オーディエンスの作成
Oracle Data Cloudプラットフォームでは、単一の単純なワークフローでオーディエンスを作成、構成および配信できます。必要なユーザーのみをターゲットとするようにオーディエンスを構成し、配信プラットフォームを選択して、オーディエンスをメディア実行パートナに配信できます。最新の直感的なユーザー・インタフェースは、プロセスを高速化および単純化します。
キャンペーンでは、オーディエンスの配信は終了しています。配信は、オーディエンス作成プロセスの不可欠な部分として扱われるようになりました。同様に、個別のキャンペーン・ページではなく、オーディエンス・ワークフローの一部として、進行中の配信を表示および管理できるようになりました。
オーディエンスの作成後、配信パートナとオプションを選択します。
このトピックの内容
オーディエンス・ビルダーを開く
オーディエンス・ビルダーを使用して、オーディエンスを作成および配信します。オーディエンス・ビルダーをプラットフォームUIのツールバーから直接開きます。
オーディエンス・ビルダーを開く手順は、次のとおりです。
-
プラットフォームUIのツールバーで、「New Audience」をクリックします。
オーディエンス・ビルダーが開き、新しい無題のオーディエンスが表示されます。オーディエンスにはセグメントが1つ含まれていますが、そのセグメントは移入されていません。
オーディエンス・ビルダー・インタフェースの理解
次の例は、サンプル・データが入力されたオーディエンス・ビルダー・ページを示しています。次の表では、例で示したページの機能について説明します。
項目 | 説明 | Action |
---|---|---|
1 |
オーディエンス名 |
オーディエンス名を入力します。 |
2 | セグメント |
オーディエンスは、1つまたは複数のセグメントを含めることができます。カテゴリ・ツリーから選択して、セグメントに移入します。 |
3 |
「Categories」タブ |
「Categories」タブを開いて、カテゴリ・ツリーを表示します。ツリーから選択して、オーディエンスにセグメントを移入します。 |
4 |
検索フィールド |
カテゴリ・ツリー内のカテゴリを検索します。 |
5 | 「New Segment」ボタン |
新しいセグメントを追加する場合にクリックします。 |
6 |
「ID Sources」タブ |
IDソースを表示および選択する場合に開きます。 |
7 | セグメントの除外 |
このセグメントにカテゴリを追加して、オーディエンスからカテゴリを除外します。 |
8 | ツールバー |
「Settings」ボタン、「Cross Device」ボタンおよび「Export」ボタンが含まれます。 |
9 | 「Save Audience」ボタン |
オーディエンスを保存する場合にクリックします。 |
10 | 「Delivery」ボタン |
オーディエンスの配信プラットフォームを選択および履行設定を選択する場合にクリックします。 |
オーディエンスの命名
オーディエンスは、保存する前に命名する必要があります。名前には特殊文字を使用できません。ソースが異なる類似したオーディエンスを区別できるように、名前でIDソースを識別することをお薦めします。オーディエンスの編集は、オーディエンスが非アクティブなときにのみ行うことができ、アクティブになると(データの配信後)、名前を変更できなくなります。
オーディエンスに名前を付ける手順は、次のとおりです。
- 名前を入力し、オーディエンス・ビルダー・ページの左上にあるグレーの「My Audience」テキストを置き換えます。
オーディエンス・セグメントの移入
作成するすべてのオーディエンスには、デフォルトで1つのセグメントが含まれます。必要に応じて、オーディエンスにセグメントを追加できます。
各セグメントには1つ以上のカテゴリを含めることができます。同じセグメント内の複数のカテゴリにはOR関係があります。OR関係は、作成するオーディエンスに含まれるセグメント内のいずれか1つのカテゴリにのみ、ユーザーをタグ付けする必要があることを意味します。
カテゴリをセグメントに追加するには、「Categories」タブのカテゴリ・ツリーでカテゴリを選択します。
- My Data。アカウント(ファーストパーティ・データ)から収集するデータに基づいて、Taxonomy Managerで定義したカテゴリ。順序は、Taxonomy Managerで定義された内容に基づきます。
- Shared Data。他のアカウントから共有されるカテゴリ(セカンドパーティ・データ)。このグループには、モデル化、Audience Insightsのカスタム・キーワードおよびOracleの国別仕様のオーディエンスからのカテゴリが含まれます。グループのコンテンツはアルファベット順に並べられます。
