52 Oracle Content and Experience Cloud統合のユースケース
次のユースケースでは、組み込まれたREST APIを介してOracle Content and Experience CloudをOracle SaaSおよびサード・パーティのアプリケーションと統合するための各種オプションを示します。
iFrameを使用したWeb UIの埋込みについて
HTML iFrameを使用して、Oracle Content and Experience Cloud Webユーザー・インタフェース(UI)を埋め込むことができます。
Oracle SaaSアプリケーションとOracle Content and Experience Cloudがフェデレートされている(SSOが有効である)場合、この統合パターンが一般的です。
注意:
アプリケーションとOracle Content and Experience Cloudの間でSSOが有効でない場合、iFrameではログイン画面が表示され、ユーザーは認証資格証明を手動で入力することが必要になります。AppLinkを使用したWeb UIの埋込みについて
Oracle Content and Experience Cloud AppLinkは、特定のユーザー・ロールを対象としてフォルダまたはファイルに対するセキュアなアクセスをリクエストするために使用するRESTエンドポイントです。
AppLinkの統合パターンは、次のシナリオの場合に推奨されます。
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サード・パーティのアプリケーションがOracle Content and Experience Cloudと同じアイデンティティ・ドメイン内になく、2つのアプリケーションがフェデレートされていない(これらの間でSSOは有効である)場合。
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サード・パーティのアプリケーション・ユーザーがOracle Content and Experience Cloudの登録ユーザーでない場合。
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Oracle Content and Experience Cloudでサード・パーティのアプリケーション・ユーザーのアクセス情報をログに記録する必要がある場合。
注意:
AppLinkの統合パターンには、ログ履歴を保持しながらOracle Content and Experience Cloudへのアクセス権をサード・パーティのアプリケーション・ユーザーに付与するセキュアな方法が用意されています。サード・パーティのアプリケーションをさらにカスタマイズする必要がある場合、このアプローチは、iFrameを使用してOracle Content and Experience Cloud UIの一部も埋め込まれるため、推奨されません。Oracle Content and Experience Cloud内のドキュメント・リソースに対するAppLinkを作成し、iFrameを使用してアプリケーションのユーザー・インタフェースに統合できます。REST APIを介してAppLinkがリクエストされる場合、レスポンスには次の属性が含まれます。
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appLinkURL: 特定のフォルダまたはファイルのURL。
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accessToken: 指定したユーザー/ロールに対して生成されたセキュリティ・トークン。このトークンは15分後に有効期限が切れます。有効期限が切れた後、新しいトークンを生成できます。
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refreshToken: このトークンを使用して、新しいアクセス・トークンを再生成します。このトークンは2時間後に有効期限が切れます。有効期限が切れた後、新しいAppLinkを生成する必要があります。
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appLinkID: AppLinkのID。
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Id: リクエストされたリソースID。
注意:
ユーザー、ロールおよびリソース情報(ファイル/フォルダ)は暗号化され、appLinkID、accessTokenおよびrefreshToken属性に格納されます。これらの属性を使用して、限定期間にわたって関連ユーザーに代わって他の操作をプログラムで実行したり、関連ユーザーに代わって特定のリソースのOracle Content and Experience Cloud UIをOracle SaaSまたはサード・パーティのアプリケーションに埋め込んだりします。
AppLinkのリクエスト方法の詳細は、「AppLinkを使用したOracle Content and Experience Cloud Web UIの埋込み」を参照してください。
REST APIを使用したカスタム統合について
Oracle Content and Experience Cloud RESTful APIを使用すると、サード・パーティのアプリケーションを柔軟に統合および拡張できます。
REST APIを使用して、フォルダおよびファイルへのアクセス、ファイル共有の有効化、およびAppLinkおよびパブリック・リンクの管理を行うことができます。また、Oracle Content and Experience Cloudユーザー・インタフェースを表示するかわりにアプリケーションのルック・アンド・フィールをカスタマイズすることもできます。ただし、このアプローチを使用する場合、他の統合オプションよりも多大なコーディング作業が必要になることに留意してください。
例については、「RESTful APIを使用したOracle Content and Experience Cloudでのフォルダの作成」を参照してください。