8データのエンリッチメント

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Social Data and Insight Cloud Service (Data as a Service (DaaS)とも呼ばれる)を使用して、Oracleクラウド・アプリケーションのアカウントまたはアカウント担当者(B2B担当者)データをエンリッチできます。データ・エンリッチメントを行うことで、既存のアカウント・データまたはアカウント担当者データ、住所情報の品質を改善するとともに、そのデータを追加情報でエンリッチできます。

Oracleクラウド・アプリケーション・データは手動およびリアルタイムで、そしてバッチ・データ・エンリッチメントを使用して一括でエンリッチできます。さらに、エンリッチ済のアカウント・データおよび担当者データをOracle Social Data and Insight Cloud Serviceからダウンロードすることもできます。

バッチ・データ・エンリッチメント

バッチ・データ・エンリッチメント・オプションでは、「データ・エンリッチメント」作業領域でバッチ・プロセス・ジョブを作成および送信することでデータを一括でエンリッチできます。このエンリッチメント・プロセス・フローは次のステップで構成されます。

  1. DAASユーザーの作成と適切な権限の割当て

  2. エンゲージメント・クラウドとデータ・クラウドの統合の構成

  3. バッチ・プロセス・ジョブの作成と発行

  4. バッチ・ステータスの監視と適切なフォロー・アップ処理の実行

次の2つのバッチ・データ・エンリッチメント・タイプを実行できます。

  • 既存のレコードのエンリッチ: このオプションを使用して、一括データ・エンリッチメント用にアプリケーション内の既存のレコードを送信します。

  • D&B更新の同期化: このオプションを使用して、以前エンリッチした組織および個人レコードや、Data as a Service (DaaS)からインポートされた新規レコードを含む、D&B更新を同期化し、最新の更新情報をD&Bから取り込みます。

手動データ・エンリッチメント

ソーシャル・データ・エンリッチメントのためにカスタム属性が必要な場合、手動エンリッチメント・ジョブを作成する必要があります。手動エンリッチメント・オプションを使用すると、エンリッチされたレコードをカスタム・インポート・マッピングを使用してインポート・バックできます。手動エンリッチメント・プロセス・フローは次のステップで構成されます。

  1. CSVファイルへのデータのエクスポート

  2. Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceを使用したデータのエンリッチ

  3. Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのエンリッチ済データ・ファイルのダウンロード

  4. エンリッチ済データ・ファイルをアプリケーションにインポートします。

リアルタイム・データ・エンリッチメント

リアルタイム・データ・エンリッチメント・オプションを使用すると、アカウントまたは担当者フローの作成中にデータを1レコードずつエンリッチできます。また、「アカウント」または「担当者」簡易UIで既存のレコードを最大5件エンリッチできます。このプロセス・フローは次のステップで構成されます。

  1. DAASユーザーの作成と適切な権限の割当て

  2. リアルタイム・データ・エンリッチメントのプリファレンスの設定

  3. エンゲージメント・クラウドとデータ・クラウドの統合の管理

  4. 「アカウント」ページや「担当者」ページでのアカウントおよびアカウント担当者データのリアルタイムのエンリッチ

次の図は、提供されている3つのデータ・エンリッチメントのプロセス・フローすべてを示しています。

手動および自動エンリッチメント・プロセス・フロー

詳細は、『Oracle Social Data and Insight Cloud Service使用』ガイドを参照してください。

バッチ・データ・エンリッチメント

バッチ・データ・エンリッチメント機能を使用することで、D&Bデータを使用して追加情報によりアカウントおよびアカウント担当者(B2B担当者)データを一括でエンリッチできます。

データを一括でエンリッチするには次の前提条件が完了している必要があります。

  1. サードパーティのData as a Service (DaaS) (Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceとも呼ばれる)サブスクリプションを購入します。

  2. サービス管理者はデータ・サービス・クライアントAPIのAppIDロールを持つ新規ユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、Oracle Social Data and Insight Cloud ServiceのREST APIと安全に通信するためにアプリケーションによって使用されます。

  3. サービス管理者はOracle Engagement CloudとOracle Data Cloudの統合を設定する必要があります。

バッチ・データ・エンリッチメント・タイプ

次の2つのバッチ・データ・エンリッチメント・タイプを実行できます。

  • 既存のレコードのエンリッチ: このオプションを使用して、一括データ・エンリッチメント用にアプリケーション内の既存のレコードを送信します。

  • D&B更新の同期化: このオプションを使用して、以前エンリッチした組織および個人レコードや、Data as a Service (DaaS)からインポートされた新規レコードを含む、D&B更新を同期化し、最新の更新情報をD&Bから取り込みます。

既存データのエンリッチ

「データ・エンリッチメント」作業領域でバッチ・プロセス・ジョブを作成および送信することで、組織(アカウント)および個人(担当者)の両方のレコードをエンリッチできます。これらのバッチにより、バックグラウンドでレコードがData as a Service (DaaS)にエクスポートされます。エクスポートされたレコードは、D&Bデータを使用する追加情報を使用して、Oracle Social Data and Insight Cloud ServiceのREST APIによってDaaSでエンリッチされます。最後に、エンリッチされたレコードがインポート・バックされます。「データ・エンリッチメント」作業領域で、スケジュール済バッチおよび処理済バッチのステータスをレビューできます。

