49 CPQ Cloudを拡張するための戦略の選択

CPQ Cloud機能を拡張するには、アプリケーションの組込みツールまたはJCS - SaaS Extension、あるいはその両方を使用できます。ビジネス・ニーズに対応するためにどのようなアプローチをとるかを決定する前に、CPQ Cloudの組込みツールと、JCS - SaaS Extensionとの統合によって実現される拡張性の両方を評価することをお薦めします。

CPQ Cloudの組込みツール

CPQ Cloudには、複数の有用な方法で機能を拡張できる十分な機能を備えたカスタマイズ・ツールが用意されています。次に例を示します。

  • カスタム属性およびカスタム・オブジェクト(カスタム・アクションおよびレイアウト変更)

  • Webサービス

    • REST API

    • SOAP API 1.0および2.0

  • CPQ Cloud構成およびコマース内の複雑なビジネス・ロジックを取得するためのBML (BigMachines Extensible Language)スクリプト・ツール

  • データのインポート/エクスポート

    • 一括アップロード

      • 大規模なデータ・セットのインポート

      • 様々なタイプのデータの追加、更新または削除

      • アップロード・データを含むXML/CSVファイルのローカル・システムから内部サーバーへの移動

    • 大量のシステム・データのオフライン・バッチ更新を実行するための一括ダウンロード

  • FTPの自動化

  • JCS - SaaS Extensionアプリケーション以外のアプリケーションを使用したCPQ Cloudの機能の拡張および定義の詳細は、CPQ Cloudのオンライン・ヘルプを参照してください。

「CPQ Cloudのカスタマイズ機能および統合機能の理解」を参照してください。

JCS - SaaS Extension

JCS - SaaS Extensionは、即時利用可能なCPQ Cloudとの強固な統合を活用するJava EEアプリケーションをデプロイできる完全なOracle WebLogic Serverです。たとえば、次の機能のいずれかが必要な場合、JCS - SaaS Extensionを使用できます。

  • 定義を含む複雑な統合:

    • すべてのJCS - SaaS Extensionサブスクリプションに含まれる統合済Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceインスタンスを活用した外部データ・アクセス

    • 外部または複数のWebサービス・アクセス

    • 複数のアプリケーション・フロー

    • CPQ Cloudを含む複数のアプリケーションによって共有されるUIまたはWebサービス

JCS - SaaS Extensionの使用を活用できる機能はほかにも多数あります。

トレードオフ

JCS - SaaS Extensionにより、CPQ Cloud機能を拡張するためのJCS - SaaS Extensionアプリケーションを構築する上でメリットと柔軟性を得ることができますが、これには、CPQ Cloudの組込みカスタマイズ機能のみを使用する場合に比べて複雑さとコストの増大も伴います。