11商談製品および売上の管理
この章の内容は次のとおりです。
商談製品および売上: 概要
通常、営業担当は、ディールを処理する際に製品グループまたは製品を商談に追加して、潜在的な販売売上を記録します。商談を受注してクローズすると、レポート目的のために、販売された製品からの売上は実績売上となります。会社は、販売パイプラインや受注/失注トレンドの分析、営業担当のパフォーマンスのモニタリング、売上予測の生成などの複数の事由のため、商談売上情報を使用します。
営業担当が商談製品および売上を使用して行う通常タスクは、次のとおりです。
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顧客が関心を持っている製品および製品グループの追加
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売上金額、価格、数量などの製品明細売上属性の設定
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予測の包含、予定クローズ日、受注確度、競合相手などのその他の製品明細属性の設定
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サブスクリプション・サービスや研修プランなどを対象とした繰り返し売上スケジュールの入力および保守
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商談チーム・メンバーが受け取る販売実績金額の割当と管理
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営業担当を製品明細に割り当てるための割当の実行
商談製品の使用
商談製品および売上の管理: 手順
製品または製品グループを商談に追加し、必要に応じて、売上属性などの製品明細を更新できます。
製品または製品グループの追加
次の手順を使用して、製品または製品グループを商談に追加します。
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営業担当や営業マネージャなど、商談に対するアクセス権があるユーザーとしてアプリケーションにサイン・インします。
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「営業」→「商談」にナビゲートします。
商談ランディング・ページに商談が表示されます。
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商談を見つけて編集します。または、商談を作成して保存および編集します。
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「製品」リージョンで、「追加」をクリックし、行を表に追加します。
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「タイプ」フィールドで、製品グループを追加する場合は「グループ」を選択します。単一の製品を追加する場合は、「製品」を選択します。
注意: 実装によっては、販売カタログを参照するオプションが提示されることがあります。カタログに含まれている製品および製品グループは、表からアクセスできるものと同じです。 -
「名前」リストを選択し、製品グループまたは製品を選択します。
製品グループまたは製品が最近使用した項目リストに表示されない場合は、「名前」リストの「検索」リンクをクリックして、「検索」ページにアクセスします。
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「検索」ページでは、アクセスできる製品グループまたは製品が自動的にフィルタされ、自分の営業テリトリ内の製品のみが表示されます。テリトリのフィルタを適用せずに、データベース内のすべての製品を検索するには、「テリトリ別のフィルタ」オプションの選択を解除します。
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製品グループまたは製品を選択し、「OK」をクリックして製品表に戻り、ここで数量や価格など、その他の製品明細属性を設定できます。
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作業を保存します。
次の表では、製品明細属性について説明します。
製品フィールド | 説明 |
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タイプ |
製品グループまたは製品を選択します。 |
名前 |
製品または製品グループを選択するときに使用します。個々の製品が実装されていない場合は、製品グループしか使用できません。 |
数量 |
値を整数で入力します。このフィールドと「見積価格」の乗算で、売上金額が算出されます。 |
見積価格 |
項目ごとに見積価格を入力します。このフィールドと「数量」の乗算で、売上金額が算出されます。 |
金額 |
予測およびレポートで使用される金額。このフィールドは価格と数量を乗算して算出されますが、値は上書き可能です。 |
通貨 |
初期値は商談レベルの通貨に基づきます。複数の通貨が実装されている場合は、別の通貨を選択できます。 |
販売実績 |
販売実績は、販売の売上および販売実績のオーバーレイを獲得する個人を指定するときに使用します。 |
アプリケーションの構成方法に応じて、次の追加の製品明細属性を使用できる場合があります。
製品フィールド | 説明 |
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クローズ日 |
製品明細の予定クローズ日を示します。初期値は商談レベルのクローズ日ですが、明細ごとに独自のクローズ日を設定できます。 |
予測 |
製品明細が設定した予測条件と一致した場合に、チェック・マークが表示されます。 |
UOM(単位) |
初期値は選択されている製品または製品グループに基づきます。 |
ステータス |
「オープン」や「受注済」など、製品明細のステータスを設定するときに使用します。 |
受注確度 |
初期値は商談レベルの受注確度ですが、上書き可能です。 |
最良ケース |
初期値は項目またはグループの売上金額です(売上が最良ケースを超える場合)。 |
最悪ケース |
最悪ケースの売上金額を設定するときに使用します。 |
予測に含む |
予測条件が有効になっている場合、初期値は「予測条件と一致した場合」に設定されます。予測条件の上書きが有効の場合は、「はい」(常に予測に含める)または「いいえ」(常に予測に含めない)への上書きが可能です。 |
テリトリ |
製品明細に割り当てられているテリトリを表示します。フィールドをドリルダウンして、関連付けられているすべてのテリトリを表示できます。 |
競合相手 |
製品明細レベルで競合相手を設定できます。選択リストは商談レベルで関連付けられているものに限定されます。実装によっては、商談または製品明細をクローズ済に設定するときに、競合相手の入力が必要になる場合があります。 |
受注/失注事由 |
製品明細または商談をクローズするときに、このフィールドにより、製品明細の受注または失注の事由を示します。 |