注意: バッチ・データ・エンリッチメント・プロセスを使用してアカウント担当者をエンリッチする前に、関連アカウントをエンリッチする必要があります。

処理オプションの選択

既存のレコードをエンリッチするには、次の2つの処理オプションのいずれかを選択できます。

  • バッチのレビュー: エンリッチされたデータをインポートする前のバッチに含まれる照合済候補レコードで、データ・エンリッチメントの結果をレビューするには、この処理オプションを選択します。バッチのレビュー・オプションで表示されるのは、データ・エンリッチメント・バッチの最初の100レコードのみであることに注意します。

  • バッチの処理モード: データ・エンリッチメント・バッチをレビューなしで処理のために発行するには、この処理オプションを選択します。

D&B更新の同期

D&Bの更新を定期的に同期化して、更新された最新情報をD&Bから取り込みます。同期化する更新には、以前エンリッチした組織および個人のレコードや、Data as a Service (DaaS)からインポートされた新しいレコードが含まれます。「データ・エンリッチメント」作業領域からこれらのレコードを同期化するには、Oracle Enterprise Scheduler ServiceのD&B更新の同期化ジョブを使用します。詳細は、「以前にエンリッチしたデータの同期化: 手順」を参照してください。

結果のレビュー

「データ・エンリッチメント」作業領域で、スケジュール済バッチおよび処理済バッチのステータスを検索できます。バッチIDには、「バッチ詳細」ページへのリンクが含まれます。処理済レコードの詳細は、「バッチ詳細」の表にあるリンクされた番号をクリックしてダウンロードできます。バッチのレビュー処理オプションを使用して発行されたバッチは、完了時に「レビュー」ステータスで「データ・エンリッチメント」作業領域に表示されます。バッチ内の一致した候補レコードのデータ・エンリッチメント結果をレビューした後、「インポート」をクリックしてエンリッチされたデータを取り込む必要があります。

この手順を使用してデータ・エンリッチメント・バッチを作成し、D&Bデータを使用して、一括で、既存の顧客データを追加情報でエンリッチします。

データ・エンリッチメント・バッチを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ナビゲータ」「顧客データ管理」「データ・エンリッチメント」を選択して、「データ・エンリッチメント」作業領域に移動します。

  2. 「作成」処理メニュー・オプションまたはボタンをクリックして、データ・エンリッチメント・バッチ定義プロセス・トレインを実行します。

  3. 「データ・エンリッチメント・バッチの作成」ページに次の基本情報を入力します。次のサンプル・データを入力します。

    • バッチ名: Data_Enrichment_Batch_1

    • 確度スコア: デフォルトの90のままにすることも、新しいスコアを指定することもできます。

    • パーティ・タイプ: アカウント・レコードをエンリッチする組織または担当者レコードをエンリッチする個人を選択します。

    • 処理オプション:

      • バッチのレビュー: エンリッチされたデータをインポートする前のバッチに含まれる照合済候補レコードで、データ・エンリッチメントの結果をレビューするには、この処理オプションを選択します。バッチのレビュー・オプションで表示されるのは、データ・エンリッチメント・バッチの最初の100レコードのみであることに注意します。

      • プロセス・バッチ: レビューなしでデータ・エンリッチメント・バッチを送信する場合は、このオプションを選択します。これは、デフォルトのバッチ・データ・エンリッチメント・オプションです。

  4. 「次」をクリックします

  5. 「組織のエンリッチ: 選択基準」ページでレコードの選択基準を入力します。

  6. 「プレビュー」をクリックして、選択基準に従ったレコードがバッチにまとめられたことを確認します。

  7. バッチをレビューして、「次」をクリックします。「データ・エンリッチメント・バッチの作成: レビュー」ページが表示されます。

  8. 「発行」をクリックして、バッチ・データ・エンリッチメント用のレコードを送信します。

「データ・エンリッチメント」作業領域で、スケジュール済バッチおよび処理済バッチのステータスを検索できます。バッチIDには、「バッチ詳細」ページへのリンクが含まれます。処理済レコードの詳細は、「バッチ詳細」の表にあるリンクされた番号をクリックしてダウンロードできます。

「バッチのレビュー」処理オプションを使用して発行されたバッチは、完了時に「レビュー」ステータスで「データ・エンリッチメント」作業領域に表示されます。バッチ内の一致した候補レコードのデータ・エンリッチメント結果をレビューした後、「インポート」をクリックしてエンリッチされたデータを取り込む必要があります。

注意: ソーシャル・データ・エンリッチメントのためにカスタム属性が必要な場合、手動エンリッチメント・ジョブを作成する必要があります。手動エンリッチメント・オプションを使用すると、エンリッチされたレコードをカスタム・インポート・マッピングを使用してインポート・バックできます。手動データ・エンリッチメントの詳細は、「関連リンク」の項を参照してください。

D&Bの更新を定期的に同期化して、更新された最新情報をD&Bから取り込みます。同期化する更新には、以前エンリッチした組織および個人のレコードや、Data as a Service (DaaS)からインポートされた新しいレコードが含まれます。「データ・エンリッチメント」作業領域からこれらのレコードを同期化するには、Oracle Enterprise Scheduler ServiceのD&B更新の同期化ジョブを使用します。レコードは、DaaS IDが割り当てられている場合にのみ更新または同期化できます。一部のレコードがDaaS管理者UIで最初から同期化から除外されていた場合、これらのレコードは同期化および更新できません。

