラムを拒否できます。
AS54888デスクトップ・コンピュータをComputer Service and Rentalsという顧客に販売する販売業者であるVision Corporationで働いているとします。 Big Computersというサプライヤは、AS54888の最新モデルを2020年1月に1台$2,000で販売しています。 100台を購入して、1台をComputer Service and Rentalsに$2,100で販売します。

ノート
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1年後の2021年1月、Big Computersは強力な新モデルAS6000を発売し、価格は1年前にAS54888に支払ったのと同じ1台$2,000です。
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次に、まだ在庫があるAS 54888について、Computer Service and Rentalsに対する価格を$1,900に下げます。
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Vision Corporationは、2020年1月にAS54888を購入したときにBig Computersに支払った金額を埋め合せる必要があるため、Computer Service and Rentalsに対する現在の価格が$200下がったことをBig Computersが補填することに同意する契約をBig Computersと結びます。
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オーダー管理者は、この契約をチャネル収益管理アプリケーションのサプライヤ・プログラムとして設定します。
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サプライヤ・プログラムでは、自分とサプライヤの間のインセンティブや契約条件を指定します。 たとえば、要求出荷日やオーダー日、単位およびその他の要因に従って、インセンティブ、プログラムに適格な品目や適格な時期を指定します。 オーダー管理者の設定方法によっては、オーダー明細に対してサプライヤ・プログラムを拒否または追加できます。
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1台のAS54888をComputer Service and Rentalsに$1,900で販売します。
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価格設定では、チャネル収益管理の条件に従って、$200のサプライヤ経過勘定が計算されます。 オーダー管理では、この値がオーダー明細の価格内訳に表示されます。 この経過勘定は、Computer Service and Rentalsが支払う価格には影響しません。
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オーダー管理でオーダーが履行され、チャネル収益管理で変更が追跡され、Oracle Financialsでデビット・メモがBig Computersに送信されるため、Vision Corporationは$200を回収できます。
詳細は、チャネル・フロー: 購入側と販売側を参照してください。
オーダー明細のインセンティブの管理
自動インセンティブを削除して手動で別のインセンティブを追加する必要があるとします。
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インセンティブを管理する権限があるかどうかは、オーダー管理者に確認してください。 権限がない場合は、インセンティブを表示できますが変更できません。
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販売オーダーを作成し、オーダー明細に品目を追加します。
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オーダー明細で、「処理」→「インセンティブの管理」をクリックします。
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オーダー明細の「処理」メニューを使用します。 オーダー明細より上にある「処理」メニューは使用しないでください。
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「インセンティブ」ダイアログが表示されます。 ダイアログには、オーダー管理者が設定したすべての自動インセンティブが表示されることに注意してください。 これらをそのまま残すことも、「削除」をクリックして削除することもできます。
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「インセンティブの追加」をクリックします。
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値を設定し、OKをクリックします。
属性
説明
プログラム・タイプ
適用するチャネル・プログラムのタイプを指定します。
プログラム名
オーダー明細からのチャネル・プログラムの名前。
プログラム明細
オーダー管理でプログラムを1つの品目に適用するか、すべての品目に適用するかを示します。
プログラムの詳細
オーダー管理で品目に適用する割引タイプおよび割引値について記述します。
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割引
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パーセント
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新規原価
適用タイプ
「システム適用済」は、オーダー管理によって自動的にプログラムが適用されたことを意味します。
「ユーザー適用済」は、ユーザーが「オーダー管理」作業領域を使用してプログラムを適用したことを意味します。
拒否事由
プログラムを拒否できます。 そうする場合は、オプションで、拒否理由の詳細を入力できます。
処理
値をクリックします。
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適用
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拒否
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オーダー明細の「金額」列で、金額をクリックします。
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「金額」ダイアログでは、Vision Incentivesのサプライヤ経常勘定の200 USDのように、オーダー管理によりインセンティブ用に追加された明細に注意してください。 オーダー管理では、オーダー明細の価格内訳にインセンティブ金額が表示されますが、オーダー・ヘッダーには表示されません。
構成品目およびキット
構成品目またはキットのインセンティブの管理は、構成されていない品目の場合とは少し異なります。
CN62441C構成品目のインセンティブを管理する必要があるとします。
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販売オーダーを作成します。
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構成品目CN62441Cをオーダー明細に追加します。
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オーダー明細の「品目」列で、「詳細」をクリックします。
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「コンポーネント」ページの「金額」列で、「処理」→「インセンティブの管理」をクリックします。
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「インセンティブの管理」ダイアログで、値を設定し、「完了」をクリックします。
ノート
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オーダー管理では、親を販売オーダーに追加すると、構成品目またはキットの親と各子に適格なインセンティブが自動的に適用されます。
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インセンティブを親または子に手動で適用できます。
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オーダー管理では、インセンティブを自動的に追加するか手動で追加するかに関係なく、インセンティブは親から子にカスケードされません。 かわりに、オーダー管理では、子が個別に考慮されます。
返品オーダー
参照される返品を作成する場合の動作は次のとおりです。
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オーダー明細にインセンティブがある場合、オーダー管理ではそのインセンティブが返品明細にコピーされ、インセンティブが戻し処理されます。 オーダー管理では、自動インセンティブおよび手動インセンティブに対して、この動作が適用されます。
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オーダー管理では、当初販売オーダーを作成した後にオーダー管理者が追加した新しいインセンティブ・プログラムは、自動的には適用されません。
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参照される返品のインセンティブを表示できますが、変更はできません。
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適切な権限がある場合は、参照されていない返品明細のインセンティブを手動で追加または削除できます。 詳細は、当初販売オーダーのない品目の返品を参照してください。
返品明細が当初オーダーを参照しない場合、オーダー管理ではオーダー管理者が設定したインセンティブが自動的に適用され、その後、符号が逆転されます。
改訂とコピー
販売オーダーを改訂する場合に、明細が出荷済、請求待機中、取消済またはクローズ済である場合、オーダー明細のインセンティブは改訂できません。
インセンティブが設定された販売オーダーをコピーすると、次のようになります。
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オーダー管理では、新しい販売オーダーにインセンティブはコピーされません。 かわりに、その明細に対して現在適格なインセンティブが自動的に適用されます。
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コピーするときには、「価格設定および出荷手数料の凍結」オプションを使用可能にできません。