Movable Ink統合に関するFAQ

重要: この統合は、Movable Inkの制限提供機能です。Movable Inkに問い合せて適格性を確認してください。

顧客を宣言するにはどうすればよいですか。

Movable Inkを操作するには、顧客ごとに識別子を宣言して、顧客ごとのパーソナライズを可能にする必要があります。これは次の2つの方法で実行できます。

ノート: これらの方法は両方とも同時に使用できます。両方が顧客識別子と同じ種類のIDを使用していることを確認する必要があります(たとえば、両方ともSHA-256でハッシュ化された電子メールを識別子として使用できますが、SHA-256をmi_u問合せ文字列として宣言し、顧客IDをwt.dcsvidとして宣言することはできません)。

顧客にはどのような識別子を使用できますか。

これはMovable Inkと一致する必要があります(また、通常は電子メール・プラットフォームでサポートされる識別子によって決定されます)。一般的な例としては、SHA-256でハッシュ化された電子メール・アドレス、MD5でハッシュ化された電子メール・アドレス、または独自の顧客ID (「abc123」など)があります。

Infinityに顧客IDを宣言する頻度はどのくらいですか。

理想的には必要なイベント(製品ビューなど)ごとに送信する必要がありますが、セッションごとに少なくとも1回送信することをお薦めします。

Infinityタグを介して顧客IDをパラメータとして宣言

選択した顧客識別子が、WebサイトまたはアプリケーションでパラメータとしてInfinityに宣言されていることを確認します(たとえば、wt.dcsvid=YOURIDが推奨されますが、イベントごとにストリーム問合せをカスタマイズするかぎり、別のパラメータを使用できます)。

クリックスルーURLで顧客IDをmi_uとして宣言

顧客IDの宣言を最大限に確保するために、クリックスルーURLでmi_uの問合せ文字列パラメータとして選択した識別子を電子メールすべてに含めることをお薦めします。これは通常、電子メールに含まれるすべてのリンクに自動的に追加できます(この方法のサポートについては、電子メール・プラットフォーム・プロバイダに確認してください)。これにより、電子メールをクリックスルーするすべてのユーザーが、Infinityにその識別子を宣言することになります(たとえば、http://www.mysite.com?mi_u=customerId123)。WebサイトのInfinityタグは、Movable Ink統合で使用するパラメータとして自動的にこれを収集します。

使用可能なデータを監査するにはどうすればよいですか。

Infinityからの受信データを監査するには、主に2つの方法があります。

  • Webサイトのタグ付けの確認: ブラウザを使用して、Infinityに送信される使用可能なパラメータを確認できます
  • ストリーム問合せ: ストリームを使用して、受信データの使用可能なパラメータを表示できます

実際には、両方を混在させることが可能です。

  • Webサイトのタグ付けの確認

    イベントごとに、イベントをトリガーするページ(製品ビュー・イベントをトリガーする製品ページなど)にアクセスできます。使用可能なパラメータを監査するには、次のステップを実行します。

    1. 製品ページにアクセスします。
    2. 開発者コンソール(Google Chrome DevToolsなど)を開きます。
    3. ネットワーク・アクティビティ(Google Chrome Network Panelなど)を調べます。
    4. ページをリフレッシュします。
    5. dcs.gifリクエストを表示して、イベントごとに使用可能なパラメータを表示できます。

  • ストリーム問合せ

    ストリームを使用して、Infinityアカウントにある使用可能なデータを表示できます。たとえば、提案されたストリーム問合せテンプレートを使用して、イベントごとに使用可能なデータを検証できます。または、使用可能なすべてのフィールドを表示する独自の問合せを実行することもできます。たとえば、製品ページにproduct.phpを含むURL (https://www.mywebsite.com/clothing/skirt/product.phpなど)がある場合、次の問合せを使用して、使用可能なすべてのフィールドを表示できます。

    * WHERE data.wt.es LIKE '*product.php*'

ストリーム問合せをカスタマイズするにはどうすればよいですか。

ヒント: サポートが必要な場合、Movable Inkの構成を完了できるよう、Oracleコンサルティング・サービスによるサポートをご利用いただけます詳細は、Oracleの担当者にお問い合せください。

選択したイベントのストリーム問合せテンプレートがサイトに対して正しくない場合(たとえば、異なるパラメータ名や値を使用している場合、または他の理由で追加のカスタマイズが必要な場合)、ストリーム問合せを更新する必要があります。次に、製品ビュー・イベントをカスタマイズする必要がある場合の例を示します。

Movable Inkパラメータ 推奨されるInfinityパラメータ 使用中のパラメータ
イベント wt.tx_e=v wt.event=product_view

製品SKU

または

製品ID

wt.pn_sku

または

wt.pn_id

wt.product_sku
製品URL wt.es wt.es
価格 wt.product_price wt.product_price
ユーザーID wt.dcsvid wt.customer_id
カテゴリ wt.cg_n wt.product_category
名前 wt.product_name wt.product_name