- Data Marketplace。ブランド、Oracle、AddThis、BlueKai、Datalogixなどのサードパーティ・タクソノミ。グループのコンテンツはアルファベット順に並べられます。
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Recent Categories。最近使用したカテゴリまたは最近共有されたカテゴリ。「Recently Shared」リストには、指定した期間(30日、90日または270日)内に共有されたカテゴリが表示されます。オプションを切り替えるには、期間をクリックします。「Recently Used」リストには、オーディエンスに最後に追加および保存された20個のカテゴリが含まれます。カテゴリは、最新のものを先頭にして順番に表示されます。
「Recent Categories」グループに含まれるカテゴリは、タクソノミでは引き続きメインの場所に表示されます。
自分のアカウントに適用されるグループのみが表示されます。たとえば、ファーストパーティ・カテゴリが存在しない場合、「My Data」グループはツリーに表示されません。「My Data」グループが存在する場合、このグループはデフォルトで展開されます。「My Data」グループが存在しない場合、「Data Marketplace」グループがデフォルトで展開されます。
カテゴリは、階層形式で親子関係に基づくタクソノミに属します。親カテゴリは概念的に広範ですが、子はより正確になります。たとえば、In-Market > Autosカテゴリは、より具体的な製造カテゴリおよびモデル・カテゴリの親です。ユーザーがタグ付けされて子カテゴリに割り当てられると、親カテゴリにも自動的に割り当てられます。ただし、親カテゴリは子の合計より多くなります。親カテゴリには、ユーザー・プロファイルを直接割り当てることもできます。
セグメントにカテゴリを追加する手順は、次のとおりです。
- オーディエンス・ビルダーでセグメントを選択します。セグメントが1つのみの場合は、それが自動的に選択されます。
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カテゴリ・ツリーを展開して必要なカテゴリを表示し、そのチェック・ボックスを選択します。
カテゴリが選択したセグメントに追加され、オーディエンス・ビルダーがセグメントおよびオーディエンスのリーチ数を更新します。
オーディエンスへのセグメントの追加
すべてのオーディエンスには、1つのセグメントが自動的に含まれます。必要に応じて、さらにセグメントを追加できます。
オーディエンスに複数のセグメントが含まれる場合、セグメントはAND関係を持ちます。ユーザーをオーディエンスに含めるには、各セグメントの少なくとも1つのカテゴリに含める必要があります。
オーディエンスにセグメントを追加する手順は、次のとおりです。
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現在のセグメントの下にある「New Segment」リンクをクリックします。
新規セグメントの領域が表示されます。セグメントへのカテゴリの追加を開始できます。
カテゴリの検索
タクソノミは膨大になる可能性があるため、通常、タクソノミを参照するよりカテゴリを検索する方が高速です。
キーワードを入力して、カテゴリを検索します。キーワード検索では、その名前にキーワードが含まれるカテゴリが、そのすべての子とともに返されます。たとえば、coffeeを検索する場合、名前にその言葉が含まれるすべてのカテゴリとそのすべての子カテゴリが返されます。子カテゴリは、名前にキーワードが含まれていなくても返されます。
検索結果は、カテゴリ・ツリーに通常表示される、「My Data」、「Shared Data」および「Data Marketplace」の各グループに編成されます。検索結果を含むグループのみが表示されます。グループは、表示されると自動的に展開されます。
カテゴリを検索する手順は、次のとおりです。
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カテゴリ・ツリーの上にある検索フィールドにキーワードを入力し、検索アイコンをクリックします。
検索語とマッチするカテゴリが、検索フィールドの下に表示されます。
カテゴリの詳細の表示
セグメントにカテゴリを追加した後、それらの詳細情報を表示できます。詳細には、タクソノミのフルパス、カテゴリID、リーチおよび説明が含まれます。「Taxonomy Viewer」ページを使用して、すべてのカテゴリの詳細情報を表示できます。
カテゴリの詳細を表示する手順は、次のとおりです
カテゴリの除外
