10営業ユーザーのインポート

この章の内容は次のとおりです。

営業ユーザーのインポートの概要

UIでいくつかの営業ユーザーを作成して設定をテストしたら、Oracleから提供されたExcelマクロを使用して残りの営業ユーザーをインポートできます。マクロを使用して最大1000件のユーザーを一度にインポートできます。1つのインポートが完了してから次のインポートを開始するようにしてください。インポートでは、各マネージャのリソース組織が作成され、営業組織の階層が作成されて、必要なジョブ・ロールおよび抽象ロールによってユーザーがプロビジョニングされます。

注意: インポートは営業ユーザーに対してのみ使用可能です。これを使用してたとえばサービス・ユーザーや契約ユーザーをインポートすることはできません。

次の表に、R13営業ユーザー・クイック・インポート・マクロを使用したユーザーのインポート設定手順の概要を示します。「タスク名」列には、実装プロジェクトまたは「設定および保守」作業領域から開くことができるタスクを示します。詳細手順は、詳細情報の場所列に示された手順を参照してください。

ステップ 説明 タスク名 詳細情報の参照先

1

営業ユーザーを初めてインポートする前、および独自のジョブ・ロールを作成した後に、営業のセキュリティ情報をLDAPディレクトリと同期化する必要があります。最新のセキュリティ情報を取得するには、「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」タスクを使用して、「最新のLDAP変更の取得」プロセスを実行します。

「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」

この章の「販売アプリケーションとLDAPディレクトリの同期化」を参照してください。

2

support.oracle.comにサインインし、記事「Oracle Engagement Cloud: Getting Started with Your Sales Implementation: Quick Import Macros」(文書ID 2229503.1)から自分の更新に該当するマクロをダウンロードします。

R13の各種の更新に対して各種バージョンのマクロが提供されているため、この文書ではリリース更新ごとにファイルが整理されています。

なし。

この章の「ユーザー・マクロのダウンロードと使用」を参照してください。

3

マクロで、次を実行します。

  1. ビジネス・ユニットおよび法的エンティティを入力します。前述の項で実行した会社情報のレビュー・タスクからこれらの情報を取得できます。

  2. Role Detailsワークシートでボタンをクリックして作成した追加のリソース・ロールをダウンロードします。

  3. Templateワークシートにユーザー情報を、ユーザー階層の最上位から順に入力します。

  4. 「インポート・アクティビティの作成」をクリックしてインポートします。

なし。

ビジネス・ユニットおよび法的エンティティの名前を取得する手順は、「会社情報のレビューと準備」の章の「会社情報のレビューと企業通貨の指定」を参照してください。

マクロの使用手順は、この章の「ユーザー・インポート・マクロのダウンロードと使用」を参照してください。

4

「セキュリティ・コンソール」作業領域で、テストに使用する営業ユーザーのパスワードをリセットします。

アプリケーション・セキュリティ・プリファレンスの管理

「設定ユーザーの作成」の章の「ユーザー・パスワードのリセット」を参照してください。

5

テスト・ユーザーとしてサインインし、「リソース・ディレクトリ」にナビゲートして階層をグラフィカルに表示し、作成したリソース階層をレビューします。

「ユーザーの管理」作業領域でユーザーのイメージをアップロードしたり、軽度のエラーを修正できます。または、マクロで修正して、再度インポートすることもできます。

このタスクは、実装プロジェクトでは使用できません。かわりに、ナビゲータで「リソース・ディレクトリ」をクリックします。

この章の「作成したリソース階層のレビュー」を参照してください。

販売アプリケーションとLDAPディレクトリの同期化

営業ユーザーを初めてインポートする前、および独自のジョブ・ロールを作成する場合は、「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」タスクを使用して、「最新のLDAP変更の取得」プロセスを実行する必要があります。このプロセスは、LDAPディレクトリから最新のセキュリティ情報を取得します。このプロセスを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 実装プロジェクトから、「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」タスクを開きます。または、

    1. 「設定および保守」作業領域にナビゲートします。

    2. 「設定」ページで「営業」が選択されていることを確認します。

    3. 「設定: 営業」ページで、「ユーザーおよびセキュリティ」機能領域を選択します。

    4. 「ユーザーおよびロール同期化プロセスの実行」タスクのリンクをクリックします。

    「最新のLDAP変更の取得」ページが表示されます。

  2. 「発行」をクリックします。

ユーザーのインポート・マクロのダウンロードと使用

ビデオ

ビデオの視聴

視聴: このチュートリアルでは、My Oracle Supportからダウンロードできる営業ユーザー・クイック・インポートExcelマクロを使用して、営業ユーザーをインポートする方法を示します。このビデオの内容はテキスト・トピックでも説明しています。