実績クローズ日 |
製品明細を「クローズ済」ステータスに設定したときに自動的に設定される読取り専用フィールドです。 |
サブスクリプション・ビジネス・モデルの一部である繰り返し商談の製品または製品グループの管理に関する手順は、「繰り返し商談製品の使用: 手順」を参照してください。
製品明細の削除
次の手順を使用して、不要な製品を商談の製品表から削除できます。
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営業担当や営業マネージャなど、商談に対するアクセス権があるユーザーとしてアプリケーションにサイン・インします。
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「営業」→「商談」にナビゲートします。
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商談を見つけて編集します。または、商談を作成して保存および編集します。
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「製品」リージョンで、該当する表の行の末尾にあるXアイコンをクリックして、商談から製品明細を削除します。
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作業を保存します。
繰り返し製品の管理
繰り返し商談製品: 概要
商談の繰り返しスケジュールでは、営業担当が、サブスクリプション・ビジネス・モデルの一部である商談製品または商談製品グループを入力して追跡できます。
サブスクリプション・ビジネス・モデルは、顧客が商品、ソフトウェアまたはサービスにアクセスするためにサブスクリプション価格を(場合によっては従量制または利用時払の追加料金も)支払う必要がある商品、ソフトウェアまたはサービスの販売に適用されます。次に例を示します。
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データおよび電話サービス
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クレジット回収または支払処理サービス
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ソフトウェア、プラットフォームまたはDaaS (data-as-a-service)のコスト
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雑誌の購読
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製品のライフサイクル・コスト
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エンジニアリングおよびインフラストラクチャ・サービス
サブスクリプション・モデルには、B2B (Business-to-Business)顧客とB2C (Business-to-Consumer)顧客の両方が含まれます。たとえば通信会社は、携帯電話サービスを個人に販売する一方で、従業員用の複数の電話回線を企業に販売します。これらのサービスのサプライヤは通常、顧客が契約したプランに応じた料金を定期的に顧客に請求します。
営業担当がサブスクリプション製品またはサービスのスケジュールを定義すると、そのスケジュールで指定されたトランザクションの頻度および数に基づいて、繰り返しトランザクションが自動的に作成されます。頻度には、週次、月次、四半期、年次など複数の選択肢があります。複数の頻度があるため、たとえば3年間の週次サブスクリプションや1年間の隔週サブスクリプションなどの繰り返しスケジュールを簡単に設定できます。営業担当は、自動作成されたスケジュールをレビューして、1回かぎりの登録料金やインストール料金をすばやく追加したり、任意のトランザクションの金額や日付を調整することができます。
サブスクリプションに対する変更は簡単に管理できます。サブスクリプションの条項または価格に変更がある場合、営業担当は新しいスケジュールをすばやく定義して古いスケジュールと置き換えることができます。元のサブスクリプションが延長される場合(たとえばもう1年)、営業担当はその製品の既存のスケジュールを簡単に任意の期間延長できます。
繰り返しスケジュールからの製品金額は、対応する四半期次または年次期間の合計に算入され、営業担当および営業マネージャのパイプライン・レポートおよび予測ロールアップに利用できます。
ビデオ
手順
繰り返しトランザクションを使用して、サブスクリプション・ビジネス・モデルの一部である商談製品または商談製品グループを入力して追跡します。商談で繰り返し売上スケジュールを作成して維持管理するには、このトピックで説明する手順を使用します。
繰り返し売上スケジュールの作成
商談UIで製品または製品グループについて繰り返し売上スケジュールを作成するには、次の手順を使用します。
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営業担当や営業マネージャなどの営業ユーザーとしてサインインします。
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「営業」→「商談」にナビゲートします。
商談ランディング・ページに商談が表示されます。
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リスト内の名前をクリックして、商談を編集します。または、商談を作成して保存および編集します。
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製品表で「追加」ボタンをクリックし、製品または製品グループの詳細を入力します。
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「スケジュール」列で、追加アイコン(プラス記号)をクリックします。「スケジュールの設定」ページが表示されます。
次の表に示すガイドに従って、各フィールドにデータを入力します。
フィールド ガイド 頻度
売上を生成する頻度を選択します。次の点に注意してください。
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「隔週」は月に2回です(2週間ごと)
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「隔月」は1か月おきです
開始日
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デフォルトの日付は商談クローズ日です。
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このフィールドは他の任意の値(当日またはそれ以降の日付)に更新できます。
以前に終了
トランザクションの数またはカレンダ終了日を入力します。
注意: 製品または製品グループの繰り返し売上スケジュールに含めるトランザクションの数は、500以下にする必要があります。数量
販売される製品または製品グループの数量(整数)を入力します。