作成したオーディエンスから1つ以上のカテゴリを除外できます。オーディエンスを除外すると、NOT条件が形成されます。除外されたカテゴリが表示されるユーザー・プロファイルは、オーディエンスに含めることはできません。たとえば、In-Market > Travel > Cruisesオーディエンスのユーザーを含めるが、Demographic > Premium Demographic > Income > $0-$14,999およびDemographic > Validated Demographic > Income > $15,000-$19,999カテゴリのユーザーを除外するとします。このシナリオでは、クルーズの購買意向が強いものの、指定された低所得層に属するユーザーは、オーディエンスに含めることができません。
カテゴリを除外する手順は、次のとおりです。
- オーディエンス・ビルダーで、「Exclude」パネルを選択します。
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カテゴリ・ツリーで、除外するカテゴリを選択します。
カテゴリが除外リストに追加され、オーディエンス・リーチが更新されて除外が反映されます。
IDソースの選択
IDソースは、モバイル・ブラウザ・セッションから、サードパーティ・デスクトップCookieからなど、ユーザーの識別方法を表します。オーディエンス・リーチを制限して、Mobile Advertising ID (MAID)など、特定のIDソースのみが含まれるようにできます。この機能を使用すると、IDソースごとに異なる配信プラットフォームを使用して個別のオーディエンスを作成できます。
IDソースには次のものがあります。
- デスクトップID: データがデスクトップWebブラウザから収集され、かつOracle Data CloudサードパーティCookie IDにリンクされているユーザー
- BlueKaiサードパーティ・デスクトップCookie ID: データがデスクトップWebブラウザから収集され、かつサードパーティCookie IDにリンクされているユーザー。
- モバイルID: データがモバイルWebブラウザまたはモバイル・アプリから収集されるユーザー。
- モバイルWeb ID: データがモバイルWebブラウザから収集されるユーザー。
- BlueKaiモバイルCookie ID: データがモバイルWebブラウザから収集され、かつOracle Data CloudサードパーティCookie IDにリンクされているユーザー。
- Mobile Advertising ID: データがモバイル・アプリから収集されるユーザー。
- Google Advertising ID (ADID): データがAndroidアプリから収集され、かつ特定のADIDにリンクされているユーザー。
- Apple IDFA: データがiOSアプリから収集され、かつIDFAにリンクされているユーザー。
- モバイルWeb ID: データがモバイルWebブラウザから収集されるユーザー。
- プライベートID: プライベートID Graphを使用して、データがOracle Data Cloudプラットフォームにリンクされているユーザー。
オーディエンス・ビルダーの「ID Sources」タブには、オーディエンスに含まれるIDソースが表示されます。このタブを使用して、IDソースを含めることも除外することもできます。オーディエンスのIDソースは、左側に表示されます。デフォルトでは、すべてのIDソースが有効になっています。ソースごとのリーチがリストに表示されます。円グラフに、各ソースからのオーディエンス・リーチの割合が表示されます。
IDソースを選択する手順は、次のとおりです。
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オーディエンス・ビルダーで、「ID Sources」タブをクリックします。
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IDソースの横にあるチェック・ボックスの選択を解除して、オーディエンスを特定のIDタイプに絞り込みます。たとえば、MAIDに対するターゲッティングを絞り込むには、「Mobile Advertising IDs」以外のすべてのソースの選択を解除します。
IDソースを選択するか、またはIDソースの選択を解除すると、リーチ数および円グラフが更新されます。
デバイス全体でのオーディエンスの拡張
Oracle Data Cloudプラットフォームのクロスデバイス機能を使用して、オーディエンスのリーチを拡張できます。Oracle ID Graphを活用したクロスデバイス拡張により、ユーザーに関連付けられたデバイスを含めることで、オーディエンスを拡張できます。(一部のパートナはプライベートID Graphも所有します。)
