オーディエンスの作成および配信
オーディエンスを使用して、ターゲッティング、最適化、分析およびモデリングを行うために、複数のメディア実行プラットフォーム間でデータを編成および配信します。
このトピックの内容
オーディエンスについて
オーディエンスは、広告の効果的なターゲットとなる特性を共有するユーザーのグループを表します。たとえば、サイト上でラップトップ、スマートフォンまたはその他の製品を検索したユーザーをターゲットするオーディエンスを作成できます。Oracleまたはサードパーティのブランド・データ・プロバイダによって提供される類似または関連する属性を持つユーザーを追加することによって、このオーディエンスを拡張できます。リーセンシや場所などの要因に基づいてユーザーをより狭く識別するパラメータを設定して、オーディエンスを絞り込むこともできます。ニーズに応じて、様々な特性(スマートフォンのプランの購入に関心のあるユーザー)またはより粒度の細かい特性(特定のキャリアからの前払プランの購入に関心があるユーザー)に基づいて、オーディエンスを作成できます。年齢範囲、所得、場所などの特性に基づいて、ユーザーを除外することもできます。Oracle Data Cloudプラットフォームでは、オーディエンスはセグメントにグループ化されたカテゴリで構成されます。
- カテゴリは、属性を共有するユーザーのコレクションを表します。たとえば、カテゴリは、同じ所得レベル、同じ場所または同じブランド・プリファレンスを共有するユーザーのグループにすることができます。カテゴリは、Oracle Data Cloudタクソノミの一部として作成および管理されます。
- セグメントは、OR関係を持つカテゴリのグループです。つまり、ユーザーがセグメントに含まれるのに適格となるには、セグメント内のいずれかのカテゴリにのみ属する必要があります。たとえば、セグメントに3つの自動車ブランド・プリファレンス(Duesenberg、HuppmobileおよびKaiser)の3つのカテゴリが含まれる場合、ユーザーは、Huppmobileにのみ興味があり、他の2つのどちらにも興味がない場合に適格となります。
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オーディエンスには、1つ以上のセグメントが含まれます。オーディエンス内のセグメントには、AND関係があります。これは、ユーザーがオーディエンスに含まれるすべてのセグメントに含まれている必要があることを意味します。たとえば、オーディエンスに、前述したブランド・セグメントに加えて、特定の自動車外装スタイル(コンバーチブル型やクーペなど)への関心を識別するセグメントが含まれます。ユーザーがオーディエンスに適格となるには、両方のセグメントに含まれる必要があります。たとえば、ユーザーは、Duesenbergブランドとコンバーチブル型の両方に関心がある場合に適格となります。ユーザーがセダンとDusenbergに関心がある場合、適格とはなりません。オーディエンスに含めるオーディエンスを識別するセグメントに加えて、除外するカテゴリを指定できます。たとえば、前述の自動車の例では、ハイブリッドまたは電気自動車を所有するユーザーを除外できます。カテゴリを除外する場合は、NOT関係を設定します。除外されたオーディエンスに含まれるユーザーは、他のすべての基準を満たしている場合でも、そのオーディエンスに含めることはできません。クーペとKaiserを好むがハイブリッド車を所有するユーザーは、このオーディエンスには含まれません。
次の図は、前述した関係を示しています。
オーディエンスをさらに絞り込むためにオーディエンスを作成する場合、追加の基準を設定できます。たとえば、データがMobile Advertising ID (MAID)をソースとする北米のユーザーにのみ、オーディエンスを制限できます。オーディエンスの作成および構成の詳細は、オーディエンスの作成を参照してください。
オーディエンス・データ配信について
オーディエンスを作成したら、ターゲッティング、最適化およびアナリティクスのために、そのデータをパートナに配信します。サイトまたはシステムに、オーディエンス・データを直接配信することもできます。最も一般的な配信方法は、データ配信プラットフォーム(アプリとも呼ばれる)を使用することです。多くのパートナは、システムへの配信を事前に構成して最適化するデータ配信プラットフォームを作成しています。
ほとんどの場合、複数のアプリ・パートナにオーディエンスを同時に配信できます。また、データ配信プラットフォームがまだないパートナにデータを配信することもできます。
オーディエンス配信の構成の詳細は、オーディエンスの配信を参照してください。
以前のバージョンのOracle Data Cloudプラットフォームでは、オーディエンス・データを配信するために、キャンペーンと呼ばれる別個のエンティティを作成しました。キャンペーンを作成する必要はなくなり、配信は、オーディエンス・ワークフローの不可欠な部分として処理されるようになりました。
キャンペーンは、別個のステップとして作成しなくても、プラットフォームにより、データ配信を管理するために引き続き内部的に使用されます。オーディエンス配信ごとに、一意のキャンペーンIDを含むキャンペーンが自動的に作成されます。このため、キャンペーンについては、引き続きプラットフォーム・ドキュメントのユーザー・インタフェース外で実行されるアクションを扱うトピックで説明しています。
オーディエンス管理について
Oracle Data Cloudプラットフォームには、作成したオーディエンスを管理するためのツールが含まれています。ユーザーは次のことを実行できます。
- すべてのオーディエンスを1つの場所で表示します
- オーディエンスを選択し、そのオーディエンスに関する詳細情報を取得します
- オーディエンスに関する配信情報を取得します
- オーディエンスをコピー、編集、共有および削除します
これらの機能の詳細は、オーディエンスの管理を参照してください。