18商談の設定

この章の内容は次のとおりです。

設定の概要

この章では、商談を構成し、インポートする方法について説明します。販売組織は、商談を使用して、リードの適格から最終販売までの販売プロセスを標準化できます。営業サイクルの各段階でベスト・プラクティスを営業担当に提供し、販売を予測し、販売結果を追跡できます。

次の表に概説されている設定を完了します。記載がない場合は、実装プロジェクトの商談の設定フォルダから設定タスクを開くことができます。

ステップ 説明 タスク名 詳細情報の参照先

1

「商談の構成」クイック設定ページを使用して、営業担当が商談に対して使用する販売方法を指定します。

Oracleから提供されるデフォルトの標準営業プロセスの販売方法を使用するのに、変更は必要ありません。ただし、ニーズにあわせて別の販売方法を選択し、販売方法の営業ステージを変更できます。

「商談の構成」クイック設定ページで、営業ステージを編集および追加できます。ただし、「販売方法の管理」タスクおよび「営業ステージ」タスクを使用して新しい販売方法を作成し、営業担当用の処理項目を入力し、顧客に表示する販促資料などの推奨文書を提供する必要があります。推奨処理およびドキュメントは、商談UIの「営業コーチ」セクションに表示されます。

  • 商談の構成

  • 販売方法および営業ステージの管理

この章の次のトピックを参照してください。

  • 構成可能な商談動作と場所

  • クイック設定ページを使用した商談動作の構成

  • 販売方法と営業コーチの構成

2

デフォルトでは、営業担当が、UIで商談をクローズするときに受注/失注事由とプライマリ競合相手の両方を入力する必要があります。営業担当が商談をオープンすると、商談作成日の20日後が商談のデフォルトのクローズ日として自動的に入力されます。

「商談の構成」クイック設定ページを使用して必須の入力をオプションにし、異なるデフォルトのクローズ日を設定できます。クローズ日により、商談の予測方法が決まります。

商談の構成

この章の「クイック設定ページを使用した商談動作の構成」を参照してください。

3

必要に応じて、商談ステータスを構成します。

販売ステータスの管理

この章の「商談ステータスの構成」を参照してください。

4

必要に応じて、商談をクローズするときに営業担当が入力する受注/失注事由のリストを構成します。

セットが使用可能な参照の管理

この章の「受注/失注事由のリストの構成」を参照してください。

5

Oracleから提供されるExcelマクロを使用して、商談をインポートします。

support.oracle.comの文書2229503.1から商談のExcelマクロおよびインポート・マッピングをダウンロードし、「ファイル・インポート・マッピングの管理」タスクを使用してマッピングをアプリケーションにアップロードし、インポートします。マクロのボタンをクリックして、最大1000件の商談を一度にインポートできます。

ファイル・インポート・マッピングの管理

この章の「商談のインポート」を参照してください。

商談のクイック設定

「商談の構成」クイック設定ページを使用して基本的なデフォルト動作を変更できますが、その他のタスクを使用して、より大幅な変更を行う必要があります。

デフォルトの商談動作 クイック設定ページで可能な変更 追加の設定

商談は、Oracleから提供される標準営業プロセスの販売方法に従います。

Oracleからは次の3つの販売方法が提供されます。

  • 標準営業プロセス(デフォルト)

  • 短期営業プロセス

  • 明細セットが有効な営業プロセス

これらの販売方法のいずれかをデフォルトとして選択し、その営業ステージを変更できます。または、最初から作成した販売方法を選択できます。

クイック設定ページを使用して、販売方法の営業ステージ名を編集し、独自のステージを追加できます。ステージ詳細を入力または編集するには、「販売方法の管理」タスクと「営業ステージ」タスクを使用する必要があります

