24モバイル・アプリケーションの設定

この章の内容は次のとおりです。

Oracle CX Cloud Mobile: 概要

Oracle CX Cloud Mobile (CX Cloud Mobile)アプリケーションでは、現場の営業担当、チャネル・アカウント・マネージャおよびパートナ担当が、スマートフォンを使用して日々の業務を効果的に管理し、顧客関係を構築できます。CX Cloud Mobileアプリケーションは、タスクベースのユーザー・インタフェースと組込みの分析機能を通じて、営業担当に日々の営業アクティビティをガイドします。営業担当は、次のアクティビティを実行できます。

  • 営業アクティビティの管理

    • カレンダを表示して色分けを構成することによる、顧客の会議、デモおよびその他の営業アクティビティの迅速な区別。

    • 商談の表示および更新。

    • 商談の管理に役立つフォロー・アップ・タスクの作成。

    • 将来の会議の準備と、会議の出席者、目的、および議事メモの記録に役立つコール・レポートの表示および更新。

    • 見積提案文書のレビューと、顧客へのEメールでの送信。提案を確定する前の、関連するチーム・メンバーとの提案の共有およびフィードバックの取得。

    • マップを使用した、近くにいるリードの表示。

  • オフラインでの使用

    • ネットワーク接続のない場所でのOracle Engagement Cloudデータの表示および編集。

    • 接続の再確立時の自動的な同期。

  • アプリケーションの構成

    • ドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェース・デザイナを使用したアプリケーションの構成。

    • 標準およびカスタムのフィールドの追加、削除および順序変更

    • 販売ロールに基づくレイアウトの作成

  • 音声の使用によるナビゲート

    • アプリケーションの任意の場所からのシンプルなコマンドによる販売レコードの検索。たとえば、"Open Account Pinnacle Technologies"と話しかけます

  • 顧客サービス要求の表示

    • サービス要求の表示、作成および編集

    • チーム、メッセージおよび添付といったアクセス関連情報

    • サービス要求のやり取りとマイルストンの履歴の表示

  • パートナ関係の管理

    • ディール登録の発行および承認

    • パートナおよびパートナ担当者の管理

iPhoneアプリケーションのインストール: 手順

この手順では、Oracle CX Cloud MobileアプリケーションをiPhoneにインストールする方法を示します。

  1. App Storeを開き、Oracle CX Cloud Mobileアプリケーションを検索して、「インストール」をタップします。

  2. アプリケーションを開きます。管理者からアプリケーションURLを取得していた場合は、そのURLリンクをタップしてアプリケーションを開くことができます。または、QRコードをスキャンしてアプリケーションを起動することもできます。

  3. 法的条件に合意します。

  4. アプリケーションURLまたはQRコードを使用してアプリケーションを開いた場合は、ホスト名、ポート番号およびSSLの詳細が自動的に移入されます。

    App Storeからダウンロードした後にアプリケーションを開いた場合、管理者から提供されたホスト名を入力する必要があります(または、「自社のホストURLの検索: 作業例」を参照してください)。

  5. Engagement Cloudアプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。「パスワードの保存」をタップして、このパスワードを保存できます。

  6. 「サイン・イン」をタップします。

Androidアプリケーションのインストール: 手順

この手順では、Oracle CX Cloud MobileアプリケーションをAndroidデバイスにインストールする方法を示します。

  1. AndroidデバイスでGoogle Playストアを開きます。

  2. Oracle CX Cloud Mobileアプリケーションを検索し、「インストール」をタップします。

  3. アプリケーションを開きます。管理者からアプリケーションURLを受信していた場合は、そのURLリンクをタップしてアプリケーションを開くことができます。または、QRコードをスキャンしてアプリケーションを起動することもできます。

  4. 法的条件に合意します。

  5. アプリケーションURLまたはQRコードを使用してアプリケーションを起動した場合は、ホスト名が自動的に移入されます。

    Google Playストアからダウンロードした後にアプリケーションを開いた場合、管理者から提供されたホスト名を入力する必要があります(または、「自社のホストURLの検索: 作業例」を参照してください)。「設定」をタップして、ホスト名を入力します。

