3リソースの管理

この章の内容は次のとおりです。

リソースの管理には、リソースのプロファイル、組織メンバーシップ、ロール割当、スキル、追加担当者情報、および営業担当情報の表示および変更が含まれます。

当該会社内のすべてのリソースは任意のリソースのプロファイルを表示できます。しかし、リソースのプロファイル、組織およびチーム・メンバーシップ、およびロール割当を変更できるのは管理者のみです。マネージャは、直属および直属でない部下のスキル情報を変更できます。しかし、リソースは自分のプロファイル、スキルおよび追加担当者情報を変更できるのみです。

リソース・プロファイルの管理

リソース・プロファイル管理には、リソースのコア・スキルや写真、タイム・ゾーン、追加担当者情報などの、ユーザーのプロファイルの管理が含まれます。リソース・プロファイルの管理の一貫として、管理者はリソースが組織において有効な期間の日付を指定します。管理者はまた、リソースに割り当てられているロールがプロファイルで指定されている期間内であることを確認します。

組織メンバーシップの管理

組織に属しているリソースについては、管理者はいつでもこのリソースを当該会社内の他の組織に割り当てることができます。

リソース・ロール割当の管理

管理者または組織マネージャは組織内でのリソースのロールを割り当てたり変更できます。一度にリソースに割り当てることができるロールは1つのみです。ただし、管理者は組織外のリソースには複数のロールを割り当てることもできます。

注意:
  • リソース・ロールの割当の日付は、当該組織においてそのリソースがアクティブである日付範囲内である必要があります。

  • 1つの組織のマネージャは1人のみです。

拡張可能リソース・ピッカーの構成

管理者は、営業ユーザーがユーザーを検索して、ビジネス・フローに関連するビジネス・オブジェクトに関連付けることができるように、拡張可能リソース・ピッカーを構成できます。リソース検索の構成の詳細は、「関連トピック」の項を参照してください。

このトピックでは、リソース・ディレクトリとその使用方法について説明します。

リソース・ディレクトリは、当該組織内のすべてのリソースについての詳細情報を提供します。リソース・ディレクトリではまた、他のリソースを検索して連絡したり、他のリソースとネットワーキングしてコラボレーションできます。

リソース・ディレクトリには、ナビゲータ「リソース・ディレクトリ」パスを使用してアクセスできます。「リソースの管理」設定タスクを使用してリソース・ディレクトリの一部の機能を実行することもできます。

リソース・ディレクトリは次のタスクを実行するのに使用します。

  • プロファイルの表示と変更

  • 組織情報の表示

  • 他の組織に関連した情報の表示

  • 他のリソースのプロファイルの表示

  • 他のリソースとの連絡

注意: アプリケーション・コンポーザでリソース・ディレクトリのデスクトップ・ページを有効化するには、プロファイル・オプションHZ_RESOURCE_ALLOW_CUSTOMIZATIONを「はい」に設定します。このプロファイル・オプションのデフォルト値は「いいえ」です。

リソース情報の表示: 手順

リソース・ディレクトリは、組織内のリソースについての詳細情報を提供します。営業担当などのリソースは、自分の組織内のリソースのプロファイル詳細を表示できます。また、自分のプロファイル、スキルおよび追加担当者情報の一部を変更することもできます。営業マネージャは、直属および直属でない部下のスキル情報を変更できます。

リソースの詳細を表示するには、次の手順を実行します。

  1. ナビゲータ「リソース・ディレクトリ」をクリックします。

    ページに自分と自分のマネージャの間の組織構造が表示されます。

  2. 次のいずれかを実行します。

    • 「タスク」「リソース詳細の表示」をクリックし、自分の詳細を表示します。

      「リソース」ページに自分の詳細が表示されます。

    • 「タスク」「リソースの表示」をクリックし、他のリソースのプロファイル情報を表示します。

      「リソースの表示」ページが表示されます。必要なリソースを検索し、検索結果でリソース名をクリックしてそのリソースの詳細を表示します。

    「リソース」ページには、使用目的、登録ID、マネージャ、ジョブ・タイトル、部門、ロール、郵送先、電話、Eメール、住所、およびタイム・ゾーンといったリソースについての詳細が表示されます。