ユーザーをインポートするためのマクロのダウンロード

このトピックでは、ユーザーをインポートするためにMy Oracle SupportからMicrosoft Excelマクロをダウンロードする方法を説明します。

マクロをダウンロードするには、次の手順に従います。

  1. support.oracle.comにサインインします。

  2. 2229503.1を検索します。

  3. 記事の「詳細」リージョンまで下にスクロールし、自分のアプリケーション更新に関連するセクションを見つけて、Excelマクロ・ファイル列の営業ユーザーのインポート・マクロをクリックして、Excelマクロ・ファイルを表からダウンロードします。

  4. マクロ・ファイルをコンピュータのフォルダに保存します。

    アプリケーションにより、インポート・ログが同じフォルダに保存されます。

営業ユーザーのインポート・マクロへのデータの入力とインポート

次の手順に従って、R13 Sales User Quick Import Macroにデータを入力し、インポートを実行します。最大1000件のユーザー・レコードを一度にインポートできます。マクロを使用して複数のインポートを実行する場合、1つのインポートが完了してから次のインポートを開始するようにしてください。

データをマクロに入力する前に、次の情報を入手していることを確認してください。

  • 法的エンティティ名(通常は、会社名の後にLEが続きます)

  • ビジネス・ユニット名(通常は、会社名の後にBUが続きます)

  • 最初にインポートする個人のマネージャであるリソースのEメールおよびリソース組織名。

    マネージャのEメールおよびリソース組織名は、UIで作成したリソースとインポートしようとしているリソース間のリンクを形成します。

注意: マクロを変更して、作成したフィールドなどの追加のフィールドをインポートできます。マクロを変更した場合、インポートで使用する新しいマッピングを作成する必要があります。マクロを変更する手順は、このガイドでは取り扱いません。

必要な情報をすべて入手したら、ユーザー・データをマクロに入力できます。

  1. 先ほどダウンロードしたR13 Sales User Quick Import Macroファイルを開きます。ダウンロードしたファイルの各ファイル名には、アプリケーション更新の番号が含まれている必要があります。

  2. 必要に応じて、Microsoft Excelでマクロを有効化します。

  3. Role Detailsワークシートにナビゲートします。標準の営業ロールがリストされます。

    • 最高経営責任者

    • 営業管理者

    • 営業マネージャ

    • 営業部長

    • 営業担当

  4. 追加のリソース・ロールを作成した場合、サーバーからロールを移入をクリックして、「ログイン」ウィンドウに次の詳細情報を入力します。

    • 環境のホスト情報。

      ホスト名は、環境のURLのhttps://から次のフォワード・スラッシュ/までの部分です。アプリケーションにサインインすると正しいホスト名を取得できます。URLが異なっているので、アプリケーションのサインイン・ページからホスト名をコピーしないでください。

    • ユーザー名

    • パスワード

    次の図に、テスト環境用のサンプルのホスト情報を表示した「ログイン」ウィンドウのスクリーン・キャプチャを示します。

    次のサンプル・データが表示された「ログイン」ウィンドウのスクリーン・キャプチャ
: ホストとしてcbfl-test.crm.us2.oraclecloud.com、サンプルのユーザー名、および
マスクされたパスワード。
  5. 「発行」をクリックします。

    マクロにより、設定したロールが環境から取得され、Templateワークシートの「Resource Role」列の値リストとして使用できるようにワークシートに入力されます。

  6. Templateワークシートにナビゲートします。

  7. シートの上部のフィールドに、法的エンティティおよびビジネス・ユニットを入力します。

    次の図に、サンプル・データを含むワークシートの上部のスクリーン・キャプチャを示します。

    次のサンプル・データを示すTemplateワークシートのヘッダーの詳細:
Legal Entity: Oracle LE、Business Unit: Oracle LE BU、
Mapping: Default。

    この同じリージョンで、「Mapping」フィールドは、すでに「Default」に設定されています。アプリケーションでは、従業員リソースをインポートするために標準マッピングを使用します。追加の列をマクロに追加した場合、作成したマッピングのマッピング番号を入力する必要があります。マクロの拡張については、このガイドでは取り扱いません。

  8. 営業階層の下位に向かって順にインポートする営業ユーザーを入力します。インポートする各ユーザーのマネージャを入力する必要があるため、上位から始める必要があります。