ノート: クロスデバイス拡張はControlled Availabilityに含まれています。カスタマ・サクセス・マネージャに連絡して、この機能をリクエストしてください。
たとえば、顧客が勤務先のラップトップで製品ページにアクセスした結果、オーディエンスに追加された場合、顧客の個人用のラップトップおよびスマートフォンを含めるようにオーディエンスを拡張できます。Oracle ID Graphでは、デバイスの関連付けは匿名で行われ、個人的に識別可能な情報は保存されません。
クロスデバイス拡張により、ブランディング、直接レスポンスまたはメディア抑制に使用できるすべてのデジタルIDスペース全体でのスケールが拡大します。
ユースケースには次のものがあります。
- リンクされたMobile Advertising IDでDSPにCookieベースの属性を配信することで、スマートフォン・アプリでのWebサイト訪問者をターゲットします
- リンクされたブラウザのCookieでDSPにMobile Advertising IDベースの属性を配信することで、Web上のアプリ・ダウンロード実行者をターゲットします
- コンバージョン・イベント属性を顧客のすべてのデバイスと共有することで、すべてのデバイスをまたいだコンバータを抑制します
次の例は、クロスデバイス拡張が機能する仕組みについて説明しています。
クロスデバイスおよびリーチについて
クロスデバイス拡張では、Oracle ID Graphによって行われるデバイスの関連付けに基づいて、オーディエンスのリーチが増加されます。クロスデバイスを構成する場合、現在のリーチおよびクロスデバイスによって提供される拡張を表示できます。
個人のリーチ
個人のリーチは、オーディエンスを配信できる個人の推定数で、クロスデバイスを使用しているかどうかに関係なく示されます。プラットフォームでは、オーディエンス内の分類されたすべてのデバイスID (CookieおよびMAID)を、検証済だが匿名の消費者を表すOracle Person ID (OPID)と照合します。また、プラットフォームでは、方程式を使用して、マッチしたデバイスを実際に使用する、未照合デバイス上の個人の数を推定します。個人のリーチは、マッチした実際の個人を示す下限値および推定される追加のマッチを含む上限値により、範囲として表示されます。
現在のリーチ
現在のリーチには、オーディエンス内のクロスデバイス拡張を使用しないカテゴリに分類されたデバイスが含まれます。リーチは、IDタイプ別に分類されています。
クロスデバイス
クロスデバイス・リーチには、クロスデバイス拡張によって提供されたデバイスの増加が、IDタイプ別に分類されて反映されます。拡張はデバイスと個人の関連付けに基づいているため、オーディエンス内の個人の数が増加することはありません。かわりに、デバイスの数が拡張されます。この拡張では、個人が使用するすべてのデバイスにリーチできるため、ターゲッティングがより効率かされます。
最終的なリーチ
最終的なリーチは、現在のリーチとクロスデバイスによって提供される拡張の合計です。最終的なリーチは、現在のリーチを反映する下限に、実際のマッチに基づいたクロスデバイスのリーチを加えた範囲として表示されます。上限には、推定される追加のマッチしないリーチが含まれます。
地理的な可用性
クロスデバイス拡張は、米国および次の国でのみ使用できます。
- オーストラリア(AU)
- カナダ(CA)
- インド(IN)
- インドネシア(ID)
- 日本(JP)
- マレーシア(MY)
- メキシコ(MX)
- シンガポール(SG)
ノート: クロスデバイス拡張は前述のすべての国に使用できますが、件数はUSオーディエンスにのみ使用できます。オーディエンスに米国以外のデータが含まれる場合、クロスデバイス拡張を有効にしてもリーチの推定数は表示されません。ただし、実際のデータ配信では拡張が表示されます。
オーディエンスのクロスデバイス拡張の構成
クロスデバイス拡張を構成する手順は、次のとおりです。
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オーディエンス・ビルダー・ページで、「Cross Device」ボタンをクリックします。
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(オプション)プライベートID Graphが使用可能な場合、「Select ID Graph」リストで選択します。
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「Save Settings」をクリックします。
ダイアログが閉じます。これで、オーディエンスにクロスデバイス拡張が含まれました。
