1 Oracle Sales Cloudを拡張するための戦略の選択
Oracle Sales Cloudの組込みツール
Oracle Sales Cloudには、複数の有用な方法で機能を拡張できる十分な機能を備えたカスタマイズ・ツールが用意されています。たとえば、アプリケーション・コンポーザを使用して活用できる拡張性機能には、次が含まれます。
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カスタム属性およびカスタム・オブジェクト
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カスタム・ページ
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Webサービス統合
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Groovyスクリプト
「Oracle Sales Cloudアプリケーション・コンポーザ・ユーティリティの概要」を参照してください。
また、リソース・カタログの追加用としてページ・コンポーザを使用することもできます。
JCS - SaaS Extension
JCS - SaaS Extensionは、即時利用可能なOracle Sales Cloudとの強固な統合を活用するJava EEアプリケーションをデプロイできる完全なOracle WebLogic Serverです。たとえば、次の機能のいずれかが必要な場合、JCS - SaaS Extensionを使用できます。
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ユーザー・インタフェースの総合制御
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外部ページフロー
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定義を含む複雑な統合:
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すべてのJCS - SaaS Extensionサブスクリプションに含まれる統合済Oracle Database Cloud - Database Schema Serviceインスタンスを活用した外部データ・アクセス
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外部または複数のWebサービス・アクセス
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複数のアプリケーション・フロー
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Oracle Sales Cloudを含む複数のアプリケーションによって共有されるUIまたはWebサービス
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JCS - SaaS Extensionの使用を活用できる機能はほかにも多数あります。
トレードオフ
JCS - SaaS Extensionにより、柔軟性というメリットを得ることができますが、Oracle Sales Cloud機能を拡張するためのJCS - SaaS Extensionアプリケーションの構築には、Oracle Sales Cloudの組込みカスタマイズ機能のみを使用する場合に比べて複雑さとコストの増大も伴います。Oracleでは、拡張機能(Webサービス用のUI相互作用およびSAML)のためにSSOが自動的に有効化されるため、セキュリティを統合しやすくなりますが、両サービス間でユーザーのアカウントおよびロールを管理し、JCS - SaaS Extensionアプリケーションを監視および保守することは必要であり、言うまでもなくアプリケーションの構築は時間と労力を要します。Oracle Sales Cloudの拡張機能を設計する前に、コストと比較したメリットについて慎重に検討してください。