    個人ごとに、次の表にリストした詳細を入力します。

    入力内容

    First Name

    販売アプリケーションに表示する名を入力します。

    Last Name

    販売アプリケーションに表示する姓を入力します。

    E-mail

    一意のEメール・アドレスを入力する必要があります。

    Manager's E-mail

    マネージャのEメール・アドレスを入力します。アプリケーションは、このアドレスを使用して管理階層を作成します。

    Resource Role

    リストから、ユーザーに割り当てるリソース・ロールの名前を選択します。

    Organization Name

    マネージャごとにそのリソース組織を入力します。一般社員の場合はマネージャの組織を継承するため、このフィールドは無効になっています。

    ここで入力した組織名は、UIの「リソース・ディレクトリ」およびその他の場所に表示されます。

    Manager Organization Name

    ユーザーのマネージャの組織名を入力します。マネージャと一般社員の両方に対して入力する必要があります。空白の有無や大文字と小文字の区別を含め、正確に名前を入力する必要があります。マネージャがマクロ内のユーザーである場合、マクロではこの項目を入力します。

    マクロでは、入力時に検証を行い、デフォルト設定を提供します。次に例を示します。

    • 不正な形式のEメール・アドレスを入力した場合や「Manager's E-Mail」フィールドでマネージャ以外のEメールを入力した場合、エラーが表示されます。

    • マネージャのEメールを入力すると、マネージャの組織が自動的に移入されます。

  9. 入力が完了したら、「インポート・アクティビティの作成」をクリックします。

  10. You must correct errors in your entriesメッセージが表示された場合は、次の手順を実行します。

    1. 「OK」をクリックします

      Errorワークシートにエラーが表示されます。

    2. 列Dの各エラーのリンクをクリックし、Templateワークシートで修正します。

      注意: エラーを修正した後、修正を認識させるため、フィールド外をクリックする必要があります。
    3. 「インポート・アクティビティの作成」を再度クリックします。

  11. 「ログイン」ページで、必要に応じてホスト、ユーザー名およびパスワードを入力します。

    サーバーからロールを取得したときにRole Detailsワークシートにこれらの詳細をすでに入力していた場合、同じ値がここに表示されます。

  12. 「発行」をクリックします。

    アプリケーションに、次の表に示すメッセージのいずれかが表示されます。

    メッセージ 意味

    The file import activity was submitted successfully.

    インポートが開始されました。ファイル・インポート・アクティビティが正常に発行された場合、確認メッセージにジョブIDが表示されます。

    Unable to connect to the server at this time.

    不正なホストを入力した可能性があります。

    Unable to submit the file import activity. Check log for details.

    誤ったマッピング番号を入力したか、またはユーザーが正しい権限を持っていません。Errorsワークシートを開いて、エラー詳細を表示してください。

  13. インポート・アクティビティが正常に発行された場合、「アクティビティ詳細」をクリックして、マクロからファイルのインポート・アクティビティの進捗を直接監視します。

    「アクティビティ詳細」ウィンドウが表示され、インポート・アクティビティ名、IDおよびステータスがリストされます。次の図に、ウィンドウのスクリーン・キャプチャを示します。

    「アクティビティ詳細」ウィンドウ
表示内容は、アプリケーションで生成されたインポート・アクティビティ名、インポート・アクティビティ
IDおよびインポート・ステータス。

    インポートは完了に数分間かかる場合があります。

    • インポート・アクティビティが進行中の場合、「リフレッシュ」をクリックして、ステータスを周期的にリフレッシュできます。

    • インポートが正常に完了すると、ステータスはCompletedになります。

  14. インポート・アクティビティがエラーで終了した場合、次の手順を実行します。

    1. 「ログの生成」をクリックして、マクロのErrorsワークシートでエラー・メッセージを表示します。

      次の図に、Errorsワークシートの一部のスクリーン・キャプチャを示します。

      「Error Message」列で次のエラー・メッセージを表示する
Errorsワークシート: The parent organization is invalid because it
does not match the organization of the specified manager.(HZ-120513)
Details: You must either specify a parent organization that matches
the organization of the specified manager or leave the Parent Organization
field blank to derive the parent organization from the manager value.「Sheet」列に、エラーの場所が表示されます: Template。「Location」には、
エラーの原因であるセルへのリンクが示されます:
A11。
    2. 「Location」列の値をクリックしてエラー・レコードにナビゲートし、問題を修正して「発行」を再度クリックし、新しいインポート・ジョブを作成します。