リーセンシおよび頻度
データが(Oracle Data Cloudコア・タグ、APIコールまたはSDKコードから)オンラインで収集されるユーザーの場合、ユーザー・プロファイルによって、ユーザーがカテゴリに分類される時期と頻度のレコードが保守されます。たとえば、プロファイルにより、ユーザーID 555777999が、コンテナ/サイトID 333444を含むページを複数回訪問したことが認識されます。これらの訪問により、ユーザーは、Food & Drink > Coffee > Espressoカテゴリに11回(直近では2019年11月29日に)分類されました。プラットフォームにより、ユーザーはカテゴリに分類されるたびに記録され、これらのイベントの件数がプロファイルに保存されます。プロファイルには、ユーザーが分類される原因となったすべてのイベントが含まれるわけではなく、件数および最新のタイムスタンプのみが含まれます。
カテゴリへの分類は、ユーザーがOracle Data Cloudコンテナ/サイトIDを含むWebページを訪問したときに発生します。コンテナ/サイトIDにより、プラットフォームでは受信データを識別し、ルールを使用してカテゴリに分類できます。詳細は、コンテナの作成を参照してください。
プラットフォームでは、プロファイル・データを使用して、リーセンシ(ユーザーがどのくらい前に特定のカテゴリに分類されたか)および頻度(ユーザーがそのカテゴリに分類された頻度)を計算します。オーディエンスを作成する際は、包含または除外できるユーザーをフィルタするリーセンシおよび頻度の設定を構成できます。
ノート: リーセンシおよび頻度は、主にファーストパーティ・データとともに使用されます。サードパーティ・データのみを使用する場合、通常、これらの設定をプラットフォームUIで使用することはできません。サードパーティ・データの性質により、通常、匿名ソースの場合、データはOracle Data Cloudタクソノミ・チームから受け入れられて品質が保証されたサードパーティ・カテゴリに分類されます。データ・ソースおよびボリュームは時間の経過とともに変化するため、リーセンシおよび頻度のフィルタを設定する場合、常に信頼できるとはかぎりません。
特殊な状況では、これらの設定をサードパーティとともに使用することもあります。パートナ・シートでリーセンシおよび頻度を有効にする必要がある場合は、カスタマ・サクセス・マネージャにお問い合せください。
リーセンシについて
リーセンシは、ユーザーがどのくらい前にカテゴリに分類されたかを日数で測定して示します。ユーザーがオーディエンスとして適格となるために許可される、リーセンシの最大日数を設定できます。たとえば、ユーザーがオーディエンスとして適格となるには、過去7日間以内にFood & Drink > Coffee > Espressoカテゴリに分類されるよう指定できます。
リーセンシを制限すると、特定の商品やサービスの購買意向が依然として強いユーザーをターゲットする可能性が高まります。たとえば、旅行者をターゲットする場合、ユーザーは、旅行の検索を開始した直後に旅行を予約するのが一般的であるため、リーセンシを最大7日間に設定することをお薦めします。
デフォルトのリーセンシは180日を表す「All」であり、これにより、すべての使用可能なデータの表示が保証されます。他のいくつかの事前定義されたリーセンシ期間から選択できます。
オーディエンス全体に対してリーセンシ設定を構成するため、ユーザーが適格となるには、各オーディエンス・セグメントのリーセンシ値を満たす必要があります。ただし、各セグメント内で、ユーザーは1つのカテゴリに対してのみリーセンシ値を満たす必要があります。
たとえば、あるオーディエンスに2つのセグメント(映画への関心を示すカテゴリを含むセグメントとコーヒーへの関心を示す別のセグメント)がある場合、ユーザーがオーディエンスとして適格となるには、両方のセグメントのリーセンシ値を満たる必要があります。一方で、コーヒーのセグメントにFood & Drink > Coffee > Espresso、Food & Drink > Coffee > French PressおよびFood & Drink > Coffee > Mokka Potの各カテゴリが含まれる場合、ユーザーが適格となるには、セグメントのいずれかのカテゴリについてのみ、リーセンシ値を満たす必要があります。
頻度について
頻度は、過去30日間にユーザーがカテゴリに分類された頻度を示します。
オーディエンスの作成時に、最小頻度および最大頻度の値を構成して、ユーザーをオーディエンスに含めることができるかどうかを決定できます。たとえば、ユーザーが少なくとも2回、ただし5回未満でカテゴリに分類されている必要があることを指定できます。デフォルトでは、最小または最大の頻度はありません。つまり、ユーザーは少なくとも1回分類されると適格となります。
