カスタム・カテゴリのアクティブ化
カスタム・カテゴリを作成して構成したら、アクティブ化できます。カテゴリをアクティブ化すると、そこにユーザー・プロファイルが追加され、ユーザーまたはパートナに配信できるDMPオーディエンスにデータを含めることが可能になります。
すぐにアクティブ化を実行することも、モデルが完成するまで処理の開始を待機することもできます。すぐにアクティブ化を開始する場合、推奨されるカテゴリ・サイズを使用して、元のカテゴリ定義(シードとも呼ばれる)に基づいて処理が開始されます。処理の開始を待機する場合は、元のシード・オーディエンスを超えてカテゴリを拡張する方法に関するオプションを選択できます。
カテゴリに基づくオーディエンスは、定義したユーザーの元のシード・グループで開始されます。この元のグループは、キャンペーンの過程では更新されません。シードが500万ユーザーよりも大きい場合は、最新の500万人のみがカテゴリにプッシュされます。システムによってカテゴリ基準を満たすと識別されたユーザーは、リアルタイムで自動的にシード・グループに追加されます。新しいユーザーが毎日追加されることで、カテゴリはより大きくなり、実用性が高まります。
モデリングにより、作成したシード定義に特に似ているユーザーが検索されて、カテゴリに追加されます。モデリング・プロセスでは、メディア・キャンペーンの実行が成功するために必要なサイズまでカテゴリを拡張するために、深さと範囲の両方が使用されます。モデリングされたユーザーは、毎週カテゴリにプッシュされます。詳細は、モデリングを参照してください。
自動モデリングを使用したカスタム・カテゴリのアクティブ化
可能なかぎり迅速にカテゴリをアクティブ化する場合は、自動モデリング・オプションを使用できます。モデリングでは、アクティブ化中にカテゴリをどのように拡張するかについては、デフォルトのオプションが使用されます。
自動モデリングを使用してカスタム・カテゴリをアクティブ化する手順は、次のとおりです。
- アクティブ化ページを開くために、次のいずれかを実行します。
- カスタム・カテゴリを構成してそのリーチを計算した後で、カテゴリ作成ページの下部にある「Activate」をクリックします。
- カテゴリのインサイト・ページの上部にある「Activate」をクリックします。
- 「Custom Categories」ページで、カテゴリの右側にあるメニュー・アイコンをクリックして、「Activate」を選択します。
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「Automatically model this category」を選択します。
- 「Refresh Until」フィールドに、カテゴリの終了日を入力します。後で編集して、この終了日を延長できます。
- (オプション)「Audience Goals or Other Notes」フィールドに、アカウント・チームと共有するテキストを追加します。
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「Activate」をクリックします。
オーディエンスの準備が開始されます。約15分以内に、パートナ・シートのSelf-Classificationにカスタム・セグメントが表示されます。ただし、カテゴリによっては、完全なインベントリ数が表示されるまでに最大で4日かかる可能性があります。カテゴリは、Oracle Data Cloudプラットフォームのタクソノミ・ビューアで表示できます。
サイズ変更オプションを使用したカスタム・カテゴリのアクティブ化
アクティブ化したカテゴリがどのように拡張されるかをより詳細に制御する場合は、4つのサイズ変更オプションを選択できます。
- 「Balanced Match」では、シードの90%が表されるモデルが使用されます。
- 「Strict Match」では、シードの80%に基づくモデルが使用されます。
- 「Custom」では、シードのUIDに対する近さと規模とのカスタムのバランスを選択できます。
- 「Original Seed UIDs」では、元のシード・メンバーのみにカテゴリが制限されます。カテゴリのメンバーが250,000人を下回る場合、このオプションは使用できません。
サイズ変更オプションを使用してカスタム・カテゴリをアクティブ化する手順は、次のとおりです。
- アクティブ化ページを開くために、次のいずれかを実行します。
- カスタム・カテゴリを構成してそのリーチを計算した後で、カテゴリ作成ページの下部にある「Activate」をクリックします。
- カテゴリのインサイト・ページの上部にある「Activate」をクリックします。
- 「Custom Categories」ページで、カテゴリの右側にあるメニュー・アイコンをクリックして、「Activate」を選択します。
- 「Wait for more sizing options」をクリックします。
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「Finish」をクリックします。