「販売方法の管理」タスクおよび「営業ステージ」タスクを使用して、次を含む各営業ステージの詳細を移入する必要があります。

  • 必須フィールド

  • 営業担当に実行させる処理

  • 割り当てるタスク

  • 営業コーチの一部として提供する文書

  • アセスメント

営業担当は、商談をクローズするときに受注または失注の事由を入力する必要があります。

受注/失注事由の入力をオプションにすることができます。

「受注/失注事由のリストの変更」のタスクで示されているように、受注と失注の事由のリストを変更できます。

また、営業担当は、商談をクローズする前に1社以上の競合相手を入力する必要もあります。

競合相手の入力をオプションにすることができます。

なし。

商談のクローズ日は、商談作成日の20日後に設定されています。

デフォルトのクローズ日を変更できます。

なし。

「商談の構成」クイック設定ページで、次の2つの方法で商談のデフォルトの動作を変更できます。

  • デフォルトの販売方法を選択し、そのステージに関する基本情報を編集できます。

    別の販売方法を営業担当が選択できるようにする場合を除いて、デフォルトの販売方法はすべての商談に使用される販売方法です。

  • 商談クローズ動作を構成できます。

クイック設定ページへのナビゲート

設定ユーザーとしてサインインし、実装プロジェクトから「商談の構成」タスクを開きます。または、「商談」機能領域のクイック設定(歯車)アイコンをクリックして、「設定: 営業」ページからこのタスクを開くこともできます。

デフォルトの販売方法の指定および編集

  • 「デフォルトの販売方法」リストから異なる営業プロセスを選択します。

  • 既存の営業ステージ名、摘要または受注確度を編集します。

  • 営業ステージの別のフェーズおよびステータスを選択します。

  • 新規営業ステージを入力します。

    1. 「行の追加」(プラス記号アイコン)をクリックします。

    2. 営業ステージ情報を入力します。

    3. 「順序」列で、小数を入力して新しいステージ間に新規ステージを挿入します。たとえば、1.5と入力してステージ1とステージ2の間のステージを入力します。最初に営業ステージを入力するには、1より小さい値(0.5や0.75など)を入力します。

注意: 順序番号を変更しても、既存の営業ステージの順序は変更できません。

商談クローズ動作の構成

商談クローズは2つの方法で変更できます。

  • それぞれ「いいえ」オプションを選択して、競合会社と受注/失注事由の入力をオプションにすることができます。

  • 「「商談作成後の日数」のデフォルトのクローズ日」フィールドに、別の日数を入力します。

    営業担当が商談にクローズ日を入力しない場合、クローズ日は、作成日に、入力した数値を加えた日付に設定されます。クローズ日は、商談の予測方法に影響します。

販売方法と営業コーチの構成

ビデオの視聴

視聴: このチュートリアルでは、提供された商談販売方法と営業ステージをビジネス要件にあわせて変更する方法を示します。このビデオの内容はテキスト・トピックでも説明しています。

商談の販売方法の設定について

最初の評価ステージからディールのクローズまで商談を追跡しながら、販売方法と呼ばれる構造化された営業プロセスを営業担当に説明できます。販売方法の各ステージで、提示された処理をリストし、タスクを割り当てて、サポート文書および対話形式の質問リストを提供できます。

ニーズにあわせて変更できる事前定義済販売方法がいくつか用意されています。次のものがあります。

  • 短期営業プロセス

    1人の意思決定者と短い時間枠が含まれるディールの営業プロセス。

  • 標準営業プロセス

    委員会によって意思決定が行われる、長い営業サイクル向けに設計された営業プロセス

『営業の実装ガイド』で概説された手順に従って、様々な販売および製品に対する複数の販売方法を作成できます。デフォルトでは、「商談の構成」クイック設定ページでデフォルトとして指定した販売方法がすべての商談で使用されます。営業担当に代替販売方法を使用するオプションを付与する場合は、アプリケーション・コンポーザを使用してUIで「販売方法」フィールドを表示する必要があります。詳細は、『Oracle Engagement Cloud販売およびサービスの拡張』ガイドを参照してください。

ハイテク会社のVision Corporationに適切である、標準営業プロセスでは、商談営業サイクルが次の7つの営業ステージに分割されます。

  1. 評価

  2. 検出

  3. ビジョンの作成

  4. プレゼンテーション

  5. 合意

  6. 交渉

  7. クローズ済

各営業ステージでは、次の表に示すものを含む、営業担当が実行する異なるオプションと処理を指定できます。コールアウト番号は、表に続くスクリーンショットの営業ステージの編集ウィンドウのリージョンを示しています。

