9UIを使用した営業ユーザーの作成
この章の内容は次のとおりです。
設定の概要
追加のリソース・ロールとロール・プロビジョニング・ルールを設定すると、UIで営業ユーザーを作成する準備が完了します。作成した各ユーザーに対してマネージャを指定する必要があるため、企業階層の上位から下に向かって順に、ユーザーの作成を開始します。将来的に容易に部門を追加できるように、企業階層の最上位から開始することをお薦めします。
次の表に、営業ユーザーを作成する際に従う手順を示します。実装プロジェクトの営業ユーザーの作成フォルダから、これらのタスクを開くことができます。または、「設定および保守」作業領域でタスクの名前を検索することもできます。「自分のチーム」見出しの下の「ユーザーおよびロール」をクリックすることで、ユーザー・レコードを作成するための「ユーザーの管理」作業領域をナビゲータから表示することもできます。
ステップ | 説明 | タスク名 | 詳細情報の参照先 |
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1 |
ユーザーを作成する前に、ユーザー通知とプリファレンス設定をレビューします。CEOや最上位の会社役員をユーザーとして作成したときに、これらのユーザーに誤ってパスワードの通知メールが送信されないようにする必要があります。 |
アプリケーション・セキュリティ・プリファレンスの管理 |
このガイドの「ユーザー・アカウント・プリファレンスの設定」を参照してください。 |
2 |
階層内にCEOまたは別の最上位ユーザーを作成し、そのユーザーのリソース組織を作成します。作成したリソース組織は、自動的に階層内の最上位の組織になります。このユーザーにマネージャは入力しません。 |
ユーザーの管理 |
この章の「UIを使用した営業ユーザーの作成」のトピックを参照してください。 |
3 |
階層の最上位のすぐ下から順に、残りのユーザーを作成します。上から順に行うのは、作成するユーザーごとにマネージャを選択する必要があるためです。 マネージャ・ユーザーを作成する場合、そのリソース組織も作成する必要があります。マネージャではないユーザーは、マネージャのリソース組織を継承します。 |
ユーザーの管理 |
同じ「UIを使用した営業ユーザーの作成」のトピックです。 |
4 |
これらのユーザーを設定のテストで使用する場合は、「セキュリティ・コンソール」作業領域でこれらのユーザーのパスワードを手動でリセットする必要があります。 パスワードを手動でリセットしたことをユーザーに通知する場合以外は、パスワード・リセットの通知がオフになっていることを確認してください。 |
アプリケーション・セキュリティ・プリファレンスの管理 |
このガイドの「ユーザー・アカウント・プリファレンスの設定」を参照してください。 |
階層最上位のユーザーを数人作成したら、次章の説明に従って、残りをインポートすることができます。
Vision Corporationの営業組織の階層の作成について
Vision Corporationのパイロット実装は米国の営業組織のみに制限されていますが、Vision Corporationの組織階層はChief Executive Officerから開始します。CEOから開始することにより、将来的に組織の他の部門を容易に追加できます。
次の図は、パイロット実装のVision Corporationの営業組織を示しています。

Vision Corporationは、最初の2人のユーザー、Chief Executive OfficerのWilliam TaylorとGlobal High Tech部長のPeter AptをUIを使用して作成します。階層の最上位に最初のユーザーを作成する必要があります。また、UIを使用してユーザーを作成すると、プロビジョニング・ルールが正しく機能しているかどうかをチェックできます。次章の説明に従って、残りのユーザーをインポートします。
代表的な例となるユーザーのサインイン情報を取得して、それらのユーザーをテストに使用できるようにします。たとえば、アカウント、商談割当および予測をテストするには、各営業組織(US Products West、Sales Support、US Products East)の営業担当およびマネージャとしてサインインします。また、予測と目標をテストするには、営業管理者としてサインインする必要があります。
UIを使用した営業ユーザーの作成
ビデオ
手順
次の手順を実行して、UIを使用して営業ユーザーを作成します。マネージャの場合と一般社員の場合では、手順が少し異なります。
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各マネージャに専用のリソース組織を割り当てる必要があります。マネージャの作成中にリソース組織を作成できます。
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一般社員は、各自のマネージャのリソース組織を自動的に継承します。
アプリケーションは、ユーザーに割り当てられたリソース・ロールに基づいて、誰がマネージャなのかを判別します。
営業ユーザーを作成するには、次の手順を実行します。
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実装プロジェクトから「ユーザーの管理」タスクを開くか、または「設定および保守」作業領域でタスクの名前を検索できます。「自分のチーム」見出しの下の「ユーザーおよびロール」をクリックすることで、ナビゲータからこのタスクを開くこともできます。