「Custom Categories」ページに戻り、モデリング・オプションが使用可能になったときに電子メールが送信されることを示すメッセージが表示されます。カテゴリのステータスは、「Ready for Modeling」です。
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カテゴリのアクティブ化の準備が整ったことを示す電子メールを受信したら、カテゴリの右側にあるメニューから、「Activate」を選択します。
カテゴリの「Activate」ページが開くと、4つのサイズ変更オプションが含まれるようになっています。
- 「Refresh Until」フィールドに、カテゴリの終了日を入力します。後で編集して、この終了日を延長できます。
- (オプション)「Audience Goals or Other Notes」フィールドに、アカウント・チームと共有するテキストを追加します。
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サイズ変更オプションを選択します。
「Custom」サイズ変更オプションを選択した場合、ページの下部にスライダが表示されます。
- プリファレンスを表す位置にスライダを移動します。スライダの下の棒グラフに、様々な位置の相対的なオーディエンスのサイズが表示されます。
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「Activate」をクリックします。
オーディエンスの準備が開始されます。約15分以内に、パートナ・シートのSelf-Classificationにカスタム・セグメントが表示されます。ただし、カテゴリによっては、完全なインベントリ数が表示されるまでに最大で4日かかる可能性があります。カテゴリは、Oracle Data Cloudプラットフォームのタクソノミ・ビューアで表示できます。
モデリング
Audience Insightsのカスタム・カテゴリを使用すると、非常に具体性の高い要件に基づいてターゲット・オーディエンスを定義できます。ただし、最初のシードの定義方法によっては、カテゴリが、必要な規模のインプレッションを配信するのに十分な大きさにならない場合があります。
この問題に対処するために、Audience Insightsでは、カテゴリの拡張についての推奨事項を示すモデリング・プロセスが自動的に実行されます。自動モデリングを選択することも、モデリングを一切使用しないことを含む、モデルの構築方法に関するいくつかのオプションから選択することもできます。ほとんどの場合は、オーディエンスの拡張にはモデリングを使用することをお薦めします。シードが250,000ユーザーを下回る場合、拡張は必須です。
カテゴリの拡張に含めるユーザーを決定するために、スコアリング・アルゴリズムが使用されます。このアルゴリズムは、次のとおりです。
- 分散クラスタリング・アルゴリズム(Canopy K-means)を使用して、AddThis領域に、すべてのコンテンツ・エンゲージメント・アクティビティのプロファイルを作成します。
- シードの行動との重複がある主要なクラスタを識別します。
- 主要なクラスタのメンバーシップとアクティビティに基づいて、シードを含むすべてのユーザーにスコアを付けます。
- スコアが高い順にランクを付けて、スコアに基づいて、250,000人のグループにユーザーを分類します。
- 各バケットに分類されたシードのパーセンテージを評価して、適切な一致かどうかを判断します。
通常、シード・グループのユーザーは、モデリング・プロセスで識別された主要なクラスタのメンバーになる可能性が高いため、高いスコアが付けられることが予想されます。つまり、元のカテゴリ定義に似ているため、モデリング・プロセスで識別されたアクティビティにエンゲージした可能性が高くなります。そのため、通常、スコアが最も高いグループでは、シード・ユーザーの割合が高く、グループのスコアの低下に伴い、シード・ユーザーの割合が低くなります。この効果は、オーディエンスのサイズが大きくなればなるほど、顕著になります。
ただし、いくつかのモデルでは、オーディエンスのサイズの拡大に伴って、一貫して、各グループのシード・ユーザーの数が減らないことがあります。このことは、モデリング中に、多くのシード・ユーザーに低いスコアが割り当てられたときに発生します。このような不適当なモデリングプロセスは、オーディエンスに含めたいと思う行動として予測したカテゴリ定義以外におこる行動を識別できないことによって起こります。
これは、アクティブ化するカテゴリの合計サイズを増加した場合に発生する可能性があります。この場合、モデルは引き続き予測可能であり、拡張オーディエンスをデプロイできます。
それ以外に、モデル全体に一貫性がない場合があります。その状況では、モデルの結果が返されず、そのかわりに、カテゴリをモデリングできなかったことが示されます。シードが250,000ユーザーを超える場合、シード・グループのみをデプロイすることを選択できます。モデリングに使用する、より詳細に焦点を絞った別のカテゴリ定義を作成することもできます。
この種類の問題を理解または解決するための支援が必要な場合は、カスタマ・サクセス・マネージャまたはアカウント・マネージャにお問い合せください。