オーディエンス内のセグメントに対して、頻度設定を個別に設定します。オーディエンス全体の頻度を設定することもできます。セグメント内の頻度設定は、オーディエンス全体の設定を上書きします。
頻度設定を構成する際には、次の点に注意してください。
- 頻度は、コンテナ/サイトIDごとに個別に計算されます。頻度要件は、複数のWebページを訪問した結果として満たされますが、同じコンテナ/サイトIDを共有している場合にかぎります。
- 同じコンテナ/サイトIDを共有しないページへの訪問は、頻度要件を満たすという目的で累積されません。たとえば、最小頻度を5に設定した場合、ユーザーは基準を満たすために、同じコンテナ/サイトIDによって5回カテゴリに分類される必要があります。5回の合計について複数の異なるコンテナ/サイトIDによって分類されている場合、適格ではありません。
- 頻度は、ユーザーが最初に分類された日に開始し、30日ごとにリセットされます。たとえば、ユーザーが、30日目の時点でHome Decorating > Wall Finishes > Paintカテゴリに13回分類されていた場合、ユーザーが次回タグ付けされたときに、頻度は1にリセットされます。
頻度とリーセンシが相互作用する仕組み
頻度とリーセンシの設定は相互作用しますが、その仕組みは予想外である可能性があります。リーセンシと頻度の両方を設定する場合、リーセンシ要件を満たすイベントが、リーセンシ期間内に完全に収まる必要があると考えるかもしれません。ただし、そうではありません。リーセンシ設定を満たすには、ユーザーの適格性を判断する分類のみがリーセンシ期間内に収まる必要があります。つまり、リーセンシと頻度を使用して、特定の期間内に完全に収まり、特定の回数カテゴリに分類されたユーザーに、オーディエンスを制限することはできません。
リーセンシと頻度は一緒に使用できますが、そのための制限事項を理解しておく必要があります。たとえば、リーセンシ設定が30日で、最小頻度が5の単一セグメントが設定されたオーディエンスを作成するとします。この場合、ユーザーは5回以上分類される必要がありますが、5回目以降の分類のみが過去30日以内に発生する必要があります。同様に、最小頻度および最大頻度として5を設定しなかった場合、ユーザーは6回目の分類で不適格となりますが、6回目がリーセンシ期間中に発生した場合にかぎります。
リーセンシおよび頻度の設定の構成
リーセンシおよび頻度の設定を構成する手順は、次のとおりです。
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オーディエンス・ビルダー・ツールバーの「Settings」アイコンをクリックします。
「Advanced Settings」ダイアログが表示されます。
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「Recency」フィールドで、リーセンシ・オプションを選択します。
「Custom」を選択した場合は、次のようにします。
- リーセンシの日数を入力します。
- 「Apply」をクリックします。
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「Frequency Minimum」および「Frequency Maximum」の各フィールドで、頻度値を選択します。
頻度は、セグメントごとに個別に設定できます。詳細は、セグメントの頻度の設定を参照してください。
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「Apply Settings」をクリックします。
ダイアログが閉じ、オーディエンスおよびそのセグメントのリーチ値が更新されて設定が反映されます。
セグメントの頻度の設定
オーディエンスのセグメントに対して、頻度値を個別に設定できます。たとえば、特定のセグメントについて、より包括的な頻度設定が必要なる場合があります。セグメントの頻度設定は、オーディエンスの頻度設定を上書きします。
セグメント頻度を設定する手順は、次のとおりです。
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オーディエンス・ビルダーで、セグメントのタイトル領域にある「Frequency」リンクをクリックします。
ダイアログが表示されます。
- 「Frequency Minimum」および「Frequency Maximum」の各フィールドで、頻度値を選択します。
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「Apply Settings」をクリックします。