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「個人の検索」ページで「作成」をクリックします。
「ユーザーの作成」ページが表示されます。
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「個人詳細」リージョンで、ユーザーの名前と一意のEメール・アドレスを入力します。
「セキュリティ・コンソール」作業領域で通知をオフにしないかぎり、パスワードの変更に関するすべての通知がアプリケーションからこのEメール・アドレスに送信されます。
ヒント: ユーザーにEメールで通知されないようにするため、Eメール・アドレスのドメインをOracleから提供される特別な破棄Eメール・ドメインに変更できます。たとえば、@discard.mail.us1.cloud.oracle.com
を代入できます。詳細は、『営業の実装ガイド』の「ユーザー設定時のテストEメール・アカウントの使用」を参照してください。ユーザーを作成した後は、「ユーザーの管理」作業領域でEメール・アドレスを更新できなくなります。かわりに、「セキュリティ・コンソール」作業領域の「ユーザー」タブまたはファイル・インポートを使用して、Eメール・アドレスを更新する必要があります。
次の図に、サンプル・データを含む「個人詳細」リージョンのスクリーン・キャプチャを示します。
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「入社日」フィールドに本日の日付が事前移入され、リソースの開始日としてその日付が使用されます。
目標を使用する場合は、入社日が最初の目標期間の開始前の日付となるようにする必要があります。たとえば、会計年度の2015年7月1日から2016年6月30日までの月次目標を割り当てる場合は、
7-1-2015
以前の入社日を入力する必要があります。ユーザーを作成した後は、入社日は変更できません。 -
「ユーザー詳細」領域でユーザー名を入力します。
「ユーザー名」フィールドを空のままにすると、ユーザー名が自動的に作成されます。デフォルトでは、ユーザー名として電子メール・アドレスが使用されます。「セキュリティ・コンソール」作業領域の「管理」タブで、他のデフォルト・ユーザー名の形式(名のイニシャルと姓など)を選択できます。
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「ユーザー通知プリファレンス」リージョンで、「ユーザー名およびパスワードの送信」オプションを選択すると、パスワードをリセットしてサインインするために使用できるURLがユーザーに送信されます。ユーザー・レコードを初めて保存した直後に、アプリケーションからEメール通知が送信されます。このオプションは保存する前のみ使用できます。レコードを保存した後は、かわりに「セキュリティ・コンソール」作業領域の「ユーザー」タブを使用してパスワードをリセットし、関連するトピックの説明に従って通知を送信する必要があります。
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「雇用情報」領域で次を入力します。
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「Personタイプ」リストから、「従業員」を選択します。
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「雇用主」リストから、雇用主を選択します。選択可能な値は1つのみのはずです。この値は会社名に続いて接尾語のLEが付いています。
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「ビジネス・ユニット」リストから、ビジネス・ユニットを選択します。使用できる値は、接尾辞LE BUを付加した企業名のみです。
販売アプリケーションには雇用主名もビジネス・ユニット名も表示されないため、名前が企業の実際のエンティティに対応する必要はありません。
注意: 「雇用情報」リージョンの残りのフィールドは、販売アプリケーションでは使用しません。これらのフィールドには、「ジョブ」、「等級」、「部門」、「場所」、「郵送先」、「マネージャ」などがあります。 -
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「リソース情報」リージョンで次のように入力します。
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「リソース・ロール」リストから、リソース組織でのユーザーのロールを選択します。
たとえば、CEOの場合は、「最高経営責任者」を選択します。
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「レポート・マネージャ」リストから、ユーザーのマネージャを選択します。階層内で最上位のユーザー(CEOなど)の場合は、このフィールドは空白のままにします。
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作成するユーザーがマネージャの場合は、そのユーザーのリソース組織を「組織」フィールドに入力する必要があります。
リソース階層の最上位の場合は、先ほど作成したリソース組織を選択します。他のマネージャについては、前もって「設定: 営業」ページで「内部リソース組織の管理」タスクを使用してリソース組織を作成できます。または、次の手順を使用してリソース組織を作成できます。