処理 説明 入力する場所 コールアウト番号

デフォルトの受注確度の設定

受注確度に基づいて自動的に商談を予測に含めることを決定した場合は、誤って商談が予測から除外されないように、デフォルトの受注確度を設定できます。

営業ステージの編集ページのヘッダー

1

商談が中断とみなされずに、営業ステージにとどまることができる日数の指定

「中断されたディール」インフォレットに中断された商談の数が強調表示されます。

営業ステージの編集ページのヘッダー

1

処理の提示とサポート文書の提供

営業担当に実行させる処理を提示し、必要なサポート文書を使用可能にします。これらは、商談UIの「営業コーチ」リージョンに表示されます。

営業ステージの編集ページの「プロセス・ステップ」リージョンおよび「推奨文書」リージョン

2および4

商談フィールドの必須化

たとえば、営業担当が商談を作成するときに要求する販売方法を選択できます。予測では、「受注確度」と「クローズ日」を必須にすることができます。

営業ステージの編集ページの「追加必須フィールド」リージョン

3

タスク、アポイントメントおよびその他のアクティビティの自動生成

アクティビティは、営業ステージに割り当てたテンプレートから生成され、商談UIの「アクティビティ」タブに表示されます。

営業ステージの編集ページの「アクティビティ・テンプレート」リージョン

5

営業担当の意思決定に役立つ、アセスメントと呼ばれる対話形式の質問リストの提供

アセスメントでは、一連の質問に対する回答に基づいて推奨事項を示すことができます。アセスメントは、営業ステージに関連付けたアセスメント・テンプレートから生成され、商談の「アセスメント」タブで使用できます。

営業ステージの編集ページの「アセスメント・テンプレート」リージョン

6

各種UIリージョンのコールアウトを含む営業ステージの編集ページのスクリーン・キャプチャ

営業コーチのための処理と文書の提示

営業ステージに対して指定したプロセス・ステップと推奨文書は、「商談の編集」のUIの「営業コーチ」セクションに表示されます。プロセス・ステップは処理項目として表示されます。営業担当は、「推奨文書」列から文書を開くことができます。

「処理項目」(コールアウト7)および「推奨文書」(コールアウト8)の場所を強調表示している「商談の編集」ページのスクリーンショットを次に示します。

「商談の編集」ページの「営業コーチ」リージョンのスクリーン・キャプチャ

入力したプロセス・ステップ名は、「営業コーチ」で処理項目リンクとして表示されます。入力したテキストは、プロセス・ステップとして表示されます。「プロセス・ステップ」セクションが強調表示された営業ステージの編集ページの一部のスクリーンショットを次に示します。

「プロセス・ステップ」リージョンが強調表示された営業ステージの編集ページのスクリーン・キャプチャ。リージョンには、Gather High-Level informationという名前の
例となるプロセス・ステップが表示されています。テキスト・ボックスには、プロセス・ステップの詳細が含まれています。テキストの内容は次のとおりです: Your primary
goals in this phase are to: interview the prospect、determine budget
and decision maker executives、determine influences、discover competitors
in the account、determine the buying process of the prospect。

次のスクリーンショットに、ユーザーが「営業コーチ」の処理項目のリンクをクリックしたときに、入力されたステップがどのように表示されるかを示します。

処理項目の表示ウィンドウのスクリーン・キャプチャ。ウィンドウには、営業ステージの編集ページで作成された例となる処理項目が表示されます。プロセス・ステップ名は見出しとして表示され、テキストが続きます。ウィンドウには、「完了」ボタンが表示されます。

Oracleによって事前定義されているものを含む既存の販売方法を編集する場合、またはまったく新しい販売方法を作成する場合は、次の手順を使用します。

販売方法の作成または編集

  1. 設定ユーザーとしてサインインし、実装プロジェクトから「販売方法および営業ステージの管理」タスクを開きます。設定ユーザーまたは営業管理者は、「設定および保守」作業領域でタスクの名前を検索することもできます。

    「販売方法の管理」ページが表示されて、既存の販売方法がリストされます。

  2. 名前をクリックして販売方法を編集するか、「作成」をクリックします。

    「販売方法の作成」ページまたは販売方法の編集ページで、必要な情報を入力します。

  3. 複数のビジネス・ユニットでソリューションを実装し、ビジネス・ユニットごとに異なる販売方法を使用可能にする必要がある場合を除いて、「セット」フィールドはデフォルト値の共通セットのままにします。実装スタート・ガイドでは、複数のビジネス・ユニットの設定については扱いません。