注意: 同期ジョブでは、一度に100万レコードが更新されることに注意してください。更新するレコード数が100万より多い場合は、2回目の同期バッチを発行する必要があります。

D&B更新を同期化するには、次の手順を実行します。

  1. 「データ・エンリッチメント」作業領域に移動します。

  2. 「処理」をクリックします。

  3. 「組織の同期化」または「個人の同期化」を選択します。「個人の更新のスケジュール」ページまたは「組織の更新のスケジュール」ページが表示されます。

  4. 「詳細」をクリックして、「可能な限り早く」または「スケジュールの使用」などのバッチ実行オプションを選択します。デフォルトでは、バッチ実行は「可能な限り早く」にスケジュールされます。

    「個人の更新のスケジュール」ページまたは「組織の更新のスケジュール」ページの「拡張オプション」セクションで、バッチを実行する頻度を更新できます。開始日と終了日をバッチ・スケジュールに設定することもできます。

  5. 「送信」をクリックします。

  6. 確認メッセージに応答して「OK」をクリックします。

「データ・エンリッチメント」作業領域でスケジュール済同期バッチのステータスを検索できます。バッチIDには、「バッチ詳細」ページへのリンクが含まれます。「バッチ詳細」表でリンクされた番号をクリックすると、インポート済(同期化済)レコードと未インポート(同期化済でない)レコードの詳細をダウンロードできます。

注意: 「インポート済」または「未インポート」レコード・リストでは、同期から除外されたレコードのリストは表示されません。

手動データ・エンリッチメント

アカウント・データおよびアカウント担当者データの手動エンリッチ: 説明

Oracle DaaS for Salesサービスを使用してアカウント・データおよびアカウント担当者データを手動でエンリッチできます。

アカウント・データおよびアカウント担当者データを手動でエンリッチする手順は、次のとおりです。

  1. エンリッチするデータをCSVファイルにエクスポートします。

  2. Oracle DaaS for Salesサービスを使用して、エクスポートしたデータをエンリッチします。

  3. Oracle DaaS for Salesサービスから、エンリッチしたデータ・ファイルをダウンロードします。

  4. エンリッチされたデータ・ファイルをアプリケーションにインポートして戻します。

CSVファイルへのデータのエクスポート

「エクスポート・プロセスのスケジュール」タスクを使用して、アカウント・データまたはアカウント担当者データをエクスポートします。エクスポート処理では、アカウント・データのエクスポート用とアカウント担当者データのエクスポート用の2つの事前定義済オブジェクトが提供されています。データのエクスポート中に、アカウント・データをエクスポートするためのData Cloudエンリッチメントの組織オブジェクトと、アカウント担当者データをエクスポートするためのData Cloudエンリッチメントの個人オブジェクトを選択します。

Oracle DaaS for Salesサービスでのデータのエンリッチ

Oracle DaaS for Salesサービスのデータのエンリッチ機能を使用して、アカウント・データおよびアカウント担当者データを手動でエンリッチできます。

データをエンリッチするには、Oracle DaaS for Salesサービスのデータ・レコードのエンリッチ・ページで、エクスポートしたCSVファイルを選択します。エンリッチ済ファイルをエンゲージメント・クラウドで後でダウンロードできるように、エンリッチメント中にCRMテンプレートを選択する必要があります。エンリッチメントが完了すると、エンリッチされたデータを含むCSVファイルをジョブ・リストからダウンロードできるようになります。

Oracle DaaS for Salesサービスの詳細は、『Oracle DaaS for Salesサービス使用』ガイドを参照してください。

エンリッチ済データのインポート

ファイルベース・インポート機能を使用して、エンリッチされたアカウント・データまたはアカウント担当者データをインポートします。

ファイル・ベース・インポートによってデータをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. インポート・アクティビティを作成します。

  2. 適切なインポート詳細を入力します。インポート・オブジェクトを指定するとき、アカウント・データをインポートする場合は「アカウント」を選択し、アカウント担当者データをインポートする場合は「担当者」を選択します。

  3. ファイル・マッピングを指定します。マッピングでは、ソース・ファイル内の列とインポート・ファイル内のオブジェクト属性の対応関係を定義します。Oracle DaaS for Salesサービスからアカウント・データまたはアカウント担当者データをインポートするための、事前構成済マッピングを使用できます。使用できる事前設定済マッピングを表示するには、事前設定済データを選択する必要があります。

    インポート・マッピングを指定するとき、アカウント・データをインポートするために、データ・クラウド・アカウント・インポート・マッピングを選択し、担当者データをインポートする場合はデータ・クラウド担当者インポート・マッピングを選択します。これにより、アプリケーションによってCSVファイル内のデータがオブジェクト属性に自動的にマッピングされます。

  4. インポート・プロセスをスケジュールします。

    注意: 場合によっては、インポート・アクティビティでソース属性とターゲット属性に関する警告が表示される場合があります。警告メッセージを無視し、「OK」をクリックしてインポート・プロセスを発行できます。

Oracle Social Data and Insight Cloud ServiceからOracle Engagement Cloudへの新規レコードのインポート: 説明

Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからアカウントまたはアカウント担当者をアプリケーション・インスタンスにインポートできます。

Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからデータをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからアカウントまたはアカウント担当者をエクスポートします。