  3. 「リソース」ページで次のタブをクリックすると、追加情報が表示されます。

    • 組織: ロール、組織、使用目的およびマネージャといったリソースの組織メンバーシップ詳細が表示されます。

    • チーム: ロール、チーム、チーム使用目的およびチーム・マネージャといった、リソースのチーム情報が表示されます。

    • ロール: ロール名、メンバー、マネージャ、管理者およびリードといったリソースのロール情報が表示されます。

    • スキル: 達成度、スキル、コンピテンシ、学位、表彰および報奨、言語、免許および資格、問題コード、および勤務要件といった、リソースのスキルを表示します。

    • 追加担当者情報: 電話、Eメール、ソーシャル・ネットワーク、Webおよび担当者プリファレンスといった追加の連絡先情報を表示します。

  4. 更新を加えた場合は「保存」を、そうでない場合は「取消」をクリックします。

アプリケーションにサインインして自分の代理でタスクを実行できるように、別のユーザーをプロキシとして指定できます。プロキシは、特定の期間について個人のタスクを実行できない場合に役立ちます。

注意: この機能は、現在Oracle HCM Cloudユーザーは使用できません。

グローバル・ヘッダーで名前をクリックし、「設定およびアクション」メニューから「プリファレンスの設定」を選択します。「プリファレンス」ページで「プロキシ」をクリックします。

偽装

プロキシが自分の代理でアプリケーションにサインインする場合、プロキシは偽装セッションで作業を行います。この期間中、プロキシはユーザーのアカウントに無制限にアクセスできます。ただし、ユーザーのプリファレンスを変更することはできません。アプリケーションでは、ユーザーとユーザーに指定されたプロキシが同時にサインインできるシナリオがサポートされています。

ユーザーがサインインすると、そのプロキシが自分の代理で行ったすべての作業が表示されます。

セキュリティ

ユーザーは、自分のプロキシとパスワードを共有する必要はありません。プロキシはアカウントにサインインしている間、プロキシ自身のパスワードを入力してアイデンティティを検証する必要があります。

リソースの管理に関するよくある質問

別のユーザーの代理でタスクを実行するにはどのようにしますか。

アプリケーションで別のユーザーとして作業するには、次の手順を実行します。

注意: この機能は、現在Oracle HCM Cloudユーザーは使用できません。
  1. グローバル・ヘッダーで自分のユーザー名またはイメージをクリックします。

  2. 切替え先ボタンをクリックして、ユーザーを選択します。

  3. パスワードを入力します。

そのユーザーとしての作業を完了した後、割り当てられている別のアカウントに切り替えるか、またはサインアウトして自分自身のアカウントに再度サインインします。

選択したユーザーのプロキシとして、その実際のユーザーが権限を持つすべてのデータおよびタスクにアクセスできます。ただし、そのユーザーのプリファレンスを変更することはできません。

注意: 実行するすべてのタスクは、実際のユーザーが実行したものとしてログに記録されます。

他のソースからのリソース情報を検索して表示するにはどうしたらよいですか。

リソース・ディレクトリを使用して、リソースを検索してその公開プロファイル情報を表示できます。リソースは名前または組織、あるいはそのリソースが属するチームの名前で検索できます。

リソース・ディレクトリでは、リソースのプロファイルの次の詳細を表示できます。

  • リソースの名前やマネージャの名前、ジョブ・タイトル、連絡先情報といったキー・プロファイル情報。

  • 組織メンバーシップ情報

  • リソースのロール

  • リソースのキー・スキル

  • 追加担当者情報

  • 営業担当詳細(該当する場合)

ユーザーを検索するかわりに組織やチームを検索することもできます。それから、組織またはチームに属するリソースのリストを表示して、リストされている任意のリソースのプロファイルを表示できます。

自分のレポート階層外のリソースを私のソーシャル・ネットワークに追加できますか。

はい。リソース・ディレクトリを使用して当該会社内のすべてのアクティブなリソースの公開プロファイルを表示して自分のソーシャル・ネットワークに追加できます。

ソーシャル・ネットワークへのリソースの追加にはコンテキスト処理インタフェースを使用します。つながりたいリソースを検索し、リソースの詳細プロファイルを表示して、リソースをつながりとして追加します。リソースが接続要求を受け入れると、そのリソースがソーシャル・ネットワークの一部となります。

リソースやレポート階層が表示されるためには、組織においてレポート体系が有効化されている必要があります。組織に対してマネージャが定義されていない場合、組織のレポート階層は構築できません。リソース管理において組織にマネージャが割り当てられているかを確認してください。

はい。他に指定のないかぎり、組織階層は作成された日からアクティブになります。リソース・ディレクトリから「組織階層の表示」ページにナビゲートし、指定された日付のリソース組織の階層を表示します。詳細を表示する組織を検索して選択してください。これにより、該当する組織のアクティブ階層が表示されます。ドロップダウン・リストに、現在の組織階層がアクティブになった日付が表示されます。特定の日の組織階層を表示するには、このドロップダウン・リストから必要な日付を選択します。