  4. 販売方法の名前と、オプションの摘要を入力します。これらの入力はデフォルトでは営業担当に表示されませんが、UIを構成するときに表示されるようにすることができます。

  5. 作成時に商談のデフォルトのクローズ日を指定するには、「クローズ・ウィンドウ」に日数を入力します。

    次の項の説明に従って、販売方法の営業ステージを作成または編集します。

  6. 変更内容を保存します。

注意:
  • 「売上明細セット機能使用可能」オプションは、複数のビジネス・ユニットの実装に対してのみ使用されます。

  • 「使用不可」オプションを使用して、未使用の販売方法が使用されないようにします。販売方法を作成した後は削除できません。

販売方法の営業ステージの作成または編集

販売方法の営業ステージを作成または編集するには、次の手順を使用します。

  1. 名前のリンクをクリックして営業ステージを編集するか、「作成」をクリックします。

  2. 受注確度の事前定義済値および分析レポートを含む、営業ステージに関する基本情報を入力します。次の表に、フィールドの一覧と説明を示します。

    フィールド 説明

    名前

    UIに表示されるステージ名。

    フェーズ

    営業ステージの分類を選択します。

    「設定および保守」作業領域から「営業ステージ・フェーズ・コードの管理」タスクを使用して、営業ステージのフェーズを定義できます。

    説明

    UIに表示される摘要。

    ステータス

    まだ進行中である商談を表すすべてのステージには、「オープン」のステータスを使用します。

    順序

    販売方法のこの営業ステージの順序に対する番号を入力します。

    目標ファクタ

    このフィールドには任意の数値を入力します。この数値はレガシー・レポートのみに使用されますが、入力は必須です。

    使用不可

    「使用不可」オプションを選択して、未使用の営業ステージが表示されないようにします。営業ステージが商談で使用された後は、使用不可にしないでください。

    受注確度

    このステージの商談に対するデフォルトの受注確度を入力します。

    期間

    このステージが続く日数。商談の営業ステージがこの期間よりも長い場合、商談は中断とみなされます。中断された商談は、「中断されたディール」インフォレットと基礎となるレポートに表示されます。

    ディール中断期限

    このフィールドはもう使用されていません。

    受注確度を使用して予測に商談を含める場合は、デフォルトの受注確度を事前に移入して、商談が誤って除外されないようにします。たとえば、受注確度が70%以上のすべての商談を自動的に予測する場合は、次の事前定義済の受注確度を設定できます。この設定では、営業担当が受注確度を手動で入力し忘れた場合でも、合意、交渉およびクローズ済のステージの商談が予測に含まれるようになります。

    営業ステージ 受注確度

    評価

    10

    商談

    20

    ビジョンの作成

    30

    プレゼンテーション

    50

    合意

    70

    交渉

    90

    クローズ済

    100

  3. 「プロセス・ステップ」リージョンで、商談の編集ページの「営業コーチ」リージョンに提示する処理を作成します。

  4. 「推奨文書」リージョンで、「営業コーチ」リージョンに表示する文書をアップロードします。

  5. 「追加必須フィールド」リージョンで、商談の必須にするフィールドを追加します。

  6. 「アセスメント・テンプレート」リージョンで、作成したアセスメント・テンプレートを追加します。アセスメント・テンプレートにより、「商談の編集」ページの「アセスメント」タブで使用できる対話形式の質問リストが作成されます。

  7. 「アクティビティ・テンプレート」リージョンで、作成したアクティビティ・テンプレートを追加します。アクティビティ・テンプレートにより、「商談の編集」ページの「アクティビティ」タブに表示されるタスクとアポイントメントを自動的に作成できます。

  8. 変更内容を保存します。

商談動作の構成

営業担当は、商談をクローズ済ステータスに設定して、ディールがなんらかの理由で受注、失注、または中断したときは、商談をクローズできます。

次の図に、デフォルトのアプリケーション動作を表す「商談の編集」ページの一部のスクリーン・キャプチャを示します。

  • 販売方法の設定中に「クローズ・ウィンドウ」フィールドに別の期間を入力しないかぎり、クローズ日が商談の作成後20日に設定されます。コールアウト1は、「クローズ日」フィールドの場所を示しています。