  2. CSVファイルをOracle Engagement Cloudにインポートします。

アカウント担当者をインポートする前に、インポートする担当者に関連するアカウントがアプリケーション・インスタンスに存在することを確認する必要があります。

Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのアカウントまたはアカウント担当者のエクスポート

Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceから、一連のアカウント・データまたはアカウント担当者データをエクスポートすることも、使用可能なすべてのアカウントおよびアカウント担当者をエクスポートすることもできます。

インポートするアカウントおよびアカウント担当者は、「検索」ウィンドウで検索できます。エクスポートするレコードを検索した後、「エクスポート」をクリックしてデータをエクスポートします。エクスポートしたファイルを後でOracle Engagement Cloudにインポートできるように、エクスポート・テンプレートとしてCRMテンプレートの使用を選択する必要があります。

Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceの詳細は、『Oracle Social Data and Insight Cloud Service使用』ガイドを参照してください。

Oracle Engagement Cloudへのアカウントまたはアカウント担当者のインポート

ファイル・ベース・インポート機能を使用して、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからエクスポートされたアカウント・データまたはアカウント担当者データをOracle Engagement Cloudにインポートできます。インポート・アクティビティの作成、適切なインポート詳細の入力、ファイル・マッピングの指定およびインポートのスケジュールを行って、CSVファイルのデータをステージング表にインポートします。インポート処理は、インポート・オブジェクト、マッピングおよびインポート・アクティビティに定義された設定によって決まります。

ファイル・ベース・インポートによってデータをインポートするには、次の手順を実行します。

  1. インポート・アクティビティを作成します。

  2. 適切なインポート詳細を入力します。インポート・オブジェクトを指定するとき、アカウント・データをインポートする場合は「アカウント」を選択し、アカウント担当者データをインポートする場合は「担当者」を選択します。

  3. ファイル・マッピングを指定します。マッピングでは、ソース・ファイル内の列とインポート・ファイル内のオブジェクト属性の対応関係を定義します。アプリケーションには、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからアカウント・データやアカウント担当者データをインポートするためのシード済マッピングが備えられています。使用可能なシード済マッピングを表示するには、シード済データを選択する必要があります。

    インポート・マッピングを指定するとき、アカウント・データをインポートするデータ・クラウド・アカウント・インポートとアカウント担当者データをインポートするデータ・クラウド担当者インポートを選択します。これにより、アプリケーションによってCSVファイル内のデータがオブジェクト属性に自動的にマッピングされます。

  4. インポート・プロセスをスケジュールします。

リアルタイム・データ・エンリッチメント

リアルタイムでのデータのエンリッチ: 概要

Oracle Social Data and Insight Cloud Service (Data as a Service (DaaS)とも呼ばれる)を使用して、顧客データをリアルタイムでエンリッチできます。データをエンリッチする前に、最初にサードパーティのData as a Service (DaaS)サービス・サブスクリプションを購入する必要があります。また、管理者はデータ・サービス・クライアントAPIのAppIDロールを持つ新規ユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、Oracle Social Data and Insight REST APIと安全に通信するためにアプリケーションによって使用されます。

データのエンリッチを開始する前に、次の処理を行う必要があります。

  • データ・クラウド統合の設定。

  • リアルタイム・エンリッチメントのプリファレンスおよび管理者プロファイル・オプションの設定。

エンリッチメントおよび統合のプリファレンスを設定した後、「アカウント」ページまたは「担当者」ページからアカウントまたはアカウント担当者(B2B担当者)をエンリッチできます。

リアルタイム・データ・エンリッチメントのマッピングとプリファレンスの管理: 手順

このトピックでは、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceのエンリッチメントのプリファレンスと属性マッピングの構成方法について説明します。エンリッチメントのプリファレンスおよび属性マッピングは、アカウントまたは担当者をエンリッチする前に構成する必要があります。

エンリッチメントのプリファレンスを構成するには、次の処理を実行する必要があります。

  • アカウントと担当者のエンリッチのプリファレンスを有効にして構成します。

  • アカウントおよび担当者について、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceの属性マッピングとOracle Engagement Cloudの属性マッピングを構成します。

  • 管理者プロファイル・オプションを設定します。

エンリッチメントのプリファレンスの有効化と構成

エンリッチメントのプリファレンスを構成して、エンリッチされるアカウントまたは担当者のどのデータを更新するかを定義できます。

エンリッチメントのプリファレンスを有効化および構成する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: アカウントおよび担当者

    • タスク: ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理

  2. 「ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理」ページの「プリファレンス」タブが表示されます。

    注意: 「ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理」ページには2つの領域があり、それぞれアカウント用と担当者用です。これらを使用して、アカウントと担当者のエンリッチメントを有効にし、エンリッチされたアカウントに含める必要があるデータを構成できます。
  3. 「アカウントのエンリッチメントの有効化」または「担当者のエンリッチメントの有効化」を選択して、アカウントまたは担当者のエンリッチメントをそれぞれ有効にします。

  4. エンリッチされるアカウントまたは担当者のデータを定義するには、次のいずれかを実行します。

    • 「レコードの空白フィールドの自動入力」を選択して、空白のすべての「販売クラウド」フィールドを、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのデータで更新します。これにより、アカウントまたは担当者レコードのすべてのフィールドが、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのデータで更新されます。

    • 「フィールド別設定の構成」を選択して、エンリッチ済アカウントまたは担当者の各フィールドのどのデータを更新するかを定義します。

  5. フィールド・レベルでデータを定義するには、次の項目を選択します。

    • 空白の自動入力: フィールドが空白の場合に、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのデータでフィールドを更新する場合。