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「組織」リストの最後で、「作成」リンクをクリックします。
次の図に、「組織」リストの最後にある「作成」リンクの場所が強調表示された「リソース情報」リージョンのスクリーン・キャプチャを示します。
「組織の作成」ウィンドウが表示されます。
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組織の名前を入力します。
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「営業」オプションが選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。
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作成しているユーザーがマネージャではない場合、リソース組織はマネージャから自動的にコピーされます。
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「ロールの自動プロビジョニング」をクリックします。
アプリケーションにより、ロール・プロビジョニング・ルールに従ってジョブ・ロールと抽象ロールが設定されます。
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「保存してクローズ」をクリックします。
ユーザーが作成されます。「ユーザー名およびパスワードの送信」オプションを選択した場合は、ユーザーが初めてアプリケーションにサインインするときに使用できるURLを含むEメールも送信されます。
ユーザー・パスワードのリセット
すべてのユーザーは、設定および処理メニュー(自分のユーザー名をクリックして使用可能)の「プリファレンスの設定」リンクをクリックするか、サインイン・ページの「パスワードを忘れた場合」を使用することによってのみ自分のパスワードをリセットできます。他のユーザーのパスワードをリセットするには、設定ユーザー、またはITセキュリティ・マネージャのジョブ・ロールでプロビジョニングされた別のユーザーで、「セキュリティ・コンソール」作業領域を使用する必要があります。
「セキュリティ・コンソール」でユーザーのパスワードをリセットするには、次の手順を実行します。
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実装プロジェクトから「アプリケーション・セキュリティ・プリファレンスの管理」タスクを開きます。または、「設定および保守」作業領域でこのタスクの名前を検索したり、ナビゲータを使用することもできます。
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ユーザーおよびロール・アプリケーション・セキュリティ・データのインポート・ジョブのスケジュールに関する警告は無視して閉じてかまいません。
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「ユーザー」タブをクリックします。
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次のいずれかを使用してユーザーを検索します。
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名または姓、ただし両方は不可
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ユーザー名
次に、「ユーザー」タブのスクリーンショットを示します。コールアウト1は、「処理」メニューの場所を強調表示しています。
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「処理」メニューから「パスワードのリセット」を選択します。
「パスワードのリセット」ウィンドウにパスワード強度ポリシーが表示されます。
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ユーザーが自分のパスワードを作成するために使用できるリンクが記載されたEメールをユーザーに送信するには「パスワードの自動生成」オプションを選択します。
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パスワードを自分でリセットするには、次の手順を実行します。
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「パスワードの手動変更」オプションを選択します。
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新しいパスワードを2回、入力します。
注意: 手動オプションが使用可能になるのは、セキュリティ・コンソールでDEFAULTユーザー・カテゴリのパスワード・ポリシーを編集する際に、「管理者によるパスワードの手動リセットを許可」オプションを選択した場合のみです。詳細は、「ユーザー名、パスワードおよび通知のプリファレンスの設定」のトピックを参照してください。 -
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「パスワードのリセット」をクリックします。