金額
販売される製品または製品グループの金額を入力します。
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「次」をクリックします。「スケジュールの管理」ページが表示されます。次の動作について留意してください。
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頻度、開始日、トランザクション数または終了日に基づいて、適切な数のトランザクションが作成されます。
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各トランザクションのクローズ日は、頻度、開始日および終了日の組合せから取得された値に設定されます。
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数量と金額は、トランザクションのたびに繰り返されます。
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それ以外の値(ステータス、受注確度、製品、通貨など)は、親売上明細からカスケードされます。
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トランザクションは、デフォルトではクローズ日の昇順に並んでいます。
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スケジュールの合計数量および金額が表示されます。合計金額には、製品の通貨に対応した通貨記号が表示されます。
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スケジュール内のトランザクションをレビューし、必要に応じて調整します。
「追加」ボタンをクリックして必要な情報を入力することで、スケジュールのトランザクション行を追加できます。
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「OK」をクリックしてスケジュールを保存します。「商談の編集」ページに戻ります。
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「保存」または「保存してクローズ」をクリックして変更を保存します。
スケジュール済トランザクションの管理
既存の繰り返しスケジュールに対して実行できるその他の処理はすべて、スケジュールの編集で使用できる「スケジュールの管理」ページから行います。
次の処理が可能です。
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スケジュール内の既存のトランザクションを編集する。
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新しい日付を入力してスケジュールを延長する。
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スケジュール全体を置き換える。
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スケジュールを削除する。
次の手順を実行します。
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営業担当や営業マネージャなどの営業エンド・ユーザーとしてサインインします。
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「営業」→「商談」にナビゲートします。
商談ランディング・ページに商談が表示されます。
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リスト内の名前をクリックして、商談を編集します。
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製品表で、「スケジュール」列にある編集アイコンをクリックします。「スケジュールの管理」ページが表示されます。
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「スケジュールの管理」ページで、必要に応じて次の表に示す処理を実行します。
処理 詳細 スケジュールのトランザクションの編集
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トランザクション表に行を追加するには、「追加」ボタンをクリックして必要な情報を入力します。
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トランザクション表内の行を削除するには、その行内の「X」をクリックします。
スケジュールの置換
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「スケジュールの置換」ボタンをクリックします。
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「スケジュールの置換」ページの動作は、新規スケジュールを作成する場合と同様です。
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新しいスケジュールの詳細を入力して保存します。新しいスケジュールが古いスケジュールと置き換わります。
スケジュールの延長
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「スケジュールの延長」ボタンをクリックして「スケジュールの延長」ページを表示します。
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必要に応じてスケジュールの詳細を編集します。
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次の動作について留意してください。
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以前のスケジュールで発生回数が保存されている場合は、その値がデフォルトとして設定されます。
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定型数量と定型金額は、以前の値に基づいてデフォルトで設定されます。これらを別の値に更新した場合は、更新された値に基づいてトランザクションが生成されます。
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新しいスケジュールの開始日が現在のスケジュールの終了日より早い場合は、クローズ日が新しいスケジュールの開始日より遅い既存トランザクションがすべて置換されます。
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スケジュールの削除
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「スケジュールの削除」ボタンをクリックします。
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警告メッセージに対して「はい」を選択します。
