Adobe Target

ファーストパーティおよびサードパーティのOracle Data CloudプラットフォームCookieデータをAdobe Targetで使用して、実験、パーソナライズされたエクスペリエンスの作成およびコンテンツの配信を実行できます

Adobe Targetへのオーディエンス・データの配信

Adobe Targetにデータを配信するには、オーディエンスの作成およびオーディエンスの配信ワークフローを使用します。これらのステップの後、Oracle Data CloudプラットフォームでJSONリターン・タグを生成し、サイトにデプロイし、Adobe Targetで構成を完了します

JSONリターン・タグの生成およびグローバルmboxへの接続

データをAdobe Targetに渡すには、コンテナを作成し、JSONリターン・タグを生成し、そのタグをAdobe Targetグローバルmboxが実装されている同じページにデプロイする必要があります。グローバルmboxはページの先頭でコード化され、Adobe Targetからオファー・コードを取得してページの別の場所でコンテンツを変更するために使用されます。

次に、JSONリターン・タグによってmboxのプロファイル属性に返されたキャンペーンIDおよびカテゴリIDを解析するために、コードをサイトに追加します。その結果、それらはAdobe Targetでオーディエンスを作成するときに、訪問者プロファイル属性として使用可能になります。これにより、キャンペーンレベルまたはカテゴリレベルのデータに基づいて、mboxで様々なカスタマ・エクスペリエンスを関連付けることができます。(キャンペーンおよびキャンペーンIDは、Oracle Data Cloudプラットフォームによって自動的に作成されます。プラットフォームUIでは明示的に作成しません。)

ノート: このドキュメントでは、キャンペーンについて説明します。ユーザーはUIでキャンペーンを明示的に作成しませんが、Oracle Data Cloudプラットフォームでは、オーディエンス・データ配信を管理するためにキャンペーンが自動的に作成されます。キャンペーンごとにユニークIDがあります。キャンペーン名はオーディエンス名に対応します。

JSONリターン・タグを生成してグローバルmboxに接続する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Data Cloudプラットフォームで、「Manage Containers」を選択します。
  2. 「Create New」をクリックします。
  3. コンテナに対して次の設定を使用します。
    • Name: Adobe Target JSON returnなどのわかりやすい名前(またはコンテナの目的を識別しやすい別の名前)を入力します。
    • Country Blocking: デフォルトの「Netherlands」にしてください。
    • Data Transfer Enabled: このチェック・ボックスは選択されたままにします。
    • Default Auction Limit: サードパーティ・ピクセルを発火するためにサイトで割り当てるスロット数について、デフォルト値の4のままにします。
    • Campaign Access: デフォルトの「Only Me」のままにします。
    • Data Transfer Boost: このチェック・ボックスの選択を解除します。
      フィールドに移入された「Create New Container」ダイアログを示すイメージ
  4. 「Save and Generate Code」をクリックします。「Generate Code」ダイアログが表示されます。
  5. 「Generate Code」ダイアログで、JSONリターン・タグ・タイプの「JS」タブをクリックします。
    フィールドに移入された「Generate Code」ダイアログを示すイメージ
    オーディエンス内のユーザーが、このJSONリターン・タグをホストするWebページを訪問するたびに、ユーザーが適用されたキャンペーンIDおよびカテゴリを含むbk_resultsというJavaScriptオブジェクトがページに返されます。このデータをグローバルmboxに渡して、ユーザーが含まれているキャンペーンおよびカテゴリを識別します。タグの構文は次のとおりです。
    <script type="text/javascript" src="https://stags.bluekai.com/site/siteID?ret=js&limit=pixelLimit"</script>
    各項目の意味は次のとおりです
    • httpまたはhttps: HTTPとHTTPSのどちらでプラットフォームをコールするかを指定します。セキュアなWebページを最適化する場合は、「Protocol」リストから「HTTPS」を選択します。
    • siteID: Oracle Data Cloudプラットフォームでサイトを管理するために使用される一意の識別子。プラットフォームがコンテナ・タグからリクエストを受信するときに、受信データがサイトに属していることを認識します。
    • pixelLimit: 1回のページ・ビューで発火できるピクセルの最大数を指定します。JSONリターン・タグ・コードをページに追加する場合、このパラメータは省略できます。
  6. 「Copy」をクリックし、次の例に示すように、最適化する各Webページの<head>要素内のmbox.jsファイル参照の前に、JSONタグを貼り付けます。
  7. JSONリターン・タグとグローバルmboxを同期的に接続するには、mbox.jsファイル内のparametersFunction()メソッドに次のコードを追加します。

    このコードは、ページに返されたbk_resultsオブジェクト内のキャンペーンIDおよびカテゴリIDを解析し、それをmboxのparametersFunction()に渡します。これにより、キャンペーンIDおよびカテゴリID (bkcampaignIDsおよびbkCategoryIDs)は、Adobe Targetでターゲット・オーディエンスを作成するときに、訪問者プロファイル属性として使用可能になります。

    または、非同期グローバルmboxコードまたは非同期プロファイル・ピクセル・コード非同期Oracle Data Cloudコア・タグを使用できます。

    Adobe Target Classicを使用する場合は、JSONリターン・タグにコードを追加して、Oracle Data Cloudプラットフォーム・データを1つのmboxとリンクできます。

