20IBM Notesの使用
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Sales Cloud for IBM Notesの概要
Oracle Sales Cloud for IBM Notesアプリケーションを使用すると、販売アプリケーションの機能をIBM Notes内で直接利用できるため、販売の専門家は重要なクラウド・サービス・データにアクセスできるようになり、販売生産性を最大化するのに役立ちます。
機能の要約
Oracle Sales Cloud for IBM Notesの主な機能は次のとおりです。
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IBM Notesでの販売機能: Oracle Sales Cloud for IBM Notesを使用すると、すべてのEメール、カレンダ・イベントおよびタスクを、販売アプリケーションの担当者、顧客、リードまたは商談それぞれにリンクできます。販売の専門家が、IBM Notes内で顧客や販売情報にアクセスできます。
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IBM Notesと販売アプリケーションの間の1クリックでの共有: 会議参加依頼やEメールを送信するとき、またはタスクを設定するときに、1回のクリックでその処理が取得され、バックグラウンドで販売アプリケーションが更新されます。
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販売アプリケーションとIBM Notesの間でのデータの同期: 双方向のデータ同期により、販売の専門家は、常に最新で正確な販売アプリケーション・データ更新の360度ビューを得ることができます。
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同期コントロール・パネル: Oracle Sales Cloud for IBM Notesでは、同期フィルタリング機能が提供されるため、販売の専門家は販売アプリケーションの最もクリティカルなデータのみを同期できます。
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オフライン・アクセス: オンライン・モードとオフライン・モードの操作の切替えにより、営業担当者は外出先では製品の全機能をオフライン・モードで使用でき、その後、次の同期サイクルで営業データを同期することができます。
IBMデータベースの構成: 考慮する点
Oracle Sales Cloud for IBM Notesの構成は、たいていはIBM Domino Server上にあるEメール・データベース上に、そうでない場合はクライアント上にある個人アドレス帳データベースにデプロイされています。これらのデータベースはIBMのユーザー固有テンプレートを使用して作成および構成されます。
次の図は、Oracle Sales Cloud for IBM Notesをインストールするための、IBM NotesおよびEメール・データベースの考慮事項を示しています。

クラウド・サービス構成プロセスの一部として、インストーラは個人アドレス帳データベースおよびIBM Notes Eメール・データベースの既存のオリジナル設計要素の一部を変更します。予期しない外部更新から設計要素のこれらの変更を保護するために、これらの変更済要素については「Prohibit design refresh or replace to modify」チェック・ボックスが選択されています。そのため、ユーザー定義のテンプレートがリリースされた後は、そのユーザー定義の要素が設計のリフレッシュにより更新または置換されることはありません。結果として、IBM Notes Eメール・データベースの設計要素が非互換となり、エラーとなることがあります。
IBM Notes Eメール・データベースへの新しいユーザー定義テンプレートの適用
エラーを防ぐには、次の手順を実行する必要があります。ユーザー定義の構成がインストールされている場合で、Eメール・データベースに新しいユーザー定義のテンプレートを適用するには、次の手順を実行します。
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クラウド・サービス・サーバーとの完全同期を実行してローカルのすべての未保存データを同期します。
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IBM Notesから販売アプリケーションのユーザー定義構成を削除します。
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独自のテンプレートをIBM Notes Eメール・データベースにデプロイします。
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販売アプリケーションのユーザー定義の構成を再度インストールします。
ユーザー定義のテンプレートをロール・アウトする前に、そのユーザー定義構成とクラウド・サービス構成を組み合せた動作をテスト・デプロイメントを使用してテストすることをお薦めします。