  • 営業担当は、いずれかのクローズ済ステータス(受注済、失注済、販売なし) (コールアウト2)を選択するときに、受注/失注事由と競合相手を入力する必要があります(コールアウト3および4)。

テキストで説明されている、商談をクローズするときに使用されるフィールドの場所を強調表示した「商談の編集」ページのスクリーン・キャプチャ。

商談ステータスの変更

アプリケーションでは、失注、売上なし、オープン、受注の4つの商談ステータスが事前定義されています。次の手順を実行して、新しいステータスを追加するか、または既存のステータスを変更します。

  1. 実装プロジェクトから「販売ステータスの管理」タスクを開きます。または、「設定および保守」作業領域で、名前でタスクを検索できます。

    「販売ステータスの管理」ページが表示されます。

    次の図に、「販売ステータスの管理」ページの一部のスクリーン・キャプチャを示します。

    営業ステータスの管理ページの一部のスクリーン・キャプチャ。ページには、Oracleから提供されるステータスが表示されています。これらは、失注、売上なし、オープンおよび受注です。
  2. 新しいステータスを追加するには、次の手順を実行します。

    1. 「追加」(プラス記号アイコン)をクリックします。

    2. 「ステータス・コード」フィールドに新しい値を入力します。

    3. 「ステータス」フィールドに新しい値を入力します。この値は商談ページに表示されます。

    4. 「アクティブ」チェック・ボックスを選択します。

    5. 「ステータス・カテゴリ」の事前定義済値から1つ選択します。

  3. 行を選択して、既存のステータスを変更できます。

  4. 変更内容を保存します。

受注/失注事由のリストの変更

アプリケーションでは、営業担当が商談をクローズするときに選択する受注/失注事由が事前定義されています。次の手順を実行して、新しい事由を追加するか、または既存の事由を変更します。

事前定義済の受注/失注事由には次が含まれます。

  • 顧客の準備ができていない

  • 良好リード

  • 導入ベース

  • 競合で失注

  • 内部開発で失注

  • 決定なしで失注

  • 帯域幅なし

  • 予算なし

  • その他

  • 価格

  • Product

  • 関係

  • 追跡レコード

次の手順を実行して、受注/失注事由を変更します。

  1. 実装プロジェクトから「セットが使用可能な参照の管理」タスクを開きます。または、「設定および保守」作業領域で、名前でタスクを検索できます。

    「セットが使用可能な参照の管理」ページが表示されます。

  2. 「参照タイプ」フィールドに「MOO_SETID_WIN_LOSS_REASON」と入力します。

  3. 「検索」をクリックします。

    次の図に、事前構成済の事由をいくつか含む参照コード・リージョンを表示します。

    MOO_SETID_WIN_LOSS_REASON参照タイプの参照コード・リージョンの一部
  4. 次のように、参照コード・リージョンに新しいステータスを追加できます。

    1. 「追加」(プラス記号アイコン)をクリックします。

    2. 「参照コード」フィールドに内部名を入力します。スペースは使用できません。

    3. 「参照データ・セット」リストから共通セットを選択します。

    4. 「使用可能」チェック・ボックスを選択します。

    5. 必要に応じて、開始日および終了日を入力します。

    6. 営業担当が商談をクローズするときに表示される言葉を「内容」フィールドに入力します。

  5. 行を選択して、既存の受注/失注事由を変更できます。

  6. 変更内容を保存します。

商談のインポート

Oracleから提供されるExcelマクロを使用して、商談およびそれらの売上明細のインポートを高速化できます。最大5000件のレコードを一度にインポートできます。1つのインポートが完了してから次のインポートを開始するようにしてください。この項では、マクロおよびマッピング・ファイルをダウンロードし、マクロにデータを移入し、インポートする方法について説明します。

注意: マクロを変更して、追加の標準フィールドと作成したフィールドをインポートできます。その場合、インポートで使用する新しいマッピングを作成する必要があります。マクロを変更する手順は、このガイドでは取り扱いません。

商談のインポート用のマクロおよびマッピング・ファイルのダウンロード

マクロおよびそのマッピングをダウンロードする方法を次に示します。

  1. support.oracle.comにサインインします。

  2. 文書「Oracle Engagement Cloud: Getting Started with Your Sales Implementation: Quick Import Macros」(文書ID 2229503.1)を検索します。