  6. Engagement Cloudアプリケーションのユーザー名とパスワードを入力します。「パスワードの保存」をタップして、このパスワードを保存できます。

Oracle CX Cloud Mobileの実装: 概要

Oracle CX Cloud Mobile (CX Cloud Mobile)を組織にロールアウトするために必要な手順の要約を次に示します。

  1. CX Cloud Mobileを組織の特定の要件にあわせて変更する場合は、ZMS_DISABLE_OSCMプロファイル・オプションをENABLEDに設定する必要があります。このプロファイル・オプションを設定することにより、アプリケーション・コンポーザの新しいモバイル・インタフェース・デザイナが使用可能になります。プロファイル・オプションへの移動の詳細は、事前定義済プロファイル・オプションへのアクセス方法について説明したトピックを参照してください。

  2. 新しいモバイル・インタフェース・デザイナを使用してCX Cloud Mobileを変更するには、まずサンドボックスを使用可能にし、次にアプリケーション・コンポーザに移動し、販売アプリケーションを選択し、「モバイル・アプリケーション設定」をクリックします。たとえば、モバイル・インタフェース・デザイナを使用して、スマートフォンの画面に表示する移動オブジェクトおよびフィールドなどのアプリケーション・ページを構成し、独自のページ・レイアウトを作成し、ページ・レイアウトを表示できるロールを定義できます。CX Cloud Mobileのカスタマイズの詳細は、「Oracle CX Cloud Mobileの構成: 説明」を参照してください。

  3. 営業チームがレポートをアプリケーションで直接表示できるように、Oracle Business IntelligenceレポートをCX Cloud Mobileに追加できます。詳細は、「営業目的の「分析」サブ・タブにOracle Business Intelligenceレポートを追加: 手順」のトピックを参照してください。

  4. ユーザーがOracle Engagement Cloudオブジェクト・レコードをOSNに共有できるように、Oracle Social Network (OSN)を使用可能にすることができます。詳細は、Oracle Social Network for Oracle CX Cloud Mobileを設定する方法に関するトピックを参照してください。

  5. また、ZMS_MOBILE_VOICEプロファイル・オプションの値をENABLEDに設定することで、音声機能を有効にすることもできます。

  6. ユーザーのためにホスト、ポート番号およびSSOとSSLの設定を自動的に移入するURLを作成することをお薦めします。ユーザーがURLにアクセスすると、すでに移入された設定でCX Cloud Mobileが開きます。URLの作成方法の詳細は、Oracle CX Cloud Mobileユーザーのためにホスト、ポート番号およびSSOとSSLの設定を自動的に移入する方法に関するトピックを参照してください。

  7. インストール手順およびステップ5で作成したURLをユーザーに配布します。「iPhone用のOracle CX Cloud Mobileアプリケーションのインストール: 手順」および「Oracle CX Cloud Androidアプリケーションのインストール: 手順」のトピックに概説されているインストール手順を使用できます。

自社のホストURLの検索: 作業例

このトピックでは、iPhoneおよびAndroidデバイスのホストURL値を特定する方法を示します。ユーザーがOracle CX Cloud Mobile (CX Cloud Mobile)アプリケーションにサインインするとき、Oracle Engagement Cloudサーバーの場所を指定するホストURLを入力する必要があります。URLはユーザーが手動で入力できますが、ホスト名およびポート番号を自動的に移入し、SSLを有効化するURLを作成することもできます(詳細は、CX Cloud Mobileユーザーのためにホストおよびポート情報を自動的に移入する方法を参照してください)。

iPhoneおよびAndroidデバイスで使用するホストURLの特定

  1. Oracle Engagement Cloudにサインインし、「ナビゲータ」「アプリケーション・コンポーザ」の順に選択します。

  2. ブラウザのアドレス・バーで、URLのホスト名部分をコピーします。ホスト名とは、https://と次のスラッシュ(/)の間の部分です。たとえば、ホストURLは「fapxxxx-crm.oracleads.com」のようになります。

  3. ユーザーがホストURLを手動で入力する場合は、アプリケーションにサインインするときに使用できるように、ホストURLの値をユーザーに通知します。

ユーザーのためにホスト、ポート番号およびSSOとSSLの設定を自動的に移入するにはどのようにしますか。

次のように、ユーザーに配布するURLを作成します。

  1. ホストURLを自動的に移入するには、oscm://?host=<host value>のURLを作成します。例: oscm://?host=uscdrmovm44-crm-ext.us.oracle.com

  2. ホストURLおよびSSOの設定を自動的に移入するには、oscm://?host=<host value>&useSSO=<true/false>のURLを作成します。例: oscm://?host=uscdrmovm44-crm-ext.us.oracle.com&useSSO=true