    • データ・クラウド値で更新: 空白のすべてのフィールドをOracle Social Data and Insight Cloud Serviceからのデータで更新する場合。

    • 「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示: 「エンリッチ」ページの「フィールドの選択」に値を表示し、このフィールド値を選択するよう求めるプロンプトをユーザーに表示する場合。

  6. 「しきい値と一致」フィールドにアカウントおよび担当者の照合しきい値を入力します。

  7. 「リアルタイム・エンリッチメントの最大アカウント数」フィールドと「リアルタイム・エンリッチメントの最大担当者数」フィールドに、エンリッチする必要がある最大レコード数を入力します。

  8. 「新規担当者の最大数」フィールドに、エンリッチメント中に作成する新規担当者の最大数を入力します。

  9. 「保存」をクリックします。

  10. 「保存してクローズ」をクリックします

注意: このドキュメントの「管理者プロファイル・オプションの設定」の項で説明している手順を使用して、管理者プロファイル・オプションを設定してあることを確認してください。

試作環境またはステージング環境がある場合は、販売試作環境とデータ・クラウド・サブスクリプション間のサービスの関連付けをテストします。テストは500レコードに制限する必要があります。実稼働に移行するとき、実稼働環境とデータ・クラウド実稼働環境との間のサービス関連付けを実行します。サービスの関連付けのステップは同じですが、テストと本番のサービスURLは異なります。サービスURLは、ようこそEメールとマイ・サービス・アプリケーションにリストされています。

属性マッピングの構成

属性マッピングを構成する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: アカウントおよび担当者

    • タスク: ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理

  2. 表示される「ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理」ページの「属性マッピング」タブをクリックします。

  3. Oracle Social Data and Insight Cloud Service属性とアカウントおよび担当者の属性の出荷時のマッピングが要件を満たしているかどうかを検証し、必要であれば変更を加えます。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

管理者プロファイル・オプションの設定

管理者プロファイル・オプションを設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: 販売基盤

    • タスク: 管理者プロファイル値の管理

    「管理者プロファイル値の管理」ページが表示されます。

  2. 「管理者プロファイル値の管理」ページで、「プロファイル・オプション・コード」に「DAAS_PRODUCTION_MODE」と入力します。

  3. 「検索」をクリックします。

  4. プロファイル・レベル・サイト値が「いいえ」に設定されていることを確認します。

    注意: 「プロファイル・レベル」の「サイト」の値を「はい」に設定しないでください。現在サポートされている値は「いいえ」のみです。
  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

DaaSユーザーを設定した後にのみ、データ・クラウドへの統合を構成できます。データ・クラウドへの統合を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: 統合

    • タスク: エンゲージメント・クラウドとサービス・クラウドの統合の管理

    「エンゲージメント・クラウドとサービス・クラウドの統合の管理」ページが開きます。

  2. 次の情報を入力します。

    1. DaaSインスタンスのURL - このサービス・インスタンスURLは、アクティブ化後のEメールおよびマイ・サービス・アプリケーションで確認できます。

    2. セキュリティ・ポリシーとして「oracle/wss_username_token_over_ssl_client_policy」を選択します。

    3. DaaS設定で作成したDaaSユーザー名とパスワードを入力します。

  3. 「保存してクローズ」をクリックします。

アカウント・データおよびアカウント担当者データのリアルタイムのエンリッチ: 手順

このトピックでは、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceを使用してアカウント・データおよびアカウント担当者データをリアルタイムでエンリッチする方法について説明します。Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceには、会社および担当者の認証済D&Bレコードが含まれます。このサービスを使用して、アプリケーションのアカウント・データおよびアカウント担当者データを認証およびエンリッチできます。

アカウント・データのリアルタイム・エンリッチ

アカウント・データは「アカウント」ページからエンリッチします。

アカウント・データをエンリッチする手順は、次のとおりです。

  1. 「アカウント」ページにナビゲートします。

  2. 「処理」メニューから「データ・クラウドからのエンリッチ」オプションを選択します。「アカウントの作成」フローでは、このオプションは「アカウントのエンリッチ」という名前になります。

  3. エンリッチするアカウントを選択(または複数選択)します。

    複数のアカウントをエンリッチメント用に選択すると、アプリケーションによって自動的にアカウントがエンリッチされ、結果が表示されます。結果には、エンリッチされたアカウントと各アカウントのステータスに関する情報が含まれています。

    エンリッチメント用に1つのアカウントを選択する場合、「エンリッチするフィールドの選択」ページが表示されます。このページで、エンリッチ済アカウント・レコードの各フィールドに使用するデータ値を選択できます。

  4. 各フィールドについて既存の値またはData Cloud値を選択します。

  5. オプションで、「同じ値の非表示」をクリックし、販売データがデータ・クラウド・データと同じであるフィールドを非表示にします。

  6. 「エンリッチ」をクリックします。

アカウント担当者データのリアルタイム・エンリッチ

アカウント担当者データは「担当者」ページからエンリッチします。

アカウント担当者データをエンリッチする手順は、次のとおりです。

  1. 「担当者」ページにナビゲートします。

  2. 「処理」メニューから「データ・クラウドからのエンリッチ」オプションを選択します。「担当者の作成」フローでは、このオプションは「担当者のエンリッチ」という名前になります。