  3. 文書の「詳細」セクションで、自分のアプリケーション更新番号に該当するセクションを見つけ、Excelマクロ・ファイル列およびマッピング・ファイル列から次の表にリストされている2つのファイルをダウンロードします。

    ファイル名 説明

    R13 Opportunity Quick Import Macro

    商談および売上明細情報を移入するExcelマクロ

    R13 Opportunity Import Macro Mapping

    アプリケーションがインポートに使用するマッピング。

  4. 両方のファイルをコンピュータのフォルダに保存します。インポート時、マクロはログ・ファイルをこのフォルダに保存します。

商談のインポート用のマッピング・ファイルのアップロード

先ほどダウンロードしたマッピング・ファイルをアプリケーションにアップロードし、マッピング番号を記録する必要があります。インポートに使用するマッピングは、マッピング番号に従います。

ファイルをアップロードするには、次の手順に従います。

  1. 設定ユーザーとしてサインインし、「設定および保守」作業領域にナビゲートします。実装プロジェクトから、またはタスクを名前で検索した後で、「ファイル・インポート・マッピングの管理」タスクを開きます。

    「ファイル・インポート・マッピングの管理」ページが表示されます。

  2. ページの上部にある「インポート・マッピング」をクリックします。

  3. 「参照」をクリックし、ダウンロードしたR13 Opportunity Import Mappingファイルを選択します。

    マッピングがページの下部に表示されます。

  4. このマッピングのマッピング番号を商談のインポート・マクロに入力する必要があります。「ファイル・インポート・マッピングの管理」ページの番号を手で記録するか、またはマッピング名でドリルダウンして、「インポート・マッピングの編集」ページから番号をクリップボードにコピーできます。

商談のインポート・マクロへのデータの入力とインポート

次のように、データをマクロに入力します。

  1. R13 Opportunity Quick Import Macroファイルを開きます。

  2. マクロを有効化していない場合、Microsoft Excelではマクロが無効化されていることが警告されます。この場合は、次の手順を実行します。

    1. 「オプション」をクリックします。

      「Microsoft Office セキュリティ オプション」ウィンドウが表示されます。

    2. 「このコンテンツを有効にする」オプションを選択して「OK」をクリックします。

  3. マクロの上部の「Mapping」フィールドに、コピーしたマッピング番号を入力します。

  4. 通貨は、USDに設定されています。別の企業通貨を使用している場合は、そのコードを「Currency Code」フィールドに入力します。

  5. 商談ステータスを変更した場合は、Statusワークシートをクリックし、ステータス・コードおよびステータスを適切な列に入力します。

  6. 受注/失注事由を変更した場合は、Win/Loss Reasonワークシートをクリックし、コードおよび値を適切な列に入力します。

  7. Competitorsワークシートで、サーバーから競合相手を移入をクリックします。

  8. 「ログイン」ダイアログで、次の手順を実行します。

    1. ホスト名を入力します。ホスト名は、URLのhttps://から/salesまでの部分です。

    2. ユーザー名とパスワードを入力します。

    3. 「発行」をクリックします。

    Competitorsワークシートに、競合相手およびそれらのIDが移入されます。次の図に、ExcelマクロのCompetitorsワークシートの一部のスクリーン・キャプチャを示します。

    サーバーから競合相手を移入ボタンと、「Competitor ID」および「Competitor Name」列にサンプル・データが表示されたCompetitorsワークシートの一部のスクリーン・キャプチャ。