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基礎のスケジュール済トランザクションがすべて削除され、親明細に対するスケジュール・パラメータが削除されます。
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製品明細が標準売上明細に変換され、数量フィールドと金額フィールドが空白に設定されます。
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繰り返しスケジュール・ページで行った変更をコミットするには、「商談の編集」ページで「保存」または「保存してクローズ」をクリックします。
販売実績の管理
販売実績: 概要
会社は、販売実績を使用して営業担当の実績および目標達成に関するレポートを作成して、報酬計算の決定に役立て、テリトリ別の予測を容易にします。販売実績受取者および売上金額は、パイプライン・レポート作成および目標達成のためにリソース階層にロールアップされます。
商談の製品明細を編集するときに、販売実績を営業リソース(営業担当やその他の営業ユーザー)に割り当てます。製品明細を最初に商談に追加したときに、明細を追加したユーザーが販売実績の唯一の受取者として設定され、販売実績の100パーセントを受け取ることになります。
商談には2つのタイプの販売実績があります。
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売上販売実績: 通常、このディールを処理する営業担当に割り当てられます。
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販売実績のオーバーレイ: 通常、製品担当者や市場担当者など、このディールを支援するその他のリソースに割り当てられます。販売実績のオーバーレイは非売上販売実績とも呼ばれます。
売上販売実績
売上販売実績を割り当てるときは、次の点に注意してください。
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売上実績受取者として適格なのは、内部リソースのみです。
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売上販売実績は合計が100%になる必要があります。
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予測テリトリを設定できるのは、
Revenue
またはRevenue and Nonrevenue Forecast Participation
を含む製品明細に割り当てられている任意のテリトリです。
販売実績のオーバーレイ
販売実績のオーバーレイを割り当てるときは、次の点に注意してください。
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外部リソース(パートナなど)と内部リソースの両方が売上外実績受取者として適格です。
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売上外販売実績は合計が100%になる必要はありません。
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選択した割当スタイルが
Proportional to Revenue
の場合は、製品明細金額が変更されると、販売実績金額がそれに比例して自動的に調整されます。 -
選択した割当スタイルが
Ad Hoc Amounts
の場合は、製品明細金額が変更されても販売実績金額は変更されません。 -
予測テリトリを設定できるのは、
Revenue
またはRevenue and Nonrevenue Forecast Participation
を含む製品明細に割り当てられている任意のテリトリです。
Nonforecast
の予測参加があるテリトリは、売上販売実績または非売上販売実績のいずれにも予測テリトリとして設定できません。
デフォルトの割当の構成
商談の製品金額のレポートおよび予測に関する固有のビジネス・ニーズに合わせて、売上テリトリ割当のデフォルト・ロジックを構成できます。My Oracle Support (support.oracle.com)の記事「実績受取者および予測テリトリの割当の構成(文書ID 2089301.1)」を参照してください。
管理者による手動テリトリ割当
販売実績画面では、テリトリが自動で割り当てられていない場合に、営業管理者が営業担当のテリトリを製品明細に手動で割り当てることができます。手動割当を使用すると、テリトリ設定がレビューおよび更新されている間に、営業担当がただちに商談を予測できます。
販売実績の割当: 手順
会社は、販売実績を使用して営業担当のパフォーマンスおよび目標達成に関するレポートを作成して、報酬計算の決定に役立て、テリトリ別の予測を容易にすることができます。販売実績受取者および売上金額は、パイプライン・レポート作成および目標達成のためにリソース階層にロールアップされます。
製品明細を最初に商談に追加したときに、明細を追加したユーザーが売上販売実績の唯一の受取者として設定され、販売実績の100パーセントを受け取ることになります。製品明細ごとに、製品売上からの一部またはすべての販売実績を個々の営業担当に割り当てることができます。
売上販売実績の割当
通常、売上販売実績は、このディールを処理する営業担当に割り当てます。
次の手順を実行します。
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営業担当または営業マネージャとしてサインインし、「営業」→「商談」に移動します。
商談ランディング・ページに、商談のリストが表示されます。
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商談を見つけて編集します。または、商談を作成、保存および編集してから、製品明細をこの商談に追加します。
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「商談の編集」ページの製品表で、編集する明細の「販売実績」列にある編集アイコンをクリックします。「販売実績の編集」ウィンドウが表示されます。
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「売上実績の追加」ボタンをクリックして、販売実績表に別の行を追加します。
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新規行の「名前」列でドロップダウン・リストを選択します。最近使用したリストから名前を選択するか、または「検索」をクリックして営業担当を検索します。
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検索する場合、「選択: 所有者」ページで、販売実績を割り当てるユーザーの検索基準を入力します。
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検索結果でユーザーを選択し、「OK」をクリックします。