  3. エンリッチする担当者を選択(または複数選択)します。

    エンリッチメント用に複数のアカウント担当者を選択する場合、アプリケーションによって担当者が自動的にエンリッチされ、その結果が表示されます。結果には、エンリッチされた担当者と各担当者のステータスに関する情報が含まれています。

    エンリッチメント用に1つの担当者を選択する場合、「エンリッチするフィールドの選択」ページが表示されます。このページで、エンリッチ済担当者レコードの各フィールドに使用するデータ値を選択できます。

    注意: エンリッチできるのは、エンリッチされるアカウントに関連付けられている担当者のみです。
  4. 各フィールドについて既存の値またはData Cloud値を選択します。

  5. オプションで、「同一フィールドの非表示」をクリックし、販売データがデータ・クラウド・データと同じであるフィールドを非表示にします。

  6. 「エンリッチ」をクリックします。

ソーシャル属性によるOracle Engagement Cloudデータのエンリッチ

Oracle Engagement Cloudデータのソーシャル属性によるエンリッチ: プロセスの概要

ソーシャル属性によるOracle Engagement Cloudデータのエンリッチは、次の2つのタスク・セットで構成されます。これらは次のとおりです。

  • Oracle Engagement CloudのData as a Service (DaaS)とも呼ばれるOracle Social Data and Insight Cloud Serviceでサポートされているソーシャル属性を設定します。

  • Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからダウンロードしたソーシャル・データを使用して、アカウント・データおよび担当者データをエンリッチします。

次の7つのタスクを実行して、DaaSソーシャル属性を設定し、アカウント・データおよび担当者データをエンリッチします。

  • Data as a Serviceでサポートされているソーシャル属性の識別

  • エンゲージメント・クラウドでのソーシャル属性のためのカスタム・フィールドの作成

  • UIページへのカスタム・ソーシャル属性の追加

  • カスタム・ソーシャル属性とDaaSでサポートされているソーシャル属性のマッピング

  • 「エンリッチするフィールドの選択」ページへのカスタム・ソーシャル属性の追加

  • カスタム・ソーシャル属性を使用したアカウント・データおよび担当者データのエンリッチ

  • カスタム・フィールドの作成に使用するサンドボックスの公開

Data as a Service (DaaS)でサポートされているソーシャル属性: 説明

Data as a Serviceでは、アカウント(会社)および担当者用に次のソーシャル属性またはハンドルがサポートされています。

アカウント(会社)属性および担当者属性の詳細なリストについては、『Oracle Social Data and Insight Cloud Service使用』ガイドの「属性の理解」の章を参照してください。サポートされているすべてのData Cloudアカウント(会社)のソーシャル属性またはハンドルを次の表に示します。

会社データ属性 地理的可用性 データの長さ(文字数) サブスクリプション・レベル 摘要

ブログURL

グローバル

350

D&B会社エンタープライズ・レコード

会社のブログURL。

Twitter URL

グローバル

350

D&B会社エンタープライズ・レコード

会社のTwitter URL。

Twitterのフォロワ

グローバル

9

D&B会社エンタープライズ・レコード

会社のTwitter URLのTwitterフォロワ数。

注意: ここにリストされている属性はすべてVARCHAR2データ型です。このデータ型は、データ長に応じてテキストまたは長いテキストにできます。アプリケーション・コンポーザを使用してカスタム・フィールドを作成する際に、リストされているデータ長(文字数)に応じて、フィールドのデータ型を選択する必要があります。

サポートされているData Cloud担当者のソーシャル属性やハンドルの全リストについては、『Oracle Social Data and Insight Cloud Service使用』ガイドの属性の理解に関する項を参照してください。

エンゲージメント・クラウドでのソーシャル属性のためのカスタム・フィールドの作成: 手順

アカウント・データおよび担当者データをソーシャル属性でエンリッチするには、アプリケーションでソーシャル属性用のカスタム・フィールドを作成する必要があります。

アプリケーション・コンポーザを使用してカスタム・フィールドを作成する前に、サンドボックスを作成する必要があります。

カスタム・フィールドを作成するためのサンドボックスの作成

サンドボックスを作成してカスタム・フィールドを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 営業管理者としてサインインします。

  2. 設定およびアクション・メニューをクリックします。

  3. 「サンドボックスの管理」をクリックします。サンドボックスの管理ページが表示されます。

  4. サンドボックスの管理ページで「処理」メニューをクリックします。

  5. 「新規」を選択します。

  6. サンドボックスの作成ダイアログ・ボックスに、サンドボックスの名前と説明を入力します。

  7. 「保存してクローズ」をクリックします。確認メッセージを含むダイアログ・ボックスが表示されます。

  8. 「OK」をクリックして、確認メッセージに応答します

  9. サンドボックスの管理ページにナビゲートします。

  10. サンドボックスの管理ページで、新規作成したサンドボックスを検索します。

  11. 新規作成したサンドボックスを選択します。

  12. 「アクティブとして設定」をクリックします。

  13. 「はい」をクリックして、警告メッセージに応答します。

これで、新しいサンドボックスに入り、ソーシャル属性を作成する準備が整いました。

アプリケーション・コンポーザを使用したカスタム・フィールドの作成

アプリケーション・コンポーザを使用してカスタム・フィールドを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 営業管理者としてサインインします。