ダイアログが閉じ、オーディエンスおよびセグメントのリーチ値が更新されて設定が反映されます。
オーディエンスの国の指定
オーディエンスがユーザーを抽出する国を制限できます。たとえば、フランス、ベルギー、カナダ、ニジェール、コートジボワールおよびその他のフランス語圏の国に制限されたオーディエンスを作成できます。カテゴリ自体が地理的に定義されている場合があることに留意してください。したがって、前述したフランス語圏のオーディエンスに米国消費者を対象とするカテゴリを含めた場合、リーチはゼロになります。
デフォルトはすべての国です。
ノート: クロスデバイス機能は、米国およびその他一部の国にのみ使用できます。
国を指定する手順は、次のとおりです。
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オーディエンス・ビルダー・ツールバーの「Settings」アイコンをクリックします。
「Advanced Settings」ダイアログが表示されます。
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「Countries」フィールドで、含める国を入力または選択します。国は、ISO国コード別にリストされます。
選択した国に制限するには、フィールドでデフォルトの「All」値を削除します。繰返し選択することで、複数の国を含めることができます。
-
「Apply Settings」をクリックします。
ダイアログが閉じ、オーディエンスおよびそのセグメントのリーチ値が更新されて設定が反映されます。
オーディエンスへのラベルの追加
ビジネス・ニーズに応じて分類できるように、オーディエンスにラベルを追加できます。たとえば、特定のメディア・ターゲッティング作業で使用するすべてのオーディエンスに、ラベルを追加できます。同じオーディエンスに任意の数のラベルを適用できます。
追加したラベルは「Audiences」ページに表示されます。リストをフィルタして、特定のラベルが付いたオーディエンスのみを表示できます。
ラベルを追加する手順は、次のとおりです。
-
オーディエンス・ビルダー・ツールバーの「Settings」アイコンをクリックします。
「Advanced Settings」ダイアログが表示されます。
- 「Label」フィールドにラベルを入力し、[Enter]キーを押します。
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追加するラベルごとに、ステップ2を繰り返します。
-
「Apply Settings」をクリックします。
ダイアログが閉じ、ラベルがオーディエンスに適用されます。
オーディエンス構成のエクスポート
作成中のオーディエンスの構成は、保存前でもエクスポートできます。オーディエンス構成は、スプレッドシート・ファイルに.xlsx形式でエクスポートされます。保存した後に、1つ以上のオーディエンスをエクスポートすることもできます。
情報には、エクスポート時のオーディエンスの状態が反映されます。エクスポート時に構成した内容によっては、スプレッドシートに次の内容が含まれる場合があります。
- オーディエンス情報
- オーディエンスの名前およびID
- オーディエンスのCPMおよびリーチ
- オーディエンス・ステータス(アクティブ、ドラフトまたは非アクティブ)
- オーディエンス所有者
- オーディエンス作成者
- 作成日
- 更新日
- オーディエンス構成
- クロスデバイスID Graph (有効になっている場合)
- Countries
- リーセンシ(指定した場合)
- IDタイプ
- 各セグメント
- セグメント番号
- 過去30日間の最小および最大の頻度(指定した場合)
- セグメント・リーチ
- セグメント内の各カテゴリについて、ID、タクソノミ・パス、CPMおよびリーチ
- 除外されたセグメント
- 過去30日間の最小および最大の頻度(指定した場合)
- セグメント・リーチ
- セグメント内の各カテゴリについて、ID、タクソノミ・パス、CPMおよびリーチ
保存済で配信中のオーディエンスをエクスポートすることもできます。オーディエンス構成および配信詳細のエクスポートを参照してください。
オーディエンス構成をエクスポートする手順は、次のとおりです。
- オーディエンス・ビルダーで作業中に、「Export」ボタンをクリックします
オーディエンスの保存
オーディエンスは、名前を指定してセグメントに少なくとも1つのオーディエンスを追加した後、いつでも保存できます。配信プラットフォームを割り当てる前に、オーディエンスを保存する必要があります。
オーディエンスを保存する手順は、次のとおりです。
- オーディエンス・ビルダー・ページの右上にある「Save Audience」をクリックします。