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表に、このユーザーの販売実績のパーセントまたは金額を入力します。売上販売実績の場合、入力するすべての比率の合計が100パーセントになる必要があります。
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オプションで、「予測テリトリ」列で売上を予測するテリトリを選択します。予測テリトリを設定できるのは、「売上」または「売上および売上外」の予測参加がある製品明細に割り当てられている任意のテリトリです。予測テリトリは、割当プロセスの実行時に自動的に設定されるため、必要に応じてこのステップをスキップできます。
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販売実績の設定が終了したら、「OK」をクリックします。
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「商談の編集」ページで変更を保存します。
販売実績のオーバーレイの割当
通常、販売実績のオーバーレイまたは非売上実績は、製品担当や市場担当など、ディールを支援するその他のリソースに割り当てます。
次の手順を実行します。
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営業担当としてサインインし、「営業」→「商談」に移動します。
商談ランディング・ページに、商談のリストが表示されます。
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商談を見つけて編集します。または、商談を作成、保存および編集してから、製品明細をこの商談に追加します。
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「商談の編集」ページの製品表で、編集する明細の「販売実績」列にある編集アイコンをクリックします。
「販売実績の編集」ウィンドウが表示されます。
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入力するオーバーレイ実績のタイプを決定してから、そのタイプを値の「割当スタイル」リストから選択します。
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売上に比例: このタイプを使用する場合、売上項目金額が変更されると、販売実績金額がそれに比例して自動的に調整されます。
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非定型金額: このタイプを使用する場合、売上項目金額が変更されても販売実績金額は変更されません。
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「オーバーレイ実績の追加」ボタンをクリックして、販売実績表に別の行を追加します。
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新規行の「名前」列でドロップダウン・リストを選択します。最近使用したリストから名前を選択するか、または「検索」をクリックして営業担当を検索します。
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検索する場合、「選択: 所有者」ページで、販売実績を割り当てるユーザーの検索基準を入力します。
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検索結果でユーザーを選択し、「OK」をクリックします。
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「販売実績の編集」ウィンドウで、表の「販売実績」列に、ユーザーの販売実績のパーセントを入力します。販売実績のオーバーレイの場合、すべての比率の合計が100パーセントになる必要はありません。
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オプションで、「予測テリトリ」列で売上を予測するテリトリを選択します。予測テリトリを設定できるのは、「売上」または「売上および売上外」の予測参加がある製品明細に割り当てられている任意のテリトリです。予測テリトリは、割当プロセスの実行時に自動的に設定されるため、必要に応じてこのステップをスキップできます。
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販売実績の設定が終了したら、「OK」をクリックします。
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「商談の編集」ページで変更を保存します。
販売実績受取者はどのようにしてロックしますか。
販売実績を割り当てるときは、明細で対応する「実績所有者のロック」チェック・ボックスを設定して、売上明細の販売実績受取者をロックできます。これを設定すると、割当の実行時に受取者が自動的に再配置されなくなります。
通常、販売実績の予測テリトリのメンバーであるリソースはロックする必要ありません。ただし、アドホック・リソースやテリトリ・ベースでない受取者(パートナ・リソースなど)は、自動割当で実績受取者として削除されるのを防ぐためにロックすることを検討してください。
製品属性の同期の理解
製品明細と受注確度の同期: 例
商談の受注確度の比率を変更すると、受注確度の比率が商談の受注確度と以前に同期している製品明細については、自動的に再同期が実行されます。
シナリオ
次の例はこの動作を説明しています。
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商談の受注確度は50%です。
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製品明細1の受注確度は50%です。
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製品明細2の受注確度は50%です。
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製品明細3の受注確度は40%です。
商談の受注確度を60%に変更します。製品明細1と製品明細2は商談レベルの受注確度と以前に同期しているため、製品明細1と製品明細2の受注確度は60%に自動的に変更されます。
製品明細3の受注確度は商談レベルの受注確度と以前に同期していないため、変更されません。
商談と製品明細の属性の同期: 説明
商談と商談の製品明細は、ステータスや受注確度の比率など、共通属性を共有しています。一部の属性は特定の条件下で同じになるようにアプリケーションによって自動的に同期されます。また、一部の商談および製品明細の属性は、その他の属性の値に基づいて更新されます。
アプリケーションによって自動的に同期または更新される属性は、次のとおりです。
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受注確度