  15. インポートの完了後、オプションで「ログの生成」をクリックして、インポートした営業ユーザーをリストしているファイルを保存します。

    ファイルは、マクロを保存した宛先フォルダに保存されます。ファイル・パスがメッセージに表示されます。

  16. 後で更新するためにデータを含むマクロを保存します。マクロを使用して、名前のスペルミスなどの軽微な更新を行ったり、営業階層を変更できます。

  17. ユーザーの作成が完了したら、インポートを確認します。

    • 「ユーザーの管理」ページにナビゲートして、個々のユーザーが適切なリソース・ロールおよびアプリケーション・ジョブ・ロールを割り当てられて正しく作成されていることを確認します。

    • リソース・ディレクトリでユーザーのレポート階層を検証することもできます。

      詳細は、「作成したユーザー階層のレビュー」を参照してください。

作成したリソース階層のレビュー

ユーザーの作成が完了したら、リソース・ディレクトリでリソース階層を検証できます。「ユーザーの管理」作業領域でユーザー・レコードを編集してユーザー名およびその他の詳細を変更したり、Excelマクロで修正して再度インポートできます。

リソース階層の検証

リソース階層をレビューするには、次の手順を実行します。

  1. 作成したいずれかの営業ユーザーとしてサインインします。

  2. ナビゲータで「リソース・ディレクトリ」をクリックします。

    「リソース・ディレクトリ」ページが表示されます。

  3. ページの左側の「検索: リソース」パネルを使用して、名で最上位ユーザーを検索します。

  4. 「検索結果」のユーザー名のリンクをクリックします。

    「リソース」ページに詳細なユーザー情報が表示されます。「リソース」ページから、次の表に示されたアクションのいずれかを実行できます。コールアウト番号は、表に続く図を参照しています。

    コールアウト番号 処理

    1

    ユーザーの組織階層をグラフィカルに表示します。

    2

    ユーザーのポートレートをアップロードします。

    3

    「ロール」タブ(現在のロール・リスト)でユーザーにプロビジョニングされたジョブおよび抽象ロールをレビューします。

    次の図に、様々なアクションの場所を強調表示している「リソース」ページのスクリーン・キャプチャを示します。

    「リソース」ページのスクリーン・キャプチャ
  5. 組織階層をグラフィカルに表示するには、「レポート階層の表示」をクリックします。

    拡張可能な階層にユーザーとそのマネージャが表示されます。

    次の図に、サンプルのレポート階層のスクリーン・キャプチャを視覚的に示します。

    レポート階層のビジュアル表現
  6. 各ユーザー・ボックスの下または上の矢印をクリックして、レポート階層の追加のレベルを表示できます。

    ページ左上のナビゲーション・ツールを使用すると、ズーム・インおよびズーム・アウトできます。

ユーザー・レコードの修正

個々のレコードを編集するには、次の手順を実行します。ユーザー名の変更やスペル・エラーの修正などの変更作業を行うことができます。または、同じ編集作業をExcelマクロで行い、再度インポートすることもできます。

  1. 設定ユーザーとしてサイン・インします。

  2. 「ユーザーの管理」作業領域にナビゲートします。

  3. 「キーワード」検索フィールドに、ユーザーの名を入力します。

  4. 「検索」(右向き矢印アイコン)をクリックします。

  5. 「検索結果」の名前のリンクをクリックします。

    ユーザーの編集ページにユーザー・レコードが表示されます。

  6. ユーザーの編集ページで、各ユーザーの情報を編集できます。たとえば、次のことが可能です。

    • スペルのエラーの修正

    • ユーザー名の変更

    • リソース・ロールの変更およびジョブ・ロールのプロビジョニングの変更

  7. 完了したら、「保存してクローズ」をクリックします。

販売組織階層を更新するにはどのようにしますか。

組織変更などの理由で営業組織が変更された場合や、誤りを修正する必要がある場合は、ユーザー・インポートExcel マクロまたは初期インポートで使用したインポート・ファイルで修正を行い、再度インポートしてください。

修正のインポートでは、多くの手順を「リソースの管理」UIで手動で実行する必要があります。たとえば、営業担当がマネージャに昇格した場合は、インポートによって営業担当ジョブ・ロールの終了日が自動的に設定され、営業マネージャ・リソース・ロールが割り当てられ、営業マネージャ・ジョブ・ロールが自動的にプロビジョニングされます。マネージャが異なる組織に異動した場合は、その上司であるマネージャに自動的にレポートが割り当てられます。

詳細は、『Oracle Engagement Cloud販売およびサービスの保護』ガイドを参照してください。