Adobe Targetデータのアクティブ化

Adobe Targetからのコンバージョン・データおよびエンゲージメント・データをOracle Data Cloudプラットフォームに収集し、メディア実行プラットフォームをまたいで、それをリアルタイムにアクティブ化できます。Adobe Targetデータは、サイトでコンバージョンが発生したか、一定のエンゲージメント指標(サイトで費やした時間、ページ・カウント、訪問ごとのスコアなど)に達したユーザーをターゲットする場合に役立ちます。Adobe Targetデータをファーストパーティ・データ、セカンドパーティ・データおよびサードパーティ・データと組み合せることによって、ターゲット・オーディエンスをさらに調整できます。

このインテグレーションを完了するには、Adobe Targetクライアント・コードが必要です。

Adobe TargetデータをDMPに収集するには:

  1. データ・マップを作成します
  2. Oracle Data CloudピクセルをAdobe mboxに追加します
  3. Adobe Targetキャンペーンを作成します
  4. Adobe Targetデータを分類します

データ・マップの作成

データ・マップによって、Adobe Targetユーザー属性がOracle Data Cloudプラットフォームに収集される仕組みの概要が示されます。すべての必要なカテゴリおよび分類ルールがAdobe Targetデータを収集する準備が整っていることを確認するチェックリストとして、データ・マップを使用することもできます。データ・マップによって、次のことが行われます。

  • phintで使用される一連のキーを定義します(Adobe Targetユーザー属性を表すキーと値のペア)。
  • 各キーの可能性のある一連の値を定義して、判読可能なカテゴリ名に関連付けます。
  • キーのセット間に階層関係がある場合はそれらの階層関係を定義します。

たとえば、サイトでコンバージョンが発生したかエンゲージメントを構築したユーザーの属性を収集する場合、これらのイベントを収集するphintを作成できます(ユーザー属性を表すキーと値のペア)。コンバージョンのphintと落札指標の構文は、conversion=valueおよびengagement_metric=valueです。この場合、次のデータ・マップを作成できます。

キー カテゴリ名
該当なし 該当なし Adobe Target
該当なし 該当なし Adobe Target > Converters
conversion application Adobe Target > Converters > Applicant
conversion clickthrough Adobe Target > Converters > Clicker
conversion purchase Adobe Target > Converters > Purchaser
conversion registration Adobe Target > Converters > Registrar
該当なし 該当なし Adobe Target > Engagers
engagement_metric score Adobe Target > Engagers > Engagement Score
engagement_metric pageCount Adobe Target > Engagers > Page Count
engagement_metric timeSpent Adobe Target > Engagers > Time Spent on Site

Oracle Data CloudピクセルのAdobe mboxへの追加

Adobe Target mboxは、広告主がコンテンツを動的に切り替えることができるアプリケーション内のウィンドウまたは場所です。コンバージョン・データおよびエンゲージメント・データをプラットフォームに送信するためにAdobe Target mboxで使用するイメージ・ピクセルを生成できます。

mboxにイメージ・ピクセルを追加するには:

  1. Adobe Targetコンバージョン・データおよびエンゲージメント・データの収集に使用されるコンテナを作成します。これにより、Adobe Targetデータの分類に使用されるルールで指定するサイトIDが生成されます。
  2. コンテナに対して次の設定を使用します。
    • Name: "Adobe Target Data Ingest"など、コンテナの目的を識別しやすい名前を入力します。
    • Country Blocking: デフォルトの「Netherlands」にしてください。
    • Default Auction Limit: サードパーティ・ピクセルを発火するためにサイトに割り当てられるスロットの数として、0を入力します。
    • Data Transfer Enabled: このチェック・ボックスの選択を解除します。
    • Campaign Access: デフォルトの「Only Me」のままにします。
    • Data Transfer Boost: このチェック・ボックスの選択を解除します。

    フィールドに移入された「Create New Container」ダイアログを示すイメージ
  3. 「Save and Generate Code」をクリックします。「Generate Code」ダイアログが表示されます。
  4. 「Pixel」をクリックします。
  5. 「Add Phints」で、「Add a Phint」をクリックし、サイトでコンバージョンが発生したり、エンゲージメント成功指標を達成した場合にユーザーがタグ付けされる、属性のキーと値のペアを入力します。
  6. 「Copy」をクリックして、イメージ・ピクセル・コードをテキスト・ファイルに貼り付けます。このコードをmboxに追加します。
    フィールドに移入された「Create New Container」ダイアログを示すイメージ
  7. データ・マップに必要な追加のphintごとに、前のphintの横の「Delete」をクリックし、ユーザー属性のキーと値のペアを入力して、コードをテキスト・ファイルにコピーします。
  8. サイトで、テキスト・ファイルのピクセル・コードを、コンバージョン・データおよびエンゲージメント・データを収集するmboxにデプロイします。これはコンバージョンが発生したか、成功指標が満たされた場所です。
  9. Adobe Targetにログインします。
  10. Adobe Targetキャンペーンを作成するか、既存のキャンペーンを選択します。
  11. 「Edit」をクリックします。
  12. 編集ページの「Choose Conversion and Other Success Metrics」セクションで「Measure Engagement」をクリックします。
  13. トラッキングするエンゲージメント・タイプを選択します。
    • Page Count per visit: サイト訪問中のページ訪問者の数
    • Time on Site per visit: 訪問者が訪問中にサイトで費やした時間数
    • Score per visit: 訪問中の各ページ・ビューに割り当てられたスコアの合計
  14. 「Save」をクリックします。

Adobe Targetデータの分類

BlueKaiのTaxonomy ManagerまたはAPIを使用して、Adobe Targetコンバータおよびエンゲージャをタクソノミのカテゴリにマッピングできます。タグがmbox (サイトIDに基づく)から発火されるかを示し、ユーザーを特定のAdobe Targetカテゴリに追加するコンバージョンを表すphintが含まれるルールを作成します。たとえば、engagement_metric=score phintがタグに含まれている場合は、ユーザーをタクソノミのAdobe Target > Engagers > Scoreカテゴリに追加します。

phintの例を示す「Classification Rule」ダイアログのイメージ

Adobe Targetコンバージョンをカテゴリおよびプラットフォームにマッピングするには:

  1. Oracle Data Cloudプラットフォームでカテゴリを作成するか、カテゴリAPIを作成して、検索カテゴリを表すカテゴリを作成します。カテゴリに含められる検索ユーザーの属性を識別しやすいように、わかりやすいカテゴリ名を使用します。カテゴリはタクソノミの「Self-Classification」ノードに表示されます。
  2. データ・マップに従って、Oracle Data Cloudプラットフォームでphintベースの分類ルールを作成するか、ルールAPIを作成して、Adobe Targetコンバージョンを作成したカテゴリおよびプラットフォームにマッピングします。

Adobe Targetコンバージョン・データおよびセグメント・データがDMPにインポートされると、コンバータおよびエンゲージャを表すカテゴリをターゲット・オーディエンスに追加し、メディア実行プラットフォームをまたいで、それを配信できます。詳細は、オーディエンスの作成および配信を参照してください。