    マクロは、このリストを使用して、Templatesワークシートの入力を検証します。

  9. Resource EMail to ID Mappingワークシートをクリックします。

  10. サーバーからリソース属性を移入をクリックして、インポートする商談の所有者として割り当てるリソースに関する情報をワークシートに移入します。

    「ログイン」ウィンドウに、先ほど入力したユーザーおよびパスワードの情報が表示されます。

  11. 「発行」をクリックします。

    ワークシートにリソース・データが移入されます。

  12. Templateワークシートをクリックし、次の表に従って商談データを入力します。

    次の列への入力は必須です。

    • Opportunity Name

    • Account Number

    • Owner E-Mail

    • Expected Close Date

    • ステータス

    • Creation date

    • Last Update Date

    • Created By

    • Last Updated By

    設定およびインポートする商談のタイプによって、追加の列の入力が必要になることがあります。次の表に、列の一覧と説明を示します。

    入力内容

    Opportunity Number

    Templateワークシートにすべての商談データを入力し終えるまで、この必須列は空欄のまま残します。商談番号の生成をクリックすると、マクロは、日時を使用して、商談番号を自動的に生成します。商談売上明細を入力する前に、商談番号を生成する必要があります。商談番号は、商談を売上明細にリンクし、更新時に商談を識別するのに使用されます。

    Opportunity Name

    入力は必須です。商談名により、「商談」作業領域に表示されるリストの商談が識別されます。

    Account Number

    アカウント番号を入力します。アカウントをインポートするのに使用したマクロからアカウント番号をコピーできます。

    Owner E-Mail

    商談所有者のEメールを入力します。Eメールは、Resource EMail to ID MappingワークシートのEメール・アドレスである必要があります。

    受注確度

    (オプション)受注確度を入力します。設定によって、受注確度で商談が予測に含まれるかが決まります。たとえば、受注確度が70パーセントより大きいすべての商談を予測に含めることを決定できます。詳細は、「販売予測の設定」の章を参照してください。

    Expected Close Date

    予定クローズ日をMM/DD/YYYYの形式で入力します。予定クローズ日により、商談を含む予測が決まります。詳細は、「販売予測の設定」の章を参照してください。

    ステータス

    値リストから商談のステータスを選択するか、またはステータスの1つを手動で入力します。たとえば、オープン、受注、失注、売上なしがあります。

    Primary Competitor

    値リストからプライマリ競合相手を選択するか、または有効な会社名の1つを手動で入力します。クローズ日を含む商談の場合、先ほど行ったシステム・プロファイル・オプションの設定によって、このフィールドに入力する必要があります。

    Win/Loss Reason

    値リストを使用して、クローズ済商談の受注または失注事由を入力します。実際のクローズ日を入力する場合、システム・プロファイル・オプションの設定によって、受注/失注事由を入力する必要があります。

    Actual Close Date

    クローズ済商談について、商談がクローズした日付をMM/DD/YYYYの形式で入力します。

    クローズ日を入力する場合は、先ほど行ったシステム・プロファイル・オプションの設定によって、プライマリ競合相手および受注/失注事由も入力する必要があります。

    Creation date

    商談作成日を入力します。必須形式は、YYYY-MM-DD'T'HH:MM:SS.SSS (年-月-日'時間'時:分:秒 + UTC)の形式です。日付をMM/DD/YYYYの形式で入力し、マクロに入力を必須形式に変換させることができます。たとえば、2017/01/2005と入力すると、2017-01-05T00:00:00.000+0000に変換されます。

    Last Update Date

    商談が最後に更新された日付を入力します。このデータ・フィールドは、作成日と同じ形式である必要があります。MM/DD/YYYYと入力し、マクロに入力を必須形式に変換させることができます。

    Created By

    商談を作成したユーザーのパーティ番号を入力します。パーティ番号は、リソースEメールからID Mappingワークシートにコピーできます。詳細は、「アカウントと担当者のインポート」の章を参照してください。

    Last Updated By

    商談を最後に更新したユーザーのパーティ番号を入力します。パーティ番号は、パーティIDを取得するためにエクスポートしたファイルの「Registry ID」列からコピーできます。詳細は、「アカウントと担当者のインポート」の章を参照してください。

  13. 商談番号の生成をクリックします。

    商談番号が作成されます。

  14. Revenue Lineワークシートをクリックし、入力した商談の売上明細をクリックします。各明細は、1つの商談売上明細を表しています。1つの商談に対して複数の明細を入力できます。列は次の表のとおりです。

    入力内容

    Opportunity Number

    入力する売上明細にリンクされた商談番号を入力します。番号は、Templateワークシートの「Opportunity Number」列からコピーできます。

    Revenue Number

    この列は空欄のまま残します。「インポート・アクティビティの作成」をクリックしてインポートを開始すると、収益明細番号の一意の識別子が自動的に移入されます。

    Product Group Internal Name

    この列は、顧客が購入に関心を持つ販売カタログの製品グループを識別します。製品グループをインポートするのに使用したマクロから製品グループ参照番号を入力します。詳細は、「販売カタログの設定」の章を参照してください。