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クローズ日
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「予測に含む」設定
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ステータス
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受注/失注事由
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競合相手
商談と製品明細の属性の同期
一部の製品明細属性は特定の条件下で商談レベルの属性に基づいて同期されます。
同期される属性は、次のとおりです。
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受注確度
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クローズ日
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「予測に含む」設定
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ステータス(ステータス・カテゴリではありません)
クローズ日の同期の例を示します。
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ステータス・カテゴリが「オープン」の商談があり、クローズ日は2018年7月14日です。
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製品明細1、2および3はクローズ日が同じで、ステータス・カテゴリが同じです。
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製品明細4のクローズ日は異なりますが、ステータス・カテゴリは同じです。
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商談のクローズ日が2018年8月14日に変更されました。製品明細1、2および3のクローズ日が自動的に商談のクローズ日と同じ日付に設定されます。製品明細4のクローズ日は、商談のクローズ日との同期が行われていなかったため、変更されません。
商談ステータスの更新
次のシナリオは、商談のステータスが更新されたときの処理を説明しています。
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商談ステータスが「受注済」に更新されました。
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商談の受注確度が100%に更新されます。同期している製品明細の受注確度もすべて100パーセントに更新されます。
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商談ステータスが「失注済」または「販売なし」に更新されました。
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商談クローズ日が現在の日付に更新されます。同期している製品明細のクローズ日は更新されません。
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商談ステータスが「オープン」ステータスから「クローズ済」ステータスに更新されました。
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商談の「受注/失注事由」属性が使用可能になります。
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商談のプライマリ競合相手が定義されている場合、商談のすべての製品明細について、製品明細競合相手が商談のプライマリ競合相手に更新されます(製品明細競合相手が未定義の場合)。この処理は、商談クローズ・フローおよび商談の一括更新フローにのみ適用されます。
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商談ステータスが「クローズ済」ステータスから「オープン」ステータスに更新されました。
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商談の「受注/失注事由」属性が使用不可になります。
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商談の「受注/失注事由」属性が未定義に設定されます。同期している製品明細の受注/失注事由は更新されません。
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製品明細のステータス更新
次のシナリオは、製品ラインのステータスが更新されたときの処理を説明しています。
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製品明細ステータスが「受注済」ステータスに更新されました。製品明細の受注確度が100パーセントに設定されます。
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製品明細ステータスが「失注済」または「販売なし」ステータスに更新されました。製品明細クローズ日が現在の日付に設定されます。
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製品明細ステータスが「クローズ済」ステータスに更新されました。製品明細の「受注/失注事由」属性が使用可能になります。
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製品明細ステータスが「オープン」ステータスに更新されました。
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製品明細の「受注/失注事由」属性が使用不可になります。
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製品明細の「受注/失注事由」属性が未定義に設定されます。
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商談の受注/失注事由の更新
商談が「オープン」ステータスの場合、商談の「受注/失注事由」属性は使用不可になります。商談が「クローズ済」ステータスに設定されたときに、「受注/失注事由」がアクティブになります。商談の受注/失注事由を更新すると、「受注/失注事由」属性を同期しているすべての商談の製品明細が更新されます。
商談と製品明細の競合相手の更新
プライマリ競合相手が商談レベルで定義されている場合、商談のステータスが「オープン」ステータスから「クローズ済」ステータスに変更されると、競合相手がないすべての明細について、その製品明細の競合相手がプライマリ競合相手に更新されます。
この処理は、商談の編集フローとクローズ・フローにのみ適用され、一括更新フローには適用されません。