ストリーム問合せは、Webサイトで使用されているパラメータに基づいてパラメータ名を正しいパラメータに置き換えるようにカスタマイズする必要があります(前述の表を参照)。

ストリーム問合せテンプレート - 製品ビュー

data.wt.dcsvid AS 'user_id', data.wt.co_f AS 'anonymous_id', datetime_utc AS 'timestamp', data.wt.pn_id AS 'product_id', data.wt.product_price AS 'product_price', data.wt.pn_sku AS 'product_sku', data.wt.product_name AS 'product_name', data.wt.es AS 'page_url', data.wt.cg_n AS 'product_category', ext.geo.tzname AS 'time_zone', data.wt.a_nm AS 'app_name', data.wt.av AS 'app_version', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'campaign_name', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed='false' AND data.wt.tx_e='v' AND (EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.pn_sku)) AND EXISTS(data.wt.es)

カスタマイズされたストリーム問合せ - 製品ビュー

data.wt.customer_id AS 'uid', data.wt.co_f AS 'aid', datetime_utc AS 'ts', data.wt.pn_id AS 'pid', data.wt.product_price AS 'pp', data.wt.product_sku AS 'psku', data.wt.product_name AS 'pn', data.wt.es AS 'url', data.wt.product_category AS 'pc', ext.geo.tzname AS 'tz', data.wt.a_nm AS 'an', data.wt.av AS 'av', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'cn', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed = 'false' AND data.wt.event='product_view' AND ( EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.product_sku) ) AND EXISTS(data.wt.es)

ヒント: 使用可能な問合せ構文については、ストリーム問合せ構文を参照してください

正しいサンプル・リクエストを起動するにはどうすればよいですか。

正しいサンプル・リクエストを起動するには、次の処理を実行する必要があります。

  1. {ENTERACCOUNTGUID}をInfinityアカウントGUIDに置き換えます。

    リクエスト内の{ENTERACCOUNTGUID}をアカウントGUIDに置き換えます。これは、ユーザー・メニューの右上隅にあるInfinityユーザー・インタフェースで使用できます。

  2. 標準パラメータまたは推奨パラメータを使用しない場合、Infinityパラメータ名を置き換えます。

    ノート: イベントに推奨されるInfinityパラメータ名(たとえば、wt.event_name=product_nameなどではなく、wt.tx_e=v)を使用している場合は、サンプル・リクエストのパラメータを変更する必要はなく、このステップをスキップできます。

    Movable Inkイベントごとの必須パラメータに従って標準パラメータ名を使用しない場合、ストリームの作成時にストリーム問合せをカスタマイズする必要があります。そのため、サンプルリクエストで送信するパラメータを更新する必要があります。次に、必須パラメータ以外のパラメータを使用する製品ビュー・イベントの例を示します。

    Movable Inkパラメータ推奨されるInfinityパラメータ使用中のパラメータ
    イベントwt.tx_e=vwt.event=product_view

    製品SKU

    または

    製品ID

    wt.pn_sku

    または

    wt.pn_id

    wt.product_sku
    製品URLwt.eswt.es
    価格wt.product_pricewt.product_price
    ユーザーIDwt.dcsvidwt.customer_id
    カテゴリwt.cg_nwt.product_category
    名前wt.product_namewt.product_name

    次のように、製品ビュー・イベントについてストリーム問合せをカスタマイズする必要があります(ストリーム問合せをカスタマイズするにはどうすればよいですか。を参照)。

    ストリーム問合せテンプレート - 製品ビュー

    data.wt.dcsvid AS 'user_id', data.wt.co_f AS 'anonymous_id', datetime_utc AS 'timestamp', data.wt.pn_id AS 'product_id', data.wt.product_price AS 'product_price', data.wt.pn_sku AS 'product_sku', data.wt.product_name AS 'product_name', data.wt.es AS 'page_url', data.wt.cg_n AS 'product_category', ext.geo.tzname AS 'time_zone', data.wt.a_nm AS 'app_name', data.wt.av AS 'app_version', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'campaign_name', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed='false' AND data.wt.tx_e='v' AND (EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.pn_sku)) AND EXISTS(data.wt.es)

    カスタマイズされたストリーム問合せ - 製品ビュー

    data.wt.customer_id AS 'uid', data.wt.co_f AS 'aid', datetime_utc AS 'ts', data.wt.pn_id AS 'pid', data.wt.product_price AS 'pp', data.wt.product_sku AS 'psku', data.wt.product_name AS 'pn', data.wt.es AS 'url', data.wt.product_category AS 'pc', ext.geo.tzname AS 'tz', data.wt.a_nm AS 'an', data.wt.av AS 'av', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'cn', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed = 'false' AND data.wt.event='product_view' AND ( EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.product_sku) ) AND EXISTS(data.wt.es)