    各売上明細には、製品グループまたは製品を含めることができます。両方を入力することはできません。

    Product Number

    この列(D)はマクロには表示されません。顧客が購入に関心を持つ販売カタログの製品を示す製品番号を入力できます。製品番号は、先ほど使用した製品のインポート・マクロからコピーするか、「製品」作業領域で確認できます。

    製品グループを入力した場合は、製品を入力することはできません。売上明細に両方を含めることはできません。

    ステータス

    値リストから商談のステータスを選択するか、またはステータスの1つを手動で入力します。たとえば、オープン、受注、失注、売上なしがあります。

    Owner E-Mail

    商談売上明細の所有者のEメールを入力します。Eメールは、Resource EMail to ID MappingワークシートのEメール・アドレスである必要があります。

    Quantity

    顧客が関心を持つ製品または製品グループの数を入力します。

    Estimated Price

    製品グループまたは製品の見積単価を入力します。

    Amount

    この列は空欄のまま残します。インポート時に金額が自動的に計算されます。

  15. 入力が完了したら、Templateワークシートをクリックし、「インポート・アクティビティの作成」をクリックします。

    「ログイン」ダイアログが表示され、先ほど入力したホスト名、ユーザー名およびパスワードが表示されます。

  16. 「発行」をクリックします。

  17. You must correct errors in your entriesメッセージが表示された場合は、次の手順を実行します。

    1. 「OK」をクリックします

      Errorワークシートにエラーが表示されます。

    2. 列Dの各エラーのリンクをクリックし、Templateワークシートで修正します。

      注意: エラーを修正した後、修正を認識させるため、フィールド外をクリックする必要があります。
    3. 「インポート・アクティビティの作成」「発行」を再度クリックします。

  18. マクロ・データが検証され、エラーがない場合は、次の表に示すメッセージのいずれかが表示されます。

    メッセージ 意味

    The file import activity was submitted successfully.

    インポートが開始されました。ファイル・インポート・アクティビティが正常に発行された場合、確認メッセージにジョブIDが表示されます。

    Unable to connect to the server at this time.

    不正なホストを入力した可能性があります。

    Unable to submit the file import activity. Check log for details.

    誤ったマッピング番号を入力したか、またはユーザーが正しい権限を持っていません。Errorsワークシートを開いて、エラー詳細を表示してください。

  19. インポート・アクティビティが正常に発行された場合は、「アクティビティ詳細」をクリックします。

    「アクティビティ詳細」ウィンドウが表示され、インポート・アクティビティ名、IDおよびステータスがリストされます。

    • インポート・アクティビティが進行中の場合、「リフレッシュ」をクリックして、ステータスを周期的にリフレッシュできます。

    • インポートが正常に完了すると、ステータスはCompletedになります。

  20. 必要に応じて、「ログの生成」をクリックして、インポートされた商談のファイルを保存します。

インポートされた商談の検証

次のように、「商談」作業領域で拡張検索を使用してインポートした商談を検証できます。

  1. 営業管理者ジョブ・ロールを持つ営業担当としてサインインします。営業管理者は、販売データへの幅広いアクセス権を持っています。

  2. 「商談」作業領域にナビゲートします。

  3. 「拡張検索」をクリックします。

    「拡張検索」パネルが表示されます。

    次の図に、「拡張検索」パネルが開かれた「商談」作業領域の一部のスクリーン・キャプチャを示します。次の表に、パネルのフィールドの場所を識別するコールアウトを示します。

    コールアウト番号 フィールド

    1

    拡張検索

    2

    保存済検索

    3

    クローズ期間

    4

    クローズ日

    「商談」作業領域の拡張検索パネルのスクリーン・キャプチャ。コールアウトは、テキストで説明するフィールドの場所を強調表示しています。
  4. 「保存済検索」リストから、「クローズ日」を選択します。

  5. 「クローズ期間」リストから、「すべて」を選択します。

  6. 「クローズ日」に、インポートするクローズ日の期間を入力します。

  7. 「検索」をクリックします。

    基準に一致する商談リストが表示されます。