非同期グローバルmbox

JSONリターン・タグとグローバルmboxコードを同期的に発火するかわりに、非同期グローバルmboxコードをmbox.jsまたはat.jsファイルの末尾に追加できます。このコードを使用すると、Webページでコードを変更しなくても、JSONリターン・タグを非同期に発火し(まだロードされていない場合)、結果をグローバルmboxに渡すことができます。

このコードを使用する手順は、次のとおりです。

  1. 次のサンプルの5行目を、siteIDをコンテナのJSONリターン・タグのサイトIDに置き換えることによって変更します。
  2. 変更したコードをmbox.jsまたはat.jsファイルの末尾に追加します。
  3. サイト最適化を実行する同じページでOracle Data Cloudコア・タグを使用してデータ収集を行う場合は、非同期バージョンのOracle Data Cloudコア・タグを使用します。

非同期プロファイル・ピクセル

JSONリターン・タグとグローバルmboxコードを同期的に発火するかわりに、非同期プロファイル・ピクセル・コードをmbox.jsまたはat.jsファイルの末尾に追加します。このコードを使用すると、Webページでコードを変更しなくても、JSONリターン・タグを非同期に発火し(まだロードされていない場合)、結果をAdobe Targetプロファイル・ピクセルに渡すことができます。

このコードを使用する手順は、次のとおりです。

  1. 次のサンプルの5行目を、siteIDをコンテナのJSONリターン・タグのサイトIDに置き換えることによって変更します。
  2. 6行目を、companyをAdobe Targetで使用する会社名(これは、mbox.jsまたはat.jsファイルのclientCodeパラメータに含まれています)に置き換えることによって変更します。
  3. 変更したコードをmbox.jsまたはat.jsファイルの末尾に追加します。
  4. サイト最適化を実行する同じページでOracle Data Cloudコア・タグを使用してデータ収集を行う場合は、非同期バージョンのOracle Data Cloudコア・タグを使用します。

Adobe Target ClassicのJSONリターン・タグ

Adobe Target Classicを使用する場合は、JSONリターン・タグにコードを追加して、Oracle Data Cloudプラットフォーム・データを1つのmboxとリンクできます。

このコードを使用する手順は、次のとおりです。

  1. 次のコードを<head>要素内のJSONリターン・タグの直下に追加して、JSONリターン・タグが発火されたときにページに直接返されるbk_resultsオブジェクト内のキャンペーンIDおよびカテゴリIDのカンマ区切りリストを生成します。
  2. <body>要素で、最適化されるページの各領域のmbox div (<div class="mboxDefault">)を挿入し、mbox </div>終了タグの直下にmboxCreate()関数を挿入します。
  3. 次のコード・サンプルに示すように、insertProfileBKCampaignIdsおよびinsertProfileBKCategoryIds変数をパラメータとしてmboxCreate()関数で渡します。

mboxでのキャンペーンIDおよびカテゴリIDの確認

キャンペーンIDおよびカテゴリIDがmboxに渡されたことを確認する手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザ・インスペクタを使用して、次のような、キャンペーンIDおよびカテゴリIDのURLエンコードされたカンマ区切りリストを探します。

    bkCampaignIDs=%2C130750%2C112721%2C&profile.bkCategoryIDs=%2C686531%2C679495%2C

  2. キャンペーンIDおよびカテゴリIDが見つからない場合は、オーディエンス配信のステータスが「Active」であることを確認します。
  3. 配信はアクティブだがキャンペーンIDおよびカテゴリIDが見つからない場合は、Webページの<head>タグ内のmbox.js参照の前にJSONリターン・タグを正しくデプロイし、JSONリターン・タグによって返されたデータを解析および処理するためにコードをmbox.jsファイルに正しく追加したことを確認します。

Adobe Targetでのオーディエンスの作成

オーディエンスを作成し、新しいプロファイルベースのルールを作成し、Oracle Data CloudプラットフォームのキャンペーンIDまたはカテゴリIDを選択することによって、Adobe Targetプラットフォームでmboxのターゲッティング条件を指定できます。

オーディエンスをAdobe Targetで作成する手順は、次のとおりです。

  1. Adobe Targetアカウントにログインします。
  2. 「Audiences」をクリックします。
  3. 「Create Audience」をクリックします。
    オーディエンス・リストを示すAdobe Target UIのイメージ
  4. 「Audience Name」ボックスに、Oracle Data Cloudプラットフォーム・オーディエンスを識別しやすいように、わかりやすい名前を入力します。たとえば、キャンペーンまたはカテゴリの名前およびIDを含めます。
  5. 「Add Rule」をクリックし、「Visitor Profile」を選択します。
    オーディエンスの作成ダイアログを示すAdobe Target UIのイメージ
  6. 「Visitor Profile」リストから、キャンペーンレベルでターゲットする場合は「bkcampaignIDs」属性を選択し、カテゴリレベルでターゲットする場合は「bkcategoryIDs」を選択します。ドロップダウン・リストの属性名は、mboxのparametersFunction()メソッドで指定したprofile.nameとマッチします。
  7. 等号演算子を選択し、ターゲットするキャンペーンIDまたはカテゴリIDを入力します。
  8. 「Save」をクリックします。これで、Oracleを活用したオーディエンスを使用するアクティビティを作成できます。