    サンプル・リクエスト・テンプレートもカスタマイズする必要があります。

    サンプル・リクエスト・テンプレート - 製品ビュー

    https://dc.oracleinfinity.io/{ENTERACCOUNTGUID}/dcs.gif?wt.tx_e=v&wt.pn_sku=sample_sku&wt.pn_id=sample_product_id&wt.es=sample_url&wt.product_price=14.99&wt.dcsvid=sample_customer_id&wt.cg_n=sample_category&wt.product_name=sample_product_name&wt.a_nm=sample_app_name&wt.av=sample_app_version&mi_ecmp=sample_campaign_name&mi_u=sample_mi_id&wt.co_f=sample_anonymous_id

    カスタマイズされたリクエスト・テンプレート - 製品ビュー

    https://dc.oracleinfinity.io/{ENTERACCOUNTGUID}/dcs.gif?wt.event=product_view&wt.product_sku=sample_sku&wt.pn_id=sample_product_id&wt.es=sample_url&wt.product_price=14.99&wt.customer_id=sample_customer_id&wt.product_category=sample_category&wt.product_name=sample_product_name&wt.a_nm=sample_app_name&wt.av=sample_app_version&mi_ecmp=sample_campaign_name&mi_u=sample_mi_id&wt.co_f=sample_anonymous_id

  3. ブラウザでサンプル・リクエストを起動します。
    1. サンプル・リクエストを取得してブラウザで開き、Infinityへのリクエストを起動します。

    2. リクエストはInfinityに送信され、使用可能になります。

「追加された製品」イベントの製品URLの受渡し

製品ページ以外のページで「追加された製品」イベントをトリガーする場合は、wt.es(デフォルトで収集される現在のページURL)を製品URLとして使用できません。これは、Movable Inkではユーザーが表示しているページのURLではなく、このイベントで渡される製品のURLが想定されているためです(たとえば、ユーザーがhttps://mysite.com/basket.phpページからバスケットにアイテムを追加した場合、デフォルトのストリーム問合せは製品URLとしてwt.es (https://mysite.com/basket.php)を渡します)。これはMovable Inkによる製品URLの処理を損なうため、回避する必要があります。

したがって、製品ページ以外のページでのバスケットへの追加をサポートするには、次のことが必要です。

  • wt.product_url宣言—バスケットへの追加イベントのパラメータとして製品URLを宣言します(たとえば、wt.product_url)。
    Movable Inkパラメータ推奨されるInfinityパラメータ**説明サンプル値
    カテゴリwt.cg_n製品が存在するカテゴリ名wt.cg_n=bathroom
    イベントwt.tx_e=aバスケットへの追加イベントを分離できる必要がありますwt.tx_e=a
    名前wt.product_name製品名wt.product_name=All-Purpose Cleaning Wipes
    価格wt.product_price製品の価格wt.product_price=14.99

    製品SKU

    または

    製品ID

    wt.pn_sku

    または

    wt.pn_id

    製品のSKUまたはID

    wt.pn_sku=56544-abc

    wt.pn_id=56544

    製品URLwt.product_urlWebサイトの製品ページのURLwt.product_url=https://mysite.com/product/56544
    ユーザーIDwt.dcsvidログイン顧客のIDwt.dcsvid=customerid14323
  • ストリーム問合せのカスタマイズdata.wt.product_urlをurlとして選択するには、ストリームを更新する必要があります。たとえば:

    追加された製品 - wt.product_urlの使用

    data.wt.customer_id AS 'uid', data.wt.co_f AS 'aid', datetime_utc AS 'ts', data.wt.pn_id AS 'pid', data.wt.product_price AS 'pp', data.wt.product_sku AS 'psku', data.wt.product_name AS 'pn', data.wt.product_url AS 'url', data.wt.product_category AS 'pc', ext.geo.tzname AS 'tz', data.wt.a_nm AS 'an', data.wt.av AS 'av', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'cn', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed = 'false' AND data.wt.event='product_view' AND ( EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.product_sku) ) AND EXISTS(data.wt.product_url)

アクションがオフになっているのはなぜですか。

  • Twigテンプレートが正しくありません: 使用しているTwigテンプレートにエラーがある可能性があります。エラー・メッセージには、構文エラーの詳細が示されます。
  • Movable Ink接続の構成: Movable Ink接続で正しい構成(ユーザー名/パスワードなど)を使用していますか。
  • Movable Inkレポート障害: Movable Inkが401コードをInfinityに返すと、そのアクションはすぐにオフになります(このコードは重大な問題があることを示し、それ以降のデータが送信されないことを意味します)。アクションをオンに戻す前に、Movable Inkにお問い合せください。

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Movable Ink統合の概要