  2. 「ナビゲータ」作業領域の「ツール」セクションから、アプリケーション・コンポーザにナビゲートします。

  3. 「標準オブジェクト」を展開し、「アカウント」または「担当者」を展開して「フィールド」をクリックします。

    注意: この項では、アカウント・オブジェクトのカスタム・フィールドを作成する方法について説明します。アカウント・オブジェクトのカスタム・フィールドを作成する手順と担当者オブジェクトのカスタム・フィールドを作成する手順には、同じステップが含まれます。アプリケーション・コンポーザのUIで、適宜に「標準オブジェクト」の下にある「アカウント」または「担当者」にナビゲートできます。
  4. 「フィールド」ページで「処理」をクリックします。

  5. 「作成」オプションを選択し、新しいカスタム・フィールドを追加します。フィールドのデータ型の選択ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. フィールドのデータ型としてテキスト、長いテキストまたは数値を選択します。

    注意: 「Data as a Service (DaaS)でサポートされているソーシャル属性の識別」の項でリストされているデータの長さ(文字数)に応じて、フィールドのタイプを選択する必要があります。この項でリストされている属性はすべてVARCHAR2データ型です。VARCHAR2は、データ長(文字数)に応じてテキストまたは長いテキストにできます。
  7. 「OK」をクリックします。テキスト・フィールドの作成ページが表示されます。

  8. ソーシャル属性の表示ラベルとヘルプ・テキストを入力します。「名前」は、表示ラベルに基づいて自動入力されます。

  9. 必要に応じて、属性のデータ長を変更します。

    注意: サポートされているすべてのソーシャルURLの最大データ長は2080文字です。
  10. 「保存してクローズ」をクリックします。

    属性が作成されると、「フィールド」ページの「カスタム」タブにその属性が表示されます。

この手順を繰り返して、追加のカスタム・フィールドまたは属性を作成します。

UIページへのカスタム・ソーシャル属性の追加: 手順

ソーシャル属性用に新規作成したカスタム・フィールドをエンリッチするには、アプリケーション・コンポーザの簡易ページにその属性を追加する必要があります。簡易ページで属性を追加すると、その属性はアカウントおよび担当者の詳細ページに表示されます。

簡易ページへのアカウント・カスタム・フィールドの追加

アカウント・カスタム・フィールドを簡易UIページに追加する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーション・コンポーザで、「アカウント」から「ページ」にナビゲートします。

  2. 「アカウント: ページ」UIで「簡易ページ」タブを選択します。

  3. 「詳細ページ・レイアウト」の下にある「処理」をクリックします。新しいカスタム・フィールドを追加するには、デフォルト・ページ・レイアウトを基礎として重複ページ・レイアウトを作成する必要があります。

  4. 「レイアウトの複製」を選択します。「レイアウトの複製」ダイアログ・ボックスのページが表示されます。

  5. 新規レイアウト名を指定し、「ソース・レイアウト」として「デフォルト・レイアウト」を選択します。

  6. 「保存して編集」をクリックします。「作成レイアウト: ソーシャル属性」ページが表示されます。

  7. FUSE顧客ObjectCreationビューの横にある「編集」アイコンをクリックします。「作成ページの編集」が表示されます。

  8. 新規に作成したフィールドをボックスの「使用可能なフィールド」ペインから選択し、矢印ボタンを使用して必須フィールドとして「選択したフィールド」ペインに移動します。

  9. これらのカスタム・フィールドの編集および追加が終了したら、「保存してクローズ」をクリックします。

これで、アカウント・カスタム・フィールド(ソーシャル属性)が簡易ページに追加されました。

簡易ページへの担当者カスタム・フィールドの追加

担当者カスタム・フィールドを簡易UIページに追加する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーション・コンポーザで、「担当者」から「ページ」にナビゲートします。

  2. 「担当者: ページ」UIで「簡易ページ」タブを選択します。

  3. 「詳細ページ・レイアウト」の下にある「処理」をクリックします。新しいカスタム・フィールドを追加するには、デフォルト・ページ・レイアウトを基礎として重複ページ・レイアウトを作成する必要があります。

  4. 「レイアウトの複製」を選択します。「レイアウトの複製」ページが表示されます。

  5. 新規レイアウト名を指定し、「ソース・レイアウト」として「デフォルト・レイアウト」を選択します。

  6. 「保存して編集」をクリックします。「詳細レイアウト: ソーシャル属性」ページが表示されます。

  7. 担当者概要フォームの横にある「編集」アイコンをクリックします。「詳細ページ要約フォームの編集」ページが表示されます。

  8. 新規に作成したフィールドをボックスの「使用可能なフィールド」ペインから選択し、矢印ボタンを使用して必須フィールドとして「選択したフィールド」ペインに移動します。

  9. これらのカスタム・フィールドの編集および追加が終了したら、「保存してクローズ」をクリックします。

これで、担当者カスタム・フィールド(ソーシャル属性)が簡易ページに追加されました。

カスタム・ソーシャル属性とDaaSでサポートされているソーシャル属性のマッピング: 手順

新規作成したカスタム・フィールドをデータ照合画面に表示するには、カスタム・フィールドをData Cloudソーシャル属性にマップする必要があります。これにより、Oracle Social Data and Insight Cloud Serviceからダウンロードしたエンリッチ済のソーシャル・データで、アカウント・データおよび担当者データをエンリッチできます。