  3. ホストURL、ポート番号およびSSLの設定を「拡張設定」に自動的に移入するには、oscm://?host=<host value>&port=<port value>&useSSL=<true/false>のURLを作成します。例: oscm://?host=uscdrmovm44-crm-ext.us.oracle.com&port=10616&useSSL=true

Eメールまたはその他の連絡方法を使用して、書式設定されたURLをユーザーに配布します。ユーザーがURLにアクセスすると、すでに移入された設定でOracle CX Cloud Mobileが開きます。

注意: 「自社のホストURLの検索: 作業例」を参照して、ホスト名を検索してください。

Oracle CX Cloud Mobileの構成: 説明

アプリケーション・コンポーザを使用して、組織の特定の要件を満たすようにiPhoneおよびAndroidデバイス用のOracle CX Cloud Mobileアプリケーションを構成できます。アプリケーション・コンポーザを使用すると、特定のデバイスの構成を実行しなくても、Oracle CX Cloud Mobileアプリケーションに表示されるオブジェクトおよびフィールドを管理できます。

構成を開始する前に、ZMS_DISABLE_OSCMプロファイル・オプションをENABLEDに設定する必要があります。このプロファイル・オプションを設定することにより、アプリケーション・コンポーザの新しいモバイル・インタフェース・デザイナが使用可能になります。プロファイル・オプションに関する詳細は、『営業の実装ガイド』のプロファイル・オプションに関する章を参照してください。

機能のページ・レイアウトの作成

Oracle CX Cloud Mobileの機能のリスト、詳細または編集ページのレイアウトを作成できます。独自のレイアウトを作成することにより、機能の表示でユーザーに表示されるフィールドを選択できます。ページ・レイアウトの作成方法の詳細は、「機能のページ・レイアウトの作成: 手順」を参照してください。

ページ・レイアウトを作成するときは、モバイル・インタフェース・デザイナを使用して、フィールドを追加、削除および移動し、表示形式を変更できます。モバイル・インタフェース・デザイナの使用の詳細は、次のよくある質問を参照してください。

  • 機能のページ・レイアウトにフィールドを追加するにはどのようにしますか。

  • 機能のページ・レイアウトのフィールドを削除するにはどのようにしますか。

  • 機能のページ・レイアウトのフィールドを移動するにはどのようにしますか。

  • 機能のページ・レイアウトのフィールドの表示形式を編集するにはどのようにしますか。

  • 機能のユーザー・アクションを表示または非表示にするにはどのようにしますか。

ロールのページ・レイアウトへの追加

アプリケーション機能のリスト、詳細または編集レイアウトにロールを追加できます。たとえば、営業マネージャ・ロールを持つユーザーに対して、他の営業チームのメンバーには不要な商談の詳細レコードに関するフィールドを表示できます。ロールの追加の詳細は、「ロールのレイアウトへの追加: 作業例」を参照してください。

ページ・レイアウトの基準の作成

ページ・レイアウトが機能の詳細または編集表示に表示される前に満たす必要がある条件を定義する基準を作成できます。手順については、「機能のページ・レイアウトの基準の作成: 手順」を参照してください。

独自のオブジェクトのページ・レイアウトへの追加

独自のオブジェクトをCX Cloud Mobileアプリケーションに追加し、標準的な営業オブジェクト(「モバイル・アプリケーション設定」では機能)と同じ方法でページ・レイアウトを追加できます。詳細は、「独自のオブジェクトのページ・レイアウトへの追加: 手順」を参照してください。

地理的地域のページ・レイアウトへの割当て

地理的地域をページ・レイアウトに割り当てることができます。これにより、ページ・レイアウントの可用性を、選択した地理的地域セットからのユーザーに制限できます。

CX Cloud Mobileのその他の構成

保存済検索の作成や機能の「分析」タブへのOracle Business Intelligenceレポートの追加といった、その他の多様な方法でアプリケーションを構成できます詳細は、『Oracle Engagement Cloud営業の実装』ガイドまたは『Oracle Engagement Cloud販売およびサービスの拡張』ガイドを参照してください。

テストの構成

アプリケーション・コンポーザを使用してOracle CX Cloud Mobileを構成した後、ユーザーのモバイル・デバイスに配布する前に構成をテストします。詳細は、「Oracle CX Cloud Mobileの構成のテスト: 作業例」を参照してください。