エンゲージメント・クラウド・アカウント属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性のマッピング

エンゲージメント・クラウド・アカウント属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性をマップする手順は、次のとおりです。

  1. 「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: アカウントおよび担当者

    • タスク: ソーシャル・データおよびインサイト・クラウドの属性マッピングとプリファレンスの管理

    「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとエンリッチメント・プリファレンスの管理」ページが表示されます。

  2. 「属性マッピング」タブをクリックします。

  3. カスタム・フィールドとマップする必要があるソーシャル属性を「ソーシャル・データ・クラウドおよびインサイト属性」列で検索します。

  4. エンゲージメント・クラウド・オブジェクトとして「アカウント」を選択します。

  5. 対応する「Engagement Cloud属性」ドロップダウン・リストをクリックします。「検索と選択: FusionAttributeName」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 作成したカスタム属性の名前を入力します。

  7. 「検索」をクリックします。

  8. 検索結果表からカスタム属性を選択します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとエンリッチメント・プリファレンスの管理」ページで「保存してクローズ」をクリックします。

これで、エンゲージメント・クラウド・アカウント属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性のマッピングが完了しました。

エンゲージメント・クラウド担当者属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性のマッピング

エンゲージメント・クラウド担当者属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性をマップする手順は、次のとおりです。

  1. 「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとエンリッチメント・プリファレンスの管理」ページで「担当者属性」セクションにナビゲートします。

  2. 「ソーシャル・データ・クラウドおよびインサイト属性」列でData Cloud担当者ソーシャル属性を検索します。

  3. エンゲージメント・クラウド・オブジェクトのドロップダウン・リストから「担当者」を選択します。

  4. 対応する「Engagement Cloud属性」ドロップダウン・リストをクリックします。「検索と選択: FusionAttributeName」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 作成したカスタム属性の名前を入力します。

  6. 「検索」をクリックします。

  7. 検索結果からカスタム属性を選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. 「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとプリファレンスの管理」ページで「保存してクローズ」をクリックします。

これで、エンゲージメント・クラウド担当者属性とデータ・クラウド・ソーシャル属性のマッピングが完了しました。

「エンリッチするフィールドの選択」ページへのカスタム・ソーシャル属性の追加: 手順

カスタム・ソーシャル属性をエンリッチするには、その属性が「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示されている必要があります。カスタム・ソーシャル属性を追加して「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとエンリッチメント・プリファレンスの管理」ページで「プリファレンス」タブをクリックします。

  2. 「ソーシャル・データ・クラウドおよびインサイト属性」列で新規にマップした属性を検索します。

  3. 新規にマップした属性の「「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示」オプションを選択します。

  4. 「保存してクローズ」をクリックします。

    新規作成した属性が「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示されます。照合画面で、データ・クラウド・データを選択して、エンゲージメント・クラウド・データを上書きできます。

同様に、担当者ソーシャル属性が「エンリッチするフィールドの選択」ページに表示されるようにするには、「Social Data and Insight Cloudの属性マッピングとエンリッチメント・プリファレンスの管理」ページの「担当者エンリッチメント・プリファレンス」セクションにナビゲートします。

Oracle Engagement Cloudアカウント・データおよび担当者データのソーシャル属性によるエンリッチ: 手順

簡易ユーザー・インタフェースを使用して、アカウント・データおよび担当者データをソーシャル属性でエンリッチできます。

ソーシャル属性によるアカウント・データのエンリッチ

次の手順を実行して、アカウント・データおよび担当者データをソーシャル属性でエンリッチします。

  1. アカウントの簡易UIページにナビゲートします。

  2. 新しいカスタム・フィールドでエンリッチする必要があるアカウントを選択します。

  3. 「アカウントの編集: {Account Name}」ページで「処理」をクリックします。

  4. 「アカウントのエンリッチ」オプションを選択します。

    新規に追加したソーシャル属性を含む「エンリッチするフィールドの選択」ページが表示されます。

  5. エンリッチする必要があるフィールドのソースとしてData Cloud値を選択します。

  6. 「エンリッチ」をクリックします。

    Data Cloudに値がある場合、「アカウントの編集: {Account Name}」ページにエンリッチされたフィールドが表示されます。

  7. 「保存してクローズ」をクリックします。

ソーシャル属性による担当者データのエンリッチ

次の手順を実行して、担当者データをソーシャル属性でエンリッチします。

  1. 担当者の簡易UIページにナビゲートします。

  2. 新しいカスタム・フィールドでエンリッチする必要がある担当者を選択します。

  3. 「処理」をクリックします。

  4. 「担当者のエンリッチ」オプションを選択します。

    新規に追加したソーシャル属性を含む「エンリッチするフィールドの選択」ページが表示されます。

  5. エンリッチする必要があるフィールドのソースとしてData Cloud値を選択します。

  6. 「エンリッチ」をクリックします。

    Data Cloudに値がある場合、「担当者の編集 {Contact Name}: プロファイル」ページにフィールドが表示されます。

  7. 「保存してクローズ」をクリックします。

カスタム・フィールドの作成に使用するサンドボックスの公開

最後のステップでは、カスタム・フィールドの作成に使用したサンドボックスを公開して、これらの変更を伝えます。サンドボックスを公開する手順は、次のとおりです。

  1. サンドボックスの管理ページにナビゲートします。

  2. 適切なサンドボックスを選択します。

  3. 「公開」をクリックします。

  4. 「クローズ」をクリックします。